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November 30, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 10-11月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ EV市場は拡大している。参入プレイヤーが異なり変化している。
➢既存の主要OEMがEVシフトに苦戦する中、国際的に既存チャネルを持つ日系OEMに優位性が出るか?
✓ 日本市場が空白地帯、戦略的にも日本市場で国際的に競争力のあるBEVを開発する必要がある
◼ 2023年1-9月の世界PEVの新車登録台数は946万台 (市場シェア16%)。
➢BEV約650万台、PHEV約280万台。
➢2023年は、PEVとして1,300万台になる可能性がある。
➢同期間、中国で市場シェア36%、欧州で23%、米国は8%程度。
➢BEVでは寡占化が進む。BYDとTeslaでPEV市場の36% (前年30.6%)、上位5位で55% (前年52%)。
◼ 米国では、民主党州と共和党州でBEVに対する市場受容性が明確に異なる。
➢特にカリフォルニア州で25%、ワシントン州、オレゴン州は欧州並み。
◼ $20,000-$25,000のBEV開発・製造に拍車がかかる
➢Tesla、BYD、VW、Renault (Ampere)、Stellantis (Citroen)
◼ 米国でHyundaiの拡大が顕著。24年米国生産開始が拍車をかける可能性。
◼ インド市場の急激な拡大が見込まれるが、4輪用充電インフラ整備が必須
➢EVの輸入関税を5年間で15%まで段階的に引き下げる
3
https://www.spglobal.com/mobility/en/products/global-auto-demand-
tracker.html?utm_medium=banner&utm_source=autonews.com&utm_campaign=PC023769
Global Automotive Demand Tracker (S&P Global)
非PEV
(ICE、HEV)
PEV
(BEV、PHEV)
バッテリーEV (BEV)市場の特性
Agenda
4
1. 重要なポイント
2. 10-11月の海外動向 まとめ
5
米国の動向 (UAW)
◼ バイデン大統領、Teslaやトヨタの組合結成に向け、UAWを支持すると語る
➢Reutersの報道によると、バイデン大統領は「すべての自動車労働者にこのような契約を望んでいる」と述べ、
Teslaとトヨタの労働者を組合化しようとするUAWの努力を「絶対に」支持すると記者団に語ったという。
✓ ストライキが終了した際のUAWの発表でFein氏は、2028年の5月1日(別名メーデー)に再び交渉のテーブルに
つくことを計画しているが、その時は「ビッグ3だけでなく、ビッグ5やビッグ6とも交渉する」と述べた。
▪ これまで非組合員のままだった大手自動車会社のいくつかを組合化する動きがあることを示唆した。
✓ UAWが合意に達した直後、トヨタは非組合員の賃上げを発表した。
▪ これは、組合の勝利が産業全体にどのような影響を及ぼしうるか、また、非組合員企業が、より良い賃金と労働条件を
提供する他社に人材が飛び移らないようにするために、組合勝利にどのように対応する必要があるかを示す明確な例。
electrek、11月9日 (66)
6
◼ 自動車メーカー、$2.9BのUAWストライキによる混乱をコスト削減で乗り切る
➢全米自動車労組のShawn Fain委員長は、デトロイトの大手自動車メーカー3社を一度に攻撃するという前
例のない決断を下し、6週間にわたって標的を絞った混乱したストライキを行った。
✓ 各社合計で約$2.9Bの損失を被った今、問題は契約条件のもとで繁栄できるかどうか。
✓ Fordの契約の詳細に基き、協定終了までに時給$75から$78に上昇するだろうと述べた。(Wells Fargo)
▪ 現在のFordの全労働コストは時給$64。
➢今回の合意による25%の賃上げ、生活費手当の復活、その他の手当により、Fordが製造するすべての車
のコストは$850~900上昇し、利益率は60~70ベーシスポイント低下することになるが、Fordは、人件費
上昇を相殺する効率性を見出すことができるだろうとしている。
✓ FordとGMの両社は現在、野心的だった生産計画を縮小している。
▪ また、これらの賃金の上昇により、メーカーがEV生産の自動化を推し進め、労働力を削減する可能性もある。
(Benchmark Mineral)
Bloomberg、10月31日(90)
米国の動向 (UAW)
7
◼ FordとUAWの合意、25%の賃上げと80億ドルの工場投資を含む
➢ストライキを終結させる暫定合意に、内燃・EV両工場への$8.1Bの投資と記録的な昇給を盛り込んだ。
✓ 29日未明、FordのUAW代議員は10月25日に妥結した協定を承認した。その内容は以下の通り。
▪ 4年8カ月の契約で25%の一般昇給。
▪ 上位所得者は11%の即時昇給。賃金階層の廃止により、最低賃金労働者は88%の即時昇給。
▪ 一般賃上げと合わせて総支給額を30%以上引き上げる生活費増額を復活させ、最高賃金は時給$42.60になる。
回復したCOLAにより、契約期間中の給与は推定$8,800増加する。
▪ 批准ボーナス$5,000
▪ 新車購入に使える$1,500のクーポン券。
▪ Ford Credit部門を含む会社の利益に応じて利益分配が行われ、(昨年であれば$1,200)加算された。
▪ 現在の臨時労働者は契約批准時に正社員となる。
▪ 従業員の 401(k)退職貯蓄制度に対するFordの支払いを 6.4%から 10%に引き上げる。
▪ 将来の工場閉鎖をめぐってストライキを行う権利が与えられる。
▪ 6月1日が有給休暇に追加された。
▪ 2週間の有給育児休暇。
▪ 内燃機関およびEV工場への$8.1Bの投資(ただし、このうちどれだけの額が以前から約束されていたかは不明)。
▪ 派遣労働者の時給は$16.67から$21に引き上げられ、新規雇用者は9ヵ月後に正社員に転換する。また、フルタイ
ム労働者と同じ$5,000の批准ボーナスが支給される。
✓ Ford CFOは、UAWの新契約は1台あたり$850~950のコスト増となり、利益率が60~70ベーシスポイント低
下すると述べた。
Bloomberg、10月29日(98)
米国の動向 (UAW)
8
欧州の動向
◼ EU議会による新たな燃料の抜け穴で欧州のICEトラック禁止が危機に瀕する
➢EUの欧州議会は本日、トラックとバスの排出ガスに関する厳格な新規則を採択し、2040年までに車両全
体のCO2排出量を90%削減することを求めた。
➢しかし、本日採択された規則案では、バイオ燃料やe-Fuelを使用する中型・大型トラックは、車両CO2計算
の対象外となり、実質的にゼロエミッションとみなされる。
✓ このような免除措置によって、e-Fuelやバイオ燃料の商業化への巨額の投資がほぼ保証される。
▪ EU議会の規則案では、バイオ燃料の定義がどうなるのか、また持続可能性の要件が盛り込まれるのかどうかは不明で、
グリーンウォッシュとなる可能性もある。
➢ヨーロッパは2030年までに、トラックとバスのCO2排出量を45%削減することを目標としている。
✓ 2035年には、その目標は65%に引き上げられる。
✓ そして2040年には、車両からのCO2排出量を90%削減しなければならない。
▪ 2040年までに、道路における最大の排出者のいくつかについて90%のCO2削減は、非常に高い目標だ。しかし、e-
Fuelとバイオ燃料(後者はカテゴリーとして曖昧だが)の除外を入れると、この義務化が緩められる事になる。
electrek、11月22日(13)
9
欧州の動向
◼ 欧州で初めてEVの新車登録台数がディーゼルを上回る
➢欧州自動車工業会によると、1月から10月までの間にEUで登録されたEVは123万台で、ディーゼル車は
122万台だった。
✓ 10月、欧州におけるEVの新規登録台数は大幅に増加し36.3%増の121,808台に達し、EVの市場シェアは
14.2%で、前年同月の12%を上回った。
▪ ドイツは、9月の減速を受け、先月は4.3%の緩やかな伸びを示し、累計販売台数は120万台となった。
✓ ガソリン車は依然として市場の3分の1を占める。
✓ HEVのシェアは28.6%で、10月39%近く増加した。これは主に上位3市場の成長によるもの。
▪ ドイツ(57.9%増)、フランス(40.1%増)、イタリア(28%増)
▪ これにより、2023年1月から10月までのHEVの累計販売台数は29.8%増で220万台となった。
✓ PHEVの販売台数は、前年同月比5%減の72,002台となった。
▪ ベルギー(70.2%増)とフランス(34.2%増)の増加が目立ったものの、PHEV最大の市場であるドイツの減少(49%減)
を相殺するには至らなかった
electrek、11月21日(22)
10
インドの動向
◼ インドのEV市場は、9月までの9ヵ月間で75,000台に増加した。
➢市場全体に占めるEVのシェアは2.4%と依然として小さく、今年販売されたEVの約86%は$20,000以下。
✓ その多くは今年導入されたもので、最も安価なものは$10,000以下で販売されているMGのミニカーComet。
▪ Tataの小型EV「Tiago」は約$10,500で今年初めに納車が開始され、EV出荷台数の39%を占める。
▪ 昨年インドで販売された車の約69%が15,000ドル以下、27%が10,000ドル以下だった。
▪ スズキのSwiftやWagon Rのような内燃エンジン車の売れ筋モデルは$8,000以下で販売されている。
✓ BEVは運用コストが低いため、ライドヘイリングやタクシー会社にも人気がある。
➢自動車メーカーはインドでEV製造施設を設立または拡張するために約$5.4Bの投資を約束している。
✓ TataやMahindra & Mahindraだけでなく、韓国のHyundaiやKiaからも出資が表明されている。
✓ ベトナムのEV新興企業VinFastは最近、2026年までに同国にEV製造施設を設立する計画を明らかにした。
➢但し、現在の公共充電ステーションの多くは、デリー、ムンバイ、ベンガロールなどの都市に集中しており、そ
の多くは二輪車や三輪車のEVにしか対応していない。
Bloomberg、11月3日 (83)
11
インドの動向 (Tesla)
◼ EV輸入と工場設立で合意に近づく
➢インド政府に詳しい関係者によると、インドはTeslaとの合意に近づいており、Teslaは来年からEVを同国
に出荷し、2年以内に工場を設立する予定で、来年1月に開催される「Vibrant Gujarat Global Summit」
で発表される可能性があるという。
✓ Teslaはどの工場にも最低$2B程度の初期投資を行い、中国からの自動車部品購入を$15Bにまで増やす
