2012.8.30 秋葉原UDX
                  【Bb Forum 2012 Tokyo】




 国立高専機構における
技術者教育の質保証の取組
-モデルコアカリキュラム-



 独立行政法人   国立高等専門学校機構
2
高 専                      とは

 実践的・創造的技術者育成を行う高等教育機関
・国立51校、公立3校、私立3校、技科大2校
・国立[学生:5.3万人、教職員:                                                6.3千人]

<特長>     -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------



● 15歳から5(7)年一貫                                        ●  1年次から専門教育 くさび型
● 実験 ロボコン等の体験重視→4割
     ・                                                 ● 機関別認証、JABEE評価
● 研究力(専門:博士8割)                                         ●課外活動、寮生活 全人教育




    【高い外部評価】 OECD調査団、ワシントンポスト

                                                                                                                             3
高 専   とは
高専卒業生の就職推移




高専専攻科修了生の
就職推移




                    4
内 容

0.background
1.OPEN
2.COMPREHEND
3.SHARE


 国際競争力のある人材育成
                5
【背景】 「高等教育の質」を巡る世界の動向
>国際機関
■ユネスコ決議(2003.11)
           質保証体制の充実を各国に要請
■質保証ガイドラインの採択(2005.10) ユネスコ/OECD

>ヨーロッパ (リスボン戦略)
■ボローニャ宣言(1999) 質保証体制の共通システム
 国境を越えた質保証システム
>技術者認定
■ワシントンアコード(1999) 技術者教育の同等性を相互承認する国際協定




AHELO(高等教育における学習成果の評価)OECD
フィージビリティスタディ:日本は工学に参加
                                    6
【背景】       技術者の人材流動化の促進

■IEA2009京都(2009.6):「学卒者資質」と「技術者能力」に関する協定

3種類の技術者教育を審議・・・(「ワシントン・アコード:4~5年のエンジニアリング課程
の修了者(Professional Engineer)に対する認定」、「シドニー・アコード:3~4年のエンジニアリン
グ課程の修了者(Engineering Technologist)」に対する認定」、「ダブリン・アコード:2~3年のエ
ンジニアリング課程修了者(Technician)に対する認定」)




 「高等教育(工学)」と「専門家資格」の合体




                                                              7
【背景】 「高等教育の質」を巡る国内の動向

  コアカリキュラム(共通到達目標)
 →医師・歯科医師・薬剤師・法曹三者・看護等が公表済

 →医学・歯学の共用試験



  技術者教育
 →大学における実践的な技術者教育のあり方(2010.6.3)
  大学における実践的な技術者教育のあり方に関する協力者会議
 →技術者教育に関する分野別の到達目標の設定に関する調査研究
  H23年4月:分野別の到達目標(中間報告)技術分野共通
  H24年4月:分野別の到達目標



                                  8
【背景】     高専の教育課程   ー経緯ー


昭和38年   高等専門学校教育課程の標準(試案)

昭和47年   高等専門学校専門学校の標準の一部改定


昭和51年   高等専門学校の新しい教育課程の基準について




●平成3年    大綱化




                                 9
1. OPEN

・高専高度化の・・・   ・到達目標の・・・
・質保証の・・・     ・モデルコアカリキュラムの・・・
・教員への・・・     ・学生への・・・
・産業界への・・・    ・社会への・・・




                                10
OPEN   モデルコアカリキュラム
 1.趣旨・目的
  高専教育の中核たる教育内容の明確化
  →・社会に対する技術者教育の質保証
  →高専卒業生・専攻科修了生共通の到達目標
  (最低限の到達目標:ミニマム・スタンダードとしてのコア)
  →教育の一層の高度化を図るための指針
  (先導的取組事例:モデル)

 2.位置付け
  各高専における教育課程編成の指針(到達目標)
  →学生が何をどこまで到達したかへ
  →講義・教授方法の改善
  →教育評価・点検方法の改善
  →教員間連携
                             11
OPEN




