同志社ローム記念館プロジェクト アトリエフレームワークスが新メンバー教育用に作成した勉強資料です。本資料はopenFrameworksのAddonの使用方法についてopenCVを用いながら解説しています。

1. openFrameworks
アドオンの利用

2. アドオンの利用

3. アドオンの利用
openFrameworksには多くのアドオンが存在しています。
このアドオンを利用してこそ、
oFの真の実力を発揮させられると言っても過言ではありません。
今回はその導入をしてみましょう。

4. アドオンの利用
今回は「ofxOpenCv」という画像処理用のアドオンを利用していきます。
ノートPCに搭載されたカメラを使用し、
その中に写っている人の顔を認識して、
顔を四角で囲っていくアプリケーションを作成します。
こんな感じの作るよ！！

5. アドオンの利用
「projectGenerator.app」を起動しましょう。
下記のように設定したら「Generate」を押してください。
Addons
「ofxOpenCv」と入力しましょう。
右の▼からプルダウンを開いて、
選んでも構いません。

6. アドオンの利用
今回は追加で利用するファイルがありますので、
そちらの準備もしておきましょう。
of_v0.9.8_osx_release/examples/addons/opencvHaarFinderExample/bin/data
この階層にある
「haarcascade_frontalface_default.xml」
というファイルを使用します。
このファイルを作成したプロジェクトファイルの中の
「bin/data/」の位置に配置します。

7. アドオンの利用
それでは、準備も整ったので、「Open in IDE」をクリックし、
XcodeあるいはVisual Studioでプロジェクトを開きましょう。
インターネット上から新しくアドオンをダウンロードしてきた場合は
「of_v0.9.8_osx_release/addons」の中にそのアドオンのファイルを
配置しよう。
「projectGenerator」を再起動し、
追加して「update」を押すとプロジェクトにアドオンが追加できる。
Tips!

8. アドオンの利用
まずはヘッダーファイルをいじりましょう。
下線の部分は、アドオンを利用する際は
必須となっているもので、
アドオンの中にも右下のように
いくつかのファイルが入っています。
今回はアドオンの中の「ofxCvHaarFinder」を
利用していくので、右のように追加します。
アドオンはだいたいサンプルと一緒になっている。
機能や使い方がわからないときは、サンプルを開いて
搭載されている機能を試してみましょう。
openFrameworksに初めから入っているアドオンは
ダウンロードしたoFファイルの「samples」の中に入っているぞ！
Tips!

9. アドオンの利用
次に赤い四角の部分を追加します。
int宣言２つは今回作成してみる
アプリのサイズ指定です。
ofVideoGrabber mCamera
カメラを利用するためのインスタンス
ofImage mImage
画像への処理を行うため、ofImageクラスのインスタンスを作成
ofxCvHaarFinder mFinder
Haar検出器のためのインスタンス作成

10. アドオンの利用
ofApp.cppに追加していきましょう。
ofSetWindowShape(高さ, 幅);
アプリのサイズを設定します。
mCamera.setDeviceID(0);
利用するカメラを設定します。
PC備え付けのカメラを利用するので、
IDは０に。
mCamera.initGrabber(高さ, 幅);
利用するカメラの初期設定。カメラのサイズ指定。
ｍFinder.setup(読み込みたいファイル);
先程追加したxmlファイルを読み込みます。
xmlファイル内は顔の特徴が記述されています。

11. 図形の描画
ofApp.cppの中に上記のものを追加します。
mCamera.update();
カメラで取得するデータをupdateごとに更新する。
mImage.setFromPixels(ピクセルデータ, 高さ, 幅, カラータイプ);
取得したデータを解析するカラー画像の領域に格納する。
※カラータイプはカラーかグレーか
mFinder.findHaarObjects(ピクセルデータ, 検出する顔の高さ, 検出する顔の幅);
画像を設定。

12. 図形の描画
mImage.draw(0, 0);
アプリのウィンドウ内の
どの位置から表示するか。
ofSetLineWidth(3);
線の太さ変更。
ofNotFill();
これ以降を塗りつぶさないようにする。
mFinder.blobs.size();
認識している顔の数。
mFinder.blobs[i].boundingRect;
顔の領域。

13. 図形の描画
ここまで入力できたなら、実行してみましょう。
カメラとウィンドウが立ち上がり、
赤い四角で顔を囲うはずです。
出てこない場合は、
ソースコードを見直してみてください。

14. これでアドオンについての説明はおしまいです！
他にも色々とアドオンがあるので、
サンプルコードを試してみてください。

15. 参考資料
・こじ研「openFrameworks 応用編（３）」
https://www.ei.tohoku.ac.jp/xkozima/lab/ofTutorial5.html
・thd55「openFrameworksで顔検出」
http://www.tkd55.net/?p=532