ことを検討しているという。また、コスト削減のため、一部のバッテリーをインドで生産することも検討している
という。
▪ 最終決定はされておらず、計画が変更される可能性もある。
✓ インドのPiyush Goyal貿易相は9月、「Teslaは今年、インドからの自動車部品購入額をほぼ2倍の$1.9Bに
する予定だ」と述べた。また、Teslaは昨年、インドから$1B相当の部品を調達したと、当時ニューデリーで開
催されたイベントで語った。
✓ インドは現在、国際的なEVメーカーが最終的に現地工場の設立を約束すれば、5年間は輸入税を引き下げ
ることを検討していると言われている。
Bloomberg、11月21日 (17)
12
インドの動向 (Tesla)
◼ インドがTeslaとのEV関税協定を検討中、詳細が明らかに
➢インド政府は、世界で最も高い輸入EVに対する関税を5年間大幅に引き下げることを検討している。
✓ 現在インドでは、約4万ドル以下の外国製EVに課される関税は70%で、4万ドル以上のEVは100%の関税
が課される。
➢インドはEVの関税を5年間で15%まで引き下げる。
✓ 報道によると、Teslaが関税引き下げの対象となるには、同国に製造施設を建設することを約束しなければ
ならない。
✓ Financial Timesの報告によると、Teslaに提示された取引はすべての自動車メーカーに開かれたものである
というが、関税引き下げスキームの適用を受けるために具体的に何が必要なのかは不明。
▪ 最低生産台数のコミットメントがその要素になる可能性はある。
electrek、11月13日 (52)
13
日本の動向
◼ 日本自動車メーカーの慎重なEVシフトを支える好業績
➢トヨタ、ホンダ、日産の3社は、好調な販売を背景に今年度の営業利益見通しを上方修正した。
➢ICE車とハイブリッド車の販売が中心の日本の自動車業界は、今年、ピークだった2015年度の営業利益約
5.4兆円を超える勢い。
✓ 「急がば回れ」、「日本のメーカーは、電動化への道のりに凸凹があることを理解しているようだ」(CLSA証券)
▪ 円安、サプライチェーンの回復、海外での好調な販売に後押しされた。
▪ 中国では、自動車購入者がBEVに移行したため、トヨタ以外の日本の自動車メーカーの販売は激減した。
▪ 内燃機関車とハイブリッド車の販売が中心の日本の自動車業界は、今年、ピークだった2015年度の営業利益約5.4兆
円を超える勢い。
Bloomberg、11月10日 (56)
▪ 広範なインデックスは23%の上昇であったのに
対して、自動車メーカーの株価指数は今年47%
上昇している。
✓ トヨタは4月から9月までの利益が前年同期比で
2倍以上。
✓ ホンダは上半期で54%の増益を記録した。
✓ 日産は、通期の利益見通しを6,200億円に上方
修正し、通年で64%の増益となる。
14
PEVの動向 (全般)
insideEVs、11月8日(69)
◼ 9月、世界のPEV販売台数は過去最高の130万台に達する
➢9月世界でのPEV新車登録台数は、前年比23%増の1,291,077台で、市場の17%。(8月より1%減)
✓ 世界の自動車登録台数のうち、BEVだけで12%とかなり堅固なシェアを確保
▪ BEV:約89万台、シェア12%、PHEV:約40万台、シェア5%
▪ 合計:1,291,077台(23%増)、シェア17%
▪ 非PHEVの12%を加えると、電動化自動車のシェアは推定29%。
➢2023年1-9月の全世界PEVの新車登録台数は9,459,019台
(前年同期比39%増)で市場シェア16%。
✓ 1-9月、BEV 650万台 シェア11%、PHEV280万台 シェア5%。
▪ 2023年には、1,300万台以上になる可能性がある。
15
PEVの動向 (全般)
insideEVs、11月8日(70)
◼ BYD、TeslaがEV世界市場でシェアを拡大: 2023年第1四半期~第3四半
期ランキング
➢BYDとTeslaを合わせると、プラグイン市場の36%近くを占めている (前年の30.6%から上昇)。
✓ また、5つのOEMメーカーが引き続きPEV販売台数の半分以上を占めており、合計シェアも増加。
▪ 上位5社:BYD、Tesla、VWグループ、Geely-Volvo、SAIC
▪ 上位5社は、23年第1~第3四半期で510万台以上のPEVを販売し、シェアを54.7%(前年同期52%)に増加させた
2023年第1四半期~第3四半期の
PEV登録台数(前年同期)
1.BYDグループ: 2,070,528台、シェア21.9% (17.3%)
2.Tesla: 1,323,868台、シェア14% (13.3% )
3.VWグループ: 683,921台、シェア7.2% (8.0%)
4.Geely-Volvo: 579,005台、シェア6.1% (5.7%)
5.SAIC(含SAIC-GM-Muling): 514,670台、シェア5.4% (7.6%)
トップ5合計: 5,171,992台、シェア54.7%
その他合計: 4,287,027台、シェア45.3%
全合計: 9,459,019台
2023年第1四半期~第3四半期の
BEV登録台数(前年同期)
1.Tesla:1,323,868台、シェア20.1% (18.5%)
2.BYDグループ: 1,048,513台、シェア15.9% (11.9%)
3.VWグループ: 510,204台、シェア7.7% (7.4%)
4.SAIC(含SAIC-GM-Muling): 491,633台、シェア7.5%(9.8%)
5.GAC: 373,718台、シェア5.7%
トップ5合計: 3,747,936台、シェア56.9%
その他: 280万台超、シェア43.1%
全合計: 650万台以上
16
PEVの動向 (全般)
insideEVs、11月19日(32)
◼ Tesla、Audi、日産のEVは冬季の航続
距離減少が少ない
➢寒さがEVの航続距離を縮めることは周知の事実だが、
航続距離の低下はすべてのモデルで一様ではない。
✓ EVによっては、バッテリーの事前調整、廃熱の再利
用、航続距離のロスを最小限に抑える方法において、
他のモデルよりも優れているものもある。
✓ 2022年から2023年の冬季に、バッテリーの健全性
とデータの新興企業であるRecurrentは、1万台のEV
から数千のデータポイントを収集し、凍結温度が走
行距離にどのような影響を与えるかを分析した。
▪ 全米の18のEVモデルを分析した結果、冬季に観測
された平均航続距離(気候、地形、運転パターンなど
の現実世界の変数を考慮した後の航続距離)は、通
常の航続距離の70.3%だった。
▪ 2021-2022年モデルのAudi E-tronは、16%しか
低下しなかった。E-tronは、モーターからの廃熱を変
換して最大3キロワットの電力を回収できるヒートポン
プを最も早くから搭載したEVのひとつである。
▪ 2019年モデルの日産LEAFも、比較的低下が小さ
かった。
17
PEVの動向 (全般)
electrek、11月14日(49)
◼ EVの販売は、報道にもかかわらずまだ勢いを増している
➢市場の冷え込みが叫ばれる中、世界のEV販売は先月も勢いを増している。EVの販売台数は、世界のトッ
プ市場で2桁の伸びを示した。
✓ 中国では補助金が打ち切られたにもかかわらず、EV需要が過去最高を更新し続け、10月の中国のEV販売台
数は累計で29%増加した。
▪ Teslaと同様、BYDも今年に入ってから積極的な価格引き下げを実施し、新規参入の競合他社を次々と駆逐して需要
を喚起している。
▪ 値下げにもかかわらず、BYDは第3四半期に過去最高の$1.42Bの利益を計上した。
▪ 粗利益率は過去3年間で最高の22.12%に達した。
✓ VWのArno Antiliz CFOによると、第3四半期のEV受注は15万台に減少し、前年比50%減となった。
▪ これを受けてVWは、ID.4、ID.7、AudiQ4 e-tronなど、ドイツ国内の複数のEVモデルの生産を削減した。
▪ 一方、BYDを含む中国の自動車メーカーは、Dolphinのような手頃な価格のEVモデルでヨーロッパに進出している。
✓ 北米でのEV販売は、今年に入ってから78%増加している。
▪ 「北米市場は2023年も引き続き好調で、レガシー自動車メーカーが生産規模拡大の野心を抑えているため、Teslaが
依然として需要の大部分を占めている」 (Rho Motion)
▪ 米国のEV販売台数は第3四半期に初めて300,000台を突破した。米国のEV販売はこれで13四半期連続で増加して
いる。(Cox Automotive)
▪ GMは、価格を守るため、Equinox、Silverado RST、GMC Sienna DenalliのEV生産を延期すると発表した。
▪ Fordは、60万台の生産目標を来年まで延期することを明らかにし、LGESと共同で欧州最大級のEVバッテリー工場を
建設する計画も頓挫。
18
PEVの動向 (米国)
electrek、11月14日(49)
19
PEVの動向 (全般)
Bloomberg、10月30日(95)
◼ 2段階スピードのEV市場は暴落に向かう
➢世界の自動車産業は2つの方向に同時に加速している。その矛盾が解決されない限り、自動車メーカーは
道を踏み外してしまう危険性がある。
✓ 中国とヨーロッパでは、EVへの移行が加速している。
PEVのシェアはそれぞれ38%と28%に上昇した。
✓ 米国とインドでは、普及率が10%を超える前でもがいて
おり、日本では3%とかろうじて生命維持状態だ。
➢一方、現在従来型自動車がこれほど利益を上げている理
由のひとつは、従来型自動車への投資が縮小されている
ことにある。
✓ EV以外の自動車の販売が、主要市場では10年も経た
ないうちにゼロになると認識されているためだ。
▪ しかし、EVへの移行が遅れれば、製品の陳腐化を防ぐた
めに資金を還流させなければならなくなる。
✓ 米国と中国の大手自動車メーカーには、少なくとも自国
市場に集中しているという幸運がある。
▪ 世界市場は、脱炭素化を急ぐ国と、EV革命に躓く国の二
股を掛けている。
▪ 結果的に、ガソリン車からEVドライブトレインきれいに切り
替える事は困難で、両方を別々に開発する事に長い時
間を費やしている。
20
PEVの動向 (全般)
Bloomberg、11月7日(71)
◼ 57兆ドルへ急伸するEV市場、世界が大きく変化している
➢資源が豊富なカナダの “Ring of Fire”では、環境悪化への懸念からEV鉱物の掘削許可が下りず、環境保
護の目標と衝突している。
✓ この地域は広大な炭素吸収源として機能しており、環境保護論者と地元先住民コミュニティは、環境とその周
辺の生態系を保護するために不可欠であると考えている。
➢メキシコシティの路上では、1000台以上のEVタクシーや公共バスが交通量の多い道路を走り回っている。
✓ Vemoブランドのタクシーは、中国の自動車メーカーBYDと安徽江淮(Anhui Jianghuai)汽車集団有限公司の
EVで構成され、メキシコ市所有のバスとトロリーバスは中国企業YutongとZhongtongのもの。
