畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の成熟に伴い,人間を上回るほど高精度の画像認識が実現されました.本研究では,CNNを用いて物理現象を解析するシミュレーション手法を提案します.本手法は,不均一な物性分布(熱伝導率分布)をもつ物体の温度分布を効率的に算出するものです.まず,熱伝導率分布を画像と見たててCNNに入力し,物体の伝熱特性(熱伝導の高い経路など)を認識します.その認識結果と境界条件に基づいて温度を算出します.また,知識の蒸留を利用して,小規模なCNNであっても高精度の温度分布を算出可能とする工夫も施しました.