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世界の動向
◼ 欧州
➢西欧の販売台数は、9 月から 10 月にかけて横ばいの 年率1,200 万台となり、前年同月比では若干
の改善を確保した。
➢10 月単月では前年同月比 12%強の 96 万台強となったが、前年同月比では 10%近く減少している。
➢マクロ経済の悪化を考慮しても、供給制約が引き続き市場の業績を抑制していることは明らかである。
◼ 中国
➢速報値によると、中国市場は上海再開を受けて6月、7月に大きく反発した後、引き続き勢いを失ってい
る。
➢10月の年率販売台数は2,860万台/年で、9月を7.6%下回り、3ヵ月連続の前月比マイナスとなった。
➢前年同月比では、過去4ヵ月間いずれも約30%増であったのに対し、10月は(ベース効果もあり)8.2%
の増加にとどまった。
➢どうやら、国内の複数の地域でCOVID-19が散発的に発生し、封鎖されたことが販売に多少影響を及
ぼしたようだ。
➢10月にはOEMが9月の水準から減産したことが報告されている。
➢しかし、NEVの販売は堅調に推移した。10月はBEVが前年同月比67%増、PHEVが同150%増と拡大し
た。EVとPHEVの合計販売台数は、今年1~10月でほぼ530万台に達した。
9. 8
北米の動向
◼ 米国でEV登録台数、2022年9月までで53万台を突破
➢2022年1~9月の間に米国で新たに登録されたBEVは約53万577台で、1年前に比べて約57%増加
✓ 登録台数に占めるBEVの比率は約5.2%(8月以降は5.0%)、1年前は2.8%。
✓ Teslaが依然としてBEVセグメントのほぼ3分の2を支配している(シェア65%)が、Tesla以外のBEVの販売台数
が前年比71%増と顕著に伸びている(Teslaは50%増)
✓ 2022年1~9月のBEV登録台数
▪ Tesla(BEVシェア65%):346,827台(230,779台から50.3%増)
▪ 非Tesla(BEVシェア35%):183,750台(71%増)
▪ 合計:530,577台(57%増)、シェア5.2%(2.8%から上昇)
✓ 米国におけるBEV登録台数(2022年1月~9月)の上位10社 (1位と2位が圧倒的に違う)
▪ Tesla - 346,827; Model Y: 156,455 (30%増)、Model 3: 144,081 (46%増)、S: 22,856、X: 23,435
▪ Ford - 38,056 (7.2% share);Mustang Mach-E: 28,088 (59%増)、E-Transit: N/A、F-150 Lightning: N/A
▪ Hyundai/Genesis - 46,597 (8.8% share)、Ioniq 5: 18,202
▪ Kia EV6: 17,149
▪ Chevrolet - 21,579 (down 16%);Chevrolet Bolt EV/Bolt EUV: 15,403
▪ VW ID.4 - 11,001 (down 8.5%)
▪ Nissan LEAF - 9,261
▪ Polestar 2 - N/A
▪ Porsche Taycan family - 5,664 (down 23%)
▪ Jaguar I-PACE - 292 (down 71%)
22
12. 11
北米の動向
◼ 民主党、チャンスがあるうちにEV投資を加速
➢バイデン大統領のインフレ抑制法(IRA) は、第一に産業政策であり、第二に気候政策である。
28
✓ 民主党が連邦議会の両院を支配する時代は終わりつつあるが、バイデ
ン大統領は共和党が劇的に変化させそうもない方法で、自動車産業の
競争条件を根本的に変えることに成功した
✓ 8月16日にバイデン大統領のIRA署名以来、3ヶ月足らずの間に、電池
原料生産と電池およびEV製造への$13B以上の投資が発表された
▪ VWとMercedes-Benzは、カナダから採掘・精製資源を確保する契約をほ
ぼ即座に締結
▪ ホンダとトヨタは、2日以内に$7B近いEV用バッテリー工場への投資を決定
▪ オーストラリアの開発会社は、30年ぶりに米国でコバルト鉱山を立ち上げ
▪ BMWは、サウスカロライナ州(共和党州)のSUV工場を$1.7Bかけて拡張し、
電池サプライヤーが近くに新工場を建設すると発表
✓ 結果的に「米国を世界のEV用電池のハブにする可能性がある」(UBS)
▪ 電池セル価格は$140/kWh前後で推移しており、この税額控除によってセ
ル製造コスト全体の25%から30%がカバーされると試算
▪ 「米政権は明らかにEVバッテリーを21世紀の石油とみなしており、エネル
