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August 31, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 7-8月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 中国のNEVの販売台数が今年820万台に達する可能性がある
➢中国市場で自動車メーカーは淘汰され、中国系で残るのはBYD、Li Auto、GAC、Xpeng、Nio?
◼ 米国でのBEVシェアの伸びは今年年頭から7%で止まっている
➢全般的にEVへの懸念は以前より和らいでいるが、低所得層が取り残されていると感じている
◼ IRA投資$165Bにより米国で2026年に年間470万台、2027年にバッテ
リー1,220万台分が生産される予定。それだけの需要が米国にあるのか?
➢米国に労働者はいるのか?中国抜きで出来るのか?IRAに対する疑問、自動車メーカーはアイドリング。
◼ Tesla、米国での収益が伸び悩む中、成長維持のため海外に目を向ける
◼ GM、FordがBEV製造可能性で窮地にいる
➢現実的に内燃機関事業で生き伸びている。BEVは大幅赤字だがBEVの販売比率が極めて低い事が救い。
◼ 高級BEVと廉価BEVが$20K以下と$130K以上で二極化している
➢より大きな競争領域は$20,000以下
◼ VWがXpeng、SAICにEVプラットフォームとソフトウェア技術で救いを求める
◼ Hyundai/Kia、世界で拡大も中国市場で黒星、インドでの事業拡大を強化
Agenda
3
1. 重要なポイント
2. 7-8月の海外動向 まとめ
4
米国の動向
◼ アメリカのEV移行における4大ハードル
➢BloombergNEFによると、1年前の今週、インフレ抑制法が署名されて以来、米国では$59BのEV投資が
発表された。それでも、この注目の法律が目標を完全に達成するには、大きなハードルが残っている。
✓ 自動車労組との交渉
▪ 組合は46%の賃上げ、伝統的な年金の復活、生活費の増額、週32時間労働、退職者手当の増額を求めており、こ
の要求はアメリカの大手自動車メーカーの人件費にそれぞれ$80B以上を上乗せする可能性がある
8月14日 (33)
✓ 政治的リスク
▪ 下院共和党はすでに今年、IRAの予算を削減しようと
している
✓ EV需要
▪ 米国でのPEV販売台数は今年上半期に50%増と、昨
年の65%増、2021年上半期の71%増から低下し、
6月にBEVの販売在庫が膨れ上がった
✓ 個人投資家の買い。
5
米国の動向
◼ 米国のEV製造投資と雇用
➢過去8年間で、メーカー各社は米国のEVおよびEV用バッテリー
製造施設への$165Bの投資を発表した。
➢過去8年間で、179,300件のEV関連の新規雇用を発表。
✓ 2026年には、米国で年間約470万台の新車乗用車を生産で
きるようになる(2022年に販売された新車の36%に相当)。
✓ 2027年には、米国で年間1,220万台の新型乗用車を供給す
るのに十分なバッテリーを生産できるようになる。
8月10日 (48)
7
米国の動向
◼ 主要なEV補助金受給者がIRAについて疑問を持っている
➢$386B相当のクリーンエネルギー支出と減税を盛り込んだバイデン大統領の気候変動対策法案「インフレ
削減法」は、米国の同盟国に対し、好むと好まざるとにかかわらず、それなりの対応を迫りつつある。
✓ バイデン政権は、この法案を大統領就任の最高の成果であり、再選への基盤であると宣伝している。
✓ しかし、その効果はアメリカの同盟国に不安を与えている。
➢自動車業界では積極的なコスト削減と羨ましいほどの利益率で知られるTavares氏は、中国からの完全な
切り離しは現実的ではないと語った。
✓ 米国の著名なエコノミストの中には、IRAについて同様の懸念を表明する者もいる。彼らは、政府が優遇産業
を選ぶことは腐敗と非効率を生み、世界貿易規則を小競り合いに変えてしまうと主張している。
◼ EVクレジットをめぐる争いが過熱、自動車メーカーはアイドリング状態のまま