✓ メキシコは、バイデン大統領の税制優遇措置により、最大の勝者にもなり得る。
➢ハンガリーNo.2の都市デブレツェンは、ヨーロッパの競合他社に先駆けて、バッテリーメーカーの重要拠点
となるべく大胆な動きを見せている
✓ 郊外では、BMWがEVの新工場を建設中で、中国のCATLが欧州最大のEV工場を建設中
➢タイでは、日本の自動車メーカーが中国勢に押され気味
✓ BYDが18Bバーツ($57M)の投資を約束し、長安汽車が9Bバーツで初の海外工場建設を計画するなど、複数
の取引を成立させている。長城汽車と上海汽車も、工業団地に進出している。
➢一方、南アフリカは、世界で確認されているプラチナ埋蔵量の約5分の4を保有し、内燃エンジンの触媒コ
ンバーターに使用されるパラジウムの最大生産国のひとつであり、約175,000人の鉱山労働者の生活を
維持するために苦労している。
21
BEVの動向 (米国)
insideEVs、11月19日(31)
◼ 第3四半期、Ford、Hyundai、ChevyがTesla以外のBEV米国販売を牽引
➢EV産業が減速していると考える人は多いが、米国内の販売台数だけを見ればそうではない。
✓ Tesla以外、以下の19ブランドが第3四半期に販売したEVはおよそ13万台、1-3Qで32万台 (94%増)。
▪ Audi、BMW、GM BrightDrop、Cadillac、Chevrolet、Ford、Genesis、GMC、Hyundai、Kia、Lexus、マツダ、
Mercedes-Benz、日産、Porsche、スバル、トヨタ、VW、Volvo
✓ 第3四半期、Fordは、今年初めに同社に影響を与えた様々な課題にもかかわらず、米国で最も多くのBEV
(Teslaを除く)を販売し20,962台となった。
▪ 次点はHyundaiで、少なくとも16,738台のEVを販売した。(Kona Electricをカウントしていない)。
▪ 今回、Chevyは15,872台で3位となったが、そのほとんどがBolt EV/EUVで、間もなく生産終了となる。
22
PEVの動向 (米国)
Automotive News、11月10日(60)
◼ 需要不安にもかかわらず、第3四半期までの米国におけるEVシェアは上昇
➢今年第3四半期までのEV登録台数は伸び、米国市場におけるEVのシェアは7.4%まで上昇 (Experian)
✓ 1月から9月までのEV登録台数は61%増の852,904台に達した。
▪ このペースが年末まで続けば、EVが暦年で100万台を突破する。
▪ 1月から9月までのTeslaの登録台数は41%増の489,454台となり、EVセグメントのシェアは57.4%。
▪ Teslaの9月の総登録台数は、2022年9月と比較してわずか8.3%しか伸びていない。
▪ Teslaの4車種のうち3車種の登録台数が前年同月比で減少し、Model Yだけが依然として増加。
✓ ChevyのEV登録台数は、9ヶ月間で133%増の
50,160台となったが、そのほぼ全てが、Bolt
EV/EUVによるものだった。また、新型Blazer EV
が125台、Silverado EVが47台登録された。
▪ EVメーカー第3位のFordは、シェアが昨年の
7.1%から5.5%に低下した。
▪ 4位のHyundaiは、シェアが昨年1~9月期の4%
から4.8%に上昇し、登録台数は93%増の
40,612台となった。
▪ 5位のBMWは、EVセグメントのシェアは昨年の
1.2%から3.7%に上昇した。
▪ 第6位のRivianは、9ヶ月間のシェアが昨年の
1.9%から3.5%に上昇した。
▪ 第7位は、Mercedes-BenzでEVシェアは前年比2
ポイント増の3.2%。
23
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、11月9日(61)
◼ 赤の州(共和党)のドライバーはインセンティブにもかかわらずEVを買わない
➢ガソリン価格が安い共和党の牙城ではEVの販売が遅れている。
✓ 2023年前半に新車購入に占めるEVの割合が最も大きかった州は、カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン
州など民主党の牙城であり、EVが最も普及していないのは、ノースダコタ州、ミシシッピ州、ウェストバージニア
州、オクラホマ州、ワイオミング州といった共和党州だ。
▪ これらの州では、新車販売に占めるEVの割合はいずれも2%未満だった
▪ この州別ランキングは政治的要因で完全に二分されているわけではない。例えば、共和党が強いユタ州では、民主党
が強いニューヨーク州よりもEVのシェアが高い。
▪ 特定の州レベルのインセンティブは、EV購入をより魅力的な
ものにしている。
✓ 連邦議会では、共和党議員が「自動車小売販売における
選択肢(CARS)法」を制定し、環境保護庁による自動車排
出ガス規制案の「最終決定、実施、施行」を禁止すること
で、この目標の達成をより困難にしようとしている。
▪ 法案は委員会で採決された後、下院での採決を待っている。
上院にも提出されたが、民主党が過半数を占める限り可決
される可能性は低い。
▪ バイデン大統領はUAWのメンバーに対し、「私が大統領に
就任して以来、国内のEVの販売台数は3倍になっている。
現在走っているEVの80%はアメリカ製だ。そしてそれは、ア
メリカの自動車労働者にとって高賃金の雇用を意味する」。
24
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、11月9日(61)
◼ 赤の州(共和党)のドライバーはインセンティブにもかかわらずEVを買わない
25
Massachusetts
Maryland
West Virginia
Michigan
North Dakoda
South Dakoda
Iowa
Kansas
Arkansas
Louisiana
Mississippi
Wyoming
Colorado
Utah
Arizona
California
Nevada
Oregon
Washington
Hawaii
◼ 青い州、赤い州でBEVへの需要性が異なる
➢2020年の選挙でバイデンの州毎の得票率が10%ポイント高いと、
EVの普及率は約50%高くなっていた。
✓ カリフォルニア州で新車のBEVシェアは25%
▪ ワシントン、オレゴンは17-18%で欧州並み
▪ 30以上の州はシェア5%以下で、全体の平均を7%に落としている
https://www.autonews.com/mobility-report/ev-purchases-drop-
states-lowest-adoption-rates
米国の動向 (BEV)
26
[Wikipedia]
27
PEVの動向 (米国)
electrek、11月9日(64)
◼ 米国のEV需要は減速しているのか、それとも伸びているのか?
➢Cox Automotiveが10月12日に発表したところによると、第3四半期にEVの販売台数がまた記録を更新
し、BEVの総販売台数が米国市場で初めて30万台を突破した。これは前年同期比49.8%増である。
✓ GMは、2024年半ばまでに40万台のEVを製造する計画を断念し、一部の新型EVモデルの販売開始まで数カ
月待つことになった。
▪ しかし、GM CFOは、23年第3四半期の決算説明会で、需要の鈍化は同社のポートフォリオには見られないと述べた。
▪ ZETA幹部は、「EVがディーラーの駐車場に雪だるまの様に山積みになっているという話に困惑している」と述べた。
✓ GMのEV生産台数は第2四半期から第3四半期にかけて40%増加し、EV販売台数は28%増加した。
▪ ディーラーの駐車場はもはや空っぽではなく、EV購入のパイオニア段階を過ぎて大量販売の始まりへと移行しつつある。
▪ 「データが示すように需要は底堅く、販売台数は一貫して伸びているのだから、人々がEVを買いたがらないというのは
間違いだ」 (ZETA幹部)。
28
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、11月4日(81)
◼ 冷え込むEV販売、Tesla、GM、Fordは投資を見直す
➢各社は、高級車購入者やアーリーアダプターだけでなく、大衆市場にもアピールするEVを開発するために、
北米全体で合わせて約$100Bを投じている。
✓ しかし、インフレと金利の高騰は、一般消費者にとって自動車購入を困難にしており、EVメーカーが彼らのビジ
ネスを獲得するのは難しいことを意味している。
✓ FordとGMが需要を減らし資本を節約するために生産計画を調整する動きは、短期的には利益率とフリー・
キャッシュ・フローにとって現実的にプラスに働くが、長期的にはEVへの移行を成功させる能力に関する深い懸
念も生じさせる。(ドイツ銀行)
➢Kelley Blue Bookによると、EVの販売台数は依然として伸びているが、前の3ヵ月間は14%急増した後、
第3四半期は前四半期比わずか6%増にとどまった。
✓ 長い間計画されていたEVを、反応の鈍い市場に
デビューさせる企業が増えるにつれ、在庫は山積
みになっている。
▪ Coxのデータによると、9月末時点で自動車メー
カーのEV在庫は88日分、従来型は56日分だった。
▪ 「素晴らしいクルマであることを伝えても、それを
買う余裕がなければ、何の役にも立たない」、「本
当に解決しなければならないのは、車を手頃な価
格にすることだ」 (Elon Musk氏)
29
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、10月30日(94)
◼ 米国はEVのサクセスストーリーから外れた市場になる可能性がある。
➢EVは今年、1,400万台以上の販売に向かう。
✓ これは昨年の総販売台数の35%増であり、EV業界にとって新たな記録となる。
➢この増加を牽引しているのは中国だ。
✓ 8月と9月の乗用車販売台数に占めるバッテリー車の割合は、それぞれ38%と32%で、大衆市場への普及段
階にしっかりと入っている。
▪ BYDはモデルラインアップと生産能力を劇的に拡大している。
▪ TeslaとBYDを合わせると、今年の世界自動車市場の約6%を占める。
➢欧州は回復している。
✓ 同地域の販売台数は、ドイツをはじめとする市場での
補助金削減が最終的な集計に影響を与える可能性
はあるものの、今年度は20%増の約330万台に達す
る勢いだ。
➢米国は2022年から40%以上増加するペースだが、今
年初めて100万台の大台を超える。
✓ 米国の大衆市場購入者が本当にEVに乗りたがってい
るのか、その値段はいくらなのか、まだ疑問がある。
✓ 販売の大半は青い州で行われており、EV購入と投票
パターンとの相関関係が時間の経過とともに強くなっ
ていることを示す証拠もある。
30
PEVの動向 (米国)
insideEVs、10月30日(97)
◼ EV革命に破滅が訪れない理由
➢EV革命は始まる前に終わったのか?
