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ソーシャルビジネス 失敗の研究
- 5. 多くのNPOは
なぜ事業で伸び悩んで来たのか?
• 多くのNPOにおいて「ミッションはミッション」「事
業モデルは事業モデル」とバラバラに策定されてきた。
事業モデル
実務
社 会課題
。。やり方が整っていないのに、 ミッション
食べて行けるはずがない。
5
- 6. 「事業の背骨」モデル
(例: Teach for America)
貧困地域の子どもたち
社会課題 に教育が必要
いつか、すべての子ど
ミッション もたちが優れた教育を
受けられるようにする
評価 貧困地域の学校にて、
事業モデル 難関大学出身の若者が
2年間教える(寄付)
(採用)
実務 (研修)
(IT基盤整備)等
6
- 7. ソーシャルビジネスの失敗事例 (1)
事業概要 開発途上国支援事業
創業期で、人手も資金も僅か。見込みあるス
事業課題 タッフに「無給だが役員にならないか。一緒に
組織拡大しよう」。スタッフは不安で退職。
役員の増員の見込みが外れ、むしろ
失敗内容 創業期の貴重な人材を失ってしまった。
事業の計画性を高め、スタッフの不安を減らせ
教訓 るよう、コミュニケーションの質を高める。
7
- 8. ソーシャルビジネスの失敗事例 (2)
事業概要 教育NPO
創業者はカリスマであり、極めて優秀な方であ
事業課題 るが、1人で境地を切り開いて来た叩き上げの
方であり、スタッフ育成が追い付かず。
新規採用は行われるが、つい厳しすぎる指導で
失敗内容 スタッフが定着せず、毎年新人教育に追われ
る。補充を繰り返し、組織力が向上せず。
教訓 個人化された事業を組織化する必要がある。
8
- 9. ソーシャルビジネスの失敗事例 (3)
事業概要 健康サービス業
事業は順調に成長し続け、ネコの手も借りたい
事業課題 程、人材不足に。スキルは秀でているが、ミッ
ションの響き合いは乏しい者を雇用へ。
ミッションの響き合いは数年経過しても起こら
失敗内容 ず、ボタンの掛け違いは埋まらず、結果、内乱
が起き、巨額の解雇コスト発生へ。
ミッションの響き合いある、
教訓 正しい人材雇用に絞る事。
9
- 10. ソーシャルビジネスの失敗事例 (4)
「障がい者雇用を創出し、
事業概要 障がい者の待遇を向上する」とのミッションで
マスコミにも紹介された障がい者就労事業
リーマンショックにより売上が大幅に減少。
事業課題 しかし障がい者スタッフの給与や雇用の維持を
続け、結果、資金枯渇へ。
資金枯渇はスタッフ心理へ悪影響し、結果、
失敗内容 人間関係トラブル、お金のトラブルが発生。
コストが肥大化しかねないミッションの抜本的
教訓 見直しが必要。人件費の変動費化で身軽に。
早期に営業を増強し資金枯渇を招かない事。
10
- 12. 失敗の意味とは
• 失敗の国際比較
• スウェーデン
• スペイン
• 日本
• アメリカ
(出典:『20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ)
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