5Gは「一強独占のインターネット型のビジネスモデル」を変える
§2 DXを進めるための“5G”の基礎知識
1. “5G”で 「何ができるか?」
3. “5G”の 「ビジネス・モデル」
2. “5G”に 「いつ着手するか?」
a)5Gサービスの“ロードマップ”
b)2030年までのデジタル化動き
a)5Gの基本仕様
b)“超高速”“超低遅延”“多数同時接続”の実現の仕方
参考; ❶スライシング / ❷ MEC / ❸ローカル5G とは
2021/3
村上
a) “一強が独占するICTビジネス”を変える 5G のビジネス・モデル
b) 「オプト・アウト」 「オプト・イン」 って何?
超高速 eMBB
超低遅延 URLLC
多数同時接続 mMTC
1. “5G”で「何ができるか?」
a)5Gの基本仕様
“インターネット”できなかった......
“インターネット”で出来なかったことが“5G”で出来る。
遠隔操作・遠隔手術等ができる
たくさんのものが同時につながる
高精細な映像を途切れないで送る
を実現する。
3,900億円
2兆402億円
(2023年)
5Gの市場規模
“関連サービス”の市場
5Gの機器・サービス
関連サービス
これによって、巨大な市場ができる
医療
建設 モビリティ
小売
農業
、
超高速
eMBB
超低遅延
URLLC
多数同時接続
mMTC
リアルタイムに遠隔操作ができる
1ミリ秒
たくさんのものが同時につながる
百万台/km2
高精細な映像を送れる
10Gbps
..... 等々 ..... 等々 ..... 等々
既に実証実験が
行われている活用
例
何で必要?
人がタイムラグを感じないで
機器を操作するためには、
遅延が約10ミリ秒以下
である必要がある
ロボット等を活用して在庫管
理や検査を行う為には数千
の情報を並行して把握する
必要がある
“大画面”や、“必要に応じて
ズームアップした画面”を見
るためには、8Kレベルの映
像品質が必要である
例えば
MaaSの場合
更に連携が必要
連携 連携
1
b) “超高速”“超低遅延”“多数同時接続”の実現の仕方
❶スライシング、❷ MEC、❸ローカル5G を使って実現する!
「回線の混むと、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続でき
る数”が落ちる」を、「回線が混んでも変わらない」にする
「電波が弱いと、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続でき
る数”が落ちる」を、「電波が弱くならない」にする
「サーバが混んでいて“応答がかえってこない」を、
「サーバが混んでも直ぐに応答がある」にする
❷MEC
ネットワークを分割(スライシング)する技術
自前の5Gのアンテナ等をたてて、狭い範
囲で自社専用の5Gサービスを構築して
利用する
サーバーを「端末の近くに分散配置する」
することで、超低遅延で使えるようにする
ネットワークコンピューティング技法
(詳しくはp3~p4参照)
(詳しくはp3~p4参照)
(詳しくはp3~p4参照)
【Internetの弱点を克服する!】
克服する為の5Gのサービス
❶スライシング
❸ローカル5G
【4Gの弱点を克服する!】
CN
(Core Network)
RAN
(Radio-access Network)
Internet
足回り無線部分 バックボーン回線部分 インターネット部分
SaaS / PaaS / IaaS
❷MEC
2
❶スライシング
❸ローカル5G
【Internetの弱点を克服する!】
【4Gの弱点を克服する!】
5Gの構成図
❶ スライシング ネットワークを分割(スライシング)する技術
~4G
5G
eMBBのスライシング、URLLCのスライシング、mMTCのスライシング”等にわけ
られており、例えばeMBBのスライシングを選ぶと指定のスピードが保証される
❶スライシング / ❷ローカル5G / ❸MEC とは
スライシング
参考
「回線の込み具合で、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続できる数”が落ちる」を、
「回線が混んでも変わらない」にする
Internet
混雑
×
×
❶スライシング
〇
3
❸ MEC サーバーを「端末の近くに分散配置する」することで、超低遅延で使えるようにする