➢1世紀を内燃エンジンの製造に費やし、その目標を支える巨大なサプライヤー網を持つ業界を、ソフトウェ
アとバッテリーに特化したビジネスに転換するのは、予想以上に難しい。
✓ しかし、それでもこの変革は避けられないし、必要なことなのだ。
▪ 自動車メーカーにとって、それは不屈の精神と生き残りの問題
✓ 結局のところ、手頃な価格のEVという点では、アメリカ人はまだ選択の余地を与えられていない。
31
中国の動向 (PEV: BEV+PHEV)
◼ 中国 9月のPEV販売台数は776,711台で販売新記録を更新
➢9月、前年同期比約22%増加。
✓ 今年最初の9ヶ月を終えて、自動車販売台数のトップ10に大きな変動はない。
✓ Tesla Model Yは依然として3位(BEVでは1位)をキープしているが、PEVモデルの売れ筋上位の大半は中国車。
➢9月のPEV登録台数
✓ BEV: 52.5万台、シェア25%、PHEV: 25.2万台、シェア12%
➢1-9月累計のPEV登録台数
✓ BEV: 360万台、シェア24%、PHEV: 170万台、シェア12%
✓ 合計:5,444,538台(前年同期比34%増)、シェア36%
中国の1-9月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus: 428,236 (57,022 BEV
+ 371,214 PHEV)
2. BYD Qin Plus: 332,180 (89,742 BEV
+ 232,438 PHEV)
3. Tesla Model Y: 320,109
4. BYD Dolphin: 244,387
5. BYD Yuan Plus (Atto 3): 242,201
6. GAC Aion S: 182,230
7. Wuling Hong Guang MINI EV: 169,526
8. BYD Han: 164,150 (79,907 BEV +
84,234 PHEV)
9. GAC Aion Y: 163,552
10.BYD Seagull: 130,213
9月単月の売上
Seagull (4位) <150万円>
Atto 3 (5位) <440万円>
Dolphin (7位) <360万円>
9月単月の売上
Song Plus (1位)、Qin Plus (2位)、
Han:(8位)のBEV比率も上がっている
InsideEVs、11月6日 (80)
32
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州2023年9月、プラグイン車販売台数の伸びは鈍化
➢9月、欧州では288,459台のPEVが新規登録され(前年比15%増)、一方一般市場は前年比11%増。
✓ 成長率が鈍化した主な理由は、ドイツ(この地域で唯一最大の市場)の減速にあると推測される。
✓ PEVの市場シェアは25%と比較的堅調を維持している(米国の約3倍)
✓ 9月の登録台数:
▪ BEV:約19.6万台(18%増)シェア17%、PHEV:約9.2万台(8%増)シェア8%、合計:28万8,459台(15%増)シェア25%
✓ 1-9月の累計:
▪ BEV:約148万台、シェア16%、PHEV:約73万台、市場シェア7%、合計:2,234,169台(32%増)、市場シェア23%
InsideEVs、11月6日 (79)
欧州の1-9月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 208,744
2. Tesla Model 3 - 66,243
3. VW ID.4 - 64,642
4. Volvo XC40 - 58,395 (37,309 BEV +
21,086 PHEV)
5. Skoda Enyaq iV - 53,018
6. MG 4 - 52,008
7. Volkswagen ID.3 - 50,723
8. Fiat 500 electric - 49,352
9. Audi Q4 e-tron - 49,141
10.Dacia Spring - 43,804
33
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 10月、ドイツの電気自動車販売は回復
➢ドイツの10月の乗用車新規登録台数は前年同月比5%増の218,959台となり、累計では2,357,025
台(前年同月比13.5%増)。
✓ 10月ドイツでは53,695台の乗用車用PEVが新規登録され(前年比21%減)、市場のほぼ24.5%を占めた
(前年は32.5%)。市場は現在、最近のインセンティブ削減の影響を受けており、回復には時間がかかること
を示唆している。
insideEVs、11月13日(55)
ドイツの1-10月のPEV販売台数トップ16
1. VW: 64,488 - 58,661 BEV、 5,827 PHEV
2. Mercedes-Benz: 63,767 - 30,894 BEV、
32,873 PHEV
3. Tesla: 54,761 BEV
4. BMW: 44,305 - 26,569 BEV、 17,736 PHEV
5. Audi: 38,493 - 24,909 BEV、 13,584 PHEV
6. Hyundai: 28,933 - 25,000 BEV、3,933 PHEV
7. Opel: 27,190 - 21,665 BEV、5,525 PHEV
8. Seat: 23,341 - 13,413 BEV、9,928 PHEV
9. Skoda: 21,739 - 16,726 BEV、5,013 PHEV
10.Fiat: 18,077 BEV
11.Kia: 17,637 - 12,389 BEV、5,248 PHEV
12.MG Roewe: 14,779 - 14,758 BEV、21 PHEV
13.smart: 14,314 BEV
14.Volvo: 13,843 - 6,798 BEV、 7,045 PHEV
15.Renault: 13,559 - 12,918 BEV、 641 PHEV
16.Ford: 12,410 - 3,470 BEV、8,940 PHEV
▪ 1-10月でBEV:424,623台(38%増)市場シェア18%、PHEV:
139,706台(44%減)市場シェア5.9%。合計:564,329台(2%
増)、市場シェア23.9%。
34
PEVの動向 (フランス)
◼ 10月、フランスのプラグイン車販売台数は45%増加
➢フランスの10月の乗用車新規登録台数は前年同月比22%増の152,383台となり、累計では1,438,630
台(前年同月比16%増)。
✓ 10月フランスでは40,379台の乗用車用PEVが新規登録され(前年比44%増)、市場のほぼ26.5%を占めた
(前年は22.4%)
✓ 1-10月で、BEV:230,089台(46%増)市場シェア16%、PHEV:131,352台(32%増)市場シェア9.1%。合計
361,441台(40%増)市場シェア25.1%
insideEVs、11月15日(43)
35
PEVの動向 (イギリス)
◼ 10月、イギリスのPEV販売台数は33%増加
➢英国の10月の乗用車新規登録台数は前年同月比14%増の153,529台となり、累計では1,605,437台
(前年比20%増)。
✓ 10月英国では38,228台の乗用車用PEVが新規登録され(前年比33%増)、市場のほぼ24.9%を占めた(前
年は21.5%)。
✓ 1-10月の累計:
▪ BEV:262,484台(34%増)、シェア16.3%
▪ PHEV:113,278台(37%増)、シェア7.1%
▪ 合計:375,762台(35%増)、シェア23.4%
insideEVs、11月7日(78)
▪ 10月は、9月と同様、単体のBEVモデルが
月間トップ10に登場することはなかった。
▪ しかし、Tesla Model Yは30,087台で1-10
月のYTDでトップ10入りを果たし、順位を1
つ下げて5位となった。
36
PEVの動向 (イギリス)
◼ 電気自動車が英国の小型車好きを試す
➢今年初めにT&Eが発表した世論調査によると、航続距離250~300kmで£21,000の小型EVが市場に出回
れば、さらに9%のイギリス人がEVに乗り換えるという。
✓ 英国で販売されている72車種のEVのうち、バッテリー容量が50kWh以下のものは9車種である。米国ではわず
か2車種しかない。
✓ EV市場の一方の端には、大きなバッテリーを搭載し高価格の大型高級車がある。もう一方は、Funky Catのよう
な小型でスクラップ同然のEVで、手頃な価格、航続距離、サイズの間の針に糸を通すことを目指している。
▪ いくつかの自動車メーカーは、後者に対する英国の需要に賭けている。
▪ 但し、Fiat PuntoやFord Fiestaのようなかつて人気のあった小型車でさえ、近年は撤退し、SUVに置き換えられている。
Bloomberg、11月1日(86)
ロンドンの路上のOra Funky Catとダッシュボード・ディスプレイ、インテリア、トランク:
Jose Sarmento Matos/Bloomberg
37
Teslaの動向
◼ FSD v12の従業員への公開を開始 - 自動運転取り組みに重要アップデート
➢Teslaは、FSD v12アップデートの従業員への公開を開始した。
✓ v12アップデートは、車両制御がエンジニアによってハードコードされるのではなく、ニューラルネットに引き継がれ、
コンピュータービジョンから運転判断に至るまで、すべてニューラルネットになる予定だ。
▪ このステップは、カスタマーフリートへの導入前の最後のステップとなる。
▪ 但し、Teslaがレベル3、4、5の自律性を承認されるためには、規制当局にデータを提示しなければならない。
◼ 中国でのFSDベータ展開に踏み切る
➢Teslaはついに、より高度なレベル2のアクティブ・セーフティ・システムであるFull Self-driving βを中国に導
入する計画を確認したようだ。
✓ このニュースは、中国政府が一部のインテリジェント・コネクテッド・ヴィークル(ICV)に対し、指定された市街地で
レベル3および4の路上自律走行テストを行う限定的な試験を許可するという決定と並行して発表された。
▪ 中国市場は自動運転分野で非常に競争が激しく、Baiduのようなプロバイダーがすでに一部の都市でドライバーレスの
乗り物を提供する体制を整えている市場において、Teslaが埋めなければならないものは非常に大きいということだ。
✓ Teslaが中国でFSDを展開する場合、データループ全体を中国国内で維持する必要がある
▪ これは、コンピューティングリソース、マッピング、開発チームが完全に中国国内で独立していることを意味する
▪ また、「国家安全保障に関連する非常に機密性の高いもの」は除外する必要がある
electrek、11月24日(5)、insideEVs、11月24日(6)
38
Teslaの動向
◼ 初代Roadsterのデザインとエンジニアリングを「完全にオープンソース化」、研
究開発資料を公開
➢初代Tesla Roadsterはもう10年以上も生産されておらず、2017年に発表され、その後何度か延期されて
いる新世代Roadsterを待ち続けている。
✓ Teslaは初代Roadsterをわずか2,000台強しか生産しておらず、その多くはアリゾナ州のガレージでの事故や非
常に不運な火災によって失われた。
➢Elon Musk氏は突然、初代Roadsterを「完全に」オープンソース化すると発表した。
✓ Teslaは2015年にすべての特許をオープンソース化した。
▪ しかし、Teslaは「特許侵害で訴えられることがない限り、特許侵害で誰も訴えない」と約束しただけであり、正確には
オープンソースではなかった。Teslaが承認した手順ではない。
electrek、11月22日(14)
✓ 今回の新しい取り組みは、研究開発文書を含むRoadster
のデザインとエンジニアリングの実際のオープンソースであ
る。
▪ 修理・メンテナンス資料ではなく、実際に販売された市販モ
デルや部品を正確に反映していない可能性がある
▪ Tesla以外の担当者が行った作業についてはいかなる保証
も行わない
▪ 本情報に基づいて部品を作ったり、設計したり、新しい修
理や手順を作成した場合、当社はそれに対して責任を負
わず、それらはTeslaの純正部品やアクセサリー、または
Teslaが承認した手順ではない
39
Teslaの動向
◼ 重要なサプライヤーをGMに奪われる
➢Teslaは、ギガキャスティング技術の重要な砂型鋳造技術のスペシャリストであるTooling & Equipment
International (TEI)をGMに買収された。
✓ 何年もの間TEIは、Teslaが時間とコストを節約するために自動車の大型ボディ部品を一体鋳造するために開拓
した「ギガキャスティング」の最前線を押し進める手助けをしてきた。
✓ TEIは砂型鋳造技術のスペシャリストで、Teslaはこれを用いてギガキャスティング用の鋳型を製造している。
▪ この買収は、Teslaが「工業用砂と3Dプリンター」を使ってさらに大きな鋳造部品を作る「ブレークスルー」を達成し、最終
的には車体全体を1つの部品で生産できるようになる可能性があると報じられた直後のことだ。
✓ 最新の鋳造技術は、Teslaの新しい "unboxed "製造プロセスに基づく次世代自動車にとって非常に重要だと
考えられている
electrek、11月15日(41)
40
Teslaの動向
◼ 航続距離計算に影響するすべてを明らかにする
➢EVや内燃機関といったパワートレインの種類にかかわらず、航続距離の計算は難しい。
✓ 正確な航続距離予測は、航続距離を延ばすことよりも航続距離不安を抑制することに優れている。
✓ ここ数年、Teslaは航続距離計算にさらに投資し、昨年のソフトウェア・アップデートで「横風、向かい風、湿度、
周囲温度」を追加し、その数カ月後には、タイヤの空気圧も計算に加えた。
✓ リスト化された計算要因:
▪ 風速と風向き
▪ 標高/勾配
▪ 交通速度
▪ 平均加減速
▪ 周囲温度
▪ 湿度・気圧
▪ 太陽負荷と雲量
▪ バッテリー残量
▪ 初期バッテリー温度
▪ 車両総重量
▪ 転がり抵抗
▪ 空気抵抗係数
▪ 空調消費量
▪ 車両固有のエネルギー消費(自転車ラックなど)
▪ バッテリーの事前調整。
electrek、11月14日(45)
41
Teslaの動向
◼ Teslaは今、「成長の波」の合間にあると警告している
➢2017年以降の3/Yプラットフォームが牽引する最初の成長と、次世代車両が牽引する次の成長。
✓ Teslaが大きな成長を取り戻すには、次世代車、特に安価な「$25,000のTesla」が本当に必要。
electrek、11月14日(46)
42
Teslaの動向
◼ ギガキャスト車の修理コストが高くないことを証明するための支援を求める
➢Teslaは、ギガキャストで製造された車両の修理費が高くならないことを証明するために協力を求めている。
✓ これは保険会社にとって特に懸念すべきことだ。
➢ギガキャストは、製造、効率、そして安全性においてメリットがあるのは明らかだが、業界の専門家や他の自
動車メーカーは、修理の際に問題が生じる可能性があると警告している。
✓ Teslaが最初にギガキャスティング技術を開拓したとき、多くの自動車メーカーが同様の懸念を表明したが、今で
は多くの自動車メーカーが追随している。
✓ TeslaがThatcham Researchと協力し、「修理費用に関する懸念が提起された後、EVメーカーの新しいアンダー
ボディをテストしている」とAutocarは主張している。
➢Tesla社内の情報筋によると、同社は「メガキャスト」アンダーボディ部分の革新的な修理ソリューションを見
つけるために研究開発に投資しているという。
electrek、11月14日(48)
43
Teslaの動向
◼ Model Xが完全に水没した後に炎上
➢Tesla Model Xがボートタラップをバックで下り、完全に水没した後に炎上した。
✓ 車は水没したまま長時間燃え続けた。
▪ フロリダ州ハリウッドのハリウッド消防隊は、火災を食い止め、Teslaを水から出そうとして起こりうる負傷を防ぐため、車
両を水中に放置した。
✓ 一方、Musk氏はCybertruckに関して、さらに一歩踏み込んでトラックは川や湖、そして海さえも渡ることができ
ると示唆した。
electrek、11月7日(76)
44
熱暴走のメカニズム
負極側の一つのセ
ルから始まる
温度80~90℃
電解液を巻き込み
正極に向けた反応
温度約180℃
急速に数百℃
まで上昇
電解液の蒸発、
沸騰、分解
正極は
酸化物
セル
破裂
水素、メタン、エタン、エチレン、CO、CO2 、
揮発性分解生成物 (引火、爆発の要因)
45
熱暴走のメカニズム
テルミット反応:
アルミニウムで金属酸
化物と還元反応を起こ
す方法。空気は不要で、
多量の熱と光を発する
46
Teslaの動向
◼ 反労組のElon Musk氏、UAWの次なる追い込みの魅力的なターゲット
➢フリーモント工場とUAWの歴史は、EVメーカーよりも古い。
✓ 約25年間、トヨタとGMはこの工場を異例の合弁事業として運営していた。そこは労働組合の工場だった。
✓ 2009年、GMは破産手続きの一環として提携から手を引き、2010年にトヨタは操業を停止して4,700人を失
業させた。
✓ その1カ月後、Teslaは530万平方フィートの広大な工場を買収したが、この買収には労働組合は含まれていな
かった。
➢Teslaとデトロイトの自動車メーカーの報酬を比較するのは難しい。
✓ 年金やヘルスケアなどの福利厚生が、その構図を複雑にしている。
▪ デトロイトの自動車メーカーには、最も手厚い医療保険制度がある。
▪ Teslaは、従業員に譲渡制限付き株式と従業員株式購入プランの両方を提供している。
➢2016年にはアメリカ人の半数強が労働組合を支持していたが、今では3分の2が支持している。
✓ ここ数年、Amazon、Apple、Starbucksなど、以前は組合がなかった企業でも組織化が進んでいる。
▪ インフレ、劣悪な労働条件、所得格差の拡大などが、労働者が組合結成を望む理由のひとつだ。
Bloomberg、10月30日(96)
47
VWの動向
◼ 最重要市場である中国で新プラットフォームを採用し2万ドルのEVを発売へ
➢VWは、TeslaやBYDと歩調を合わせ、中国で新しいエントリーレベルのEVプラットフォームを発売する計画。
✓ VWにとって最も重要な中国市場で失地回復の計画
✓ 売れ筋のBEV ID.3を8月に16%値下げして約$17,500にしても、中国のBEVの中でのランク22位。
▪ TeslaやBYDはグローバルに$25,000-$20,000程度。VWは中国市場向け$20,000のBEVで競争力をだせるのか?
