くらしの足をなくさない！緊急オンラインフォーラム　新型コロナウイルスによる交通崩壊を止めろ　事例紹介 高田晋（熊本都市バス代表取締役社長）

1. くらしの足をなくさない！
緊急オンラインフォーラム
事例発表
熊本都市バス株式会社
代表取締役社長 高田 晋
(共同経営準備室 室長)
新型コロナウィルスの感染拡
大を受けた熊本県内乗合バス
事業者の対応について
2020年4月24日

2. サクラマチ クマモト
2019年9月開業
１、熊本県内の路線バス事業者について
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熊本都市バス
20,253 人/日
熊本都市バス
路線バス事業
熊本電鉄バス
11,042 人/日
九州産交バス
26,198 人/日
産交バス
10,398 人/日
熊本バス
7,449 人/日
九州産交・産交バス
熊本バス
熊本電鉄バス
路線バス事業
高速バス事業
貸切バス事業
路線バス事業
貸切バス事業
路線バス事業
貸切バス事業
5社で熊本県内の約7万5千人の移動を支えている
※輸送人員：2019年10月～2020年1月の平均

3. ２、会社紹介
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会 社 名 熊本都市バス株式会社
設立年月日 平成19年12月25日
営業開始日 平成21年4月1日
事業内容 一般乗合自動車運送事業
営 業 所 本山営業所・上熊本営業所・小峯営業所
株 主 九州産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス
従業員数 198名 （運転士163名、事務職その他35名）
車 両 数 160両
設立趣旨 ①熊本市営バス路線の継承
②熊本都市圏バス網再編の牽引的役割

4. ３、共同経営準備室について
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・共同経営について
上写真：共同経営の方向で合意した熊本のバス会社
社長と熊本市長ら（2020年1月27日、熊本市役所）
日本経済新聞より
熊本の公共交通ネットワークにおいてバス交通が担うべき役割（＝あるべきバス路線網）を将来
にわたり維持し、かつその利便性・生産性を最大限向上させるため、会社間の垣根を越えて路線
再編等の取組を実施するため、2020年4月より「共同経営準備室」を設置。
左図：共同経営準備室組織について

5. ４、直近の輸送人員の状況
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・直近の輸送人員について（熊本都市圏、前年比）
98.2%
113.9%
106.1% 103.7% 105.4% 106.9%
100.1%
75.3%
54.0%
94.3%
97.2% 95.8% 96.3% 97.6% 97.0% 98.7% 98.1% 95.7%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
80.0%
90.0%
100.0%
110.0%
120.0% 輸送人員 便数
サクラマチ クマモト開業効果で9月以降増加傾向だったが3月から一転減少
傾向、便数は維持しているが・・
※輸送人員：8月～4月は4社（産交バス除く）
4月分は輸送人員集計済み3社の集計

6. ５、現在までの新型コロナウィルスの対応について
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・感染拡大を防止するため、様々な取り組みを各社情報共有しながら行っています。
②乗務員のマスク着用の義務付け
①乗務員の出勤前、乗務前の検温
④バス車内の換気装置の使用および一部の窓を開けての運行
③除菌スプレーによるバス車内の消毒
⑤混雑時以外のバス左右最前列の座席の使用中止

7. ５、現在までの新型コロナウィルスの対応について
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・利用者（ダイヤ、定期券）や行政への働きかけ
2020年2月21日
熊本県内小・中・高校一斉臨時休業 発表
熊本県内感染者確認
2020年2月28日
日付 内容 バス事業者対応
・5社にて通学定期券の払い戻し特別対応開始
2020年3月19日 ・5社にて熊本市長に要望書
・路線バス事業を継続する為2点要望
①既存補助制度の一時的な見直しや拡充（事前算定→実績算定）
②税等の負担軽減や納税猶予など
2020年4月7日 ・5社にて熊本県知事に要望書
2020年4月16日
緊急事態宣言7都府県発令
緊急事態宣言全都道府県拡大 ・3社にて深夜バス休止、観光路線減便
2020年5月6日
・3社にてGWに限り特別減便ダイヤで運行予定
・乗務員不足が続くA社にB社から運転手を2名出
向してもらい、路線維持を行う
・路面電車における朝の混雑対策として、貸切
バスを使った臨時便で支援
・路線バス事業を継続する為2点要望
①既存補助制度の一時的な見直しや拡充（ブロック単価の見直し等）
②税等の負担軽減や納税猶予など

8. ６、要望事項
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①事前算定→実績算定へ既存補助制度の見直し
(A)運行依頼系統
(Ｂ)運行依頼系統以外の系統
※清算方式ではなく事前算定方式（過去3年間の平均値を採用）
赤字
経常収入
経常費用
補助金（清算方式）
経常収入
経常費用
※補助金 経常収入
経常費用
※補助金
経常収入
経常費用
補助金（清算方式）
影響前 影響後
影響前 影響後
他事業利益
他事業
利益
路線バスが生活を支える重要な移動手段であることを鑑み、その社会的責任を果たすべく、可能
な限り社会に影響を及ぼさないよう運行本数を平時と同等程度に維持しております。しかしなが
ら、この状況が長期化しますと、経営状況の悪化等が避けられない状況になっています。
（もちろんマスク、アルコール等の安定的な確保も必要ですが）
②費用の算出根拠となる平均ブロック単価の引き上げ

9. ７、地域活性化に向けて
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③アフターコロナの需要喚起策・・・個人旅行増加による公共交通を活用したおでかけ促進の必要性
(例)熊本県内バス・電車無料の日（サクラマチ クマモトOPEN）
大盛況でした！
サクラマチ クマモト 25万人 公共交通利用者2.5倍増（前週比）
市内中心部渋滞約15％減少（前週比） 経済効果5.5億円（25百万円の費用）
目的（観光）×手段（公共交通）の掛け算は有効！
© ZENRIN上図ヤフーデータソリューションより上図 イベントポスター 上図 当日のサクラマチクマモトの様子

10. おわりに…
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公共交通事業者の皆様一緒に頑張りましょう！
ご清聴ありがとうございました。