博多TECH塾　勉強会Vol.35

1. WindowsServerと
インフラ関連アップデート
博多TECH塾 勉強会Vol.35
-Microsoft 最新技術 ！インフラ、クラウド、
アプリまで⼀挙紹介！！-
2017/08/19

2. ⾃⼰紹介
加藤 司
• 北海道出⾝
• クラウドコンサルタント/インテグレータ
• Microsoft MVP for Microsoft Azure
• コミュニティ活動
• JAZUG熊本⽀部（くまあず）
• 熊本クラウド語ろう会（熊クラ会）

3. Windows Server 2016
新機能概要

4. Windows Server コンテナー
• Windows Server コンテナー
• プロセスと名前空間の分離テクノロジを使⽤してア
プリケーションの分離。
ホスト＋ホスト上で実⾏されているすべてのコンテ
ナーとカーネルを共有。
• Hyper-V コンテナー
• 各コンテナーを最適化された仮想マシンで実⾏する。
Windows Serverコンテナーと⽐較して分離性が向
上。

5. Windows Server Containerの種類
5
項⽬ Windows Serverコンテナ Hyper-Vコンテナ
特徴 軽量・⾼速 ⾼い隔離性
コンテナ
起動：速い
実⾏：ホスト上のプロセス
起動：遅い
実⾏：Hyper-Vゲスト上のプ
ロセス
隔離性
• コンテナは同じホスト
OS上で実⾏される
• 他のコンテナの影響を受
ける可能性がある
• コンテナ単位で隔離される
ので独⽴性が⾼い
• 他のコンテナの影響をほぼ
受けない

6. Windows Server Container
6
ハイパーバイザー（Hyper-V）
Windows カーネル
Windows Server
コンテナ
システム
プロセス
アプリ
プロセス
Windows Server
コンテナ
システム
プロセス
アプリ
プロセス

7. Hyper-V Container
7
ハイパーバイザー（Hyper-V）
Hyper-V
Isolation
Hyper-V
Isolation
Windows カーネル Linux カーネル
Windows Server Linux
システム
プロセス
アプリ
プロセス
システム
プロセス
アプリ
プロセス

8. Windows Subsystem for Linux (WSL)
8
ハイパーバイザー（Hyper-V）
Hyper-V コンテナ Hyper-V コンテナ
WSL
Windows カーネル
WSL
Windows カーネル
Windows Server Linux
システム
プロセス
アプリ
プロセス
システム
プロセス
アプリ
プロセス
Windows Subsystem for Linux
Windows カーネル
Windows Server
コンテナ
システム
プロセス
アプリ
プロセス
Linux コンテナ
システム
プロセス
アプリ
プロセス

9. Nano Server
軽量なWindows OS
Full
Server Core
Nano Server

10. Nano Server
起動時間の圧倒的な速さ
Windows Server コンテナでの起動時間 1秒未満
Hyper-V コンテナでの起動時間 2秒未満
仮想マシンとしての起動時間 3秒未満

11. Nano Server
Docker HUBでも公開されています

12. Nano Server
• Insider Previewでサイズ削減版が公開され始め
ています。
• OSイメージだけで350MBと軽量となっているた
め、今後コンテナでの利⽤が期待できそうです。

13. Hyper-V
• Windows Server コンテナー
• プロセスと名前空間の分離テクノロジを使⽤してア
プリケーションの分離。
ホスト＋ホスト上で実⾏されているすべてのコンテ
ナーとカーネルを共有。
• Hyper-V コンテナー
• 各コンテナーを最適化された仮想マシンで実⾏する。
Windows Serverコンテナーと⽐較して分離性が向
上。

14. Hyper-V前提条件
機能 Intelプロセッサ AMDプロセッサ 条件
x64命令セット Intel 64 AMD64 必須
データ実⾏防⽌
(DEP)
XD bit (Execute Disable bit) NX bit (No Execute bit) 必須
仮想化⽀援機構
（第１世代）
Intel VT-x (intel
Virtualization Technology)
AMD-V
(AMD Virtualization)
必須
仮想化⽀援機構
（第２世代：
SLAT）
Intel EPT (Extecded Page
Table)
AMD RVI (Rapid
Virtualization Indexing)
推奨

15. シールドされた仮想マシン
• 第２世代仮想マシンの保護をする機能。
• vTPM、ディスクの暗号化、ライブ マイグレー
ション トラフィックの暗号化、および仮想マシ
ンのコンソール接続や Powershell ダイレクトな
どが提供される。

16. ホストガーディアンサービス
• Host Guardian Service はWindows Server
2016 及び System Center 2016で構成された
プライベートクラウドなどのクラウドの保護機能
を提供するもの。
• 信頼できる仮想マシン（Shielded VM）を仮想
ハードディスクのBitLocker暗号化を可能にする
vTPMデバイスをサポートすることでVMデータ
と状態をサポートします。

17. Nested Virtualization
• Hyper-V仮想マシン上でHyper-Vを動かす機能の
こと。
• Hyper-Vホストを仮想化することで、個別にハー
ドウェアを⽤意せずにHyper-Vの検証をしたり、
Hyper-Vコンテナーを実⾏したりすることが可能。
• 以下コマンドをホスト上で実⾏することで有効化
される。
Set-VMProcessor -VMName <VMName> -ExposeVirtualizationExtensions $true

18. Nested Virtualization on Azure
• //buildでアナウンスされたNested
Virtualizationが可能なVMが利⽤可能(GA)にな
りました。(Dv3/Ev3)
• Hyper Theadingに対応したIntel Broadwell
E5-2673 v4 2.3GHz processorと Intel
Haswell 2.4 GHz E5-2673 v3によるvCPUがサ
ポート。