➢VW中国トップは、 「新プラットフォームはコスト削減のために中国のサプライヤーを起用する」と述べた。
✓ 特に、バッテリー、電気駆動装置、モーター。
✓ 更に重要なことは、中国の購買層は若く、最新技術やソフトウェアを求めているということ。
✓ 既に、中国サプライヤーを切り替えたことで、ダッシュボード・ディスプレイの価格を37%下げることができた。
➢2026年に予定されている新プラットフォームによって、開発期間が3分の1に短縮され、開発期間が現在
の4年サイクルに対し、約2年半とすることを目指す。
electrek、11月24日(2)
48
VWの動向
◼ メキシコでのEV生産を計画、初期投資額は$750M
➢VWメキシコのNestler社長によると、同工場で生産される新型車は今後12~15カ月で導入される予定だ。
✓ Nestler氏は、このEVはメキシコ、アメリカ、カナダ向けに生産されると述べている。
▪ Nestler氏によると、新しいEVモデルを開発・製造するために、今後1~3年間で「大規模な投資」が行われる予定だと
いう。
electrek、11月14日(47)
49
VWの動向
◼ VW ID.4とID.7、ドイツで再び生産停止の影響を受ける
➢今週2度目となる、VWが最も人気のあるEVの一部の生産を停止する。
✓ VWは生産休止をドイツの第2工場にも拡大し、ID.4とID.7に影響を与えた。最近アップグレードしたドイツのエ
ムデン工場の生産ラインは9日に停止した。今週初め、VWはツヴィッカウ工場での生産を約3週間停止すると
発表した。
▪ ID.4は、昨年5月にエムデンの組立ラインからロールオフした最初のEVだ。
▪ ツヴィッカウに続き、ドイツで2番目のEV生産工場となった。
✓ 大規模な投資にもかかわらず、需要の鈍化によりVWは今夏、エムデン工場でのEV生産を縮小している。
▪ VWはここ数カ月、ドイツの複数の工場でEVの生産を削減している。
▪ VWは10月末にドレスデン工場で約300人の従業員を削減した。同工場では今年初めにもID.3の生産を停止した。
▪ インフレと金利の上昇、補助金の減少、競争の激化が受注を鈍らせている。
electrek、11月10日(57)
➢このニュースは、ID.4とID.7モデル用の電気モーター
が不足している中で発表された。
✓ この生産停止はVW ID.4、ID.5、Audi Q4 e-tron
に影響する。
▪ ID.3には影響がない。
➢VWのArno Antiliz CFOは、第3四半期のEVの受注
は15万台に減少したと述べた。
✓ これは昨年の30万台より50%も少ない。
50
VWの動向 (Porsche)
◼ 新型Panamera E-Hybrid、電気のみの航続距離を約2倍に延長
➢2024年型Porsche Panamera Turbo E-Hybridは、25.9kWhのバッテリーを搭載。
✓ 初代日産LEAF1台分よりも1.8kWh多い容量で、EV航続距離は、旧モデルの約50kmから約84%向上し、
91kmと謳われている。
✓ 電気モーターの出力を136psから187psに引き上げた。
➢Panamera Turbo E-Hybridは、2024年3月の発売時には€192,500からとなる。
✓ E-Hybridはかなり安くなる。
electrek、11月24日(3)
51
VWの動向 (Porsche)
◼ VWのAPP550 EVモーターのボトルネックが欧州で拡大
➢VWグループのMEBベースのEV用新型ドライブユニットAPP550の後輪駆動ユニット(210kW/286PS、
550Nm)の生産量が大幅に制限されている。
✓ APP550電気モーターは、オリジナルのAPP310よりもパワフルなだけでなく、走行距離を向上させるために効
率も良くなっている
✓ 関係者によると、APP550の問題は生産ラインの立ち上げに関連し、「問題はAPP550のステーターを生産す
るシステムにある。工場は現在、技術的に約束され生産能力の30%程度しか達成できていない」。
▪ APP550の供給に限りが出れば、VWグループは第4四半期にMEBベース車の生産台数を簡単に数万台失うかもしれ
ない。そうなれば、TeslaやBYDとの差はさらに広がる可能性がある。
insideEVs、11月20日(29)
52
VWの動向 (Porsche)
◼ VWのCEO、2025年頃に$22,000のEVは可能と語る
➢VWは3月、Teslaや中国のBYDといった市場リーダーに対抗するため、これまでで最も安価なEV、ID 2allコ
ンセプトの計画を発表した。ID 2allの価格は€25,000(約$27,000)以下で、航続距離は最大450kmと
なるとした。
➢VWは$22,000以下のEVにも取り組んでいることを明らかにした。
✓ ID 1と呼ばれるこのプロジェクトは、VWのEVの中で最も小さく、最も手頃なモデルとなる。
▪ Autocarによると、このEVはガソリンエンジンのPoloと同じようなサイズになる(Poloの名を冠する可能性もある)
▪ Stellantis傘下のCitroenは、約$24,500からのEV「C3」を発表した。Renaultの子会社であるAmphereも、€20,000
以下で発売されるEV「Legend」を予告している。
electrek、11月15日(36)
53
VWの動向 (Audi)
◼ Audi、Porsche開発の新型EVプラットフォーム「PPE」用電気モーターの製造を
ついに開始
➢EVプラットフォーム「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」用の電気モーターの製造はこれまで
何度も延期され、EVのPorsche MacanやAudi Q6 e-Tronなど、待望のEVの発売が延期されてきた。
✓ このプレミアムEVプラットフォームは、コストを下げ、高速充電を可能にし、最新のデジタル化と自律走行を提
供するように設計されている。
✓ また、AudiとPorscheの新型EVモデルの展開を加速させることも意図されている。
▪ Porsche Macan EVは来年、PPEプラットフォームで発売される予定。
✓ Audiはハンガリーのギュールにある製造拠点で、このPPE EVプラットフォーム用電気モーターの生産を開始した。
electrek、11月7日(73)
AudiQ6 e-tronプロトタイプ (出典:Audi)
54
BMWの動向
◼ 少なくともドイツ国内ではICE生産を停止
➢BMWが少なくとも自国内での内燃機関生産に終止符を打った。
✓ バイエルン州の主力工場はEV生産専用に変更され、ICEの生産は英国とオーストリアに移される。
▪ その計画はむしろ、EVとガソリン車の幸福な共存を目指すものであり、その両方に多額の投資を行うという。
▪ BMWはEVの台数を増やす努力をする一方で、2030年には全販売台数の50%をICE車で賄うことを目指している。
✓ ミュンヘンでICE製造に従事していた1,200人の従業員は、今後再教育を受け、ミュンヘン工場または他の場所
でEVに従事する他の分野に移されるという
▪ BEVのBMW i4は2021年10月からミュンヘンで生産されており、Neu Klasseは2026年からミュンヘンで生産されると言
われている
electrek、11月15日(39)
55
BMWの動向
◼ 2024年の販売に楽観的な見通しを稀に垣間見せる
➢3日、高級車事業の第3四半期の利益率が9.8%となり、アナリストの予想を上回ったと発表し、2024年の
高級車とBEVの販売について楽観的な見通しを示した。
✓ 中国での需要軟化に苦しむドイツの自動車メーカーの中では珍しい前向きな見通し。
✓ 高級車の販売台数は増加し、EVの受注比率も上昇した。
▪ BMWの第3四半期の欧州での販売台数は前年同期比12.4%増、米国での販売台数は同7.6%増となった。
▪ 中国での販売台数は1.8%減少。中国のEV補助金に関するEUの調査に対して北京が報復を行った場合、BMWの最も
高価なモデルの販売が危険にさらされる可能性もある。
▪ 今後数ヶ月の間に新型BEVであるiX1とi5を発売する2024年の業績にとって良い兆候。
✓ 現在、すべてのEV車種が黒字を計上しており、BMWはBEVの7シリーズと5シリーズを最近導入したことで、EV
マージンが増加すると見込んでいる。
▪ 一方、Mercedes-Benzグループは先週、利益率の低下を報告し、VWはコスト削減努力を加速していると述べた。
Bloomberg、11月3日(84)
56
Renaultの動向
◼ $22,000以下のEVを約束している、出来るのか?
