ブラジルのビジネスチャンスと課題

2013年12月20日(金)
日本貿易振興機構（ジェトロ）サンパウロ事務所
所長石田靖博
ブラジルのビジネスチャンスと課題
「中南米ビジネスのチャンスと課題セミナー」用資料
本オンラインセミナーで提供している情報は、ご利用される方のご判断・責任においてご使用ください。ジェトロでは、
できるだけ正確な情報の提供を心がけておりますが、本オンラインセミナーで提供した内容に関連して、ご利用される
方が不利益等を被る事態が生じたとしても、ジェトロ及び執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

出所：ブラジル中銀、開発商工省、IBGE、JETRO File
ブラジル基礎データ
一般的事項
国・地域名
ブラジル連邦共和国 Federative
Republic of Brazil
面積
851万4,876平方キロメートル
（日本の22.5倍）
人口 1億9,495万人（2011年）
首都
ブラジリア人口256万人
（2010年）
宗教
カトリック65％、プロテスタン
ト22％
公用語ポルトガル語
政治体制
政体連邦共和国
元首
ジルマ・ルセフ Dilma Rousseff
(2011年1月1日就任、一期目、
任期4年）
議会制度二院制
議会概要
（定員数、発足年、任
期）
上院（任期8年）、定員81名
4年ごとに3分の1または3分の2
を改選。下院（任期4年）、定
員513名
基礎的経済指標
項目単位 2010年 2011年 2012年
実質GDP成長率（％） 7.5 2.7 0.9
消費者物価上昇率
（IPCA）
（％） 5.9 6.5 5.8
失業率（主要都市
平均）
（％） 6.7 6.0 5.5
貿易収支（米ドル） 201億4,700万 297億9,600万 194億3,100万
経常収支（米ドル） △473億2,300万 △524億7,300万 △542億6,400万
直接投資受入額（米ドル） 484億6,200万 666億6,000万 652億7,200万
外貨準備高
（米ドル，
期末値）
2,885億7,500万 3,520億1,200万 3,786億1,300万
対外債務残高（グ
ロス）
（米ドル，
期末値）
2,568億400万 2,982億400万 3,168億3,100万
為替レート
（１米ドル
につき，レ
アル，期中
平均）
1.76 1.67 1.95
地図出所：米中央情報局

中南米におけるGDPランキング 2012
Brazil, 2252664
Mexico, 1177956
Argentina,
470533
Venezuela, 381286
Colombia, 369789
Chile, 268188
Peru, 196961
USD Millions
出所:TheWorld Bank – GDP Ranking 2012

新興国におけるGDPランキング-2012
8358363
2252664 2014776 1841717
384313
China Brazil Russian Federation India South Africa
1 2 3 4 5
USD Millions
出所:TheWorld Bank – GDP Ranking 2012

2013年度から新たに、ジェトロを含む現地各支援機関・団体による現地支援プラット
フォームを構築し、海外に進出する日本企業の支援体制を一層強化。
 多様化する日本企業の個別相談への対応を一層強化
するため、現地コンサルティング会社や法務・会計
事務所等と連携協力し、相手国政府など各支援機関
とのネットワークを強化のうえ、必要なサービスの
提供や紹介、取次ぎ等を一元的に行う。
 現地パートナー発掘や情報提供を目的とした各種イ
ベントを他の支援機関と連携し実施する。
 対象地域：ブラジル、中国、インド、タイ、インド
ネシア、フィリピン、ベトナム、ミャンマー
【新興国での現地支援体制強化】
○海外展開現地支援プラッフォームの
イメージ
相談対応の強化
支援機関の紹介等
各支援機関の
ネットワーク強化
各機関と連携による
セミナー、交流会等
ＪＩＣＡ
ジェトロ
コンサル会社
現地日本商会
在外公館
法律・会計事務所
金融機関
ＨＩＤＡ
自治体事務所
【個別相談対応】
現地ビジネス事情、リスク対応、各種制度・手続・投資
優遇策、法務・会計、各種行政手続きに係る相談、ブ
リーフィングへの対応。
【各支援機関の支援情報の共有】
現地の公的機関、民間企業が提供するサービスリストを
支援機関間でリストを共有し、相互活用を図る。
【他の支援機関等の紹介、橋渡し】
金融、人材、不動産分野等、他の支援機関が提供する
サービスについて、前捌きを行うなどして、より丁寧に
取次ぎを行う。
【マッチング】
現地パートナー発掘、既進出日系大手企業等と
の連携を目的としたマッチング交流会の実施。
【セミナー】
内販や現地調達、リスク管理等、現地日系中小
企業のニーズに合わせたセミナーの開催。
【ミッション協力】
他支援機関等による現地ミッションの受入れ協
力。
個別相談の対応範囲の拡充(例)
他の支援機関との連携イベント(例)
海外進出の個別支援強化（2013年度ジェトロ新規事業）
【新興国での現地支援体制強化(海外展開現地支援プラットフォーム)】