ネットワークコンピューティング技法
~4G Internet
サーバ
~4G
❷MEC
「サーバが混んでいて“応答がかえってこない」を、「サーバが混んでも直ぐに応答がある」にする
5G Internet
サーバ
5G
×
〇
混雑
参考
5G
ローカル5G
(自社専用の5G)
通信事業者の5Gとローカル5Gを組み合わせて
スピードや遅延等の品質を確保する
通信事業者の5G
❷ ローカル5G 自前の5Gのアンテナ等をたてて、狭い範囲で自社専用の5Gサービスを構築して利用する
Internet
「電波が弱いと、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続できる数”が落ちる」を、
「電波が弱くならない」にする
〇
×
❸ローカル5G
電波が弱い
4
a)5Gサービスの“ロードマップ”
2. “5G”に「いつ着手するか?」
❶ スライシング”、“❷ MEC”、“❸ ローカル5G”がそろう
❷ MEC
❶ スライシング
❷ ローカル5G
2021 2022
2020
なんちゃって5G / NSA
真の5G / SA
今年(2021年)、「5Gのインフラ」が整い
来年(2022年)、「5Gビジネス・モデル」が色々な分野でスタート
“5G環境”は前倒し ⇒ 5Gビジネスでの先行者利益が得られる時期
今年(2021年)、「5Gのインフラ」が整う
b)2030年までのデジタル化動き
5
2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030
真の5G /
SA
なんちゃって5G / NSA
国が主体となった
各種実証実験
医療
建設
小売
農業
・
・
領域別
実証実験
利用拡大
6G
・
・
・
・
導入期 成長期
モビリティ
2022年~2023年、「5Gビジネス・モデル」が“導入期”から“成長期”への
来年(2022年)、「5Gビジネス・モデル」が色々な分野で実用化する
2021 2022 2023 2024 2025
レベル5
レベル4
バス・タクシ/5G利用
レベル3
シャトルバス/5G利用なし
地域を限定した
バス・タクシの自動運転
一般車両
公共交通機関
全車両
モビリティ分野; 法整備で先行した日本は、欧米より先行する事例も
“運転士がいらない自動運転(レベル4)”の実用化が来年に実現
モビリティ分野の状況
今年(2021年)、ホンダが世界初、レベル3自動運転のレジェンドを発売
来年(2022年)に、5Gを利用したバス・タクシの自動運転実用化
5G
7
一般車両 5G/バス・タクシー シャトルバス
レベル5 完全自動運転
レベル4 ---
NEC、産総研 等
バス・タクシー
SoftBank
茨城等
レベル3
ホンダ
レジェンド
❶自動ブレーキ ❷前の車について走る ❸車線からはみ出さない
レベル2 ❶~❸の組合せ機能
日産スカイライン、セレナ、エクストレイル、リーフ 等で既に装備
レベル1 単機能 単機能 単機能
人の運転をシステムがサポート
【自動運転】
来年(2021年)に、5Gを利用した公共交通機関の自動運転の実用化
4年後(2025年)に実現目標の完全自動化に、5Gは不可欠 は5Gが関わる部分
建設分野の状況
建設分野; 遠隔施工の“道路工事”“ダム建設”“ビル建設”が実用段階へ
土木建設
建設用ロボット
❶スライシング
❸ローカル5G
❷MEC
遠隔制御に必要な5Gサービス
2021 2022 2023
2020
遠隔施工管理室
油圧ショベル
実証実験フェーズから実用フェーズに移り始めている
7
2021 2022 2023
2020
大林組がKDDIやNECと共同で、複数建機の
「5G遠隔施工」に成功 2020年02月
NEC、KDDI、大林組 5Gを用いた建機遠隔操
作による災害復旧の実証試験 2019年3月
大仙の工事現場でローカル5G活用 清水建
設が実証実験 2021年2月
【土木建設】
日本
竹中工務店と鹿島建設、タワークレーンの遠
隔操作システムを共同開発 2020年7月
診療 (診察・治療)
遠隔手術
手術用ロボット
医療分野; 遠隔手術も現実的に
医療分野の状況
遠隔手術に必要な5Gサービス
2021 2022 2023
2020
診療 (診察・治療) 遠隔手術
診療⇒ 技術は確立し、先進的な医療機関ではすでに使われている。成長期に入りつつある。