➢安くて、小さくて、ヨーロッパ製──Renaultの子会社Ampereは本日、Twingo e-Techの後継となる新型EV、
手頃なEV「Legend」の詳細を発表した。
✓ Ampereは「クラス最高の効率」を約束しており、エネルギー消費量は100kmあたり10kWhと、小型軽量で効率
的なEV並み。
✓ Citroenの€20,000以下のë-C3に素早く対応するもの。
▪ 新型Legacyは2025年に登場する予定。
electrek、11月15日(37)
57
GMの動向
◼ GMのCadillacとBuickが中国で初めてTeslaのEV充電ネットワークにアクセス
➢SAIC-GMは、Teslaと提携してEV充電ネットワークを開放した中国初の自動車メーカーで、今年末から中国
のCadillacとBuickのEVオーナーはTeslaの充電ネットワークにアクセスできるようになる。
✓ Teslaはこれまでに中国本土で、他のEV向けに200カ所以上の充電ステーションを開設している。
▪ Teslaは99.95%の稼働率でネットワークの信頼性を証明している
✓ Teslaに加えて、GMの合弁会社は中国で6つのEV充電事業者と提携している。そのネットワークを合わせると、
中国の320都市で約50万カ所の充電ステーションに達する。高速道路上の3,000以上のステーションに加え、
「県レベルの都市」でのカバー率は96%を超えている。
➢GMは中国でCadillacとBuickのブランドで4車種のEVを販売している。
✓ BuickはE4、E5、Velite 6の3車種。CadillacのLyriqも中国で販売されている。Cadillac Optiqは、年内に生産を
開始する予定。
electrek、11月10日(58)
▪ Optiqは、スポーティ
な中型電気クロス
オーバーとして、同
地域でTeslaの
Model Yと競合する
構え
Buick Electra E5: Buick Cadillac Optiq EV(出典:中国MIIT)
58
GMの動向
◼ GM、成長鈍化の中、EVピックアップ・トラック拡大を延期
➢GMは、EVの販売台数が伸び悩む中、資本を温存するためにミシガン州での電気トラック第2工場の開設を
延期する。
✓ 17日、オリオン組立工場の転換を1年延期し、2025年後半にすると発表した。GMは声明の中で、収益性を向
上させる可能性のあるEV ピックアップ・トラックの改良も計画していると述べた。
✓ この動きは、GMが米国におけるEVモデルの需要鈍化と、現在の労働組合との契約交渉に起因する今後4年間
の人件費上昇の見込みの両方と格闘しているときに行われた。
Bloomberg、11月18日(101)
59
Fordの動向
◼ EV需要低迷で計画中のバッテリー工場を縮小へ
➢Fordは、ケンタッキー州ハーディン郡にある2つのブルーオーバルSK工場のうち、第2工場でのEVバッテリー
生産を延期すると、第3四半期の決算説明会で発表。
✓ 両工場の建設は当初の計画通り継続されるが、いわゆるケンタッキー第1工場のみ2025年に生産が開始され、
1年後に稼働する予定だった第2工場(ケンタッキー第2工場)は建設が完了した時点で休止となる。
✓ Fordは期待したほどEVが売れなかったため、EVとそのバッテリーに投資するペースを落としているという。
➢Fordは21日、2ヶ月前に中断していたマーシャル工場の建設を再開すると発表したが、以前の計画では生
産するバッテリーは年間40万台分だったものが約23万台分と削減された。2026年操業予定の雇用も、2
月に発表された当初2,500人が1,700人と削減された。
✓ Ford工場への総投資額は$3.5Bとされていたが、生産能力削減分と同額が削減され、投資額は約$2Bに減少
✓ バッテリー搭載モデルへの$12Bの投資も延期される。
▪ Fordは以前、2026年末までに年間200万台のEVを製造するという計画を断念し、現在はそのマイルストーンにいつ到
達する見込みなのか明言していない。
✓ Fordの代表的なF-150 LightningのBEVピックアップの販売は、第3四半期に46%減少している。
✓ 賃金が25%引き上げられ時給$42になった時点で、生産能力縮小を決定した。
✓ 「我々は、資本配分の方法について規律正しくありたいし、需要に基づいた生産と将来の生産能力のマッチング
について考えたい」 (Ford)
Bloomberg、11月21日(15)、insideEVs、10月31日(91)
60
Fordの動向
◼ ミシガン州のバッテリー工場へのEV投資と雇用を大幅に削減
➢FordのMark Truby最高広報責任者は記者団に対し(Bloomberg経由)、EVの普及は「期待されたペースで
は伸びていない」と述べ、夏に60万台の生産目標を来年まで延期すると発表した。
✓ FordのJohn Lawler CFOは先月、「Mach-Eの生産も一部中止した」と説明した。
▪ GMは先月、Equinox、Silverado、GMC Sierra DenaliのEV生産を延期することを明らかにした。
▪ 一方、HyundaiやVolvoをはじめとするライバル企業は、ブランドの拡大を目指し、さらに力を注いでいる。
▪ Hyundaiは第3四半期のEV販売台数でGMとFordを上回った。Kiaを含めると、Hyundaiは市場の7.5%を占め、GMの
Chevy(5.9%)とFord(5.5%)は順位を下げた。
▪ Volvoは最も小型で安価なEV SUV、EX30が来年も勢いを保つと期待している。
➢Fordはミシガン州のEVバッテリー工場への投資を減らし、雇用を削減する
✓ 今年2月にミシガン州マーシャルでの施設建設を発表した後、当初の計画では:
▪ 2,500人の新規雇用
▪ 2026年から年間35GWhのLFPバッテリーを生産する。
▪ 2026年に40万台のEV、つまりFordの予想生産台数200万台の20%を生産する。
electrek、11月21日(20)
61
Stellantisの動向
◼ LPF電池と新ギガ工場でCATLとの契約を計画
➢Stellantisは今朝、中国のEVバッテリー大手CATLと広範な予備的合弁事業を締結したと発表した。
✓ この計画では、欧州で同社の小型・中型EV用LFPバッテリーを購入・開発する。
▪ VWとRenaultも、次期エントリーEVにLFPバッテリーを採用する予定
➢長期契約の一環として、StellantisはLPFバッテリーを製造するための新しいギガファクトリーをヨーロッパに建
設する予定。
✓ Stellantisはまた、MercedesおよびTotal Energiesとの合弁事業を通じて、フランス、ドイツ、イタリアを拠点とす
る3つのギガファクトリーをヨーロッパに建設しようとしている
electrek、11月21日(23)
✓ 先月、Citreönは約$25,000の価格帯
でエントリーレベルのEVを生産する競争
をC3で開始すると発表し、Renaultを含
む他の自動車メーカーもこれに続いた。
▪ Stellantisによると、C3は26分で20%
から80%まで充電できるという。
62
Stellantisの動向 (Chrysler)
◼ Chrysler、次期新型車はBEVクロスオーバーになることを確認
➢Reutersのイベント「Automotive USA 2023」カンファレンスでFeuell CEO (Chrysler)は、ブランド初のEVは
2025年に2列シートの電動クロスオーバーになると語った。
✓ クロスオーバーのデザインはAirflowのコンセプトから着想を得ており、他のStellantis EVモデルとSTLA Large
Platformを共有する。
▪ Airflowのコンセプトには、高度なインフォテインメントとコネクティビティ、レベル3のアシストドライブなどが含まれていたが、
これらはまだ開発中である。
✓ Chryslerは “2028年までにオール電化 ”にするという公約を撤回しようとしている可能性がある。
▪ Feuell氏は、同社は "10年の終わりまで 「ハイブリッドのPacificaを提供し続けることを期待している」と述べた。
electrek、11月8日(68)
Chrysler Airflow EV Conceptのインテリア(出典:Stellantis)
Chrysler Airflow Graphite Concept(出典:Stellantis)
63
Stellantisの動向
◼ Stellantis、短期ストライキ後カナダ労働者と合意
➢組合(Unifor)はFordから、生産労働者の基本時給を3年間で20%近く、技能労働者の基本時給を3年間
で25%引き上げ、さらにボーナスと生活費調整を引き出した。
✓ GMは10月10日に1日足らずで終わったストライキの後、同様の条件に合意した。
➢Unifor側はStellantisに対し、FordおよびGMとすでに合意している条件と同等の契約を求めていた。
✓ Stellantisとの交渉でUniforが重要視したのは、賃金と年金だけでなく、カナダ工場への将来的な投資の確認
だった。
✓ Stellantisは、業界がハイブリッド車やEVに移行するために、オンタリオ州の2つの組立工場に$数Bを投入すると
約束している。
Bloomberg、10月30日(92)
64
Rivianの動向
◼ インフォテインメント・ソフトの不具合をOTAで修正、約3%が影響を受ける
➢Rivianのソフトウェア・チームは、OSアップデートのビルドが不正確な証明書とともに車両に送信された後、修
正に奔走した。
✓ アップデートは完了する前にハングし、同社の車両の約3%で消費者向けのインフォテインメント機能のほとんど
が無効化されたという。
▪ 出荷されるはずだったビルドは通常の車両で何カ月もテストされたが、一人の人間のコピー・ペースト・ミスで間違ったビ
ルドが出荷されてしまった。
electrek、11月15日(38)
65
Rivianの動向
◼ Rivianは第3四半期の業績が好調であったため、生産目標を再度引き上げた
➢Rivianは第3四半期決算を発表し、生産と納入が回復し好調な業績を示した。
✓ 損失は縮小している。Rivianの製造施設の活用が進むにつれ、各車両の製造コストは低下している
➢15,564台を納車し、予想を軽々と上回った。
✓ Rivianは第2四半期に製造した車両1台につき$32,595の損失を出した。
✓ 依然として高い数字ではあるが、第1四半期の1台当たりの損失額$67,329から50%以上減少している。
➢Rivianの1台当たりの粗利益は当四半期中に約$2,000改善し、1台当たりの赤字は約$30,500となった。
✓ Rivianは今年、値下げを回避した数少ない自動車メーカーのひとつ。
▪ 売上総利益の改善は、当四半期における生産規模の拡大とコスト削減努力によるもの。
▪ Rivianの営業費用は、Rivianの生産台数が増加したため、昨年の$857Mから$963Mに増加した。
electrek、11月7日(72)
➢こうした進捗を踏まえ、Rivianは2023年の生産目標
を従来の2,000台増の54,000台に引き上げた。
✓ もう一つの重要なマイルストーンとして、Rivianはア
マゾン以外の企業が同社のEDVを購入できるように
なった。
66
BYDの動向
◼ 「YangWang U8」、新機能「緊急フロートモード」で水陸両用に
➢BYDのYangWang SUV「U8」は中国で数ヶ月前から販売されているが、BYDはU8が実際に水上で浮いて陸
に戻ることができる緊急モードを持っていることを思い出させた。
✓ 車両のインテリジェントなwading検知システムが車両が浮いていることを検知すると、自動的に緊急モードに切
り替わり、水中での運転、ステアリング操作、Uターンが可能になり、ユーザーが安全な陸地に素早く到達できる
ようサポートする。U8は純粋に浮いていて、車輪をプロペラとして使っている。
▪ おそらく、最近Teslaがサイバートラックを泳がせるこの動画に対抗して、誰が最初に商用化したのかを皆に思い出させ
たのだろう。
electrek、11月21日(19)
67
BYDの動向
◼ 新型EV SUV「Song L」、正式発表(12月15日)に先立ち11,000台の予約
注文を獲得
➢4月の上海モーターショーで発表された新型EVコンセプト「Song L」は、ダイナスティ・シリーズのひとつであり
Tesla Model YやZEEKR 001と競合する。
✓ 先週発表された、BYDの別のミッドサイズEV SUV「Sea Lion 07」もTesla Model Yと競合することが期待され
ている。