       12
OPEN            技術者として備えるべき能力
  技術者が分野共通で備えるべき基礎的能⼒                     技術者が備えるべき分野別の専⾨的能⼒
 Ⅰ 数学                                 Ⅴ 分野別の専門工学         Ⅶ 専門的能力の実質化
 Ⅱ 自然科学                               Ⅴ-A 機械系分野           Ⅶ-A インターンシップ
  Ⅱ-A 物理                              Ⅴ-B 材料系分野           Ⅶ-B PBL教育
  Ⅱ-B 物理実験                            Ⅴ-C 電気・電子系分野        Ⅶ-C 共同教育
  Ⅱ-C 化学                              Ⅴ-D 情報系分野
  Ⅱ-D 化学実験                            Ⅴ-E 化学・生物系分野
  Ⅱ-E ライフサイエンス・アースサイエンス               Ⅴ-F 建設系分野
 Ⅲ 人文・社会科学                            Ⅴ-G 建築系分野
  Ⅲ-A 国語                              Ⅵ 分野別の工学実験・実習能力
  Ⅲ-B 英語                              Ⅵ-A 機械系分野
  Ⅲ-C 社会                              Ⅵ-B 材料系分野
 Ⅳ 工学基礎                               Ⅵ-C 電気・電子系分野
  Ⅳ-A 工学リテラシー(各種測定方法、データ処理、考察方法)      Ⅵ-D 情報系分野
  Ⅳ-B 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)       Ⅵ-E 化学・生物系分野
  Ⅳ-C 情報リテラシー                         Ⅵ-F 建設系分野
  Ⅳ-D 技術史                             Ⅵ-G 建築系分野
  Ⅳ-E グローバリゼーション・異文化多文化理解

                          技術者が備えるべき分野横断的能⼒
 Ⅷ 汎用的技能                  Ⅸ 態度・志向性(人間力)              Ⅹ 総合的な学習経験と創造的思考力
  Ⅷ-A コミュニケーションスキル          Ⅸ-A 主体性                  Ⅹ-A 創成能力
  Ⅷ-B 合意形成                 Ⅸ-B 自己管理力                 Ⅹ-B エンジニアリングデザイン能力
  Ⅷ-C 情報収集・活用・発信力          Ⅸ-C 責任感
  Ⅷ-D 課題発見                  Ⅸ-D チームワーク力
  Ⅷ-E 論理的思考力               Ⅸ-E リーダーシップ
                           Ⅸ-F 倫理観(独創性の尊重、公共心)
                           Ⅸ-G 未来志向性、キャリアデザイン力                            13
OPEN 高専本科・専攻科の到達レベル
                                  到達レベル

     技術者が備えるべき能⼒     1      2     3     4     5     6
                   知識・記憶   理解    適用    分析    評価    創造
                    レベル    レベル   レベル   レベル   レベル   レベル
 技術者が分野共通で備えるべき基礎的能⼒
 Ⅰ   数学              K      K     K     A     S     S
 Ⅱ   自然科学            K      K     K     A     S     S
 Ⅲ   人文・社会科学         K      K     K     A     S     S
 Ⅳ   工学基礎            K      K     K     A     S     S
 技術者が備えるべき分野別の専⾨的能⼒
 Ⅴ 分野別の専門工学         K      K     K     K      A     S
 Ⅵ 分野別の工学実験・実習能力    K      K     K     K      A     S
 Ⅶ 専門的能力の実質化        K      K     K     K      A     S
 技術者が備えるべき分野横断的能⼒
 Ⅷ 汎用的技能             K      K     K     A     S     S
 Ⅸ 態度・志向性(人間力)       K      K     K     A     S     S
 Ⅹ 総合的な学習経験と創造的思
                     K      K     K     A     S     S
 考力

