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要求開発の1手法を体感してみよう!
∼フィーチャーモデリング
北九州市立大学 山崎 進
1
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学習目標
1.フィーチャーモデリングの概要と意義,基本的な記法を理解する.
2.フィーチャーモデリングの手順を把握する.
3.簡単な例題についてフィーチャーモデリングができる.
2
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フィーチャーモデリングの概要
3
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フィーチャーモデリング (Feature Modeling)とは
• 製品の特徴(フィーチャー: feature)の違いに着目した要求モデリング手法
4
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
Copyright © 2011 Apple, Inc. All Rights Reserved.
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フィーチャーモデリングとは?
製品マップ(Product Map)
• フィーチャーを縦,製品を横に並べた表
• 多数の製品を比較するときに,機能(正確にはフィーチャー)の有無を表にして比較す
ることが多い.
5
iPod shuffle iPod nano iPod classic iPod touch iPhone iPad
音楽再生
リピート
ボタン
クリックホイール
タッチパネル
電話
メール
WiFi
写真
ビデオ
液晶
解像度
容量
GPS
アプリ
⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
⃝ ー ー ー ー ー
ー ー ⃝ ー ー ー
ー ⃝ ー ⃝ ⃝ ⃝
ー ー ー ー ⃝ ー
ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝
ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝
ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝
ー 小 小 中 中 大
小 小/中 大 中/大 中/大 中/大
ー ー ー ー ⃝ ー/⃝
ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝
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フィーチャーモデリングとは?
フィーチャー(Feature)について
• 機能(function)と非機能(non-function)を合わせた概念
• 機能の例(iPod の場合)
• 音楽再生機能,通信機能,位置情報,...
• 非機能の例(iPod の場合)
• HDD, フラッシュメモリー,タッチパネル,ホイール,...
• ディスク容量,解像度,...
6
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フィーチャーモデリングとは?
フィーチャーモデル(Feature Model)
• フィーチャーを整理しフィーチャーの組み合わせの潜在的可能性を検討するモデル
7
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの意義
8
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• 1つ1つ手作り
• 顧客(=一般消費者)1人1人に合わせることが可能
• 経済性
• 生産性は低い
• 単価を高くしないと元がとれない
• 属人性が高い
• 生産者の技術レベルに強く依存
• 勘と経験の世界
• 技術の継承が難しい
9
フィーチャーモデリングの意義
H. Ford 以前の工業
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• H. Ford が20世紀初頭に発明
• 同一仕様の製品を大量に生産する
• 細かい個別の一般消費者のニーズに対応しない
• 「規模の経済」: economies of scale
• 生産性が高い
• 大量に生産するほど単価を安く設定できる
• 属人性が低い
• 高度に標準化
• 1人1人の技術者は1つの作業に専門化
• 生産者の入れ替えが容易
10
フィーチャーモデリングの意義
大量生産
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• 生活レベルの向上
• 消費者の基本的欲求は満たされている
• 魅力的な特徴がないと売れない
• 特徴: フィーチャ(feature)
• 大量生産では対応できない
11
フィーチャーモデリングの意義
ニーズや価値観の多様化
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• 定義: 個々の顧客に適合させた物品を大規模に生産すること
• 個別の顧客ニーズに応える
• ただし生産性は高く
• ついでに属人性も低いと嬉しい
12
フィーチャーモデリングの意義
大量個別生産 (mass customization)
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13
アプローチ 個別対応能力 生産性
H. Ford 以前 1つ1つ手作り ○
大量生産
同一仕様の製品を
大量生産
○
大量個別生産
大規模開発かつ
個別ニーズに応える
○ ○
フィーチャーモデリングの意義
工業化の歴史まとめ
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• 大量生産するからには,エンドユーザーはたくさん存在する
• エンドユーザーそれぞれには,個別の要求がある
• たくさんのエンドユーザー要求に1つ1つ個別対応すると,生産性が悪い
• ブレークスルーが必要
14
フィーチャーモデリングの意義
大量個別生産のジレンマ
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• エンドユーザーの要求には共通性がある
• アプローチ: 製品系列開発(product line engineering)
• 共通部と差異部を構造的に分離する
• 部品の組み合わせによって製品の多様性を実現
15
フィーチャーモデリングの意義
大量個別生産の実現アイデア
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• フィーチャーモデリングは,共通部と差異部の分離に用いられる分析手法である
16
フィーチャーモデリングの意義
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの基本的な記法
17
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フィーチャーモデルの基本的な記法
• 必須(mandatory),任意(optional),択一(alternative)
• 要求(require)
18
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
19
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フィーチャーモデリングの手順
20
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
4.要求関係の分析
✴Apple の iPod シリーズ (iPhone,
iPad を含む) を例題に説明します.