ギー自立のために代償を払うことを望んでいる」
▪ Fordは2026年までに総額$7B以上の税額控除を見込んでいる
✓ もはや共和党は反対できない
16. 15
欧州の動向
◼ EU、2035年以降の新燃料車の完全禁止を正式に決定
➢EUは、欧州の炭素排出量を大幅に削減し、2050年までに気候変動を中立化するための「Fit for 55」パッ
ケージの最初の条件に合意
✓ 2030年までに加盟国全体で温室効果ガスの排出量を2021年の数値に対して55%削減することを目指す
▪ EUは何年も前から燃焼式自動車の全面的な禁止を目指しており、ようやく立法化が進みつつある
▪ ドイツなどの国々は、2016年の時点で新型の燃焼式自動車の販売禁止を受け入れ、その後、フランスやオランダなど
他の国も加わり、それぞれの地元の自動車メーカーの多くも参加している
✓ 2035年の燃焼禁止には、いくつかの例外がある
49
▪ Lamborghiniは、比較的小規模で生産
台数も少ない燃焼式自動車メーカーで
あるが、概要の気候目標を達成するた
めに1年延長される
▪ CO2ニュートラル燃料のみで走行する
自動車は、2035年以降も新規登録が
可能だが、具体的な提案はまだ保留
17. 16
欧州の動向 (ドイツ)
◼ 2022年10月のPEVの販売台数は25%増
➢10月、乗用車新車登録台数は前年比17%増の208,642台、累計では2,076,527台(前年比5.5%減)
15
✓ 10月、乗用車用PEVは67,845台登録され、前年比25%増で、
市場シェアは32.5%に増加(前年30.4%)
▪ BEV:35,781台 17%増 (シェア17.1%)
▪ PHEV:32,064台 35%増 (シェア15.4%)
✓ 1-10月で、555,000台以上の乗用車用PEVが新規登録
▪ BEV:308,254台 - 15%増 (シェア14.8%)
▪ PHEV:247,711台 - 6%減 (シェア11.9%)
▪ 合計:555,965台 - 4%増(シェア26.8%)
✓ BEVモデルの累計順位
▪ Tesla Model Y - 24,177、Fiat 500 electric - 19,219、Tesla
Model 3 - 17,464、VW ID.4/ID.5 - 14,785、VW ID.3 -
12,802、Hyundai Kona Electric - 12,030、Opel Corsa-e -
9,924、Skoda Enyaq iV - 9,800、Hyundai Ioniq 5 - 9,773、
Audi e-tron - 9,598、BMW i3 - 9,520、VW e-up! - 9,511、
Audi Q4 e-tron - 8,700、Renault ZOE - 8,344、Dacia
Spring - 8,273
18. 17
欧州の動向 (フランス)
◼ 2022年10月のPEVの販売台数は6.4%増
➢10月、乗用車新車登録台数は前年比5.5%増の124,982台、累計では124万台 (前年比10%減)
✓ 10月、PEVは30,006台登録され、前年比6.4%増で、市場シェアは22.4%(前年比22.9%増)
▪ 乗用車BEV:16,861台(8%増)、シェア13.5%
▪ 乗用PHEV:11,108台(4%減)シェアは8.9%
▪ 小型商用車用BEV:1,996台 (95%増) シェア7.1%
▪ 軽商用PHEV:41台 (37%減)
▪ プラグイン合計 30,006台 (6.4%増)
✓ 年初来のPEV登録台数
▪ 乗用車用BEV:157,711台(29%増)、シェア12.7%
▪ 乗用車用PHEV:99,663台(12%減)、シェア8.1%
▪ 小型商用車用BEV:11,608台(26%増)
▪ 軽商用PHEV: 494台
▪ PEV合計:269,476台(9.6%増)
23
22. 21
中国の動向
◼ 中国 2022年9月、プラグインカーの販売台数が78%急増
➢9月に中国で新たに登録された乗用車用PEVは約636,000台で、これは1年前に比べて78%増、全体の
約35%にあたる。
✓ 9月までの累計販売台数:
▪ BEV 約307万台、シェア22%。PHEV 約98万台、シェア7。合計:405万台、シェア29%
✓ プラグインセグメントにおける年初来のシェア上位自動車グループ:
▪ BYD:28.9%、上海汽車:11.3% (上海汽車、GM、武陵汽車の合弁会社を含む)、Tesla:7.9%、Geely・Volvo 5.6%、
広州汽車(GAC):4.7%
✓ 年初来のモデル別トップ10
▪ 武陵紅光MINI EV: 316,238台
▪ BYD宋プラス(BEV+PHEV); 285,288台
