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インセプションデッキの紹介
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自社案件で使ったインセプションデッキの紹介。インセプションデッキとは?も簡単に紹介。
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インセプションデッキの紹介
1.
案 件 で
使 っ て み た イ ン セ プ シ ョ ン デ ッ キ を 紹 介 2 0 2 2 / 0 2 / 0 5 L i t a
2.
Agenda 1. インセプションデッキとは a. 目的、何が嬉しいの? b.
具体的には? 2. 今回説明するインセプションデッ キの前提条件 3. Litaの案件で利用したテンプレー ト紹介 2
3.
インセプションデッキとは • これからスタートするプロジェクトの全体像をプロジェクトメンバー同士で明確にする為に作成するドキュメント。 • プロジェクトを始める前に明らかにしておくべき大切なことを知るための活動。 •
どこかの偉い人が作って一方的に展開されるものではなく、チーム全員で話し合って合意したものをアウトプッ トする。 3 目的 能動的に動き、一定の価値基準に基づいて判断がで きるチームとしてのスタート地点に立つこと。 そのために以下を整理する。 • プロジェクトの全体像 • プロジェクトのWhyとHow プロジェクトの目的/背景、 プロダクトの価値 優先順位、 やること/やらないこと、 スケジュールなど 何がうれしいの? • 自分達が大切にしたい価値基準を共有でき、判断に迷ったとき の指針を得られる • 判断基準を共有できることにより、自分で判断して能動的 に動くことができる幅が広がる • 誰かの判断を待たなくても作業が進められることが多くなる • 誰のために何を作っているのかが明確になることで、モチベーション アップにつながる • チーム全員で話し合いをすることで、みんなが納得してプロジェクト を開始できる • チームビルディングのスタート地点に最適 初回に作るだけで終わりではなく、プロジェクト中に定期的に見直すことが大事。 やっているうちに変化する内容、共有できる内容が増えたりするので、できれば1か月に1回、もしくは2カ月に1回 くらいの頻度で見直すとよい。
4.
インセプションデッキとは 4 具体的には? 以下の10の質問にスクラムチーム全員(PO、SM、開発メンバー)で答えていく。 スクラムチーム全員に加え、ステークホルダーや関係者全員を含めてやってもよい。(プロダクトに愛がある人には参加してもらった方がいい) Whyを明らかにする質問 Howを明らかにする質問 # Question What
should we do? ※赤字は最低限やることを推奨 1 我々はなぜここにいるのか 対象となるプロジェクトが必要な理由を明確化。プロジェクトゴールのすり合わせ。 2 エレベーターピッチ プロダクトの価値を明確化。他の何かとの差別要因も明確し、プロダクトをつくる理由を共有。 3 パッケージデザイン プロジェクトの完成図をイメージする。図にすると言葉では伝わらないニュアンスが伝わる。コンセプトのすり合わせとしてイメージロゴを作成す るようなイメージが近い。 4 やらないことリスト やること、やらないこと、あとで決めることの認識あわせ。スコープをすり合わせる。やることよりもやらないことを認識あわせすることが重要。 5 「ご近所さん」を探せ プロジェクトに関わる人たちの共有。プロジェクトの全体像をつかむ。 # Question What should we do? ※赤字は最低限やることを推奨 1 技術的な解決策 どのような技術をつかうのか、どこにリスクがありそうなのかを話し合う。開発メンバーとPO(ステークホルダー)とのリスクの共有が重要。 2 夜も眠れない問題 どういう事態を最も避けるべきか、そのために何ができるのかを話し合う。作ったプロダクトが使われなかったらつらい、残業が増えすぎて寝る時 間がなくなったらつらい、など、これは避けたいというポイントを挙げて、対応策としてできそうなことを共有する。 3 期間を明確にする どれくらいの期間でプロジェクトゴールを達成しようとしているのかを共有する。あくまでも目標や予定であって、必ずそうするべきという話ではない ことに注意する。こうなるといいな、と思っているマイルストーンの共有くらいのイメージ。 4 トレードオフスライダー プロジェクトとして何を優先するのかの指針を決める。予算、品質、時間(納期)、スコープなどの基準の中から、プロジェクトとしてどれを最も大 切にするかを明確にする。原則同じポイントはつけず、上下関係をはっきりさせておく。 5 何がどれだけ必要か コスト、人、期間をどれれだけ必要とする想定なのかを共有する。人については、何ができる人が必要なのかを共有することで、期待値のすり 合わせをする。
5.
今回説明するインセプションデッキの前提条件 • 社内で初めて実施したインセプションデッキ。 • いろいろあって2時間でやらなければならず、かなり時間がな かった。めっちゃ端折った。 •
本来は1、2日(8H~16H)かけてじっくり実施できることが 望ましい。 • 全てを網羅してやることが重要ではないので、プロジェクトの 特性に合わせて特に重要なトピックだけピックアップして実施 した。 • 今回はチームの初顔合わせの場であったこともあり、チーム ビルディングに大事なところにフォーカスしてピックアップした。 • 全メンバー各自の家からオンラインで実施。 • アクティビティにはMURALを使用。 5
6.
Litaの案件で利用したテンプレート紹介 目的 • プロジェクトの目的、ゴールの共有 • チームとしてのマインドセットの共有 →これにより契約と同時に走り出せる準備を整える 6 構成(2h) 1.