 K:本科レベル、 A:専攻科レベル、
 S:企業等での管理者・技術士等の獲得を目指す上級レベル
                                                         14
OPEN                 到達レベルの例
                               到達レベル
             1        2       3        4        5     6
備 え る べ き 知識・記憶     理解レベル   応用レベル    分析レベル    評価レベル 創造レベル
能力         レベル
          ある課題や     自らの専門   自らの専門    複雑な問題    専門工学の    課題に取り
          情報に自ら     工学分野の   工学分野の    の中で、課    さまざまな    組むために
          の専門工学     知識による   課題を解決    題解決に関    知識を融合    必要な専門
          分野の知識     課題解決プ   するために、   連する自ら    して課題に    工学の知
Ⅴ分野別の が 関 係 し て     ロセスや重   専門工学分    の専門工学    取り組むこ    識や判断
専門工学      いることを認    要な概念を   野の知識を    分野の原則    とができ、知   の妥当性を
          識できる(K)   説明できる   使うことがで   を理解し、知   識の社会へ    評価して実
                    (K)     きる(K)    識を適用で    の影響を考    験計画等を
                                     きる(K)    慮できる     再構築でき
                                              (A)      る (S)
1   知識・記憶レベル:思い出すことができる(認識する、関連のある知識を思い起こす)
2   理解レベル:重要な概念や方法の意味を理解し、必要に応じて活用できる(解釈する、例証する、
    要約する、推測する、比較する)
3   応用レベル:応用的な事例や問題の解決に知識・理論・情報を利用できる(遂行する、実践する)
4   分析レベル:複雑な課題に対して、要素がどう関連しあっているか識別、焦点化、組織化(統合・
    要点の整理・構造化)できる。原因を考えられる。
5   評価レベル:基準や規範に基づいて判断できる(調整する、発見する、観察する、検証する、批
    評・判断する)
6   創造レベル:全体を組織化するために要素を新たに組み立てる。要素を新たに再組織化できる(生
    み出す、計画・設計する、作り出す)                                       15
OPEN   他の国際基準との対応




                    16
OPEN 後期中等教育を押さえた高専教育




                       17
OPEN         学習項目と到達度の一例

<準学士課程における教育領域の到達目標>
原子の構造や結合状態など物質の本質を理解する根幹となり、近年の材料開発の発展を無機化学分
野から支える科目からなる教育領域である。
・物質を構成する基本単位である様々な元素の性質を理解し、各元素が持つ特異な性質が原子核を
取りまく電子の様々な振る舞いによることを周期表と関連付けて説明できること。
  (中略)

<専攻科における教育領域の到達目標>
社会背景を意識して、現代を支える無機材料分野での新素材開発に取り組むことために必要な科目
からなる教育領域である。
・さまざまな新素材が要求される社会的な背景を説明できる。
  (中略)

<一般的な科目名>
・本科:無機化学     ・専攻科:無機材料、無機材料、セラミックス
                                       専攻科までの
  学習内容                学習内容の到達目標        到達目標 ○
                                          印
■原子の電子配置
と周期律
           主量子数、方位量子数、磁気量子数について説明できる
           原子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる

                                            18
OPEN モデルコアカリキュラムのポイント

   ○○分野としての到達目標
     (科目ではない)
                                     専攻科までの
 学習内容          学習内容の到達目標             到達目標 ○
                                        印
■原子の電子
配置と周期律
         主量子数、方位量子数、磁気量子数について説明できる
         原子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる



 一般科目、専門、どちらで到達させても
        OK!
(科目、時間数、教育方法は各高専で設定)
                                          19
OPEN モデルコアカリキュラムのポイント




                        20
OPEN   モデルとは




               21
OPEN              スケジュール
   時   期                内    容

  20年12月    中教審答申:高専教育の充実に着手
  21年7月     プレ・カリキュラム調査
  〃 12月     カリキュラム調査(教員4,000名 悉皆調査)
  23年 1月    中教審答申:高専専攻科の位置づけ
  23年 2月    “外部委員(大学、企業等)の委嘱”
  〃    4月   “モデルコアカリキュラム(試案)素案ver.1”の作成

