1. 情報エレクトロニクス学科 情報工学コース
卒業論文 (2009 年 2 月 12 日)
センサネットワークにおける集団通信に する基礎研究
センサネットワークにおける集団通信に関する基礎研究
における集団通信
複雑系工学講座 調和系工学研究室 学部 4 年 福井知子
A study on collective communication in wireless sensor networks
Research Group of Complex Systems Engineering
Laboratory of Harmonious Systems Engineering
BC4 Tomoko Fukui
概要
ユビキタス社会への関心の高まりに伴い，無線センサネットワークの需要が
拡大している．今後，無線センサネットワークはショッピングモール，空港，
駅など屋内空間における様々なサービスへの応用が考えられる．無線センサネ
ットワークのプロトコルとして ZigBee がある．ZigBee は標準化近距離無線規
格（IEEE 802.15.4）に基づいて策定されており，伝送速度が遅く通信距離が短
いが，低消費電力，低コストかつシンプルなプロトコルであるため導入しやす
いという特徴がある．
本研究では屋内空間での集団通信において安定したネットワークの構築を目
指し，ZigBee ネットワークにおける集団通信の特性を検証した．実験として，
複数台エンドデバイスが 1 台のルータと通信している際のトラフィック量と接
続に要する時間，およびパケットロス率との関係を調べた．結果，ルータと通
信しているエンドデバイスが 6 台までは平均 10 秒以内で通信が成立することが
分かった．また，ルータの通信量は同時通信 3～5 台において最大となることが
分かった．