アイスブレイク(自己紹介と性格診断) 10min 2. インセプションデッキ 80min 我々はなぜここにいるのか エレベーターピッチ やらないことリスト プロジェクトコミュニティ トレードオフスライダー 俺たちのAチーム(何がどれだけ必要かの抜粋) 3. チーム運営について 20min Pet Peeve(されると嫌なことを共有) グランドルール 4. フィードバック 10min LS(リベレイティングストラクチャー)とは? フラットな関係で話し合うための仕掛け、ツールのひとつ。 ファシリテートのツールとして取り入れることで、全員が楽しみながら会 話に加わり、テンポ良くオープンなディスカッションがしやすくなる。 本インセプションデッキで取り入れたのは、以下の4つの手法。 1. ドラッガー風エクササイズ 問いを共有し、1人ずつ付箋に回答を記載。記載した回答を読 み上げながら発表し、気になった点や感想を共有。 2. N/5投票法 アイデアの5分の1の数のシール(💛でも何でもいい)を振り分け、 よいと思ったアイデア、共感するアイデアに投票する。投票の多い アイデアに絞ってディスカッションする。 3. 1-2-4-all 1人で考える→2人で1つのアイデアにする→4人で1つのアイデア にする→全員のアイデアを1つにまとめる。 4. ペイオフマトリクス 提案を評価する重要な2軸を選び、マトリクスを作る。アイデアを マッピングし、位置づけを話し合う。 インセプションデッキを作成するにあたり、LS の手法を取り入れた。 これにより、より効率的にチーム内のコミュニ ケーションを図り、リズムよく問いに答えてい くことができた。
7.
採用基準 7 採用した項目 省いた項目 # Question なぜ採用したの? 1
我々はなぜここにいるのか これがないとプロジェクトのゴールや目的が共有されずに進み、同じゴールに向かえないチームになるため。 2 エレベーターピッチ これがないと作ろうとしているプロダクトの価値が説明できないチームになり、認識のずれが発生しやすいため。 3 やらないことリスト スコープの認識があっていないと無駄な作業をしてしまう可能性が上がるため。 4 「ご近所さん」を探せ プロジェクトに関わっている人の全体像が見えなかったので採用。 5 トレードオフスライダー プロジェクトとして何を優先するのかの指針がないと迷ったときの判断がチームとPO、ステークホルダーの間でずれてしまい、手戻り発生の可 能性が上がるため。ここがお客様とスクラムチームの間でずれていると、満足度にも影響する。 6 何がどれだけ必要か (俺たちのAチーム) チームビルディングの一環として、それぞれのメンバーに対する期待値を共有。メンバー同士が期待値を共有できている方が動きやすい。 # Question なぜ省いたの? 1 技術的な解決策 すでに先行して開発が進んでおり、利用する技術やツールは決まっていた。リスクのある部分もチーム内である程度認識があっていたので省略。 2 夜も眠れない問題 やった方がいいので入れたかったが、やるとベター、やらなくてもなんとかなる項目なので省略。 3 期間を明確にする 既にお客様と合意した期間があり、共有済みだったため省略。 4 パッケージデザイン やった方がいいので入れたかったが、やるとベター、やらなくてもなんとかなる項目なので省略。時間がかかりすぎるので時間がない場合はやらない。 1. アイスブレイク(自己紹介と性格診断) →自己紹介と性格診断で自分のことを共有して雑談することで緊張をほぐすし、話しやすい雰囲気をつくる。 2. インセプションデッキ →今回の目的はプロジェクトのゴール、目的の共有とチームとしてのマインドセットの共有であるため、以下の基準でやることを選定した。 ・プロジェクトの目的、ゴールに関わる項目はやる。(我々はなぜここにいるのか、エレベーターピッチ) ・既に決まっていて認識がずれにくいものはやらない。(技術的な解決策、期間を明確にする、パッケージデザイン) ・迷ったときの指針となるような、全員で認識あわせしておいた方がよい項目はやる。(やらないことリスト、トレードオフスライダー) ・チームビルディングに必要な項目はやる。(ご近所さんを探せ、何がどれだけ必要か(俺たちのAチーム)) 3. チーム運営について →どのようなチームでありたいかを認識あわせし、働きやすい環境をつくる。
8.
効果(フィードバックから抜粋) 8 うまく活用すれば、お客様を含めてチームとして の一体感を生み出すことができ、プロジェクトを 円滑に進めるための第一歩として利用できる。 チーム全員で実施することで、ゴールや大切にし たい価値基準の認識あわせができ、プロジェクト 開始後の手戻りを減らすことができる。 チームメンバーと打ち解けられた エレベーターピッチが良い感じに かけた 認識共有ができた/ミッション が共有できたのがよかった プロジェクトの方向性 が分かった 楽しくできた 時間が足りなさ過ぎた 他のプロジェクトで もやりたい まだお客さんのことが知り切れて いないのでもっと知っていきたい 会議に入れずに時間 がかかってしまった 優先度の決め方(トレードオフ) が難しい 目的意識が明確に なっていくのがよい
9.
T H A
N K Y O U 2/5/2022 PRESENTATION TITLE 9