✴あくまで説明の例題なので,実際の
iPod シリーズのフィーチャーモデルと
は異なります.
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フィーチャーモデリングの手順
21
1.フィーチャー引き出し
1.対象の製品について,製品の
違いになりうるフィーチャーを
思いつく限り付箋に書き出す.
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
4.要求関係の分析
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート
ビデオ
GPS 液晶
ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi
電話
メール
写真
アプリ
容量
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フィーチャーモデリングの手順
22
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
1.似たフィーチャーをグループに
まとめる.
2.それぞれのグループに共通する
性質を考えて,名前をつけて新
たな付箋に書き出す.
3.各グループの包含関係を考え,
包含するフィーチャーを上に,
包含されるフィーチャー群を下
に貼る.
4.最終的に1つのツリー状にまと
める.最上部は例題名をつける
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート
ビデオ
GPS
液晶
ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi
電話 メール
写真
アプリ容量
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フィーチャーモデリングの手順
23
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
1.似たフィーチャーをグループに
まとめる.
2.それぞれのグループに共通する
性質を考えて,名前をつけて新
たな付箋に書き出す.
3.各グループの包含関係を考え,
包含するフィーチャーを上に,
包含されるフィーチャー群を下
に貼る.
4.最終的に1つのツリー状にまと
める.最上部は例題名をつける
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート
ビデオ
GPS
液晶
ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi
電話 メール
写真
アプリ容量
表示
通信
入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
24
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
1.似たフィーチャーをグループに
まとめる.
2.それぞれのグループに共通する
性質を考えて,名前をつけて新
たな付箋に書き出す.
3.各グループの包含関係を考え,
包含するフィーチャーを上に,
包含されるフィーチャー群を下
に貼る.
4.最終的に1つのツリー状にまと
める.最上部は例題名をつける
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート
ビデオ
GPS
液晶
ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール
写真
アプリ容量
表示
通信
入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
25
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
1.似たフィーチャーをグループに
まとめる.
2.それぞれのグループに共通する
性質を考えて,名前をつけて新
たな付箋に書き出す.
3.各グループの包含関係を考え,
包含するフィーチャーを上に,
包含されるフィーチャー群を下
に貼る.
4.最終的に1つのツリー状にまと
める.最上部は例題名をつける
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
26
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
1.最も上のフィーチャーから下
へ順に,それぞれの分岐に着目
する
2.上のフィーチャーから見て下の
フィーチャー群は必須か任意か
択一かを考えて,記法にした
がって記入する.
3.もし,複数が当てはまる場合に
は...
4.要求関係の分析
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
27
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
1.最も上のフィーチャーから下へ
順に,それぞれの分岐に着目す
る
2.上のフィーチャーから見て下
のフィーチャー群は必須か任意
か択一かを考えて,記法にした
がって記入する.
4.要求関係の分析
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート
ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
WiFi電話 メール
通信
入力装置
iPod
ファミリー
必須 任意
択一
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フィーチャーモデリングの手順
28
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
4.要求関係の分析
1.フィーチャーを2つ取り上げる
2.一方のフィーチャーが他方の
フィーチャーを必須とするか検
討する.