▪ BYD秦プラス(BEV+PHEV): 234,237台
▪ Tesla Model Y: 219,405台
▪ BYD漢(BEV+PHEV): 179,879台
▪ BYDドルフィン: 127,432台台
▪ BYD元プラスBEV: 115,160台
▪ Tesla Model 3: 99,944台
▪ BYD唐(BEV+PHEV): 92,547台
▪ ACアイオンY: 81,201台
56
25. 24
中国の動向
◼ VW、Mercedes、BMWは中国リスク増大を指をくわえて見ている
➢この3社は現在、中国で他のどの市場よりも多くの自動車を販売している。
✓ BMWのOliver Zipse CEOは先週、中国の市場政策を擁護し、バイデン政権のインフレ法は、報復措置を誘発
し、貿易障壁の「危険な」ゲームを開始する可能性があると警告した。
✓ VWは、中国で40以上の自動車工場や部品工場をパートナーとともに運営しており、失うものの方が多い
▪ Blume CEOは、中国党大会の後、ベルリンと北京が連絡を取り合い、アイデアや立場を交換し、さらなる協力を計画
することが重要だと述べた
✓ Mercedes-Benzは、超高級車(超高収益車)であるMaybachの半分以上が中国の顧客に販売され、さらなる
高級化の後押しを受けている
48
2013年、VWの新疆生産拠点 Source: Visual
China Group
➢中国乗用車協会によると、今年1〜7月までのEV販売の
約8割を国内自動車メーカーが占めている
✓ ドイツ勢だけでなく、Teslaも2020年初頭に上海郊外に
工場を開設して以来、中国への依存度が急上昇
28. 27
インドネシアの動向
◼ 中国トップクラスのEV、インドネシアで人気沸騰
➢バリでは、トヨタ、ダイハツ、スズキが主流だが、カラフルなEV「武陵
源(Wuling Air)」も増えている
16
✓ この5年間で中国の自動車製造は飛躍的に進歩し、EVの製造も
よりシンプルになった
✓ 武陵エアは、中国で最も売れているミニEV「武陵紅光」の現地組
立モデルで、都市部では非常に人気が高い。
▪ インドネシアでの販売は8月に始まったばかりだが、すでに現地の
EV市場に大きなインパクトを与えている
✓ インドネシアには多くのリチウムイオン電池の主要構成要素であ
るニッケルの世界埋蔵量の約4分の1がある
▪ 国営鉱山会社Antamは、Indonesia Battery Corporationを通じて
中国や韓国の企業といくつかの提携を結び、同国のニッケル採掘
能力を拡大しようとしている
▪ Huayou Nickel CobaltやVale Indonesiaなどの民間企業も、同国
でのニッケル採掘を拡大する計画を発表している
▪ CATL、LG Energy Solution、Tsingshan、BASF、Zhejian Huayou
Cobalt、Poscoなどの企業が、インドネシアでニッケルとコバルトの
加工・精製、正極活物質と前駆体を生産する製造施設への投資を
計画していると発表している
▪ CATLとLGエナジーソリューションは、2025年までにインドネシアで
少なくとも25GWhのリチウムイオン電池製造能力を確立する計画
29. 28
BEVの動向 (全般)
◼ EVの将来の下取り価格は、このバッテリー指標に左右される可能性がある
➢EVでは、オドメーターよりもバッテリーが重要
✓ Recurrentが新たに開発したレンジスコアは、メーカー、モデル、バッテリー構成に応じて、現在の車の航続距離
を新車時に想定される航続距離と比較するシンプルな指標(0~100+)を提示する。
▪ Recurrentは、米国内の1万人以上のEVオーナーに無料のバッテリー監視サービスを提供し、ドライバーの許可を得て、
車載テレマティクスを通じて1日に数回チェックされる
▪ 数週間から数カ月にわたってバッテリーの状態をストリーミングすることで、Recurrentは個々の車両の現在の航続距離、
異なる条件下での航続距離の変動、数百台または数千台の類似車両との比較について結論を導き出すことができる
13
✓ 米国のEVのユーザーは、いくつかの車両固有のデータポイント
を入力した後、Chevrolet Bolt、Chevrolet Volt、Nissan LEAF、
Tesla Model 3、Tesla Model S、Tesla Model X、Tesla
Model Yのレンジスコアを2分でチェックすることができる
30. BEV約79.5万台(前年比50%増)、シェア13%。PHEV:約24.5万
台(前年比54%増)、シェア4%。合計:1,040,289台(前年比
51%増)、シェア17%。