講演内容トピック（目次）
１.ブラジルの最近の状況
①2014大統領選挙
②最近の経済状況
２.国内市場動向
①自動車
②化粧品
③医療保険、航空旅客数
３.日系進出企業の経営実態（最新ジェトロ調査）
４.メルコスール諸国の状況

2014.10 選挙の概要
24
57
上院（定員81）
200
313
下院（定員513）
労働党を含む
与党
野党
 次回選挙では大統領、上院の１／３、下院全部、州知事の改選が行われる。
 厳格な政党拘束はない。選挙を前にして合従連衡（がっしょうれんこう）す
る傾向がますます強まっている。
 大統領や政党の人気は先日のデモのような時の情勢により大きく変化する。
●与党現有勢力
大統領：ジルマ・ルセフ（労働者党）
●現国会
国内市場重視・労働者重視
製造業の国際競争力・教育・医療・福祉
出所：ブラジル連邦政府上・下院ポータルサイト

消費者人口の増大
出所：FGV
単位：人
■経済クラス別分布図
（P）

出所：IBGE
レアル％ブラジルの実質月平均賃金と失業率の推移
10.8
5.8
0
2
4
6
8
10
12
1000
1100
1200
1300
1400
1500
1600
1700
1800
1900
2000
2006年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2007年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2008年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2009年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2010年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2011年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2012年1月
3月
5月
7月
9月
11月
2013年1月
3月
賃金推移（レアル）失業率（％）

出所: ダータフォーリャ調査（Datafolha Instituto de Pesquisa）
大統領選への投票支持率（もし、今日が投票日だったら誰に投票するか。）
アエッシオ・ネービスジルマ・ルセーフエドゥワルド
・カンポス
白票不明

大統領別GDP成長率推移(1999~2014年）
カルドーゾ政
権第2期
2.1％
ルーラ政権
第1期 3.5％
ルーラ政権
第2期 4.6％
ルセフ政権
2.3％？
持続的な成長
サイクルの確立
経済危機等へ
の対応
マクロ経済
安定化
中間層の形成
消費市場確立
出所：IBGE、市中金融機関予測（13年6月14日）。写真は大統領府。
各政権
の平均
成長率
各政権
の主要
テーマ

ブラジルの中国依存度（鉄鉱石）
ブラジルの鉄鉱石の輸出額
に占める中国のシェア
（2013年1~10月）

ブラジルの中国依存度（大豆）
ブラジルの大豆の輸出額に
占める中国のシェア
（2013年1~10月）

世界市場ランキング
過去実績・主なカテゴリー別のブラジルランキング
カテゴリー 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2012年ランキングトップ
ヘアーカラー 2位 1位 1位 1位 1位ブラジル
リンス 1位 1位 1位 1位 1位ブラジル
石鹸 1位 1位 1位 1位 1位ブラジル
サンスクリーン剤 2位 2位 2位 2位 2位米国
ボディー用化粧水 2位 2位 2位 1位 2位米国
ネイルケア用品 2位 2位 2位 2位 2位米国
親密な衛生用品 5位 3位 2位 2位 2位イタリア
髭剃り・シェービング用品 2位 2位 2位 2位 2位米国
トゥースペースト 3位 3位 3位 3位 3位中国、米国
アイメイク 7位 6位 3位 3位 3位米国、日本
シャンプー 4位 4位 4位 4位 4位中国、米国、日本
リップメイク 4位 4位 3位 4位 4位米国、日本、中国
出所：ブラジル化粧品協会（ABIHPEC）、
ユーロモニター