3.必須の場合はフィーチャー間に
要求関係の矢印を引く.
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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フィーチャーモデリングの手順
29
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
4.要求関係の分析
1.フィーチャーを2つ取り上げる
2.一方のフィーチャーが他方の
フィーチャーを必須とするか検
討する.
3.必須の場合はフィーチャー間に
要求関係の矢印を引く.
アプリ表示
requires
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フィーチャーモデリングの手順
30
1.フィーチャー引き出し
2.グルーピング
3.共通性・可変性分析
4.要求関係の分析
1.フィーチャーを2つ取り上げる
2.一方のフィーチャーが他方の
フィーチャーを必須とするか検
討する.
3.必須の場合はフィーチャー間
に要求関係の矢印を引く.
iPod
ファミリー
音楽再生
リピート ビデオ GPS液晶ボタン
クリック
ホイール
タッチ
パネル
解像度
WiFi電話 メール 写真 アプリ容量
表示通信入力装置
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クイズタイム!
31
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クイズ
32
• 講義資料を見ずに,次の問に答えよ
A.次の穴を埋めよ.
1.フィーチャーモデリングは製品の特徴の⃝⃝に着目した要求モデリング手法である
2.フィーチャーモデリングは⃝⃝⃝と⃝⃝⃝の分離に用いられる分析手法である
B.次のフィーチャーモデリングの手順の順番を記入せよ.
• グルーピング     ( )
• 要求関係の分析    ( )
• フィーチャー引き出し ( )
• 共通性・可変性分析  ( )
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例題にチャレンジしてみよう!
33
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例題にチャレンジしてみよう!
34
• 「時計」を例題にフィーチャーモデルを書いてみよう.
1.4名程度のグループに分かれてください.
• 仲が良い友だちと組むといいでしょう.
• 留学生は国ごとに分かれるのがいいでしょう.
• ただし意見の多様性が重要なので,できるだけ多岐に渡った専門分野の学習者が
集まることが望ましいです.
• もしうまくグループができなかったら担当教員に相談してください.
2.模造紙1枚,付箋紙適量,マーカー人数分をテーブルに用意してください.
3.模造紙の最上部にグループメンバー全員の氏名と所属を書きましょう.
4.フィーチャーモデリングの手順にしたがってください.
5.もし分からないところがあったら担当教員に聞いてください.
• 手順に分かりにくい点や不備があった場合はレポートで報告してください.
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ワークをまとめよう!
1.グループを半分に分けます。前半組と後半組と呼びます。
紙(ノート類)と筆記用具を用意しましょう。
2.前半組は周りのグループの模造紙を見て回ろう。
後半組は自分のグループの模造紙にとどまります。
3.前半組は各グループの模造紙に待機している後半組に質問をします。
前半組の人も後半組の人も質問と回答を記録しておきましょう。
4.前半組と後半組を交代します。
35
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レポート
• 次の内容を順番にレポートに書き,PDF 形式で moodle にて提出してください.
1.自分のグループのフィーチャーモデルの写真(まとめてアップしておきます)
2.レビューで指摘された項目
3.自分のグループのフィーチャーモデルの修正案
4.発表を聞いたグループのフィーチャーモデルの写真
5.自分がレビューで指摘した項目(自分のグループではない)
6. 4,5 を各グループについて繰り返す
7.フィーチャーモデリングの手順の疑問点や不備の指摘
• 採点基準は次のとおりです.
