Outline of JYL Project as of Nov 2010

1. 指導計画案、教材、教案、事例検索
教室運営支援ツール（ユーザ登録が必要です）

2. 平成21年度文科省補正予算より
国際移住機関（IOM）に「子ども架け橋基
金」が拠出され 「虹の架け橋教室」での日
本語支援が始まりました。現在国内４０以上
の教室で子どもが学校に行ける為の日本語支
援が行われています。
その基金の一部が「年少者日本語学習資料開
発・普及事業（JYL Project）」として利用さ
れ、子どもの日本語教育の為にオンラインで
利用できるシステム開発が進められています。

3. 子どもに日本語を教える先生や関係の方たちの為のサ
イトです。
何をどうやって教えればいい？
子どもの学齢、母語、教室環境などに合わせた指導計画が
参照できます。
ＸＸを教えたいのだけれど適した教材は？
学習条件に合わせた語彙、教材、教案、事例検索ができま
す。
いい教材だけれど、どう教えればいい？
教材は指導教案にリンクしています。どう教えるかビデオ
で見られるものもあります。
子どもの心の発達が心配
いろいろな年齢、多文化を背景とした事例集で具体例を検
索することができます。

4. 登録をすると生徒名簿、生徒一人一人に
あった指導計画案、進捗状況（引き継
ぎ）などの管理ツールが利用できます。
システム内の生徒の情報などは厳重に保
護されています。
登録をするとユーザ名とパスワードが発
行され利用ができるようになります。

5. このサイトでは、導入期（適応期）の指導計
画案を学習環境に対応して参照できるように
なっています。
指導計画案があると、学習者の進度、理解度
の目安が共有できるので、レベルが違う子ど
もの教室でも便利です。
講師が変わっても、引き継ぎが楽にできます。
指導計画案は「こうしなくてはいけない」と
いうものではなく、教える道のりを示したも
ので、ペース配分や順番は子どものレベルに
合わせたり、寄り道もすることができます。

6. 子どもへの指導の相違点
大人に日本語を教える
こととは違う
日本で英語などの外国
語を教えることとは違う
日本語母語の子どもに
教えることとは違う
文法指導法では難しい
訳すだけでは難しい
子供向けの指導法
子どもの認知発達に適
した教材と指導法
言葉とともに学力をつける
ロードマップを意識する
限られた期間で何を目
的地とするのか
毎月・毎週のゴール
今日の目標と学習内容
ロードマップのどこにいるの
か（理解度チェック）
ロードマップ
（シラバス、カリキュラム、指導計画）

7. 導入期
• 適応指導
• 導入の日本語
教科移行
• 教科学習への
移行
教科
• JSLカリ
キュラ
ム
適応指導教室
• 適応指導教室担当
• バイリンガル講師
• ボランティア講師
• 通訳
• 母語支援
• カウンセラー
国際教室など
• 学級担任
• 日本語指導教室担当
• バイリンガル講師、通訳
• 学習支援
• 母語支援
• カウンセラー
在籍学級
• 学級担任
• 教科担当者
• 日本語指導担当者
進学
・
就職
・
帰国
夢を語
れる言
葉をも
つこと

8. 適応指導：母語も併用し精神的なサポートを
しながら日本での慣習について理解してもら
う（アイデンティティをはぐくみ、生育国の慣習を否定しない）
導入の日本語：学校や生活の場面で必要な会
話・かなを短期間で指導する
給食、音楽、体育などから通級を始める
得意分野の教科学習を始める（算数など）
「教えてあげる」のではなく、子どもは自分
でことばを獲得していく。そのガイド役。
保護者・学校・教委などとの連携

9. 日本語の導入期に得意な教科から教科学
習を始めていますが、完全な教科学習に
移行するまでに、教科を教えながら日本
語を学習するような移行期があります。
このサイトでは、リライト教材を始めと
する教材、学習語彙、事例などを条件別
に検索することができます。