4.9 5.5 5.9
6.6
7.5
8.3
9.7
11.5
13.5
15.4
17.5
19.6
21.3
24.4
27.3
29.4
34.0
0
5
10
15
20
25
30
35
40
1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
化粧品の工場出荷額
税抜き工場渡し価格
10億レアル
10億米ドル
出所：ブラジル化粧品協会

171
180
236
317
409
506
493
744
942
1037
295
387
473
564
617
725
662
775
877
843
124
207
237
247
208
219
169
31
-65
-195
-400
-200
0
200
400
600
800
1000
1200
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
100万米ドル
貿易収支
衛生関連商品・香水・化粧品
輸入額輸出額貿易収支
出所：ブラジル化粧品協会

1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
GDP 2.7 3.3 0.2 0.8 4.3 1.3 2.7 1.1 5.7 3.2 4 6.1 5.2 -0.3 7.5 2.7 0.9
工業部門 3.3 4.7 -1.5 -2.2 6.6 1.6 2.7 0.1 8.3 3.1 2.8 6 3.1 -7.4 10.5 0.4 -2.7
化粧品業界 17.2 13.9 10.2 2.8 8.8 10 10.4 5 15 13.5 15 9.4 5.5 9.6 10.5 4.6 8.9
-10
-5
0
5
10
15
20
業界成長率の年度推移（％）
出所：ブラジル統計院、ブラジル中銀、ブラジル化粧品協会、デフレーター：経済調査院（FIPE）の化粧品消費者物価指数
（IPC）よりジェトロ作成

子供用品
4%
石鹸
8%
化粧品
8%
デオドラント
10%
脱毛用品
1%
香水
15%ヘアケア用品
22%
男性用品
10%
オーラルケア用品
8%
スキンケア用品
11%
サンスクリーン剤
3%
化粧品分野の商品カテゴリー別シェア(2012)
出所：ブラジル化粧品協会データをベースにジェトロで作成

ブラジルにおける民間医療保険加入者の推移(単位：千人)
出所:ブラジル保険庁

旅客機利用者数の増加(単位：百万人）
出所:航空交通年鑑2013

2013営業利益見込み
70.6
51.0
61.1
50.0
68.2
63.2
61.0
57.1
20.6
24.3
19.4
28.6
18.2
21.1
14.3
20.9
8.8
24.8
19.4
21.4
13.6
15.8
24.8
22.0
0% 20% 40% 60% 80% 100%
アルゼンチン（n=34）
ブラジル（n=206）
チリ（n=36）
ペルー（n=14）
コロンビア（n=22）
ベネズエラ（n=19）
メキシコ（n=105）
中南米全体（n=436）
黒字均衡赤字
出所：ジェトロ経営実態調査2013

2014営業利益見通し
55.5
67.6
10.5
59.1
50.0
38.9
59.2
38.2
34.4
22.9
57.9
36.4
50.0
52.8
32.5
41.2
10.1
9.5
31.6
4.5
0.0
8.3
8.3
20.6
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
ペルー（n=14）
チリ（n=36）
改善横ばい悪化
(%)

今後の事業の方向性
67.7
76.2
10.5
68.2
71.4
55.6
76.2
32.4
27.3
17.1
68.4
27.3
28.6
38.9
21.8
55.9
4.1
5.7
10.5
4.5
0.0
5.6
1.5
11.8
0.9
1.0
10.5
0.0
0.0
0.0
0.5
0.0
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
ペルー（n=14）
チリ（n=36）
拡大現状維持縮小第３国（地域）へ移転・撤退

現地従業員数
53.2
62.9
10.5
45.5
50.0
38.9
58.7
35.3
38.1
27.6
73.7
40.9
42.9
52.8
33.5
58.8
8.7
9.5
15.8
13.6
7.1
8.3
7.8
5.9
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
ペルー（n=14）
チリ（n=36）
増加横ばい減少