• 1,3 のフィーチャーモデルが次の条件を満たしているか
• フィーチャーモデルの記法を適切に使い分けている
• 上位フィーチャーと下位フィーチャー群の関係に整合性がある
• 5,7 の項目の数と妥当性
36

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要求開発の1手法を体感してみよう!〜フィーチャーモデリング

  • 1. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. 要求開発の1手法を体感してみよう! ∼フィーチャーモデリング 北九州市立大学 山崎 進 1
  • 2. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. 学習目標 1.フィーチャーモデリングの概要と意義,基本的な記法を理解する. 2.フィーチャーモデリングの手順を把握する. 3.簡単な例題についてフィーチャーモデリングができる. 2
  • 3. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの概要 3
  • 4. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリング (Feature Modeling)とは • 製品の特徴(フィーチャー: feature)の違いに着目した要求モデリング手法 4 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置 Copyright © 2011 Apple, Inc. All Rights Reserved.
  • 5. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングとは? 製品マップ(Product Map) • フィーチャーを縦,製品を横に並べた表 • 多数の製品を比較するときに,機能(正確にはフィーチャー)の有無を表にして比較す ることが多い. 5 iPod shuffle iPod nano iPod classic iPod touch iPhone iPad 音楽再生 リピート ボタン クリックホイール タッチパネル 電話 メール WiFi 写真 ビデオ 液晶 解像度 容量 GPS アプリ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ー ー ー ー ー ー ー ⃝ ー ー ー ー ⃝ ー ⃝ ⃝ ⃝ ー ー ー ー ⃝ ー ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝ ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝ ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ー ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ⃝ ー 小 小 中 中 大 小 小/中 大 中/大 中/大 中/大 ー ー ー ー ⃝ ー/⃝ ー ー ー ⃝ ⃝ ⃝
  • 6. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングとは? フィーチャー(Feature)について • 機能(function)と非機能(non-function)を合わせた概念 • 機能の例(iPod の場合) • 音楽再生機能,通信機能,位置情報,... • 非機能の例(iPod の場合) • HDD, フラッシュメモリー,タッチパネル,ホイール,... • ディスク容量,解像度,... 6
  • 7. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングとは? フィーチャーモデル(Feature Model) • フィーチャーを整理しフィーチャーの組み合わせの潜在的可能性を検討するモデル 7 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 8. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの意義 8
  • 9. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • 1つ1つ手作り • 顧客(=一般消費者)1人1人に合わせることが可能 • 経済性 • 生産性は低い • 単価を高くしないと元がとれない • 属人性が高い • 生産者の技術レベルに強く依存 • 勘と経験の世界 • 技術の継承が難しい 9 フィーチャーモデリングの意義 H. Ford 以前の工業
  • 10. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • H. Ford が20世紀初頭に発明 • 同一仕様の製品を大量に生産する • 細かい個別の一般消費者のニーズに対応しない • 「規模の経済」: economies of scale • 生産性が高い • 大量に生産するほど単価を安く設定できる • 属人性が低い • 高度に標準化 • 1人1人の技術者は1つの作業に専門化 • 生産者の入れ替えが容易 10 フィーチャーモデリングの意義 大量生産
  • 11. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • 生活レベルの向上 • 消費者の基本的欲求は満たされている • 魅力的な特徴がないと売れない • 特徴: フィーチャ(feature) • 大量生産では対応できない 11 フィーチャーモデリングの意義 ニーズや価値観の多様化
  • 12. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • 定義: 個々の顧客に適合させた物品を大規模に生産すること • 個別の顧客ニーズに応える • ただし生産性は高く • ついでに属人性も低いと嬉しい 12 フィーチャーモデリングの意義 大量個別生産 (mass customization)
  • 13. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. 13 アプローチ 個別対応能力 生産性 H. Ford 以前 1つ1つ手作り ○ 大量生産 同一仕様の製品を 大量生産 ○ 大量個別生産 大規模開発かつ 個別ニーズに応える ○ ○ フィーチャーモデリングの意義 工業化の歴史まとめ
  • 14. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • 大量生産するからには,エンドユーザーはたくさん存在する • エンドユーザーそれぞれには,個別の要求がある • たくさんのエンドユーザー要求に1つ1つ個別対応すると,生産性が悪い • ブレークスルーが必要 14 フィーチャーモデリングの意義 大量個別生産のジレンマ
  • 15. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • エンドユーザーの要求には共通性がある • アプローチ: 製品系列開発(product line engineering) • 共通部と差異部を構造的に分離する • 部品の組み合わせによって製品の多様性を実現 15 フィーチャーモデリングの意義 大量個別生産の実現アイデア
  • 16. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. • フィーチャーモデリングは,共通部と差異部の分離に用いられる分析手法である 16 フィーチャーモデリングの意義 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 17. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの基本的な記法 17
  • 18. Copyright © 2009-2010, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデルの基本的な記法 • 必須(mandatory),任意(optional),択一(alternative) • 要求(require) 18 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 19. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 19
  • 20. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 20 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 4.要求関係の分析 ✴Apple の iPod シリーズ (iPhone, iPad を含む) を例題に説明します. ✴あくまで説明の例題なので,実際の iPod シリーズのフィーチャーモデルと は異なります.