➢BYDのe-Platform 3.0をベースとした「Song L」には、5つのトリムがあり、価格は220,000~280,000元
($30,700~$39,000)である。
✓ 「Sea Lion 07」は、($27,700〜$35,900)。
▪ Tesla Model Yの中国での価格は($36,900~$50,500)。
✓ Teslaは第3四半期に435,059台を販売し、BYDは431,603台を販売した。
electrek、11月20日(27)
BYD Sea Lion 07(出典:BYD)
Song L
68
BYDの動向
◼ Tesla Model Yに匹敵する洗練された新デザインの電気SUVを予告
➢BYDが、11月17日に開催される広州国際モーターショーでの正式発表に先駆けて、オーシャン・シリーズの
一環として新しいEV SUV 「Sea Lion 07」を予告した。
✓ デザインは、元AudiとLamborghiniのチーフデザイナー、Wolfgang Egger氏が主導した。
➢9月に記録的な151,193台のBEVを販売したBYDは、Teslaをあと数千台で追い抜くところまで迫った。
✓ DolphinやYuan Plus(Atto 3)といったBYDのBEVは、多くの市場で$17,000から$30,000の間で販売されて
おり、最も手頃な選択肢の一つとなっている。
▪ BYDはほとんどの部品を内製しているため、車両の設計、組み立て、量産をより迅速かつ低コストで行うことができる。
▪ Dolphinは、タイヤと窓を除くすべての部品が BYD で製造されている。
▪ 価格はまだ明らかにされていないが、Sea Lion 07約$26,000(19万元)からと予想されている。
electrek、11月13日(51)
LamborghiniのEV Lanzador(出典:Lamborghini)
69
BYDの動向
◼ BYD Yangwang U8は、タンクターンをする$150,000のフローティングオフ
ロードEVである
➢BYDは、今年初めのプレビューに続き、Yangwand (陽光) U8プレミアム・エディションを中国で正式に発表
した。BYDのハイエンド・サブブランドYangwangで販売されるU8は、$150,000の高級オフロードSUVで、最
大1,180馬力を発揮する洗練された4モーター・シリーズ・プラグイン・ハイブリッドシステムを搭載している。
✓ 4輪独立トルクベクタリング制御のおかげで、この巨大なSUVは全地形型タンクターンが可能で、タイヤが1本
切れても走り続け、短時間であれば水に浮くことさえできる。
▪ 3つのLiDARユニット、5つのミリ波レーダー、14の超音波センサー、16のカメラを含む38のセンサーで構成される
Yangwang Pilot ADASで続く。2つのNVIDIA Drive Orin Intelligent Driving Processorを搭載し、最大508TOPSの演
算能力を誇り、ADASはハイウェイ・ドライビング・アシスト(HDA)、シティ・ナビゲーション・オートパイロット、自動バレー
パーキングを可能にする。
insideEVs、9月21日(102)
70
Nioの動向
◼ EVバッテリーの交換で大手OEM(長安汽車)と手を組む
➢両社は、スケジュールを明らかにしていないが、交換可能なバッテリーの設計と共有バッテリー交換ステー
ションのネットワーク開発に取り組む予定。
✓ 長安汽車には現在、スワップ可能なバッテリーを搭載したEVはまだないが、中国第3位か第4位(四半期に
よって異なる)の自動車メーカーで、年間100万台以上を販売している。
▪ 長安汽車は中国最古の自動車メーカーで、中国国営企業である。
▪ 中国の自動車メーカーがそのような規格で広く統一されれば、中国のEV産業全体が世界的に大きな競争力を持つよ
うになるかもしれない。
electrek、11月21日(24)
✓ NIOは、世界最大の乗用EV用バッテリー
交換業者であり、中国国内に2,000カ所
以上のバッテリー交換ステーションを持ち、
ヨーロッパにも小規模ネットワークを持つ。
▪ NIO Power Stationでは、バッテリー交換
がわずか3分で完了する。
▪ NIOは、バッテリー交換設備を使って送
電網に電力を送り返すテストさえ行って
いる。
✓ 中国の自動車メーカーがそのような規格
で広く統一されれば、中国のEV産業全体
が世界的に大きな競争力を持つようにな
るかもしれない。
71
Nioの動向
◼ Nioが従業員の10%を削減、事業分離の可能性も
➢Nioは、11月に従業員の10%を削減するという。創業者で最高経営責任者(CEO)のWilliam Li氏の署名
入りの社内文書によると、「重複」と「非中核事業」の削減が目的だという。
✓ 「重複」や「非効率」な職務は廃止され、3年以内に会社の業績に貢献しないプロジェクト投資は延期または削
減される、とLi氏は述べている。
Bloomberg、11月3日(82)
➢Nioは中国NEV市場で約2.1%のシェアを持ち、
今年1~9月のEV販売台数は約11万台で、
年間目標の25万台にはるかに及ばなかった。
✓ 対し、BYDは10月だけで165,000台以上
のBEVを販売し、PHEVの販売も含めると
301,095台に達した。
▪ Nioはいまだに黒字を計上したことがなく、
前四半期は予想を上回る$800Mの赤字
に見舞われた。
▪ 時価総額は2021年2月の$99Bをピーク
に$13Bまで落ち込んでいる。
▪ Nioの粗利益率は第2四半期に1%にまで
低下した。6月、Nioはアブダビ政府から
$738.5Mを調達し、同社の株式7%を取
得したが、さらなる資金を呼び込もうと検
討している。
72
Geelyの動向 (Zeekr)
◼ Tesla Model Yに挑戦する新しい大衆向けSUVを開発している
➢ZEEKRはすでに新しい大衆向けSUVを開発中で、早ければ来年にも登場し、現在世界で最も売れているEVで
あるTeslaの「Model Y」に対抗できる可能性があるという。
✓ 今月初め、ZEEKRは同社初のセダンであり、現在までのところ唯一の大衆向けEVである007を予告し始め、先週、
広州モーターショーで公式デビューを果たし、希望小売価格は22万9900人民元(約$31,900)で、今年1月から
中国で販売を開始することがわかった。
▪ ZEEKRは、Geelyの高級EVサブブランドで、中国、ヨーロッパ、そして間もなく中東でも目覚ましい勢いで拡大を続けている。
▪ これまで、ZEEKRはわずか2年間で開発した3つのEVのラインナップを誇示してきた。
electrek、11月22日(9)
✓ 同時に、ZEEKRは007セダンに似た
デザインのSUVモデルを開発している
ことを確認した。
▪ コードネーム "CX1E "と呼ばれる新
型SUVで、2024年末までに生産を
開始する予定
▪ デザイン戦略は、SUVのTesla Model
YがセダンのModel 3とデザインの
DNAの大部分を共有しているのと似
ている
ZEEKR 007 セダン Credit: ZEEKR/Weibo
73
Geelyの動向 (Polestar)
◼ Polestar 5のプロトタイプで、StoreDotの350kW DC対応バッテリーを試用する
➢Polestarは、5分間の充電で100マイルの航続距離の追加を可能にするStoreDotの "極端な急速充電"技術
を、次期Polestar 5で試験的に採用する。
✓ イスラエルを拠点とするStoreDotは、5分間の充電で100マイルの航続距離を追加できることから、「100in5」と
名付けた。
▪ 平均的なEV消費量(5.3km/kWh)で大雑把に計算すると、5分間で161km分の電力を得ることができれば、充電率は約
360kWということになる。
▪ 現在、Polestar車は200~250kWの範囲で充電できることがほとんどで、これはそれ以上に速い。
▪ 最近発売されるほとんどのEVは、150~180kWの範囲で充電でき(Chevy Boltのように、まだ50kWの遅いものもある)、
より優れた性能のものは200kW台、あるいは300kW台だ。
electrek、11月9日(62)
✓ StoreDotのバッテリーは完全にフラットな充電曲線を描いており、80%まで(そしておそ
らくそれ以降も)ずっと一定の電流が入力されるという。
▪ つまり、バッテリーが満タンになるにつれて充電速度が低下することがないため、全体的な
充電速度ははるかに速くなる。
▪ これは、80%までの充電カーブが平坦な
Ioniq 5でも見られる(ただし〜180kW)。
✓ StoreDotは、リチウムイオン電池のグラファ
イトをシリコンに置き換えることで、この点を
実現したという。
▪ シリコンはグラファイトよりも高温特性が悪
いため、これは難題だった。
74
Geelyの動向 (Polestar)
◼ Polester 4は韓国で製造、米中貿易戦争に影響する可能性も
➢Polestarは、次期EV「Polestar 4」をRenault韓国自動車(RKM)が所有する韓国釜山の工場で委託生産する
と発表した。この工場はRenaultにとってアジア最大の工場。
✓ Polestarはこれまで、自社工場を建設するのではなく、受託生産に注力してきた。(Asset Lightアプロアーチ)
▪ 例えばPolestar 3は、中国の成都とアメリカのサウスカロライナ州にある工場で製造され、これら2つの工場は2024年に
稼動する予定。
✓ 韓国は興味深い選択である。現在、米国と中国は徐々に貿易戦争を拡大しており、EVにも影響を及ぼしている。
▪ 米インフレ削減法のEV税額控除には、バッテリー部品と重要鉱物の調達制限が含まれており、主にEVとEVバッテリー部
品の米国内組立を増やすことに重点を置いているが、米国の自由貿易国から鉱物を調達することも望んでいる。
▪ 仮にPolestar 4が韓国の製造業によって法律の資源要件を満たすことができたとしても、海外で組み立てられているため、
購入税額控除の対象にはならない。
▪ しかし、貿易戦争がここからさらに拡大した場合、中国以外での製造はPolestarにとってより安定した状況を維持するの
に役立つかもしれない。
electrek、11月9日(63)
75
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Tesla式巨大ギガプレスを契約
➢Teslaに続き、Volvoもイタリアのギガ・プレス・メーカーIDRAと契約を結び、スロバキアの新拠点に同社最大
のプレス機2台を設置することになった。
✓ このギガ・プレスは、TeslaのCybertruckを製造しているギガ・プレス9000の再構成版となる可能性が高い。
✓ 9,000トン以上のクランプ力を生み出す世界最大のものである。
electrek、11月9日(65)
➢IDRAは、全世界で25台のプレスを受注し、すで
に21台が顧客に出荷されたと発表した。
✓ Teslaはすでに14台のプレスを受注しており、
そのうちの2台はオースティンにある新しいサ
イバートラック生産工場用の9000モデルだと
いう。
▪ Teslaは、2020年にギガキャスティングを生
産ラインに追加した後、生産コストを30%削
減したと報告している
✓ 中国資本のIDRAは、先月FordやHyundaiとも
契約を結んでいる。
▪ 日本企業との契約はまだない。
Hyundai/Kiaの動向
◼ HyundaiとKia、ライバルの懸念をよそにEV需要が好調で「先行」している
➢EV市場の冷え込みが懸念されるなか、HyundaiとKiaはEVの需要が堅調に推移しており「非常に強気」だ。
✓ HyundaiとKia初のEV専用車であるIONIQ 5とEV6は、いずれも10月に米国での販売記録を樹立した。
✓ Hyundaiは9月までに米国市場の4.8%を占めてた。Kiaは2.7%で合わせて7.5%、64,000台のEVを販売した。
▪ IONIQ 5とEV6は、いずれも10月に米国での販売記録を樹立した。
▪ 旺盛なEV需要により、Kiaを含むHyundaiはTeslaに次いで米国のEV市場で2位に浮上した。
▪ GMのChevy(5.9%)とFord(5.5%)が低迷する中、Teslaは大差(57.4%)をつけて首位をキープしている。
✓ Hyundaiの成長は、EV税額控除($7,500)の対象外であるにもかかわらず達成された。
76
electrek、11月17日(34)
2023年10月19日、Hyundaiグループ・メタプラントの総合組立工場の建設(出典:HMGMA)
✓ Hyundaiは昨年10月、ジョージア州で