  〃    8月   モデルコアカリキュラム(試案)(案)の中間報告
            ※全国高専教職員からの意見募集 8月~10月
            ※全国高専・学科からの意見募集 12月~1月
  24年 4月    “モデルコアカリキュラム(試案)”の発表
            ※各高専におけるカリキュラム検討
  26年 4月    第3期   中期目標・中期計画がスタート
                                          22
2. COMPREHEND

・高専高度化を・・・    ・到達目標達成を・・・
・質保証を・・・      ・モデルコアカリキュラムを・・・
・教員(同士)の・・・   ・学生の・・・
・産業界の・・・      ・社会の・・・




                                 23
COMPREHEND   到達目標の達成

                     ■主役:学生
                     ■ステークホルダー:
             地域       教員/技術者/地域
             (社会)




             学生
    教員              技術者
   (学校)             (産業界)
                                  24
COMPREHEND   到達目標の達成

 教育
 ・学生の資格:
 ・教員の資格:




何をどこまで到達したか

       学生           教員
                   (+技術者)



                            25
COMPREHEND   到達目標の達成

 教育効果の向上


 ・学 生:
 ・教 員:




                       26
COMPREHEND   到達目標の達成


       高等教育機関:


    学校:


             ラーニング(成果)
               自己評価

       学生
             コミュニケーション、
               チームワーク
                           教員
                          (+技術者)
              ティーチング
              到達度評価

                                   27
3. SHARE

・高専高度化の・・・ ・到達目標達成の・・・
・質保証のための・・・ ・モデルコアカリキュラムの・・・
・教員(同士)の・・・ ・学生の・・・
・産業界の・・・    ・社会の・・・




                               28
SHARE    カリキュラム対応
1.モデルコアカリキュラムへの対応
  ・教員、学科、高専:
  ・コアカリキュラムと現行カリキュラムとのマッチング
  →
2.カリキュラム構築
  ・教員、学科、高専:
  ・学科及び高専の個性/特長 (コアからの理解)
   ※技術者教育内容の分解・統合
  →
  →
  →
                              29
SHARE    教育環境整備(案)
1.教育効果向上(インストラクショナル・デザイン)への対応
  ・学生、教員:
  ・
  →
  →
  →
2.到達目標の達成とその進化
  ・学生(キャリアパス)、教員:
  ・
  ・
  →
                                30
SHARE   教育環境整備(案)

3.到達度評価/質保証
  ・学生、教員:
  ・
  →
  →
  →




                    31
まとめ

1.技術や社会環境の急速な変化への対応が必要

2.高い評価に甘んじず、高専の更なる高度化が必要
  →

3.高専高度化を3つの側面から概説

4.到達度達成=高専卒生!

5.高専の高度化に、産業界のご支援・協力を!

