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生活者である対象の理解1(認知症)
- 19. • 家族にとってすべては「初めての体験」
• 正しい診断・適切な対応が家族を楽にする
• BPSDは疾患による症状行動としてとらえていくための教育が必要
• 「認知症だ」という現実を受け入れる難しさを理解しよう
• 認知症ケアのポイント(認知症ケアの基本)
• 認知症の人の尊厳を守ること
• 認知症という障害をもった1人の生活者と捉え、生活の主体はあくまで本人(
パーソン・センタード・ケア)
• 「“その人らしさ”の復活を諦めないこと」
• 「認知症だから・・・」と看護・介護者が諦めないこと!!
• 社会資源(サービス)の活用支援、相談機関等の情報提供
• 緊急時対応について決めておくこと
Editor's Notes
- 今日は生活者である対象の理解として認知症の人々とその家族・介護者について学習します。Moodleに自己学習として、認知症の基礎知識の理解として、学習しておいて欲しいpointをアップしています。提出や期限は設けていませんが、定期試験では認知症について基本的な知識が理解できているという視点で、本日の講義に関しての問題を出題します。試験対策だけではありませんが、自己学習として取り組むことが望ましいと思います。自己学習に取り組んだ後は、確認テストで自分の知識の確認ができるようにしてありますので、合わせて取り組んでみてください。それとば別に、本日の講義終了後から今週金曜日17時までに全員が受験してもらう、本日の確認テストがありますので、こっちは全員受験してください。
- 今日は、認知症についてなので、まず最初に認知症とはどういう状態のことなのかを理解しておきましょう。年齢と知的機能を表したグラフですが、正常の場合、年齢とともに知的機能は成長して、年齢とともに若干の低下は見られますが、正常範囲内で保たれます。一方、認知症はというと、一旦正常な知的機能を獲得して、その後、後天的な脳の障害によって日常生活が困難になる程持続的に衰退した状態です。精神発達遅滞は、正常域まで知的機能が発達しないまま、衰退していく状態です。いい?認知症は正常な知的機能を獲得あいています。が、加齢やその他後天的な原因によって日常生活が困難になるくらい持続的に衰退した状態です。
- まず、認知症療養者の特徴や心理について知ることが必要です。ということで、認知症療養者の理解です。
- 例えば、「財布を盗られた」「あんたが隠した」などもの盗られ妄想といったりしますが、それは、認知症の中核症状である“記憶障害”からくる、自分が財布をしまった場所を忘れる、財布を置いた場所を忘れてしまった、という、盗られたのではなく、記憶障害による、事実を取り違えているだけ。
- 徘徊するのも、自分では盗られたとおもっている「財布」を探すためかもしれないし、昼夜逆転とか不眠というのも、もしかしたら「だれか家に忍び込んで財布を持って言ってしまうかもしれないという不安」や、何か見えないものが見えたり、恐ろしくて、心配で眠れないかもしれない。そういう反応行動として症状である場合もあるということを理解しする姿勢が大切です。必ず、そういう行動をとるには理由がある、それをこちらが勝手に決めつけないことが大事です。