JJUGのJavaOne2017報告会LTにて使用した資料です。

1. JJUG
JavaOne 2017
報告会 LT
SOMPOシステムズ株式会社
西野 大介
2017/10/21
@nishino_chekhov

2. 自己紹介：
SOMPOシステムズ勤務
業務アプリ開発担当の西野です。
空を見ることが好きです
（夜の星空も好きですし、
大きい雲が浮かぶ青空も
好きです）

3. ※SOMPOシステムズとは
SOMPOホールディングス
（損保ジャパン日本興亜グループ）
のシステム会社

4. Oracle Open World 2017の
キーノートで
幻になってしまった？
講演のご紹介と、
未来予測について
LTテーマ

5. 今回のJavaOne,
OpenWorldのどちらも
“DATA”が大きな
テーマでした
本題の前に：

6. 2020年にはデータが爆発的に増大
（クラウドビデオは
750ペタバイトの域まで）
①JavaOne キーノート

7. Intel社はその時代に
対応できるプロセッサを開発
（AI,BIG DATAに最適化）
①JavaOne キーノート

8. intel のVide President：
“データが未来を創る”
と断言
①JavaOne キーノート

9. ②OpenWorld キーノート
Oracle Cloudで
テキスト、音声、画像、センサーなど
あらゆるソースから データ収集可能に

10. ②OpenWorld キーノート
Oracle Analytics Cloudデモ
全てのSNSを
トレース、キャプチャ

11. Oracleのsenior vice president：
SNSからいいねの数も
集計、分析！
②OpenWorld キーノート

12. 時代はデータだ！
（Intel,Oracle）

13. そんな中...

14. Oracle OpenWorld 2017
最終日のKeynote
その大トリに出てきたのは...

15. ジョセフ・ゴードン＝レヴィット
（俳優）
この人

16. 俳優業以外に、
実はクリエイターを支援する
「HITRECORD」というサービスの
運営もやっているそうです。
（エミー賞受賞歴あり）

17. 彼が講演で話し始めたこと

18. “データに価値なんてない”
その①

19. “「いいね」の数をかぞえたって
何も分からない”
その②

20. これ、大丈夫？
（それにしても、この内容を
許可したOracle社はすごい）

21. ちなみに後日、
Youtubeにあがっていた
当日講演を見てみると...

22. Mark Hurd とEvan Goldbergの
握手の後に出てくるはずが...

23. 動画終了

24. やはり、大丈夫ではなかった。

25. 幻とするには惜しすぎる
すばらしい内容だったので
ざっと紹介

26. ※彼が非エンジニアだからこそ
我々とは違う独自視点で
インターネットの未来を
予測しているところが注目点

27. 曰く、インターネット上での
クリエイティブには
3つの障害要素があるという。
ここから本題

28. 群衆
負の要素①

29. インターネットでは
オープンコンテストが
流行っている。
多くの場合、誰もが参加できる。
これは、平等ではある。
負の要素①：群衆

30. でも、全て”競争”でしかない。
ある人の良いアイデアは、競争
している限り、別の人にとっては
害になってしまう。
負の要素①：群衆

31. フリーカルチャー
負の要素②

32. 検索すればいろいろなものが、
だいたいタダで見つかる。
これは非常に便利。
負の要素②：フリーカルチャー

33. でも、本当にタダか？
広告料で稼いでいる人がいる。
しかも、それは
そのコンテンツを作ったのとは
別の人間。
負の要素②：フリーカルチャー

34. ソーシャル
負の要素③

35. さまざまなSNS。
これによって誰もが
コミュニケーションを
劇的にとりやすくなった。
負の要素③：ソーシャル

36. でも、SNSはコンテンツを
生み出さない。
インスタで”いいね”をつけた写真
そんな長時間 見ないでしょ？
負の要素③：ソーシャル

37. ①：群衆
②：フリーカルチャー
③：ソーシャル
現在のインターネットにおける
負の要素 まとめ

38. クリエイティブにとっての
負の要素を打ち消し
未来を創る 3つの要素

39. 群衆 コミュニティ
未来を作る要素①

40. オープンコンテストではなく、
リミックス。
ある人が描いたイラストを、
別の人がアニメにする。
コミュニティがあれば、
最初の人が考えもしなかった方向に、
クリエイティブが発展していく。
未来を作る要素①：コミュニティ