手術⇒ 技術的な進歩が激しい時期にある。世界では遠隔手術の実績がではじめており、日本でも
複数の実証実験がすすめられている。
❶スライシング
❸ローカル5G
❷MEC
2021 2022 2023
2020
中国、世界初の5G遠隔操作外科手術に成功
2019年01月15日
NTTドコモ(ドコモ)と東京女子医科大学、5Gを活用
した「遠隔手術支援システム」と、移動型スマート治
療室「SCOT」を用いた実証実験
弘前大学医学部付属病院(青森県弘前市)とむつ総
合病院(むつ市)で、手術支援ロボットを活用した遠
隔手術の実証実験
北海道大学と九州大学を結ぶ遠隔手術
【遠隔手術】
スペイン 5G技術で手術の遠隔指示に成功
2019年02月
海外
日本
6
社内システムへの活用例
社内システムに必要な5Gサービス
2021 2022 2023
2020
プライベート5G
ローカル5G
キャリアが提供 自前で構築
プライベート5G
キャリアが提供
社内システムへの活用;
社内ネットワークをプライベート5Gに置換えると、ネットワーク(機器を含む)を運営しなくてすむ
プライベート5G;ローカル5Gの環境を、キャリアが提供してくれるサービス
❶スライシング
❸ローカル5G
❷MEC
8
運営対象
【プライベート5G】
【従来の社内ネットワーク】
運営対象
3. “5G”の 「ビジネス・モデル」
独占的な市場の支配
サイトやクラウドを提供している1社が
圧倒的に強い
ex) GAFA、BAT
特徴をもつ企業が連携
複数の会社が役割分担・連携してサー
ビス提供
等々
【インターネット型ビジネス】 【5G型ビジネス】
“インターネット型ビジネス”と、“5G型ビジネス”は、ビジネス・モデルが異なる
a) “一強が独占するICTビジネス”を変える 5G のビジネス・モデル
a. 米国、中国のICTビジネスモデルが参考にならない“5G”
b. 日本のビジネス・モデルを、欧米が参考にする!?
9
複数の会社が役割分担・連携
手術ロボット
通信インフラ/5G環境
情報融合プラットフォーム
手術室の映像情報や各種生
体情報、機器の動作状況、環
境情報などを収集し、融合表
示
入院患者のいる病院 執刀医のいる病院
統合運営
手術の種類がかわるとロボット
もかわる
【5G型ビジネスの例; 遠隔手術】
運営者がビジネス的な強みを囲い込むためにMVNO化
MVNO ; Mobile Virtual Network Operator
「ローカル5G」 「MECスライシング」 「超高速スライシング」 「超低遅延」
運営 (統合プラットフォーム/手術ロボット/通信インフラ)
手術を統合運営
MNO(携帯通信事業者)
b) 「オプト・アウト」と「オプト・イン」 って何?
「オプト・アウト」で失敗したgoogle
“プライバシーより国が優先”する
ため「オプト・アウト」が可能な中国
「日本は「オプト・イン」
「オプト・イン」で進んでいる日本のモデルを、
欧米が5Gビジネス・モデルの参考にする!?
オプトアウト オプトイン
本人の同意を得ずに
データを活用するモデル
データを市民自らに提供してもらい
データを活用するモデル
v.s.
10
“Googleがカナダ/トロントのスマートシ
ティでで市民の同意が得られず撤退”
<スマートシティの例>
会津若松市/SmartCity AIZU
2015年 行政主導でスタート
産学官が連携して拡大中
パナソニック/サステナブルタウン
2012年 スタート
2014年 藤沢街開き
建設中 吹田、綱島
トヨタ/ウーブン・シティ
2021年 着工
「オプト・アウト」で失敗したgoogle
“プライバシーより国が優先”するため
「オプト・アウト」が可能な中国
街中に電子センサーを張り巡らせ、人々のス
マートホンを追跡し、誰とどこで何をしている
のかという個人データを集める方法に、市民
から、監視都市の実験台にされるのはまっぴ
らと、反対運動
「天網」
都市部を中心に配備されている顔認証機能
付き監視カメラ
2020年までに6億2600万台
「信用スコア」
人間の格付けシステムで、SNSでの発信履歴、
友人関係、購買履歴、ルール違反や犯罪歴な
どをもとにポイントが決められる。ポイントが高い
と融資やデポジットで優遇措置があり、低いと
鉄道や航空機のチケットさえ買えない。
「日本は「オプト・イン」
拡大・発展中

§2 DXを進めるための“5G”の基礎知識

  • 1.
