2016年夏にISTR(国際市民セクター学会)でストックホルムを訪ねました。
私の社会や人生の見方をすっかり変えてしまいました。
個人の尊厳を基調とする人間中心の社会の建設は可能であること。
社会保障を旺盛に国家が追求すれば、人々はリスクテイクに積極的になり、(社会)起業が増えること。
ゆとりもち、リラックスして生きることが奨励されること。街で親がリラックスできるので、ギャン泣きする赤ちゃんがほぼ皆無だったこと。
移民・難民の方々も、スウェーデンの文化に触れて、母国の中東やアフリカでは育児しなかった男性たちが育児に積極的になるのです。
育児を男女ともすることで、共感を社会として養い、その上で、とことんプラグマティズムを追求するスウェーデン。
「スウェーデンは人口が少ないからできるんだ。日本ではできない」と言い訳されがちですが、現地を歩くと、国家の随所で必死に社会デザインが追求されていることを体感できます。スウェーデンに行ったことないけど、スウェーデン非難をする方もいらして、おやと思います。
帰国後、2016.7.30に報告会を開催しました。上記はその時のスライド資料ですが、現在スウェーデン在住の日本人の方に先日(2020年5月)ご紹介したところ、「目の付け所が素晴らしいです」とのコメントをいただきました。
その報告会でご紹介したきりになっていましたが、せっかくの機会ですので、下記動画も先ほどアップしました。
上記スライド資料のように、すべての人々のために導線を確保することにこだわるスウェーデン。音声信号機は、その興味深い一端と思います。
視覚障害者に音の導線を確保するスウェーデンの信号機 (2016年) https://youtu.be/FgUbdUsY_VM