国際標準OMA LwM2MによるスケーラブルなIoT運用管理の紹介 日本ではLwM2Mはあまり聞かないようなのでご紹介。 Toward Sustainable IoT with easy and scalable solution OMA LwM2M ソリューション (InTerop) のご紹介 [改版履歴] a1703-1611-sustainable-IoT-IoTerop-LwM2M-170522.pdf (2017.05.22 RDを注記追加) a1703-1611-sustainable-IoT-IoTerop-LwM2M-170310.pdf (2017.03.10) sustainable-IoT-IoTerop-LwM2M-170110b.pdf (updated 2017.01.10) ※EDFでの実績を追記 (20170310) ※誤字訂正 (20170125)

1. 持続的成長可能な
IoTソリューションのご提案
(Sustainable IoT Solution)
ACCESS
http://www.access-company.com
2016.12

2. IoT化に成功した企業の課題
IoTの初期導入で
一定の成果
続けて導入しようとすると
・特定ソリューション依存
・相互接続性なし
→インテグレーションと
運用のコスト増
IoTの初期導入済
（シェア自転車のトラッキン
グ、交通情報、駐車管理、
公害監視）
IoTの持続的成長の課題：
特定技術に依存
インテグレーション難度の
加速
【事例： 仏モンペリエ(Monpellier)のスマートシティプロジェクト(LoRaWANでIoTインフラ構築)】
（SI業者 Synoxと協業 http://ioterop.com/ioteropsynox/)

3. スマートシティの現実
(よくあるIoTの失敗）
断片化したソリューション
複雑性（導入、管理、拡張)
不整合
非効率
→インテグレーションや運用維持管理を考慮しない設計は「持続可能でない」

4. IoTeropのLwM2MソリューションIOWA
国際標準の
IoT運用技術:
LwM2M
欧州を中心に
採用増加
導入前：
個別技術を精査、
運用・連携も個別対応
（手間とコスト）
導入後:
SDKにより
運用、相互接続を
容易に確保
【採用メリット】
・デモご要望があれば承ります

5. 推定効果
50%
複数のIoTソリューションを設置した場合、
その後のIoTソリュ―ション追加の
コストの50%はインテグレーションと維持管理
最高 60% 圧縮

6. 顧客証言
Jérôme FENWICK
CTO Synox Group
(仏モンペリエの
スマートシティ
プロジェクトで
LwM2M
ソリューションを
採用)
/
【新センサー設置のインテグレーションコストの削減】
従来: 複数エンジニアで2-6日
現在: 1-2日（ほとんどテストのみ）
60%のコスト削減と設置速度の3倍化を達成
【追加設置コストの削減】
従来: 1-2日
現在:半日未満（プラグ&プレイを実現）
【維持管理コストの削減】
（動的にIoTパラメータを変更するのが標準APIで可能）
従来: コネクテッド自転車の管理コストは数千ユーロ
現在：ほとんど零

7. Q&A (1/5)
Q1: IOWAの強みを教えてください。
A1: IOWAは顧客がLwM2Mに要求することをすべて満たしています。
強みとしては、
・顧客はクライアント、サーバのいずれを構築するのにもLwM2M標準を理解する必要がありません。高水準の使いやすい
APIが提供されています。プロトコルの複雑性は完全に隠蔽されています。顧客は10行のコードで動かすことができます。
・OSSのLwM2Mより6倍の高速性を実現しています。
・セキュリティがビルトインで提供されており、ファームウェア更新とLｗM2MとIPSOのデータモデルがサポートされていま
す。
・SDKは顧客の対象ハードウェアの上ですぐ動かすことができます（システムビルド、サーバテスト、サンプルコード、APIレ
ファレンスガイドが提供されています）
・IoTeropの積極的なOMAへの関与により国際標準は迅速に反映されます
・IoTeropのエンジニアは世界最高水準のLwM2Mエキスパートで、国際標準化と実装の両方で世界をリードしています。
Q2: Azure for IoTやAWS for IoTに比べてどのようなメリットがありますか？
A2: (1) 将来別のプラットフォームと統合する場合にも容易に統合できます。また、将来のソリューションがAzureやAWSに限
定されることがありません。
(2) さまざまなアクションをデバイスで実行することを標準的に設定ができるため、連携やコンフィギュレーションが容易になり
ます。

8. Q&A (2/5)
Q3: IOWA(IoTeropのLwM2M)で実現されているのはどの部分ですか？
A3: サーバとクライアントに関するAPIと商用グレードの次の機能のセットです（ブートストラッピング、レジストリとディスカバ
リ、オブジェクトと資源へのアクセス、デバイス管理とサービス（ファームウェア更新を含む）、情報レポーティング（情報監
視、読み出し、書き込み、実行）、LwM2MとIPSOのビルトインデータモデルサポート、DTLSのビルトイン・セキュリティ
[注: IPSO=IP for "Smart Object" http://www.ipso-alliance.org/]
Q4: SDKでは何が実現され何が実現されていますか？
A4: LwM2M, COAP, DTLS, SMSとUDPとのバインディングが実現されています。
顧客がSDKで作るべきもはのは次のものです
・LwM2Mクライアント： 対象ハードウェアやOSとのインテグレーション（抽象レイヤは提供、顧客はメモリ、通信、デバッグ関
数をカスタマイズ可能）
・もし対象デバイスがLinuxなら必要なインテグレーションはほとんどありません
・LwM2Mサーバ：SDKはプロトコルスタックだけを実現。顧客は自社のサービスおよびプラットフォームとのインテグレーショ
ンをすることが必要です。通常必要になるのは、データ記憶、カスタムアプリケーションUIと特定のロジックです。例えば、
駐車場スロットを監視する場合、SDKで駐車場スロットのセンサーの通信とリアルタイムのレポーティングを実現できるが、
エンドユーザへのアプリケーションとサービスのUIは顧客が作成します（地図、予約、など）。
Q5: どのような商用実績がありますか？
A5: 仏モンペリエのスマートシティプロジェクトで実用化されています。また欧州最大の電力会社EDFの原子力発電所に採用
されています。信頼性が評価された結果です。