10. このサイトでは、教科指導のために、学
習語彙、教材、事例を検索できます。
また、進学・就職につながる事例も検索
が可能です。

11. 「ペラペラ話している」？
特に発音が上手で生活に不自由なくコミュニケーションが
とれている子どもを見ると「日本語は十分」と思われがち
ですが、教科に使われている言葉は生活言語とは異なりま
す。
「日本語ができるのに、授業が分からない」？
学習言語（教科の言葉）は個人差もありますが３～５年か
かると言われています。もっとかかるときもあります。教
科書に特有のことばも多く、考える力も必要だからです。
子どもも先生も親も、生活言語と学習言語の違いを分かる
ことが大切です。
焦らず、叱らず、落ち込まず。教科に必要な言葉の勉強を
することを大切にしましょう。

12. 日本語のレベルチェック
子どもの日本語能力はどれくらいなのか？
何がわかっているのか、何ができるのか
何を教えればいいのか
一つの指標としての「共通参照表」
「何ができるか」をチェックする表です
欧州評議会の作成したＣＥＦＲ（欧州共通参
照枠）を元に年少者を考慮し、Ａ０～Ａ２の
段階を説明しています。

13. 日本語講師などの人材リソース
教材
相談、カウンセリング

14. 問い合わせフォーム
使い方などの問い合わせは、お問い合わせ
フォームからお送りください。メールでのご
連絡となります。

15. 年少者日本語学習資料開発・普及研究会組織図(案） Nov2010
年少者日本語学習研究会作業部会
部会長：野山 広
副部会長：豊田 典子
調査と検討会議を行い、指導資料の開発
本研究の顧問
言語政策学会
日本語教育学会
認知言語
バイリンガリズム
日本語カリキュラム
分析グループ
分析担当長：原 隆幸
調査グループ
調査部長：豊田典子
開発グループ
開発担当長：高橋譲太
調査分析サポート、学際的アドバイザー（調査協力者）
（各分野からの推奨を受け適宜構成）
JYL Project
年少者日本語学習資料開発・普及研究会
作業部会へ
のアドバイス
フィードバック
協力者
石井 恵理子
東京女子大学
教授
①各分野の研究者：認知言語学、発達心理学、学習心理学第二言語習得、
バイリンガリズム他
②他の組織の経験者：国際交流基金。国立国語研究所等
③学校現場の教科の担当者
各専門分野における学
際的アドバイザーの推
薦
本研究会は、常任
の作業部会長、副
部会長、調査部長、
分析担当長、開発
担当長からなる。
部会長は、研究会
の実施する本事業
全体の管理、副部
会長は部会長をサ
ポートする。
グループ長は、そ
れぞれの責任を達
成するために、適
宜、顧問団から専
門分野のサポート
リサーチャーのア
ドバイスを受けな
がら遂行する。
調査員、分析員、
開発員、アドバイ
ザーとして、必要
に応じて都度協力
を仰ぐ。
顧問団は、研究会
へ事業の実施全体
のアドバイスを授
け、研究会は随時
フィードバックす
る。

16. アドバイザー
築樋博子（豊橋市教育委員会）
加藤庸子（NPO日本語ネットワーク、静岡大学）
関口明子（公益社団法人国際日本語普及協会）
調査協力者
蒲原 順子 （明海大学非常勤、イマージョン、バイリンガル研究者）
高木 みほ （もと区立葛西中学校国際学級日本語講師、リライト教材研究）
臼井 芳子 （独協大准教授、バイリンガリズム研究）
尹チョジャ （元区立蒲田小学校国際学級日本語講師、小学校教諭、桜美林大学佐々木ゼ
ミ）
李 原翔 （学芸大博士後期在籍、教育心理学研究者。中国語母語年少者支援）
大河原 （大東文化大学 国際交流センター 特任准教授）
渡辺 亜子 （元田園調布大学助教授。中部大大学院、明海大学非常勤）
服部 珠代 （元在米イマージョン日本語教師。イマージョン研究）