✓ 1-9月、プラグインカーの累計登録台数
▪ BEV:約490万台、シェア9.3%
▪ PHEV:約190万台、シェア3.7%
▪ 合計:6,815,282台、シェア約13%
✓ ブランドランク:9月のトップ10
① BYD - 200,959台、② Tesla - 190,208台、③上海汽車・
GM・五菱 - 42,867台、④ VW - 36,022、⑤ 吉利汽車 -
30,318台、⑥ 広州汽車有限公司 - 30,070台、⑦ Mercedes-
Benz - 29,486台、⑧ BMW - 29,066台、⑨ 長安汽車 -
25,749台、⑩ Chery - 21,241台
✓ 2022年1月~9月末のBEV登録台数
① Tesla 909,042台 (シェア18.5%)、② BYD:584,225台
(11.9%)、③ 上海汽車(含む上海GM・五菱):482,717台 (9.8%)、
④ VWグループ: 366,113台 (7.4%)、⑤ Hyundaiグループ:
247,248台 (5.0%)、トップ5合計:2,589,345台 (53%) 29
BEVの動向 (全般)
◼ 1-9月の乗用車用PEVの新規登録台数は世界で680万台を超えた
➢2022年の1,000万台突破への道筋が見えてきた
➢2022年9月、世界のプラグインEVの販売台数が100万台を突破
✓ 9月のPEVの登録台数:
39, 40
33. 32
Teslaの動向
◼ Tesla Q3 2022の決算を発表: 黒字の四半期を継続
➢Teslaは2022年第3四半期の決算は、売上高$21.5B、1株当たり利益は$1.05
✓ アナリストの予測売上高$22B~$22.3B、1株当たり利益$1.00~$1.11より低かった
➢しかし、全世界の納車台数は343,830台で予想を上回り、歴代納車台数の新記録を樹立
✓ 12四半期連続の黒字を継続
104
35. 34
Teslaの動向
◼ 欧州でTesla Model Yが2022年9月、PEVで最も売れた車となる
➢乗用車登録台数は、6月から7月までの厳しい減少期を経て、9月は前年比9%増となり、2ヶ月プラス
✓ プラグインカーの9月新規登録台数:
▪ BEV 約16.5万台 (前年比16%増)、シェア16%
▪ PHEV 約8.5万台 (前年比7%減)、シェア8%
▪ 合計:25.0万台 (前年比7%増)、シェア24%
✓ プラグインカーの9月までの累計:
▪ BEV:約97万台、シェア12%
▪ PHEV:約73万台、シェア9%
▪ 合計:1,695,461台、シェア21%
✓ プラグインカーの9月までの累計 (モデル別):
▪ Tesla Model Y - 83,604台
▪ Tesla Model 3 - 55,325台
▪ Fiat 500 electrik - 47,269
▪ VW ID.4 - 41,183台
▪ Dacia Spring - 4,884
▪ Skoda Enyaq iV - 4,866
▪ Renault Megane E-Tech - 4,570
▪ Kia Niro EV - 4,531
▪ VW ID.3 - 4,395
▪ Ford Kuga PHEV - 4,155
57
38. 37
Teslaの動向
◼ IDRAグループ、Tesla Cybertruck用ギガプレスを出荷準備完了
➢世界最大かつ最も有名な高圧ダイカストマシンであるIDRA GroupのGiga Pressが梱包され、オースティン
にあるTeslaのGigafactory Texasに向かう
✓ Tesla Cybertruckのギガプレスは、重量が約590トンと噂されており、どの貨物機もそのような積載量を扱う
ことができず、海上輸送になる
50
▪ このプレスは、ピックアップの巨大なボ
ディパネルとシャーシの部品を生産する
ために使用される
▪ 2022年第3四半期株主総会で発表さ
れた最近の情報では、Tesla
Cybertruckの生産状況は「tooling」と記
載されており、生産準備中であることを
意味する
▪ Teslaが初めて巨大プレス機の必要性
に言及したのは、2020年第4四半期の
決算説明会で、Elon Musk CEOが、次
期Cybertruckには既存のTesla製品よ
りはるかに大きな機械が必要になると
指摘した
43. 42
Teslaの動向
◼ カリフォルニア工場増強のため上海の従業員を派遣
➢TeslaはModel S、X、3、Yを生産するカリフォルニアフリーモントで生産量を増やすため、自動化および制御
エンジニアを派遣すると、関係者は述べた。
✓ 約200人が少なくとも3カ月間、カリフォルニアに派遣される予定
▪ 生産台数の増加以降、中国でのTesla車の納期待ちは、今年初めのピーク時の22週間が、1週間から4週間に短縮