9. Q&A (3/5)
Q6: すでに実装されているデバイスとネットワーク、実装実績のあるデバイスとネットワークは何ですか？
A6: すべてのIPベースネットワークはIPv4, IPv6ともインテグレーションなしでサポートされています（GPRS, 3G, 4G,Zigbee,
6LowPAN, WiFi, Ethernet,,..)。SMSはサポートされていますが、モデルとのインテグレーションが必要です(sms PUDをモデ
ムに送るだけです）。LPWAは現在、いくつかの顧客で実証実験中です(LoRaWAN)
デバイスについてはすでに多様なデバイスでインテグレーション実績があります。ARM Cortex M3ベースのマイクロコント
ローラー、ARM Cortex M4系プラットフォム(uCOSとFreeRTOS)のマイクロコントローラー、ARM5/6/7ベースのLinux OS系
の組み込みおよびゲートウェイデバイス（Rasberry Pi)などARM 9/11とCortex A8/9系プロセッサによる組み込みおよび
ゲートウェイデバイス(BeagleBoardなど）、x86系のPCなど、Linux/Yocto上のIntel Galileoなど。
Q7: LwM2Mをどこまでサポートしていますか？
A7: IOWAは最新のLwM2M実装で、すべての必須項目を満たしています。考えられる中で唯一サポートされていないのはク
ライアント側でのJSON書式サポートです。クライアント側では処理が重すぎると考えています。サーバサイドではJSONも
サポートしています。
Q8: 製品以外のアライアンス戦略、例えば、コンフォーマンス戦略を教えてください。
A8: OMAがコンフォーマンスとテストフェストと行っています。IoTeropはOMAのコンフォーマンス試験に参加し、Nokia,Ericsson
など参加社全てと良好な相互接続性を証明しています。

10. Q&A (4/5)
Q9: リッチデバイス、プアデバイスなど適性があれば教えてください
A9: IoTeropは組込みシステムに17年の経験を持つメンバによって構成されています。このため、どちらかといえば資源が限
定されたデバイス向けソリューションです。IOWAはのコードはメモリ、CPU、コードサイズなどについて制約のある組み込み
向けに最適化されています。このためリッチデバイスではより高速に実行することができます。
Q10: LwM2Mの世界的な採用状況を教えてください
A10: Microsoft, Sierra Wireless, Schneider Electric, Orange, AT&T,
Vodafone, Verizon, Gemalto, ARM, ETSI, Nokia, Ericsson
らがIoTプラットフォームにLwM2Mを採用し、サービスを構築しています。GCFもLwM2MをGCF認証の一部にするかどうかを
議論しているところです。
・GCF www.globalcertificationforum.org/
Q11 まだ日本ではLwM2Mはあまり採用されていないようですが、時期尚早ではありませんか？
A11: 相互動作可能なIoT基盤を作るうえでは、インテグレーションがメンテナンスが容易な環境が必要です。巨大なIoT基盤
がLwM2Mを採用するのは時間の問題です。最初から設計に組み込んでサービスを構築する上で、規模が拡大する中で、
すばやく安全にスケールアップすることができます。
Q12: データベースや負荷分散の機能はついていますか？
A12: IOWAはプロトコル部分のSDKです。通常、顧客はサーバに自分のDBを持っているのでそれと結合して利用します。負
荷分散についても顧客が自社サーバのニーズに合わせて実装することを想定しています。

11. Q&A (5/5)
Q13: IoTの場合、オンボーディング（設置）作業の簡素化が鍵となりますが、そのための機能には何がありますか？
A13: LwM2Mではブートストラッピングという機能があります。静的ブートストラップではコンフィギュレーション情報を書込みま
す。動的コンフィギュレーションでは、コンフィギュレーションにはコンフィギュレーションサーバのアドレスが与えられ、それ
に基づいてコンフィギュレーションサーバからコンフィギュレーション情報を読み込みます。

12. (参考) LwM2Mのアーキテクチャ
Application
Objects
LwM2M
RD
CoAP
DTLS TLS SMS Non-IP
(e.g.
LoRaWAN)
UDP TCP
IP
Network
注: RD = Registration and Discovery

13. 参考資料
• LwM2M ver 1.0
http://technical.openmobilealliance.org/Technical/technical-information/release-program/current-releases/o
ma-lightweightm2m-v1-0
• Hatem Oueslati: Security, Interoperability and Remote Device Management in IoT: How LWM2M can
meet the Challenge of Tomorrow’s Industries and Smart Cities,
http://www.slideshare.net/OpenMobileAlliance/iot-seminar-oct-2016-hatem-oueslati-ioterop
• Synox and IoTeop Join Forces to Interoperable Solutions for Smart Territories
http://openmobilealliance.org/synox-and-ioterop-join-forces-to-implement-interoperable-solutions-for-smart
-territories/