  • 21. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 21 1.フィーチャー引き出し 1.対象の製品について,製品の 違いになりうるフィーチャーを 思いつく限り付箋に書き出す. 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 4.要求関係の分析 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS 液晶 ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi 電話 メール 写真 アプリ 容量
  • 22. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 22 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 1.似たフィーチャーをグループに まとめる. 2.それぞれのグループに共通する 性質を考えて,名前をつけて新 たな付箋に書き出す. 3.各グループの包含関係を考え, 包含するフィーチャーを上に, 包含されるフィーチャー群を下 に貼る. 4.最終的に1つのツリー状にまと める.最上部は例題名をつける iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS 液晶 ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi 電話 メール 写真 アプリ容量
  • 23. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 23 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 1.似たフィーチャーをグループに まとめる. 2.それぞれのグループに共通する 性質を考えて,名前をつけて新 たな付箋に書き出す. 3.各グループの包含関係を考え, 包含するフィーチャーを上に, 包含されるフィーチャー群を下 に貼る. 4.最終的に1つのツリー状にまと める.最上部は例題名をつける iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS 液晶 ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi 電話 メール 写真 アプリ容量 表示 通信 入力装置
  • 24. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 24 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 1.似たフィーチャーをグループに まとめる. 2.それぞれのグループに共通する 性質を考えて,名前をつけて新 たな付箋に書き出す. 3.各グループの包含関係を考え, 包含するフィーチャーを上に, 包含されるフィーチャー群を下 に貼る. 4.最終的に1つのツリー状にまと める.最上部は例題名をつける iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS 液晶 ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示 通信 入力装置
  • 25. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 25 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 1.似たフィーチャーをグループに まとめる. 2.それぞれのグループに共通する 性質を考えて,名前をつけて新 たな付箋に書き出す. 3.各グループの包含関係を考え, 包含するフィーチャーを上に, 包含されるフィーチャー群を下 に貼る. 4.最終的に1つのツリー状にまと める.最上部は例題名をつける iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 26. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 26 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 1.最も上のフィーチャーから下 へ順に,それぞれの分岐に着目 する 2.上のフィーチャーから見て下の フィーチャー群は必須か任意か 択一かを考えて,記法にした がって記入する. 3.もし,複数が当てはまる場合に は... 4.要求関係の分析 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 27. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 27 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 1.最も上のフィーチャーから下へ 順に,それぞれの分岐に着目す る 2.上のフィーチャーから見て下 のフィーチャー群は必須か任意 か択一かを考えて,記法にした がって記入する. 4.要求関係の分析 iPod ファミリー 音楽再生 リピート ボタン クリック ホイール タッチ パネル WiFi電話 メール 通信 入力装置 iPod ファミリー 必須 任意 択一