                           32

国立高専機構における技術者教育の質保証の取組 モデルコアカリキュラム

  • 1.
    2012.8.30 秋葉原UDX 【Bb Forum 2012 Tokyo】 国立高専機構における 技術者教育の質保証の取組 -モデルコアカリキュラム- 独立行政法人 国立高等専門学校機構
  • 2.
  • 3.
    高 専 とは  実践的・創造的技術者育成を行う高等教育機関 ・国立51校、公立3校、私立3校、技科大2校 ・国立[学生:5.3万人、教職員: 6.3千人] <特長> ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ● 15歳から5(7)年一貫 ● 1年次から専門教育 くさび型 ● 実験 ロボコン等の体験重視→4割 ・ ● 機関別認証、JABEE評価 ● 研究力(専門:博士8割) ●課外活動、寮生活 全人教育 【高い外部評価】 OECD調査団、ワシントンポスト 3
  • 4.
    高 専 とは 高専卒業生の就職推移 高専専攻科修了生の 就職推移 4
  • 5.
  • 6.
    【背景】 「高等教育の質」を巡る世界の動向 >国際機関 ■ユネスコ決議(2003.11) 質保証体制の充実を各国に要請 ■質保証ガイドラインの採択(2005.10) ユネスコ/OECD >ヨーロッパ (リスボン戦略) ■ボローニャ宣言(1999) 質保証体制の共通システム 国境を越えた質保証システム >技術者認定 ■ワシントンアコード(1999) 技術者教育の同等性を相互承認する国際協定 AHELO(高等教育における学習成果の評価)OECD フィージビリティスタディ:日本は工学に参加 6
  • 7.
    【背景】 技術者の人材流動化の促進 ■IEA2009京都(2009.6):「学卒者資質」と「技術者能力」に関する協定 3種類の技術者教育を審議・・・(「ワシントン・アコード:4~5年のエンジニアリング課程 の修了者(Professional Engineer)に対する認定」、「シドニー・アコード:3~4年のエンジニアリン グ課程の修了者(Engineering Technologist)」に対する認定」、「ダブリン・アコード:2~3年のエ ンジニアリング課程修了者(Technician)に対する認定」) 「高等教育(工学)」と「専門家資格」の合体 7
  • 8.
    【背景】 「高等教育の質」を巡る国内の動向 コアカリキュラム(共通到達目標) →医師・歯科医師・薬剤師・法曹三者・看護等が公表済 →医学・歯学の共用試験 技術者教育 →大学における実践的な技術者教育のあり方(2010.6.3) 大学における実践的な技術者教育のあり方に関する協力者会議 →技術者教育に関する分野別の到達目標の設定に関する調査研究 H23年4月:分野別の到達目標(中間報告)技術分野共通 H24年4月:分野別の到達目標 8
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    【背景】 高専の教育課程 ー経緯ー 昭和38年 高等専門学校教育課程の標準(試案) 昭和47年 高等専門学校専門学校の標準の一部改定 昭和51年 高等専門学校の新しい教育課程の基準について ●平成3年 大綱化 9
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    1. OPEN ・高専高度化の・・・ ・到達目標の・・・ ・質保証の・・・ ・モデルコアカリキュラムの・・・ ・教員への・・・ ・学生への・・・ ・産業界への・・・ ・社会への・・・ 10
  • 11.
    OPEN モデルコアカリキュラム 1.趣旨・目的 高専教育の中核たる教育内容の明確化 →・社会に対する技術者教育の質保証 →高専卒業生・専攻科修了生共通の到達目標 (最低限の到達目標:ミニマム・スタンダードとしてのコア) →教育の一層の高度化を図るための指針 (先導的取組事例:モデル) 2.位置付け 各高専における教育課程編成の指針(到達目標) →学生が何をどこまで到達したかへ →講義・教授方法の改善 →教育評価・点検方法の改善 →教員間連携 11
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  • 13.