米国初のEVとバッテリー工場の建設
を開始した。
▪ 1年後、基礎工事の99.9%が完了
したという。
▪ 生産が開始されれば、$5.5Bの巨
大複合施設は、HyundaiのEVが税
額控除の対象となることを可能にし、
その勢いをさらに加速させるだろう
Hyundaiの動向
◼ カスタムEVを製造するロボット運営のスマート施設をシンガポールに新設
➢EV時代のブランド拡大のため、新しいInnovation Center Singapore (HMGICS)を正式にオープンした。
✓ この「Smart Urban Mobility Hub」は、ロボット(Robot Dogsも)とAIによって運営され、HyundaiのカスタムEVを
購入する新しい方法を提供する。
✓ ロボットは組立、検査、生産を行う。また、部品加工、発注、輸送の60%もロボットが管理する。ロボットが運営
するこの施設では、目的別車両(PBV)のような新しいモビリティ・ソリューションがテストされる。
77
electrek、11月21日(21)
➢この新しい施設はロボットやAIを使って「EV購入者がクルマや
Hyundaiブランドと対話する前例のない方法を提供する」
✓ 7階建て、6万8900平方メートルの施設では、年間3万台の
EVを製造できる
▪ 200台のロボットが全作業の約50%を担っている
➢新しい施設では、セルベースの生産システムを使ってカスタム
EVをより早く製造できる。
✓ 手付金を支払う前に、自宅で車をカスタマイズし即座に車に
適用することができる。
✓ 目的別車両(PBV)のような新しいモビリティ・ソリューションが
テストされる。
Hyundaiの動向
◼ Hyundaiグループ、2023年第3四半期のEV販売台数、GM、Fordを上回る
➢Hyundaiグループ (Hyundai、Kia、Genesisの3社)は、リース以外では$7,500の連邦税額控除から除外さ
れているにもかかわらず、2023年第3四半期までの累計で61,865台を販売(Konaを除く)し、Teslaに次
ぐ米国最大のEV販売台数となった。
✓ GMは約50万台を売ったTeslaと比較し、3位56,414台と目立って遅れている。
✓ Fordは今年米国で第2位になると言っていたものの46,671台で5位。VWグループが49,995台で上回った。
✓ BMWグループは、ミニ・ブランド抜きで13,079台のEV販売を記録し、Mercedes-Benzは10,423台だった。
✓ 日産は15,503台、Volvoは10,843台、トヨタとLexusは合わせて4,221台を販売した。
78
insideEVs、11月21日(25)
各社全販売台数におけるBEVの比率
Hyundaiの動向
◼ IONIQ 5 N、2023年LAオートショーに先駆
けて北米デビュー
➢Hyundai NはHyundai全体の先進技術拡大の重要な原動
力である。
✓ Nブランドのテクノロジーとモータースポーツの成功は、
Hyundaiの車両性能の限界を押し広げる能力を証明する。
➢42箇所の追加溶接箇所と6.9フィートの追加構造接着剤
が含まれ、EVのバッテリーとモーターを補強すると同時に、
さらなる剛性を生み出している。
✓ 重要なスペックの航続距離やトルクは公表されていない。
79
electrek、11月15日(42)
Hyundaiの動向
◼ 需要問題はあるのか?HyundaiのEV新工場、年間20万台を生産へ
➢Hyundaiは本日、地元韓国で大規模なEV新工場の起工式を行った。
✓ 完成すれば、この$1.5Bの施設は年間20万台のEVを生産する能力を持ち、Hyundaiにとって韓国で約30年ぶ
りの新製造工場となる。
▪ Hyundaiは、この工場を蔚山(ウルサン)の旧試験場跡地に建設する。
▪ 工場の本格的な建設は2023年が終わる前に開始される予定。
✓ 実際に自動車を送り出す事業を開始する時期については、Hyundaiは2026年第1四半期を目指している。
80
electrek、11月13日(53)
▪ 約55万平方メートルの工場は、すべて
再生可能エネルギーで稼働する。
✓ EVの世界的な需要は年々増加の一途を
たどっており、生産能力の増強が必要と
なっている。
▪ Hyundaiは先月、サウジアラビアでEV工
場を建設中というニュースに続き、米国
ジョージア州に建設予定のEVバッテリー
工場の基礎工事を完了したと発表した。
▪ ジョージア工場は、早ければ2024年末
に生産を開始する可能性があり、当初
の操業時期の予想を上回る。
▪ 電化が後退するという見通しはまだない。
81
トヨタの動向 (HEV Camry)
◼ 純HEV Camryの重要性を見逃すな
➢現在の自動車業界は、2002年とはかなり様相が異なっているが、トヨタCamryが22年間続けて、最も売れ
た乗用車となっている。
✓ トヨタが米国で年間約30万台販売するCamryのすべてに電気モーターを搭載することは大変なことだ。
▪ 最新の会計年度末までに、トヨタは累計で2,300万台以上の電動化車両を販売し、その大半がハイブリッド車だった。
✓ 最新の会計年度末までに、トヨタは累計で2,300万台以上の電動化車両を販売し、その大半がハイブリッド車
だった。
Bloomberg、11月15日 (35)
82
トヨタの動向 (Lexus RZ450e)
◼ Lexus初のEV 2023年型RZ 450eに$15,000のリースキャッシュを提供する
➢Lexusは昨年4月、初のBEV SUV、2023年型RZ 450eを発表した。Lexusは、EV RZは "BEV中心のブラン
ドへの移行 "を示すものだと主張している。
✓ 現在Lexusは、23年型RZ 450eのリースを最大$15,000引きとし、これまでで最大の値引き額を提示している
▪ 今回の値引きは、夏にLexusが行った最大1万ドルの値引きよりも5000ドル多い。
▪ Lexus RZは、トヨタのbZ4Xと同じプラットフォームをベースにしており、バッテリー71.4kWh、航続距離最大220マイル。
▪ LexusのEVは「内外装ともに革新的なデザイン」で、ユニークな体験を提供するという。
electrek、11月9日 (67)
➢RZは現行のガソリンエンジン搭載のRXよりも安くなっている。
✓ 23年型Lexus RZには、プレミアムとラグジュアリーの2つのAWD
トリムが用意されている。
▪ Lexus RZ 450e プレミアムは$59,650から、ラグジュアリーバー
ジョンは$65,150から。
✓ ガソリンエンジン搭載の23年型RXは、契約時に$4,999を支払
い、月々$599のリース。
▪ 23年型LexusRZ 450e Premiumは、契約時に$4,999を支払い、
月々$499からリース可能。
▪ BEVのRZは、発売当初より月々約$300安くなっている。
▪ 地域によって、このキャンペーンは異なる可能性はある。
83
トヨタの動向
◼ トヨタはEVを第一に考えてきたし、そう言うべきだ
➢世界中の規制当局がますます求めているBEVは、コストと破壊的な試みになるという豊田氏の主張には正
当性がある。
✓ トヨタほどこうした課題に取り組み、コストを削減し、困難な移行期を乗り越えてサプライヤーの基盤に気を配る
ことができる自動車メーカーはない。
✓ 佐藤CEOは、BEVがトヨタのマルチパス戦略において「欠けているピース」であることを認めた。
▪ 彼らは、マルチパス教義と同様に、BEVのメリットをもっと強調し始めるべきだ
✓ モビリティ・ショーが開催される中、トヨタは通期の営業利益予想を50%増の4兆5000億円に上方修正した。
▪ 今年度、世界で前例のない1,138万台の販売を見込んでいる。しかし、そのうちの約123,000台のみがBEVになると
同社は予想しており、予測は3分の1近くまで下方修正された。
Bloomberg、11月6日 (77)
ジャパンモビリティショーに展示されたトヨタのBEV FT-3e:
Shoko Takayasu/Bloomberg
▪ 一方、トヨタはバッテリー電池の画期的な進歩の可能性に
ついて研究開発を強化し、米国の新しい電池工場に巨額
の投資をおこなう一方で、11兆4,200億円という記録的な
現預金を積み上げている。
✓ 今にも2,500万台目の電動化車両(その大半はハイブリッ
ド車)を市場に投入しそうなトヨタには、他社が近年苦戦し
ている分野で成功する力がある。
84
トヨタの動向
◼ UAWとデトロイトの合意後、米国時間労働者の賃上げへ
➢トヨタは、デトロイトのライバル自動車メーカーが賃金引き上げで労働組合と暫定合意に達したことを受け、
来年1月1日付でほとんどの組立ライン労働者の最高賃金を9.2%引き上げ、時給$34.80にする予定だと、
この件に詳しい関係者が11月1日に語った。
✓ トヨタが運営する米国工場の労働者は、他の外国ブランドやTeslaと同様、組合に加入していない。しかし、
UAWのShawn Fain会長は、2028年までにデトロイト3工場以外にも労働組合を拡大すると宣言している。
▪ トヨタの賃上げは、団体交渉を支援する業界誌『Labor Notes』が10月31日に報じた。
Bloomberg、11月1日 (87)
トヨタ工場の生産ラインで、自動車に部品を取り付ける作業員:
Milan Jaros/Bloomberg
85
トヨタの動向
◼ EV販売見通しを39%引き下げ ハイブリッドで利益急増
➢トヨタは、今年度のEV販売台数見通しを当初の202,000台から39%大幅に引き下げ、123,000台とあま
り芳しくない数字にしたと、第2四半期の財務報告で発表した。
✓ 以前、トヨタグループは営業利益が過去最高の3兆円($20.1B)に達すると予測していたが、最新の決算報告
でその予測は4.5兆円($30.15B)に上がった。
▪ 前期、トヨタは世界全体で12.6%と2桁の営業利益率を記録し、6.1%だった前年の2倍以上となった。
▪ トヨタは今年度末までに、従来型ハイブリッド車の販売台数を従来の350万台から360万台に増やしたいと考えている。
▪ EV、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、水素燃料電池車を含む電動化車両の総販売台数は、前年度比42%増
の390万台に達する見込みで、電動化車両は自動車メーカー全体の販売台数の約37%を占めることになる。
✓ 「各国のエネルギー事情やインフラ、テクノロジーの進化、実際の顧客需要の変化などを考慮しながら、BEVや
バッテリーへの投資を総合的に判断したことで、将来に向けた投資を推進するための強固な財務基盤を実現す
ることができた」(CFO)。
insideEVs、11月1日 (88)
86
トヨタの動向
◼ HEVとEV用の米国バッテリー工場に$8B追加
➢トヨタは、BEVとPHEV用のバッテリーを製造するノースカロライナ州グリーンズボロ工場への投資を2倍以上
に拡大する。
✓ 建設中の新工場での生産は、すでに発表されている2つのラインに加え、8つのバッテリー製造ラインによって拡
大され、トヨタの同工場への投資総額は$13.9Bに達する。
✓ トヨタは、世界の同業他社よりもEVに慎重なアプローチをとってきたが、ハイブリッド車の販売が急増しているな
かでも、米国ではより強固なEV戦略の基盤を静かに築いている。
Bloomberg、10月31日 (89)
87
トヨタの動向
◼ 世界販売、生産台数が過去最高の560万台を達成
➢トヨタの4月から9月までの世界販売台数は、前年同期比8.3%増の5,596,183台となり、世界最大の自
動車メーカーであるトヨタ自動車は、旺盛な需要と供給状況の改善により、今年も好調な伸びを記録した。
✓ しかし、日本を除くアジアの一部地域では、タイやインドネシアなどの景気減速の影響もあり、販売は比較的低
調だった。
➢トヨタの中国での販売台数は、自動車購入者がEVに乗り換えたため、1%未満しか増加しなかった。
✓ ホンダは月曜日、上半期の世界生産台数は6%以上増加し、欧州と中国では減少したものの、販売台数は
7.5%増加したと発表した。
✓ 日産は、世界生産台数が2.8%増、販売台数が5.5%増となったが、中国が低迷した。
Bloomberg、10月30日 (93)
88
トヨタの動向
◼ トヨタCEO、EVは世界トップの自動車メーカーにとって「欠落したピース」
➢佐藤恒治CEOは4月のCEO昇格後初のインタビューのひとつでBEVはその膨大な製品ポートフォリオの中で
「欠けているピース」だと語った。
Bloomberg、10月26日 (99)
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