▪ 現時点でも米国では「Model Y」を注文した顧客は、納車まで最長で2023年4月まで待たされる可能性がある
✓ Teslaは、上海工場の生産能力を増強し、9月に中国で過去最高の83,135台の車を納車した
▪ 上海工場の自動化および制御エンジニアが監督する機械のメンテナンスと改良を含み、約5週間かかった
▪ その結果、同工場の年間生産能力は約2倍の約100万台となった。フリーモントの年間生産台数は約65万台
44
✓ Musk氏はTeslaの決算説明会の中で、第3四半期末の車両
納入に関して、「実際にサポートするための十分な船、十分
な列車、十分な自動車運搬船がなかった」と述べた
▪ 「私たちが好むと好まざるとにかかわらず、私たちは実際に、
四半期内の車の配送をスムーズにしなければならない、なぜ
なら、車を移動させるのに十分な輸送手段がないからだ」
(Musk氏)
45. 44
Teslaの動向
◼ Tesla Model Yが中国での信頼性調査でトップ、モデル3はそのすぐ後ろに
➢この調査では、1万台あたりのオーナーからのクレームを追跡調査している
✓ 12365Autoというウェブサイトによって行われた2022年第3四半期のデータ
➢Tesla Model Yが1万台あたりわずか2.2件の苦情を記録し、首位に立っている。
80
46. 45
VWの動向
◼ 予定より1年早く50万台のID.EVを納車
➢VWは、2020 年10月に最初の ID.3を客先出荷して以来、EV ID.ファミリーの車両を全世界で 50 万台納
車し、供給がひっ迫する状況が続く中、予定より1年早くこの生産マイルストーンを達成した。
✓ 現在でも約135,000台のID.の注残がある
➢VWは2026年までに、新たに10車種のEVを発売する計画
✓ 目標価格€25,000以下のエントリーレベルのe-carから、新しいフラッグシップセダンAero Bまで、自動車業
界で最も幅広いEVのポートフォリオを持つことになると予想される
▪ 2033年から、VWは欧州でEVのみを製造することになる
11
49. 48
VWの動向 (Audi)
◼ BEV SUVの最高級モデル「Q8 e-tron」を発表
➢Q8 50 e-tronは、DC急速充電器での最大充電定格が150kW
✓ Audi Q8 e-tronとSportback e-tronは、今月末に注文が開始され、2023年2月にドイツと "最も重要な欧州市
場 "を皮切りに登場する予定だ。米国では、Q8 e-tronは4月末に到着する予定
▪ ベース価格が、ドイツでは€74,400から
27
59. 58
GMの動向
◼ 2024年型Sierra EV Denali Edition 1を発表 航続距離400マイル、カニ歩き
可能、価格は$107,000から
92
➢2021年12月、GMCは人気の「Sierra Denali」のBEV版を、「Hummer EV」
に続くUltiumプラットフォームの上に載せることを発表した
✓ Hummer EVのピックアップ版が発売され、SUVがそれに続くので、Sierra
EV DenaliはGMCの3番目のBEVトラックとなる予定
➢10ヶ月以上前に約束したように、GMCはSierra EV Denali Edition 1を正
式に発表した。
✓ 計画ではマックスパワーモードで754馬力と785lb-ftのトルクを発生
▪ 他に、スタンダード、牽引/運搬、オフロード、マイモード等がある
▪ 120Vコンセントを含む、トラック内の10個のコンセントから、最大10.2kWの
オフボードパワーを供給するモバイル電源としても使用できる。
✓ Edition 1は、2024年初頭に納車が開始される予定
60. 59
GMの動向
◼ GMC、$50,000のSierra EV 「Elevation」と頑丈な「AT4」を展示
➢2025 GMC Sierra EV Elevationは約$ 50,000(プラス1,695ドルの推定宛先貨物料)から始まり、それは
フルスペックのDenali Edition 1の半分以下の価格になっている。
✓ GMCは、限定生産の最高級ピックアップトラック2024 Sierra EV Denali Edition 1を発表し、デスティネーション
チャージ込で$108,695と設定している
✓ AT4は「Elevation」より高くなるが、価格は未定
▪ ElevationとAT4のパワートレインの詳細は発表されていないが、Denali Edition 1の754馬力とトルクの785ポンドフィー
ト (1,063ニュートンメートル)、400マイルの走行距離よりも大幅に少ないと考えられる