    OPEN 技術者として備えるべき能力 技術者が分野共通で備えるべき基礎的能⼒ 技術者が備えるべき分野別の専⾨的能⼒ Ⅰ 数学 Ⅴ 分野別の専門工学 Ⅶ 専門的能力の実質化 Ⅱ 自然科学 Ⅴ-A 機械系分野 Ⅶ-A インターンシップ Ⅱ-A 物理 Ⅴ-B 材料系分野 Ⅶ-B PBL教育 Ⅱ-B 物理実験 Ⅴ-C 電気・電子系分野 Ⅶ-C 共同教育 Ⅱ-C 化学 Ⅴ-D 情報系分野 Ⅱ-D 化学実験 Ⅴ-E 化学・生物系分野 Ⅱ-E ライフサイエンス・アースサイエンス Ⅴ-F 建設系分野 Ⅲ 人文・社会科学 Ⅴ-G 建築系分野 Ⅲ-A 国語 Ⅵ 分野別の工学実験・実習能力 Ⅲ-B 英語 Ⅵ-A 機械系分野 Ⅲ-C 社会 Ⅵ-B 材料系分野 Ⅳ 工学基礎 Ⅵ-C 電気・電子系分野 Ⅳ-A 工学リテラシー(各種測定方法、データ処理、考察方法) Ⅵ-D 情報系分野 Ⅳ-B 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む) Ⅵ-E 化学・生物系分野 Ⅳ-C 情報リテラシー Ⅵ-F 建設系分野 Ⅳ-D 技術史 Ⅵ-G 建築系分野 Ⅳ-E グローバリゼーション・異文化多文化理解 技術者が備えるべき分野横断的能⼒ Ⅷ 汎用的技能 Ⅸ 態度・志向性(人間力) Ⅹ 総合的な学習経験と創造的思考力 Ⅷ-A コミュニケーションスキル Ⅸ-A 主体性 Ⅹ-A 創成能力 Ⅷ-B 合意形成 Ⅸ-B 自己管理力 Ⅹ-B エンジニアリングデザイン能力 Ⅷ-C 情報収集・活用・発信力 Ⅸ-C 責任感 Ⅷ-D 課題発見 Ⅸ-D チームワーク力 Ⅷ-E 論理的思考力 Ⅸ-E リーダーシップ Ⅸ-F 倫理観(独創性の尊重、公共心) Ⅸ-G 未来志向性、キャリアデザイン力 13
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    OPEN 高専本科・専攻科の到達レベル 到達レベル 技術者が備えるべき能⼒ 1 2 3 4 5 6 知識・記憶 理解 適用 分析 評価 創造 レベル レベル レベル レベル レベル レベル 技術者が分野共通で備えるべき基礎的能⼒ Ⅰ 数学 K K K A S S Ⅱ 自然科学 K K K A S S Ⅲ 人文・社会科学 K K K A S S Ⅳ 工学基礎 K K K A S S 技術者が備えるべき分野別の専⾨的能⼒ Ⅴ 分野別の専門工学 K K K K A S Ⅵ 分野別の工学実験・実習能力 K K K K A S Ⅶ 専門的能力の実質化 K K K K A S 技術者が備えるべき分野横断的能⼒ Ⅷ 汎用的技能 K K K A S S Ⅸ 態度・志向性(人間力) K K K A S S Ⅹ 総合的な学習経験と創造的思 K K K A S S 考力 K:本科レベル、 A:専攻科レベル、 S:企業等での管理者・技術士等の獲得を目指す上級レベル 14
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    OPEN 到達レベルの例 到達レベル 1 2 3 4 5 6 備 え る べ き 知識・記憶 理解レベル 応用レベル 分析レベル 評価レベル 創造レベル 能力 レベル ある課題や 自らの専門 自らの専門 複雑な問題 専門工学の 課題に取り 情報に自ら 工学分野の 工学分野の の中で、課 さまざまな 組むために の専門工学 知識による 課題を解決 題解決に関 知識を融合 必要な専門 分野の知識 課題解決プ するために、 連する自ら して課題に 工学の知 Ⅴ分野別の が 関 係 し て ロセスや重 専門工学分 の専門工学 取り組むこ 識や判断 専門工学 いることを認 要な概念を 野の知識を 分野の原則 とができ、知 の妥当性を 識できる(K) 説明できる 使うことがで を理解し、知 識の社会へ 評価して実 (K) きる(K) 識を適用で の影響を考 験計画等を きる(K) 慮できる 再構築でき (A) る (S) 1 知識・記憶レベル:思い出すことができる(認識する、関連のある知識を思い起こす) 2 理解レベル:重要な概念や方法の意味を理解し、必要に応じて活用できる(解釈する、例証する、 要約する、推測する、比較する) 3 応用レベル:応用的な事例や問題の解決に知識・理論・情報を利用できる(遂行する、実践する) 4 分析レベル:複雑な課題に対して、要素がどう関連しあっているか識別、焦点化、組織化(統合・ 要点の整理・構造化)できる。原因を考えられる。 5 評価レベル:基準や規範に基づいて判断できる(調整する、発見する、観察する、検証する、批 評・判断する) 6 創造レベル:全体を組織化するために要素を新たに組み立てる。要素を新たに再組織化できる(生 み出す、計画・設計する、作り出す) 15
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    OPEN 他の国際基準との対応 16
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    OPEN 学習項目と到達度の一例 <準学士課程における教育領域の到達目標> 原子の構造や結合状態など物質の本質を理解する根幹となり、近年の材料開発の発展を無機化学分 野から支える科目からなる教育領域である。 ・物質を構成する基本単位である様々な元素の性質を理解し、各元素が持つ特異な性質が原子核を 取りまく電子の様々な振る舞いによることを周期表と関連付けて説明できること。 (中略) <専攻科における教育領域の到達目標> 社会背景を意識して、現代を支える無機材料分野での新素材開発に取り組むことために必要な科目 からなる教育領域である。 ・さまざまな新素材が要求される社会的な背景を説明できる。 (中略) <一般的な科目名> ・本科:無機化学 ・専攻科:無機材料、無機材料、セラミックス 専攻科までの 学習内容 学習内容の到達目標 到達目標 ○ 印 ■原子の電子配置 と周期律 主量子数、方位量子数、磁気量子数について説明できる 原子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる 18