規制産業の例（自動車産業）「INOVAR−AUTO」
★根拠法：2012年4月3日付法令7,716号
★概要：進出自動車メーカーは既存・新規参入にかかわらず、ブラジル国内またはメルコスー
ル域内で製造された部品、原材料、製造にかかわる機器の調達額に応じて、工業製品税IPIの一
部減額措置を受けられる。また、科学技術分野での研究開発投資を行った企業は、さらに減額
措置を受けられる。
規制に適合するためには、既進出企業は以下の4要件のうち3要件を満たす必要がある。
★期間：2013年～2017年
★日本企業への影響：
①自動車メーカー：実質的な現調率のアップを求められる内容
②部品メーカー：現地生産を自動車メーカーから求められる内容
★規制の種類：税優遇制度

ブラジル医療機器市場
（出所）ブラジルビジネス最前線、IGBE、中銀データからジェトロ作成（※2013年は推計値）
■堅調な医療機器市場の拡大
○2009年から2012年の4年間で医療機器関連
製品の売上高は約1.6倍に。
○近年の経済成長に伴う国民所得の増加、
人口増加、平均寿命の長期化などが要
因。
一人当たりのGDPは過去10年で約4倍に。
92億ﾚｱﾙ
110億ﾚｱﾙ
130億ﾚｱﾙ
146億ﾚｱﾙ
160億ﾚｱﾙ
-0.3%
7.5%
2.7%
0.9%
2.1%
-1.0%
0.0%
1.0%
2.0%
3.0%
4.0%
5.0%
6.0%
7.0%
8.0%
-20億ﾚｱﾙ
0億ﾚｱﾙ
20億ﾚｱﾙ
40億ﾚｱﾙ
60億ﾚｱﾙ
80億ﾚｱﾙ
100億ﾚｱﾙ
120億ﾚｱﾙ
140億ﾚｱﾙ
160億ﾚｱﾙ
180億ﾚｱﾙ
2009 2010 2011 2012 2013
医療機器・用品売上高 GDP成長率
■規制関連
医療機器の販売許可や規制関係は、国家衛生
監督庁（ANVISA）の管轄。
製品販売に際しては同庁への登録・許認可が
必要。登録は以下に大別。
○簡易登録：リスクの低い製品はGMP監査不要。
○正規登録：リスクの高い製品について、GMP 監査が必須。監査費用は、企業負担。
（※リスクのレベルに応じて、リスクⅠ～Ⅳに分類）
■ブラジル医療機器市場開拓の課題（ブラジル日本商工会議所メディカル分科会報告より）
○国家衛星監督庁（ANVISA）の許認可の遅れ。
→GMP監査待ち：3年間、薬事登録：1年間
○GMP監査等に係る費用負担
→2年毎に37,000レアル（約160万円）
○国家衛生監督庁（ANVISA）の対応の遅さ、曖昧さ。
→問い合わせに対する明確な回答／迅速な回答が得られない。
ビジネス環境改
善に向けた政府
間対話等の実施

日系流通小売の進出
■ 大創産業 (100円ショップ『ダイソー』)
・1号店オープン（ 2012年12月22日）
・価格は5.99レアル（約250円）
・オープン初日は2～3時間の列
・2号店オープン（2013年10月4日）
・価格は6.99レアル（約320円）
・今後も多店舗展開を検討中
・商品は中国製、ブラジル製

 市場規模：約1兆円（毎年25％程度拡大）
 利用者数：約4,000万人
 典型的利用者像： 20～30代、職場のPCを使って注文、届け先は職場、価格は100レアル程
度、
サンパウロ中心、今後はスマートフォンを使った購入も急速に増える。
 取扱商品の国籍：中国製、ブラジル製が主
 主なECサイト
（１）プラットフォーム型
mercadoLivre（メルカード・リブリ）
・・・日本のヤフオク、オークションサイト、本社アルゼンチン、設立1999年
BUSCAPé（ブスカペ）
・・・日本の価格.com、価格比較サイト、本社ブラジル、設立1999年、
2009年9月に南アNaspers社が株式のほとんどを買収。
（２）自社で商品を販売しているサイト
Americanas.com（アメリカーナス） Submarino（スブマリーノ）
（３）領域特化型サイト
Dafiti（ダフィチ）・・・「Zapposのブラジル版」靴のECサイト、売上200億円（推定）
Netshoes（ネットシューズ）・・・スポーツ用品、売上300億円（推定）
 課題
物流・サイトの信頼度評価・ ICMS（商品流通サービス税）
■ 楽天が2012年4月にRakuten.com.brサイトの営業を開始
ＥＣ（インターネット通信販売）市場