19. Nested Virtualization on Azure

20. 現在Dv3/Ev3が使えるリージョン
• US West 2
• US East
• Europe West
• Southeast Asia

21. マシンサイズ
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/introducing-the-new-dv3-and-ev3-vm-sizes/

22. Azure上でHyper-Vを有効化する⽅法
• Dv3もしくはEv3でVMを作成してVM上で以下の
Powershellを実⾏するか、サーバーマネージャー上で
Hyper-Vを有効化するだけ。
https://github.com/charlieding/Virtualization-Documentation/blob/live/hyperv-
tools/Nested/NVMBootstrap_WinServer16.ps1

23. Windows Defender
• Windows Server Antimalwareが規定でインス
トールされるが、ユーザー インターフェイスは
インストールされません。
• ユーザー インターフェイスがなくともWindows
Server Antimalware により、マルウェア対策の
定義が更新されます。
• 役割と機能の追加からユーザー インターフェイ
スをインストール可能です。

24. 記憶域スペースダイレクト
• 記憶域スペースの新機能として登場
• クラスターの各ノードのローカルディスクを使⽤
し、クラスター向けの信頼性の⾼いストレージと
することができる

25. 記憶域スペースダイレクト概要

26. 記憶域レプリカ
• ブロックレベル、ボリューム単位での拠点間複製
サポート
• Azure Site Recoveryとの連携も可

27. 記憶域レプリカ概要

28. その他にも⾊々
•ID及びアクセス
• AD証明書サービス TPMキーの構成証明サポート強化
• AD/DS機能強化
• AD/FS機能強化
• Webアプリケーションプロキシ機能追加
•管理
• PowerShell Desired State Configuration (DSC)強化
• PackageManagement 機能

29. その他にも⾊々
•ネットワーク
• ソフトウェアによるネットワーク制御
• TCP パフォーマンスの向上
•セキュリティ及び保証
• Just Enough Administration
• Credential Guard / Remote Credential Guard
• Device Guard

30. その他にも⾊々
•ストレージ
• 記憶域のサービスの品質 (QoS)
•フェールオーバークラスタリング
• Cluster Operating System Rolling Upgrade
• クラウド監視
• ヘルスサービス

31. その他にも⾊々
•アプリケーション開発
• インターネット インフォメーション サービス (IIS)
10.0
• 分散トランザクション コーディネーター (MSDTC)

32. ハイブリッドなクラウド
Azure Stack

34. Azure Stack
• Microsoft Azureを拡張し、オンプレミスのデー
タセンターと連携することも可能。
• Azure Stackのみでデータセンター内にAzure
サービスを展開することも。
• ⽤途によるハイブリッドなサービスを提供できる。

35. Azure Stack

36. Azure Stack

37. • Azureと同様にAzure Resource Managerベースでの
リソースの管理
⇒プロジェクトレベルでの
リソースの管理が可能に
管理基盤をARMへ共通化

38. • Azureポータルと同じインターフェースの提供
Azure Stack利⽤者画⾯

39. Azure Stack提供サービス
クラウド インフラ
リソース
拡張可能な
サービス
フレームワーク
エンド ユーザー
エクスペリエンス
ゲスト ワークロード
のリソース
(IaaS + PaaS)
共通モデル
仮想マシン
(Linux または Windows)
Web サイト
(.NET、PHP、Python…)
仮想
ネットワーク
Service Fabric
クラスター
BLOB
Storage
Foundational Services
Compute | Storage | Networking | Platform Services
Additional Services
Core Services
Subscriptions | RBAC | Gallery | Metrics | Usage
Azure Portal | Developer Tools (MSFT & Open Source)
Compute Storage Networking
Infrastructure Management

40. • Azureと同じサイズが⽤意されている
• ポータル、Powershell、コマンド、ARMテンプ
レートなどで構築可能
仮想マシンサービス
Aシリーズ
Dシリーズ
D v2シリーズ

41. • Azure互換のストレージサービスが⽤意されてい
る
ストレージサービス
Blobストレージ
Table
Queue

42. • 仮想ネットワークサービス
• Load Balancer
• ネットワークセキュリティ
グループ（NSG）
ネットワークサービス

43. • Azure Stack ⇔ Azure Stack
• Azure Stack ⇔ Azure
• Azure Stack ⇔ ルーター
サイト間VPNも構成可能
WAP/ARMAD / DNS
Gateway Pool
Network
Controller
SLB MUX
MAS-BGP-NAT01
Corporate Intranet: 172.10.0.0/16
Transit Network: 192.168.103.0/24
Edge
Gateway 1
Edge
Gateway n
External VIP: 192.168.102.0/24
Infrastructure: 192.168.200.0/24
VSwitch
Gateway VIP:
192.168.102.1
VIP
VIP
Public Internet
Azure
HNV (PA): 192.168.101.0/26
Tenant VNET: 10.0.0.0/16
VIP
Physical NIC
External IP:
172.10.10.72
External Interface:
172.10.10.73
Public IP: 33.x.x.10
Obtained from ISP
Static NAT Mapping:
33.x.x.10 -> 172.10.10.73
Port:500
Port:4500
Static NAT Mapping:
172.10.10.73 -> 192.168.102.1
Port:500
Port:4500
10.0.10.0/24 10.0.20.0/24

44. • Azureと同様にテンプレートからの展開も可能
テンプレートからの展開もサポート
実⾏

45. • Azure CLI
• Powershell
• Visual Studio
様々なツールからのアクセス・管理が可能

46. Azure Stack Development Kit
https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/azure-stack/development-kit/
Try Azure !

47. ハードウェア要件

48. ご静聴ありがとうございました！