87
63. 62
Fordの動向
◼ Ford、EV普及で2022年第3四半期の収益予想を上回る
➢FordはEVが引き続き勢いを増しているため、第3四半期に$3.8Bの強力な営業キャッシュフローを達成
✓ 第3四半期売上高は$39.4Bで、昨年から10%増加。
▪ 2022年度の営業利益は、前回予想から約15%増の$11.5B程度になると予想
✓ 2022年第3四半期まで、Teslaに次ぐ米国第2位のEVブランドを維持した
▪ Fordは、2023年末までに60万台、2026年までに200万台のEV走行を達成する見込みを維持しているとしている
✓ Ford の自動車市場シェアは、北米で 12.8% (前年同期比 1.7% 増)、欧州で 6.6% (前年同期比 0.4% 増)
と拡大した。中国では、前年同期比0.5%減の2%となった。
✓ Fordが提供するビジネス・サービスおよび製品であるFord Proは引き続き勢いがあり、E-Transit EV商用バンは、
米国および欧州のフルサイズ商用トラックおよびバンで確固たるリードを保っている(90%)
62, 66
◼ 損失を出したArgoAIを解散し、優秀
なエンジニアは社内に移管
➢Argo AIへの投資で$2.7Bの「非現金、税引前減
損」を計上し、$827Mの純損失とし、自動運転技
術の利益を社内移管
✓ Argo AIが開発中のL4自動運転システムへの支
出を、L2/L3技術の社内開発に集中させる
▪ 「必ずしも我々自身がL4技術を生み出す必要は
ないだろう」 (Farley CEO)
64. 63
Fordの動向
◼ FordはEVの生産ボトルネック対処に、Rockwellと組む (11月16日)
➢Fordは、第3四半期まで米国でEVブランド第2位を維持していたが、2022年10月までの米国年間累計販
売台数は、Mustang Mach-E; 31,144台、F-150 Lightning; 11,196台、E-Transitバン;5,157台の計
47,497台にすぎない。
2
✓ Fordは、来年末迄にEVの稼働率目標60万台を達成し、
2026年迄に200万台まで生産規模を拡大する予定
▪ Fordが競争力を維持するには、電気モーターやバッテリーな
どのEVコンポーネントを自社で製造する必要があると説明
✓ FordとRockwellのコラボは、FordがEVの需要の高まりに
対応し、オンタイムでの立ち上げを支援するもの
▪ Rockwellは、製造ボトルネックを緩和するために、Fordの次
の3つのEV組立ラインのための「車両操作の主要制御およ
びソリューションプロバイダ」として働き、「サプライチェーン全
体で品質を向上させ、コストを削減し、応答性を高め、市場
投入までの時間を改善する」
▪ Rockwellのオープンシステム・アプローチは、「製造データを
実用的な情報に変換し、ワークフローを改善し、生産を最
適化し、EVの生産が最新の業界標準、規制、顧客の期待
に沿うことを保証する」
66. 65
Geelyの動向
◼ GeelyのRadar Auto、$25,000以下のRD6EVトラックを中国で発売
21
➢Geely GroupがRadar Autoというアウトドア中心の新ブランドを発表し
てから半年足らずで、中国で初のEVピックアップトラック、RD6を発売
✓ 希望小売価格$25,000前後から注文受付が開始された
▪ 現在米国で販売されているどの電動トラックよりも大幅に低い
✓ スペック:
▪ 最大出力200kWのモーターを1基搭載
▪ 0-100km/h加速6.9秒
▪ 走行距離: 63kWhで400 km、86kWで550 km、100 kWhで632 km
▪ 6kWのV2L機能を備える
✓ 中国で生産が開始され、2023年1月に最初の納入を予定
70. 69
XPengの動向
◼ XPeng 1024 Tech Day 2022:自律走行、ロボットタクシー、「空飛ぶ車」
➢XPengは、中国で4回目となる1024 Tech Dayを終え、電動モビリティにおける最新の技術的ブレークス
ルーをいくつか紹介した
✓ 同社は、SUV「G9」が中国政府主導の「自動走行クローズドフィールドテスト」に合格した国内初の量産商用車と
なったことを紹介
▪ XPengは、XNGPが508 TOPSの演算能力、デュアルLiDARシステム、8MピクセルのHDカメラ、XNetという閉ループで自
己進化するAIとデータシステムを用いて動作する新しいソフトウェアアーキテクチャなどの主要ハードウェアのアップグ
レードによって支えられていることを紹介
▪ 自動走行技術スタックが600PFLOPSに達し、自律走行モデルの学習効率を600倍以上高めることができると説明し
