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大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
一般社団法人レジリエンス協会 共催講演会
~“レジリエンス”の多角的検証に挑む~
2012.6.29




       レジリエンス協会の考える
       レジリエンス

           一般社団法人レジリエンス協会 監事
           (株式会社インターリスク総研 主任研究員)

           田代 邦幸 Kuniyuki Tashiro
            < ktashiro@resilience-japan.org >
BCMに関する規格における定義
                                                                                                  (BS25999)
business continuity management
  holistic management process that identifies potential
  threats to an organization (中略), and which provides a
  framework for building organizational resilience (以下略)
resilience
  ability of an organization to resist being affected by
  an incident
incident
  situation that might be, or could lead to, a business
  disruption, loss, emergency or crisis

                                                                                                              2
             Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
今回投稿した論文
『Form Development for Self-Rating an Organization's
Vulnerability and Resilience to Disruption』
  (邦題:企業の防災力と災害への脆弱性に関する自己評価シー
  トのプロトタイプ開発)

  黄野吉博:一般社団法人レジリエンス協会
  増田幸宏:豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系
  永橋洋典:AIU保険会社
  田中和明:有限会社藍流経営研究所
  田代邦幸:株式会社インターリスク総研



                                                                                                3
           Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
自己評価シートの構成
                                                                                               環境 (3.1)
       当該施設が
       ある地域                                                                                    用途 (3.2)
                                         インフラの脆弱性
                                                                                               災害発生
                                         インフラへの依存度 (4.1)                                       頻度 (3.3)
       当該施設が
       依存するインフラ                          インフラの代替可能性 (4.2)
評価対象                                                                                           防災力 (3.4)
となる                                      インフラの可用性 (4.3)
                                                                                               マネジメント
施設                                       サプライヤの評価 (5.1)                                        システム (3.5)
       当該施設を
       取り巻く
                                         サプライチェーン対策 (5.2)
       サプライチェーン
                                         敷地の評価 (6.1)
                                         建物の評価 (6.2)
                                         事故・事件の発生頻度とその影響 (6.3)
       当該施設自体
                                         継続対策 (6.4)
                                                                                               カッコ内の番号は
                                         マネジメントシステム (6.5)                                      論文中の項目番号

                                                                                                            4
          Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
評価シートの例 - 地域のマネジメントシステム力
     項目                               評価基準                                                評価点       評価値
             公表し、3年毎に見直し                                                                       16
             公表している                                                                            8
地域防災計画
             整備済み                                                                              4
             未整備                                                                               0
             毎日見直しをしている                                                                        8
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        整備済み                                                                                   4
画の策定状況
        未整備                                                                                    0

      以下、ハザードマップ(地震、津波、噴火、水害、風害、雪害、
      土砂災害)、犯罪危険マップ

合計

                                                                                                          5
          Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
活用における留意点
自己評価に用いられることを意図している
 自組織の現状の把握・分析、過去の評価との比較
 自組織内の複数施設間の比較
 レジリエンス目標の設定
自組織に合わせてカスタマイズされることが望ましい
 独自要素の追加/不要な要素の除外
 評価点の重み付け
 自組織で用いられている既存の評価方法との組み合わせ
現段階では組織間での比較には適さない
 評価項目の一般化
 網羅性の確保
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                                                                                          6
     Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
将来の目論見と今後への期待
本プロトタイプを叩き台とした議論の活性化
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 レジリエンスに影響を与える要素が他に無いか?
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評価シートのカスタマイズ事例の拡大
 利用者間での相互共有や情報交換
 利用者によるブラッシュアップ
 活用事例の共有


社会におけるレジリエンス意識の向上に寄与

                                                                                           7
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レジリエンス協会の考えるレジリエンス

  • 1. 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 一般社団法人レジリエンス協会 共催講演会 ~“レジリエンス”の多角的検証に挑む~ 2012.6.29 レジリエンス協会の考える レジリエンス 一般社団法人レジリエンス協会 監事 (株式会社インターリスク総研 主任研究員) 田代 邦幸 Kuniyuki Tashiro < ktashiro@resilience-japan.org >
  • 2. BCMに関する規格における定義 (BS25999) business continuity management holistic management process that identifies potential threats to an organization (中略), and which provides a framework for building organizational resilience (以下略) resilience ability of an organization to resist being affected by an incident incident situation that might be, or could lead to, a business disruption, loss, emergency or crisis 2 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
  • 3. 今回投稿した論文 『Form Development for Self-Rating an Organization's Vulnerability and Resilience to Disruption』 (邦題:企業の防災力と災害への脆弱性に関する自己評価シー トのプロトタイプ開発) 黄野吉博:一般社団法人レジリエンス協会 増田幸宏:豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 永橋洋典:AIU保険会社 田中和明:有限会社藍流経営研究所 田代邦幸:株式会社インターリスク総研 3 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
  • 4. 自己評価シートの構成 環境 (3.1) 当該施設が ある地域 用途 (3.2) インフラの脆弱性 災害発生 インフラへの依存度 (4.1) 頻度 (3.3) 当該施設が 依存するインフラ インフラの代替可能性 (4.2) 評価対象 防災力 (3.4) となる インフラの可用性 (4.3) マネジメント 施設 サプライヤの評価 (5.1) システム (3.5) 当該施設を 取り巻く サプライチェーン対策 (5.2) サプライチェーン 敷地の評価 (6.1) 建物の評価 (6.2) 事故・事件の発生頻度とその影響 (6.3) 当該施設自体 継続対策 (6.4) カッコ内の番号は マネジメントシステム (6.5) 論文中の項目番号 4 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
  • 5. 評価シートの例 - 地域のマネジメントシステム力 項目 評価基準 評価点 評価値 公表し、3年毎に見直し 16 公表している 8 地域防災計画 整備済み 4 未整備 0 毎日見直しをしている 8 災害時の避難計 整備済み 4 画の策定状況 未整備 0 以下、ハザードマップ(地震、津波、噴火、水害、風害、雪害、 土砂災害)、犯罪危険マップ 合計 5 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
  • 6. 活用における留意点 自己評価に用いられることを意図している 自組織の現状の把握・分析、過去の評価との比較 自組織内の複数施設間の比較 レジリエンス目標の設定 自組織に合わせてカスタマイズされることが望ましい 独自要素の追加/不要な要素の除外 評価点の重み付け 自組織で用いられている既存の評価方法との組み合わせ 現段階では組織間での比較には適さない 評価項目の一般化 網羅性の確保 個々の項目に対する評価基準の標準化 6 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved
  • 7. 将来の目論見と今後への期待 本プロトタイプを叩き台とした議論の活性化 論理的に妥当か? レジリエンスに影響を与える要素が他に無いか? より良い評価基準・評価方法は無いか? 評価シートのカスタマイズ事例の拡大 利用者間での相互共有や情報交換 利用者によるブラッシュアップ 活用事例の共有 社会におけるレジリエンス意識の向上に寄与 7 Copyright 2012 InterRisk Research Institute & Consulting, Inc. All rights reserved