    5Gは「一強独占のインターネット型のビジネスモデル」を変える §2 DXを進めるための“5G”の基礎知識 1. “5G”で「何ができるか?」 3. “5G”の 「ビジネス・モデル」 2. “5G”に 「いつ着手するか?」 a)5Gサービスの“ロードマップ” b)2030年までのデジタル化動き a)5Gの基本仕様 b)“超高速”“超低遅延”“多数同時接続”の実現の仕方 参考; ❶スライシング / ❷ MEC / ❸ローカル5G とは 2021/3 村上 a) “一強が独占するICTビジネス”を変える 5G のビジネス・モデル b) 「オプト・アウト」 「オプト・イン」 って何?
  • 2.
    超高速 eMBB 超低遅延 URLLC 多数同時接続mMTC 1. “5G”で「何ができるか?」 a)5Gの基本仕様 “インターネット”できなかった...... “インターネット”で出来なかったことが“5G”で出来る。 遠隔操作・遠隔手術等ができる たくさんのものが同時につながる 高精細な映像を途切れないで送る を実現する。 3,900億円 2兆402億円 (2023年) 5Gの市場規模 “関連サービス”の市場 5Gの機器・サービス 関連サービス これによって、巨大な市場ができる 医療 建設 モビリティ 小売 農業 、 超高速 eMBB 超低遅延 URLLC 多数同時接続 mMTC リアルタイムに遠隔操作ができる 1ミリ秒 たくさんのものが同時につながる 百万台/km2 高精細な映像を送れる 10Gbps ..... 等々 ..... 等々 ..... 等々 既に実証実験が 行われている活用 例 何で必要? 人がタイムラグを感じないで 機器を操作するためには、 遅延が約10ミリ秒以下 である必要がある ロボット等を活用して在庫管 理や検査を行う為には数千 の情報を並行して把握する 必要がある “大画面”や、“必要に応じて ズームアップした画面”を見 るためには、8Kレベルの映 像品質が必要である 例えば MaaSの場合 更に連携が必要 連携 連携 1
  • 3.
    b) “超高速”“超低遅延”“多数同時接続”の実現の仕方 ❶スライシング、❷ MEC、❸ローカル5Gを使って実現する! 「回線の混むと、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続でき る数”が落ちる」を、「回線が混んでも変わらない」にする 「電波が弱いと、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続でき る数”が落ちる」を、「電波が弱くならない」にする 「サーバが混んでいて“応答がかえってこない」を、 「サーバが混んでも直ぐに応答がある」にする ❷MEC ネットワークを分割(スライシング)する技術 自前の5Gのアンテナ等をたてて、狭い範 囲で自社専用の5Gサービスを構築して 利用する サーバーを「端末の近くに分散配置する」 することで、超低遅延で使えるようにする ネットワークコンピューティング技法 (詳しくはp3~p4参照) (詳しくはp3~p4参照) (詳しくはp3~p4参照) 【Internetの弱点を克服する!】 克服する為の5Gのサービス ❶スライシング ❸ローカル5G 【4Gの弱点を克服する!】 CN (Core Network) RAN (Radio-access Network) Internet 足回り無線部分 バックボーン回線部分 インターネット部分 SaaS / PaaS / IaaS ❷MEC 2 ❶スライシング ❸ローカル5G 【Internetの弱点を克服する!】 【4Gの弱点を克服する!】 5Gの構成図
  • 4.
    ❶ スライシング ネットワークを分割(スライシング)する技術 ~4G 5G eMBBのスライシング、URLLCのスライシング、mMTCのスライシング”等にわけ られており、例えばeMBBのスライシングを選ぶと指定のスピードが保証される ❶スライシング/ ❷ローカル5G / ❸MEC とは スライシング 参考 「回線の込み具合で、“回線スピード” “接続の遅延” “同時に接続できる数”が落ちる」を、 「回線が混んでも変わらない」にする Internet 混雑 × × ❶スライシング 〇 3 ❸ MEC サーバーを「端末の近くに分散配置する」することで、超低遅延で使えるようにする ネットワークコンピューティング技法 ~4G Internet サーバ ~4G ❷MEC 「サーバが混んでいて“応答がかえってこない」を、「サーバが混んでも直ぐに応答がある」にする 5G Internet サーバ 5G × 〇 混雑
  • 5.