41. つまり、これからは
”競争”ではなく”協力”である。
未来を作る要素①：コミュニティ

42. フリー
カルチャー
正当報酬
未来を作る要素②

43. リミックスに参加した人に対しては、
その参加度合いに応じて、
報酬を支払っている。
（6年間合計：200万ドル。
その間訴訟0件）
未来を作る要素②：正当報酬

44. 音楽業界のように衰退しないためには、
クリエイターに 報酬が入る仕組みを
維持しなければならない。
未来を作る要素②：正当報酬

45. ソーシャル コラボ
未来を作る要素③

46. SNSで単にコミュニケーションを
とるのではなく、
参加者が共通の目的に
向かっていくこと＝コラボ
が大事
未来を作る要素③：コラボ

47. コラボによって
一人では作れなかった、
他にはない作品が生み出せる。
未来を作る要素③：コラボ

48. ①：群衆
②：フリーカルチャー
③：ソーシャル
インターネットの未来を創る
要素 まとめ
①：コミュニティ
②：正当報酬
③：コラボ

49. 要するに
正当報酬を受け取れる環境で
皆が競争ではなく協力し合い
同じ目的に向かってコラボする。
これが彼の提唱する
未来のインターネットの
ものづくり。

50. で、その通りにすると
本当にいいコンテンツが
できるのか？

51. 実証作品があります。

52. “FIRST STARS I SEE TONIGHT”
（今夜初めて見た星）

53. 視覚障害を持つ少女が
父のくれた赤外線カメラで
初めて星を見るまでを描く、
実話を基にしたストーリー

54. HITRECORDでのコラボから
生まれた3分弱のショートムービー
①少女が日記を
投稿し
②日記をもとに
脚本が生まれ
③俳優が集まり
監督が映像化
④画家は映像に
絵を加え
⑤作曲家は
音楽を作り
⑥演奏者が
音楽を奏でた

55. さて、その出来栄えは
というと...

56. マスに向けた商業作品にはない
手作りの味わいが感じられる
仕上がりとなっていました。

57. 時間の都合上、
ここではお見せできませんが...

58. 少女が最後に見る星空の映像に、
ジョセフ氏が信じる
インターネットの未来が
描かれているように感じます。

59. さて...

60. ここでもう一度、
冒頭の話をさせてください。

61. Intel社の分析によれば
データが爆発的に増える未来は
確実にやってくるようです。

62. AIやBIGDATAに最適化された
プロセッサの普及が進めば、
我々を楽しませてくれる機会が
より増えるのではないか。

63. SNS起因でバズる風潮も
軽視できるものか？
同様に、SNSでのコンテンツ研究は？
「私はアフリカ系黒人版Watsonだ」
IBM InterConnect 2017

64. SNSを自由自在に
トレース・キャプチャできる
Oracle Analytics Cloudを
うまく活用できたら。

65. では、ジョセフ氏と
Intel社・Oracle社
どちらの見解が正しいのか？

66. 情報：オルタナファクト、
ポスト真実
経済：仮想通貨、VALU、
TIMEBANK

67. そして、どちらか一方ではなく
両方あることで より楽しい世界が
広がっているはず。

68. JavaOne、OpenWorldの
キーノートはYoutubeに
あがっています。

69. 皆さんにも、一次情報で
各社のプレゼンに込められた
テクノロジーへの情熱を
感じていただきたいです。

70. そして、
少女が最後に見た星空は、
いったいどんな
景色だったのか。

71. ぜひ、あなた自身の目で
確かめてみてください。

72. わたしは
赤外線カメラ越しの星空と、
クラウドが浮かぶ青空、
どちらにも未来を感じました。

73. @nishino_chekhov
本日の資料は
下記アカウントにて公開します。