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「認知症の人にやさしい地域づくり」評価指標の作成と活用

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2016年2月27日(土)開催、「認知症の私と輝く」大賞発表フォーラムでの講演資料です。

このフォーラムは、平成27年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金「認知症の人の視点に立って認知症への社会の理解を深めるための普及啓発に関する調査研究事業」として行われたものです。

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「認知症の人にやさしい地域づくり」評価指標の作成と活用

  1. 1. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 「認知症の人にやさしい地域づくり」 評価指標の作成と活用 国際大学GLOCOM 准教授・主任研究員 庄司昌彦(Masahiko Shoji) 1
  2. 2. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 評価指標づくりの経緯 • 医療介護だけでなく、認知症の人 の生活を囲む交通・金融・流通・ ICTなど様々な分野で取組む必要 • 国際大学GLOCOMは「マルチス テークホルダー✕社会課題中心」 まちづくり研究を「認知症の人に やさしいまちづくり」で実践 • 認知症フレンドリージャパンイニ シアチブと協力。「サミット」開 催のほか、当事者の方のニーズ調 査や先進地事例調査等を実施 (2014年度老健事業) 2http://www.glocom.ac.jp/project/dementia/ 目標4領域、3アプローチ、6課 題+解決の方向性を紹介
  3. 3. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 なぜ、評価指標を作るのか • 認知症の人と家族・地域住民・自治体・医療介護関係者・企業関係 者など、さまざまな人々が認知症との関係を自ら考え、行動し、協 力し、それが連鎖していくようにしたい • 先進地に限らず、全国で取組むためには、アウトプット(何をする か)だけでなく、アウトカム(どうなるか)と実現方法等の具体 化・明確化が必要 • 自分たちに合ったものを自ら考え、行動していく人々に役立つ指標 にしたい(他者が外部から使って終わるものにしない) 3 ワーキンググループ 岡田 誠 (株)富士通研究所R&D戦略本部シニアマネージャー 徳田雄人 (株)スマートエイジング代表取締役 河野禎久 筑波大学ダイバーシティ推進室助教 庄司昌彦 国際大学GLOCOM 准教授・主任研究員 協力:認知症フレンドリージャパンイニシアチブ
  4. 4. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 4 項目\レベル 1 2 3 4 5 キーパーソンの いる領域数 ・市役所 ・社協 ・地域包括 ・商店街 ・町内会や自治会 いない 福祉・行政 に少なくと も1名 福祉・行政 に複数名 福祉・行政 以外にも 福祉・行政 以外の複数 の領域と地 域に複数名 0 1 3 5< 10< キーパーソンの広がり 分野横断で認知症の人にやさしいまちづくりに取組む中心的な人が(見えて)いるか 本人が伝えられる環境づくり 認知症のご本人がどの程度広く自分の状況(認知症であること等)を伝えられる環境か 項目\レベル 1 2 3 4 5 伝えられる相 手の範囲 いない 配偶者 家族 友人 知り合い 近所・地域・ 活動の場 (職場など) 不 特 定 多 数 ( 講 演 会 な ど) 伝えられる相 手の数 0 1 3 5< 10< 伝えられてい る当事者の数 0 1 3 5< 10< ※富士宮でのインタビュー記録から、優れた点や知恵・工夫等を抽出し作成
  5. 5. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 5 項目\レベル 1 2 3 4 5 本人が安心し て外出できる か? 不安で外出 できない 家の周りへは 出かけられる 近所の知り合 いの家や店に は出かけられ る 近所ではない が特定の行け る場所がある 地域のなかで 行きたいとこ ろに行ける 本人が迷った 時に周囲に助 けを求めやす いか 求めやすい とはまった く思えない 求められると 少しは思う 普通に求めら れる 求めやすいと 思う とても求めや すいと思う 参加者の人数 10人(手作 りの範囲) 30人(関係者 の 友 人 の 範 囲) 100人(組織 が関与する範 囲) 300人(組織 の全面的な関 与や組織同士 が関与する範 囲) 1000 人 ( ま ち 全 体 の 範 囲) 訓練への警察 の関わり 特に関わっ ていない 参加の検討を している 要請に基づき 参加している 役割をもって 参加している が、警察のシ ステム的な対 応には至って いない 警察のシステ ムを用いて中 核的な役割を 持って参加し ている SOS模擬訓練 ※大牟田でのインタビュー記録から、優れた点や知恵・工夫等を抽出し作成
  6. 6. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 町田市で考えるなら? • 認知症カフェをテーマに設定 – 11名で小ワークショップを実施 – 市内にある複数のカフェの活動 を改めて捉えなおし、今後の展 開を考えてみる – 14の指標項目の各レベルを作成 • 参加者 – 「(ワークとして)楽しかった」 – 「取り組みの到達点を明らかに できる気づきがあった」 – 「実践者が振り返りに活用でき るだけでなく、客観的指標を間 に置くことで、意思疎通がこれ まで難しかった行政と実践の間 のコミュニケーションも可能に なるのでは」 1. 入口に関する指標 – 場がオープンかどうか – 場に関する情報が広く行き渡っているか – 認知症の人にとって行きやすい場所か 2. 場の設計 – 場の設計 – 認知症の人の参加の仕方 – 参加者の区別 – 役割や楽しみ 3. 運営 – 運営チーム – 収支構造 4. 出口に関する指標 – グループ(小コミュニティ)の形成 – フォーマルサービス(包括・初期集中支 援チームなど)との連携 5. まちのあり方 – 場の分布 – 認知症カフェ同士のつながり – フォーマルサービス(包括・初期集中支 援チームなど)との連携 6
  7. 7. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 7 矢巾町で考えるなら? • やさしくはばたく 認知症支援ネットワーク – 行政や専門職だけでない、 住民や関係機関の連携活動 – 「支援の開発」など4つの柱 • 「自分たちで作ろうよ」 • 認知症支援開発部会 – わんわんパトロール隊 – 男の介護講座 – まちなか相談所 – 介護戦隊ジューミンジャー 医 療 連 携 理 解 促 進 安 心 安 全 支 援 の 開 発 • どれだけ多くの協力者を巻き込めるか • どれだけ多様な領域との連携があるか • モノ・カネ・情報などの資源 • 課題やニーズが持ち込まれ易いか • 当事者の方の参加 • 開発した取組みが持続的に発展するか • 未解決のテーマがどれだけあるか http://yahaba-houkatu.jp/menu05.html
  8. 8. 「認知症にやさしい地域づくり」評価指標 評価指標の性格/使い方の方向性 • 評価項目の2つの性格 1. 各地域に共通する<理念・抽象的>なもの(基礎体力、必修科目) 2. 取組みに関する<個別・具体的>なもの(専門能力、選択科目) • 作成・活用の2つの方向性 1. 自己評価:先進地域の事例をベースとした評価や横展開 • キーパーソンの方が、他地域の参照から地域の現状を把握し応用を考える 2. コミュニケーションツール:普及啓発や、既存の取組みの振り返り • ワークショップ化し、多くの人を巻込む機会にする • 既存の取組みを分解して理解を深め、それぞれ目標や次の行動を(再)確認する • 今後に向けて • 自己評価やコミュニケーションツールとしての可能性に一定の評価 (客観化することで各自の立場や捉え方を一旦離れる/ 「鎧を脱ぐ」 ) • インタビューやワークショップで作るため網羅的ではないという性質 (より包括的に考えるために、分野・項目を充実させる仕組みをつくる) • コミュニケーションツールとしての「使い方」の確立 (前提条件の説明や項目の選択など) 8

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