  • 6.
    a)5Gサービスの“ロードマップ” 2. “5G”に「いつ着手するか?」 ❶ スライシング”、“❷MEC”、“❸ ローカル5G”がそろう ❷ MEC ❶ スライシング ❷ ローカル5G 2021 2022 2020 なんちゃって5G / NSA 真の5G / SA 今年(2021年)、「5Gのインフラ」が整い 来年(2022年)、「5Gビジネス・モデル」が色々な分野でスタート “5G環境”は前倒し ⇒ 5Gビジネスでの先行者利益が得られる時期 今年(2021年)、「5Gのインフラ」が整う b)2030年までのデジタル化動き 5 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 真の5G / SA なんちゃって5G / NSA 国が主体となった 各種実証実験 医療 建設 小売 農業 ・ ・ 領域別 実証実験 利用拡大 6G ・ ・ ・ ・ 導入期 成長期 モビリティ 2022年~2023年、「5Gビジネス・モデル」が“導入期”から“成長期”への 来年(2022年)、「5Gビジネス・モデル」が色々な分野で実用化する
  • 7.
    2021 2022 20232024 2025 レベル5 レベル4 バス・タクシ/5G利用 レベル3 シャトルバス/5G利用なし 地域を限定した バス・タクシの自動運転 一般車両 公共交通機関 全車両 モビリティ分野; 法整備で先行した日本は、欧米より先行する事例も “運転士がいらない自動運転(レベル4)”の実用化が来年に実現 モビリティ分野の状況 今年(2021年)、ホンダが世界初、レベル3自動運転のレジェンドを発売 来年(2022年)に、5Gを利用したバス・タクシの自動運転実用化 5G 7 一般車両 5G/バス・タクシー シャトルバス レベル5 完全自動運転 レベル4 --- NEC、産総研 等 バス・タクシー SoftBank 茨城等 レベル3 ホンダ レジェンド ❶自動ブレーキ ❷前の車について走る ❸車線からはみ出さない レベル2 ❶~❸の組合せ機能 日産スカイライン、セレナ、エクストレイル、リーフ 等で既に装備 レベル1 単機能 単機能 単機能 人の運転をシステムがサポート 【自動運転】 来年(2021年)に、5Gを利用した公共交通機関の自動運転の実用化 4年後(2025年)に実現目標の完全自動化に、5Gは不可欠 は5Gが関わる部分
  • 8.
    建設分野の状況 建設分野; 遠隔施工の“道路工事”“ダム建設”“ビル建設”が実用段階へ 土木建設 建設用ロボット ❶スライシング ❸ローカル5G ❷MEC 遠隔制御に必要な5Gサービス 2021 20222023 2020 遠隔施工管理室 油圧ショベル 実証実験フェーズから実用フェーズに移り始めている 7 2021 2022 2023 2020 大林組がKDDIやNECと共同で、複数建機の 「5G遠隔施工」に成功 2020年02月 NEC、KDDI、大林組 5Gを用いた建機遠隔操 作による災害復旧の実証試験 2019年3月 大仙の工事現場でローカル5G活用 清水建 設が実証実験 2021年2月 【土木建設】 日本 竹中工務店と鹿島建設、タワークレーンの遠 隔操作システムを共同開発 2020年7月
  • 9.
    診療 (診察・治療) 遠隔手術 手術用ロボット 医療分野; 遠隔手術も現実的に 医療分野の状況 遠隔手術に必要な5Gサービス 20212022 2023 2020 診療 (診察・治療) 遠隔手術 診療⇒ 技術は確立し、先進的な医療機関ではすでに使われている。成長期に入りつつある。 手術⇒ 技術的な進歩が激しい時期にある。世界では遠隔手術の実績がではじめており、日本でも 複数の実証実験がすすめられている。 ❶スライシング ❸ローカル5G ❷MEC 2021 2022 2023 2020 中国、世界初の5G遠隔操作外科手術に成功 2019年01月15日 NTTドコモ(ドコモ)と東京女子医科大学、5Gを活用 した「遠隔手術支援システム」と、移動型スマート治 療室「SCOT」を用いた実証実験 弘前大学医学部付属病院(青森県弘前市)とむつ総 合病院(むつ市)で、手術支援ロボットを活用した遠 隔手術の実証実験 北海道大学と九州大学を結ぶ遠隔手術 【遠隔手術】 スペイン 5G技術で手術の遠隔指示に成功 2019年02月 海外 日本 6
  • 10.