  • 28. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 28 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 4.要求関係の分析 1.フィーチャーを2つ取り上げる 2.一方のフィーチャーが他方の フィーチャーを必須とするか検 討する. 3.必須の場合はフィーチャー間に 要求関係の矢印を引く. iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 29. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 29 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 4.要求関係の分析 1.フィーチャーを2つ取り上げる 2.一方のフィーチャーが他方の フィーチャーを必須とするか検 討する. 3.必須の場合はフィーチャー間に 要求関係の矢印を引く. アプリ表示 requires
  • 30. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. フィーチャーモデリングの手順 30 1.フィーチャー引き出し 2.グルーピング 3.共通性・可変性分析 4.要求関係の分析 1.フィーチャーを2つ取り上げる 2.一方のフィーチャーが他方の フィーチャーを必須とするか検 討する. 3.必須の場合はフィーチャー間 に要求関係の矢印を引く. iPod ファミリー 音楽再生 リピート ビデオ GPS液晶ボタン クリック ホイール タッチ パネル 解像度 WiFi電話 メール 写真 アプリ容量 表示通信入力装置
  • 31. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. クイズタイム! 31
  • 32. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. クイズ 32 • 講義資料を見ずに,次の問に答えよ A.次の穴を埋めよ. 1.フィーチャーモデリングは製品の特徴の⃝⃝に着目した要求モデリング手法である 2.フィーチャーモデリングは⃝⃝⃝と⃝⃝⃝の分離に用いられる分析手法である B.次のフィーチャーモデリングの手順の順番を記入せよ. • グルーピング     ( ) • 要求関係の分析    ( ) • フィーチャー引き出し ( ) • 共通性・可変性分析  ( )
  • 33. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. 例題にチャレンジしてみよう! 33
  • 34. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. 例題にチャレンジしてみよう! 34 • 「時計」を例題にフィーチャーモデルを書いてみよう. 1.4名程度のグループに分かれてください. • 仲が良い友だちと組むといいでしょう. • 留学生は国ごとに分かれるのがいいでしょう. • ただし意見の多様性が重要なので,できるだけ多岐に渡った専門分野の学習者が 集まることが望ましいです. • もしうまくグループができなかったら担当教員に相談してください. 2.模造紙1枚,付箋紙適量,マーカー人数分をテーブルに用意してください. 3.模造紙の最上部にグループメンバー全員の氏名と所属を書きましょう. 4.フィーチャーモデリングの手順にしたがってください. 5.もし分からないところがあったら担当教員に聞いてください. • 手順に分かりにくい点や不備があった場合はレポートで報告してください.
  • 35. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. ワークをまとめよう! 1.グループを半分に分けます。前半組と後半組と呼びます。 紙(ノート類)と筆記用具を用意しましょう。 2.前半組は周りのグループの模造紙を見て回ろう。 後半組は自分のグループの模造紙にとどまります。 3.前半組は各グループの模造紙に待機している後半組に質問をします。 前半組の人も後半組の人も質問と回答を記録しておきましょう。 4.前半組と後半組を交代します。 35
  • 36. Copyright © 2011-, Susumu Yamazaki, All Rights Reserved. レポート • 次の内容を順番にレポートに書き,PDF 形式で moodle にて提出してください. 1.自分のグループのフィーチャーモデルの写真(まとめてアップしておきます) 2.レビューで指摘された項目 3.自分のグループのフィーチャーモデルの修正案 4.発表を聞いたグループのフィーチャーモデルの写真 5.自分がレビューで指摘した項目(自分のグループではない) 6. 4,5 を各グループについて繰り返す 7.フィーチャーモデリングの手順の疑問点や不備の指摘 • 採点基準は次のとおりです. • 1,3 のフィーチャーモデルが次の条件を満たしているか • フィーチャーモデルの記法を適切に使い分けている • 上位フィーチャーと下位フィーチャー群の関係に整合性がある • 5,7 の項目の数と妥当性 36