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西洋史若手研究者問題アンケート調査崎山京都修正版
- 2. アンケート調査の概要 対象：「西洋史研究者」を自認する若手研究者 回答期間：2012年10月13日から12月16日 方式：Webアンケート 有効回答者数：191名（二重回答と判断される回答1件を 除く） 「西洋史若手研究者問題アンケート調査 ―中間報告書 ―」 https://docs.google.com/file/d/0BwaWDVN0tXzW NmM4THJuTlU3REE/edit
- 9. 研究を進めていく上での困難 Q12, Q25, Q36, Q50, Q61の質問群から問題点 を抽出 属性（大学院生、非常勤講師、研究機関研究 員、大学教員、その他）ごとの「研究を進めて いく上での困難」さを分析
- 11. 科学研究費補助金：西洋史分野申請状況 196 199 200 197 185 189 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 西洋史分野申請状況 西洋史分野申請状況 科研費データ http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/index.html より作成。
- 12. 研究種目別の変化：申請数 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 研究スタート 若手B 若手A 挑戦的萌芽 基盤C 基盤B 基盤A 基盤S 若手の申請数 が増加 「基盤」研究種 目での減少
- 13. 金額ベースで見てみると… 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 研究スタート 若手B 若手A 挑戦的萌芽 基盤C 基盤B 基盤A 基盤S 申請数で概算して約1億円 採択数で概算すると、約3000万
- 14. 日本西洋史学は衰退しているのか？ 大型種目の激減：大規模共同研究の衰退、リー ダー的研究者のリタイア？ 若手の増加：「自助努力」の徹底。「特別研究 員」制度の整備。 申請総数の変化は少ないが、種目割合の変化は 大きい。 西洋史全体の研究費の総計は大幅に減少してい る
- 15. 出来る範囲での改善策（1） 1）大学院生に対する経済的支援および研究費の支援 ◦ 日本学術振興会特別研究員制度への組織的な取組 申請数が増えれば、採択数も増える 2）各大学における「特別研究員」制度の拡充 ◦ 研究環境へのアクセスを確保 ◦ 科研費IDの付与 （一部の大学で制度化された結果、若手 の申請数、採択数が増加）
- 16. 出来る範囲での改善策（2） 3）科学研究費補助金申請の奨励、支援 ◦ 学会組織をあげた組織的な支援の在り方 cf. 日本数学会「科学研究費補助金申請への呼びかけ」『数学通信』16巻2号、2012年。 http://mathsoc.jp/publication/tushin/1602/kaiho162-kakenhi-yobikake.pdf ◦ 専門分野ごとの申請課題数、申請研究経費総額の増加割合に応 じて、配分額が増加する仕組みを利用。 日本学術振興会『平成24年度科学研究費助成事業 第2段審査の手引き』2012年、21頁。