・・・サービス業にも広がる
ブラジルのポテンシャル
■ ゼンショー（すき家）
・2010年にサンパウロに進出
・現在市内に計８店舗（うち２店舗は２４時間営業）を展開
・牛丼のほか、カレー、鶏肉を使った各種どんぶりや定食、
さらにオリジナル品も提供
新たな傾向

アルゼンチン
■面積 278万㎢（世界第8位）
■人口 4,103万人（2012年）
■GDP総額 4,750億ドル（2012年）
■1人あたりGDP 1万1,576ドル（2012年）
■GDP成長率 1.9％（2012年）
■インフレ率 10.0％（2012年）
■言語スペイン語
■最近の動き
・2013年10月
中間選挙が行われて、与党が敗北
フェルナンデス大統領の３選の可能性消える
・2013年11月
内閣改造を実施
首相、経済財務相、中銀総裁、農業相を交代
国内商業庁長官も交代
■日系企業が抱える課題
先行きの不透明性からビジョンが描けない
・輸入規制の強化（輸出入均衡策）
・外貨規制の強化（配当などは原則不可）
・為替の管理（公定と闇レートの存在）
・価格の統制（インフレの抑制の立場から）
・政治の不安定（2015年に大統領選）地図出所：米中央情報局

パラグアイ
■面積 40.7万㎢
■人口 666万人（2012年）
■GDP総額 260億ドル（2012年）
■1人あたりGDP 3,903ドル（2012年）
■GDP成長率 -0.9％（2012年）
■インフレ率 4.0％（2012年）
■日系企業のパラグアイへの関心高まる
・ブラジルに向けた輸出基地としての役割
人件費や労働コストが安い（対サンパウロ州）
人件費が約35％安
電力代は約60％安
労働組合の問題の発生は稀
税制度がシンプルであり、負担も軽い
若年層の人口に厚みがある
ブラジル企業からパラグアイシフトが始まる
■カルテス新政権への期待が高い
・就任直後から投資家保護を鮮明に出す
（財政責任法、PPP促進法など）
・「行政はビジネス」ということで非官僚化を徹底
・与党の既得権集団とは一線を画した政権運営
・日本企業からの投資誘致を高く期待

ウルグアイ
■面積 17.6万㎢
■人口 338万人（2012年）
■GDP総額 494億ドル（2012年）
■1人あたりGDP 1万4,614ドル（2012年）
■GDP成長率 3.9％（2012年）
■インフレ率 7.5％（2012年）
■日系企業のウルグアイへの関心高まる
・ブラジルに向けた輸出基地としての役割
原材料を第三国から輸入して加工
原産地証明を取得しブラジルに無税で輸出
人件費もブラジルと比べると割安
・南米南部の物流ハブとしての役割
港湾及び倉庫施設が整っている
スムースな通関と保管体制
ブラジル市場向けでの価格競争力あり
■隠れた南米の優等生
・汚職度が低い（南米１位、世界20位）
・経済自由度が高い（南米２位、世界36位）
・生活の質が高い（南米１位、世界77位）
・平和に恵まれている（南米２位、世界33位）

モンテビデオのフリーゾーンを利用
している日本企業の例
出所：コスタオリエンタル社
ソニーシャープ
ジェイ・エム・エステルモ
ミツトヨフジコピアンカシオ

モンテビデオ港を利用した物流
出典：コスタオリエンタル社

ジェトロ・サンパウロ事務所
ご清聴ありがとうございました。

ブラジルのビジネスチャンスと課題

Recommended

Recommended

More Related Content

Viewers also liked

Viewers also liked (16)

Similar to ブラジルのビジネスチャンスと課題

Similar to ブラジルのビジネスチャンスと課題 (20)

More from Unreasonable Lab Japan

More from Unreasonable Lab Japan (9)

Recently uploaded

Recently uploaded (11)

ブラジルのビジネスチャンスと課題