た。ちなみに、モデルのトレーニングは、276日からわずか11時間へと大幅に短縮できた。
▪ 一貫した教師なし機械学習とトレーニングモデルにおける迅速な反復を可能にし、毎年1,000以上の稀なエッジケース
を解決している。この高効率なクローズドループAIとデータシステムにより、高速道路NGPの事故率を95%削減すること
に成功した、という。
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73. Hyundaiの動向
◼ Ioniq 6の空力性能の秘密を明かす
➢Ioniq 6は、Hyundaiがこれまでに作った中で最もエアロダイナミックな車で、抗力係数は0.21と印象的な低
さを実現している。
✓ フル充電で614kmの航続距離を実現し(WLTP)
▪ 空力効率は航続距離の向上に加え、性能、走行安定性、走行/風切り音にも大きな影響を及ぼす
▪ クルマ自体が飛行機の翼のような流線型をしていて、クルマの上下の気圧差で高速走行時に空力的に揚力を発生さ
せる。リアスポイラーが発生させるダウンフォースは、高速走行時でも揚力を低減させ、安定性を確保
✓ Ioniq 6は風洞実験が行われ、3400馬力のファンが発生する時速200kmの風力を利用し、Hyundaiの空力エ
ンジニアの助けを借りて効率をさらに10%向上させることに成功した。
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74. Kiaの動向
◼ 10月のKia EV6卸売出荷台数は、約6,500台と不振
➢KIAの10月の世界販売台数は、 238,660台となり、前年同月比8.6%増
✓ 年初10ヶ月間の全販売台数は241万台(2.6%増)と改善した。
➢残念ながらBEVの方は、KIA EV6の台数が3ヶ月連続で前年同月比を下回るなど、あまり進展が見られない
✓ 先月のKIA EV6卸売販売台数は6,518台で、前年同月比では6.8%減
▪ うち韓国国内は2,175台、輸出は4,343台
▪ 累計では、97,000台以上のEV6を生産。そのほとんど(6万5,000台以上)を輸出している
▪ もっと生産量が増やせるのか、それとも生産能力の限界なのか、何とも言えない
✓ KIA BEVの10月の販売台数
▪ EV6:韓国外小売販売台数 3,904台(卸売6,518台-韓国内2,175台、輸出4,343台)
▪ Niro EV:韓国外での小売販売台数 2,456台
▪ Soul EV:韓国外での小売販売台数 361台
▪ 合計:少なくとも8,896台(前年比22%減)、総販売台数の3.7%。韓国(EV6)+海外小売販売台数(EV6, Niro EV,
Soul EV)
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75. Kiaの動向
◼ Kia EV6 ソフトウェアアップデートにより寒冷地での充電速度が向上
➢KIA EV6は、 800Vプラットフォームと240kWDC急速充電機能を持ち、市場で最も早く充電できるEVの1つ
✓ 1つの大きな問題があった。
▪ 気温が低い場合でバッテリーパックが急速充電に適した温度でないとき、70kWを超える充電ができないことであった。
✓ 車両がすでに持っていたバッテリープリコンディショニング機能のアップグレードとして、パックを暖め始めるタイミ
ング(および停止するタイミング)を正確に知るために、すでに持っていたナビゲーションデータを改善し、10~
80%の充電時間を18分に近づけた。
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トヨタの動向
◼ 2023年 トヨタ Prius Prime PHEV、パワーと航続
距離が大幅に向上
➢米国市場向けに5代目となる新型Priusハイブリッドを公開
✓ 欧州では「Prime PHEV」のみの販売だが、米国ではプラグインモデル
とノンプラグインモデルの両方を用意
✓ ノンプラグインモデルには初めて全輪駆動を採用
➢スペックが大幅に向上
✓ 従来の1.8リッターから2リッター4気筒ガソリンエンジンと電気モー
ターを組み合わせで、従来のプライムの121馬力から220馬力と大幅
にパワーアップ
▪ プラグイン・プリウスは60kmまでの加速が6.6秒と、以前よりかなり速く
なった
✓ 欧州バージョンでは、バッテリーが従来の8.8kWhから13.6kWに増えた
▪ 単純計算でEV航続距離は約12.5マイル伸び、約36.5マイル(59km)と
なるはず
➢クラウドベースナビゲーション、ワイヤレスApple Car PlayとAndroid
Autoの標準装備も新たに加わった。