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    OPEN モデルコアカリキュラムのポイント ○○分野としての到達目標 (科目ではない) 専攻科までの 学習内容 学習内容の到達目標 到達目標 ○ 印 ■原子の電子 配置と周期律 主量子数、方位量子数、磁気量子数について説明できる 原子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる 一般科目、専門、どちらで到達させても OK! (科目、時間数、教育方法は各高専で設定) 19
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    OPEN モデルとは 21
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    OPEN スケジュール 時 期 内 容 20年12月 中教審答申:高専教育の充実に着手 21年7月 プレ・カリキュラム調査 〃 12月 カリキュラム調査(教員4,000名 悉皆調査) 23年 1月 中教審答申:高専専攻科の位置づけ 23年 2月 “外部委員(大学、企業等)の委嘱” 〃 4月 “モデルコアカリキュラム(試案)素案ver.1”の作成 〃 8月 モデルコアカリキュラム(試案)(案)の中間報告 ※全国高専教職員からの意見募集 8月~10月 ※全国高専・学科からの意見募集 12月~1月 24年 4月 “モデルコアカリキュラム(試案)”の発表 ※各高専におけるカリキュラム検討 26年 4月 第3期 中期目標・中期計画がスタート 22
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    2. COMPREHEND ・高専高度化を・・・ ・到達目標達成を・・・ ・質保証を・・・ ・モデルコアカリキュラムを・・・ ・教員(同士)の・・・ ・学生の・・・ ・産業界の・・・ ・社会の・・・ 23
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    COMPREHEND 到達目標の達成 ■主役:学生 ■ステークホルダー: 地域 教員/技術者/地域 (社会) 学生 教員 技術者 (学校) (産業界) 24
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    COMPREHEND 到達目標の達成 教育 ・学生の資格: ・教員の資格: 何をどこまで到達したか 学生 教員 (+技術者) 25
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    COMPREHEND 到達目標の達成 教育効果の向上 ・学 生: ・教 員: 26
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    COMPREHEND 到達目標の達成 高等教育機関: 学校: ラーニング(成果) 自己評価 学生 コミュニケーション、 チームワーク 教員 (+技術者) ティーチング 到達度評価 27
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    3. SHARE ・高専高度化の・・・ ・到達目標達成の・・・ ・質保証のための・・・・モデルコアカリキュラムの・・・ ・教員(同士)の・・・ ・学生の・・・ ・産業界の・・・ ・社会の・・・ 28
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    SHARE カリキュラム対応 1.モデルコアカリキュラムへの対応 ・教員、学科、高専: ・コアカリキュラムと現行カリキュラムとのマッチング → 2.カリキュラム構築 ・教員、学科、高専: ・学科及び高専の個性/特長 (コアからの理解) ※技術者教育内容の分解・統合 → → → 29
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    SHARE 教育環境整備(案) 1.教育効果向上(インストラクショナル・デザイン)への対応 ・学生、教員: ・ → → → 2.到達目標の達成とその進化 ・学生(キャリアパス)、教員: ・ ・ → 30
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    SHARE 教育環境整備(案) 3.到達度評価/質保証 ・学生、教員: ・ → → → 31
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