    社内システムへの活用例 社内システムに必要な5Gサービス 2021 2022 2023 2020 プライベート5G ローカル5G キャリアが提供自前で構築 プライベート5G キャリアが提供 社内システムへの活用; 社内ネットワークをプライベート5Gに置換えると、ネットワーク(機器を含む)を運営しなくてすむ プライベート5G;ローカル5Gの環境を、キャリアが提供してくれるサービス ❶スライシング ❸ローカル5G ❷MEC 8 運営対象 【プライベート5G】 【従来の社内ネットワーク】 運営対象
  • 11.
    3. “5G”の 「ビジネス・モデル」 独占的な市場の支配 サイトやクラウドを提供している1社が 圧倒的に強い ex)GAFA、BAT 特徴をもつ企業が連携 複数の会社が役割分担・連携してサー ビス提供 等々 【インターネット型ビジネス】 【5G型ビジネス】 “インターネット型ビジネス”と、“5G型ビジネス”は、ビジネス・モデルが異なる a) “一強が独占するICTビジネス”を変える 5G のビジネス・モデル a. 米国、中国のICTビジネスモデルが参考にならない“5G” b. 日本のビジネス・モデルを、欧米が参考にする!? 9 複数の会社が役割分担・連携 手術ロボット 通信インフラ/5G環境 情報融合プラットフォーム 手術室の映像情報や各種生 体情報、機器の動作状況、環 境情報などを収集し、融合表 示 入院患者のいる病院 執刀医のいる病院 統合運営 手術の種類がかわるとロボット もかわる 【5G型ビジネスの例; 遠隔手術】 運営者がビジネス的な強みを囲い込むためにMVNO化 MVNO ; Mobile Virtual Network Operator 「ローカル5G」 「MECスライシング」 「超高速スライシング」 「超低遅延」 運営 (統合プラットフォーム/手術ロボット/通信インフラ) 手術を統合運営 MNO(携帯通信事業者)
  • 12.
    b) 「オプト・アウト」と「オプト・イン」 って何? 「オプト・アウト」で失敗したgoogle “プライバシーより国が優先”する ため「オプト・アウト」が可能な中国 「日本は「オプト・イン」 「オプト・イン」で進んでいる日本のモデルを、 欧米が5Gビジネス・モデルの参考にする!? オプトアウトオプトイン 本人の同意を得ずに データを活用するモデル データを市民自らに提供してもらい データを活用するモデル v.s. 10 “Googleがカナダ/トロントのスマートシ ティでで市民の同意が得られず撤退” <スマートシティの例> 会津若松市/SmartCity AIZU 2015年 行政主導でスタート 産学官が連携して拡大中 パナソニック/サステナブルタウン 2012年 スタート 2014年 藤沢街開き 建設中 吹田、綱島 トヨタ/ウーブン・シティ 2021年 着工 「オプト・アウト」で失敗したgoogle “プライバシーより国が優先”するため 「オプト・アウト」が可能な中国 街中に電子センサーを張り巡らせ、人々のス マートホンを追跡し、誰とどこで何をしている のかという個人データを集める方法に、市民 から、監視都市の実験台にされるのはまっぴ らと、反対運動 「天網」 都市部を中心に配備されている顔認証機能 付き監視カメラ 2020年までに6億2600万台 「信用スコア」 人間の格付けシステムで、SNSでの発信履歴、 友人関係、購買履歴、ルール違反や犯罪歴な どをもとにポイントが決められる。ポイントが高い と融資やデポジットで優遇措置があり、低いと 鉄道や航空機のチケットさえ買えない。 「日本は「オプト・イン」 拡大・発展中