➢新型トヨタPrius Primeは来年中に発売され、詳細と価格は2023年の
前半に発表される予定
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Magna internationalの動向
◼ Magnaはミシガン州に5億ドルを投じてEV施設を拡張し、1,500人以上の新規
雇用をもたらす
➢製造受託大手のMagna Internationalは、$500M以上を投じてミシガン州に2つの新しい製造施設を建設し、
3番目の施設を拡張することを発表
✓ Magnaが$500Mを投じて拡張するための支援として、州プログラム補助金$10.2Mを承認した
▪ 既存のセントクレア施設に74万平方フィートの拡張工事を加え、920人の新規雇用を創出
▪ シェルビータウンシップに20万平方フィートのパワートレイン施設を新設し、OEMからEVにバッテリートレイの部品を供給す
ることで、155人の新規雇用を創出
▪ デトロイトに11万平方フィートのMagna Brownfield施設(フル生産時には490人の新規雇用を創出)を新設し、「米国の
自動車メーカー」にシートフレーム、トリム、フォームを供給
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✓ インフレ抑制法の改正条項に基づく連邦税額控除を
受けるために車両やバッテリー部品の組み立てを米
国内に移そうとする自動車メーカーが増える中、大手
契約メーカーMagnaの賢明な行動
✓ Magnaのオーストリア部門であるMagna Steyrは北米
での委託組立工場を検討しており、現在、日照と風の
強さを基準に候補地を評価している。自然エネルギー
を利用した気候に優しい施設を建設する意図がある
ことを示唆している
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大型EVトラックの動向 (Tesla)
◼ Elon Musk氏:Tesla Semiの生産目標は2024年に5万台
➢SEMI EVの発表から5年、Teslaは10月、ついにこの車両を生産に移した
➢Elon Musk氏によると、これまでの車と同様、生産増強には1年程度が必要だという。
✓ Musk氏によれば、2024年には年間5万台ほどが生産される予定で、少なくとも北米ではその目標がある
▪ Tesla SEMIの航続距離は、当初は800マイル(800km)
▪ フル積載時の車両総重量が37,195kg(82,000ポンド)であることを考えると、かなりの航続距離と言える
▪ その後、バッテリーパックを小型化し、航続距離を300マイル(483km)にしたバージョンも登場する予定
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95. ◼ 米国 Envision AESC、70GWh/年の電池生産能力を目標に
➢Envision AESCは、年間生産能力を70GWh(世界では300GWh以上)に拡大する目標に向けて、今年、米
国で2箇所目の大型EV用電池ギガファクトリープロジェクトを決定。
✓ 今回の投資は、サウスカロライナ州にある30GWhの電池専用工場で、BMWグループのスパルタンバーグ工場
向けに円筒形のリチウムイオン電池セルを生産するもの
▪ これはBMWの第6世代の電池セルで、標準直径が46mm(Teslaと同様)
▪ Envision AESCによると、同社は現在、BMWグループの車両生産および電池組立施設に近い適切な場所を最終決定
するために取り組んでいる
✓ 今回の新バッテリーギガファクトリーは、2022年4月に発表されたケンタッキー州ボウリンググリーンのバッテ
リーギガファクトリーへの追加
▪ ケンタッキー州の工場も、出力は30GWh/年(ただし、オプションで40GWh/年)となる
▪ 顧客が異なるので、電池セルの種類は異なる可能性がある
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バッテリーの動向 (Envision AESC)
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✓ Envision AESCは、日本(最大18GWh/年)、英国(最大
38GWh/年)、フランス(2029年までに30GWh/年「以上」)、
スペイン(最大50GWh/年)、中国(数工場)に新しい工場を
建設し、製造能力を急速拡大している
▪ Envision AESCは、米国テネシー州スマーナの日産自動車製
造拠点にも小規模な設備を持っている(これまでの報道では、
おそらく年間3.0GWhのみ)