➢インフレ抑制法(IRA)が成立してから8月で丸1年になる。米財務省は当初、12月にIRAに関するガイダン
スを発表する予定だったが、まだ完了していない。特に、米財務省はIRAにおけるいわゆる懸念外国企業
(FEOC)の分類方法についてはまだ明確にしていない。
✓ 自動車メーカーは、少なくとも中国が所有するインプットなしではEV用バッテリーを生産することは現在不可能
であるため、規則に関してもっと自由度が必要だと主張し、一方、米国の素材メーカーは、中国が役割を担っ
ていては国内のサプライチェーンが成功しないと主張している。
✓ BloombergNEFによると、EVのサプライチェーンから中国を切り離すことは、EVのコストを下げようとする動きと
真っ向から対立する。
7月28日 (95)、7月18日 (125)
8
米国の動向
◼ バイデン政権、自動車メーカーの燃費基準強化を提案
➢米国道路交通安全局(NHTSA)が28日金曜日に明らかにした提案では、自動車は2032年までに1ガロ
ンあたり平均約58マイル(24.6km/l)に達することになる。
✓ この計画では、2027年モデルから乗用車は年2%、小型トラックは年4%の燃費向上が求められる。
▪ EPAが2032年に販売される自動車の3台に2台をEVにするよう自動車メーカーに強制する可能性があるのに対して、
NHTSAは、この計画はガソリンエンジンモデルに焦点を当て、半々に近い割合にすることを奨励。
7月28日 (96)
9
米国の動向
◼ 米議会、下院新法案で自動運転議論に参入
➢連邦議会は、自動車メーカーが自動運転技術のテストを拡大する許可を連邦政府に求める一方で、何十
万台もの自動運転車の販売を許可すべきかどうかをめぐる議論に割って入っている。
✓ 米下院エネルギー・商業委員会は、「人間の運転手を必要とする連邦自動車安全基準」から除外される車の
数を増やす2つの法案を審議する。「4年以内に10万台まで増やす」か「8年間で8万台まで増やす」か。
▪ 生産台数の上限を引き上げることを支持する人々は、アメリカはこの黎明期の技術開発競争で中国に遅れをとる危
険性があると主張している。
7月25日 (111)
10
中国の動向
◼ 放置された時代遅れのEVが都市に山積している
➢中国全土の少なくとも半ダースの都市で、不要になったBEVが放置されている。
✓ これらの自動車は、ライドヘイリング会社が経営破綻した後、あるいは自動車メーカーがより優れた機能と航
続距離の長いEVを次々と発売したため、時代遅れになり放置された可能性が高い。
▪ 約10年前、政府の補助金に後押しされ、中国全土の何百もの自動車メーカーが、既存企業や新興企業を問わず、
EV製造に参入した。
▪ 彼らは初期段階のEVを大量に生産した。バッテリーが1回の充電で約100キロしか走らない飾り気のない車だ。これ
らの車両は、主にライドヘイリング会社が購入し、ドライバーにリースしていた。
▪ 「中国のEV市場が始まった当初は、カーシェアリング・フリートが出荷台数を牽引していた」、「個人客の購入はごく少
数だった」 (JSC Automotive)
▪ Teslaが中国に進出し、2020年初頭に上海の工場で自動車製造を開始する以前は、中国で生産されるEVのほとん
どは小型で低品質だった
8月17日 (15)
11
中国の動向
◼ 中国で価格競争が緩和の兆し
➢中国における激しい価格競争が落ち着きを取り戻しつつある。
✓ この価格競争はTeslaに端を発し、瞬く間に市場全体に広が
り、EVとガソリン車の両方を巻き込んだ
➢過去2ヵ月間で、大幅な値下げが行われた車の割合は減少。
✓ 7月には乗用車の428車種(市場の約16%)が3ヶ月の間に
5%以上の値下げを実施した。
▪ 値下げをした車種数は5月がピークで約30%、6月は20%強。
➢8日発表された数字によると、7月の自動車販売台数は前年
同月比2.3%減の178万台となった。
✓ 価格はおおむね安定しているものの、地元メーカーの重慶長
安汽車有限公司や、Tata傘下のJaguar & Land Roverなど、
一部のモデルでは依然として大幅な値引きが続いている
8月9日 (49)
12
中国の動向
◼ 米国のEV規制を回避するため、中国企業は韓国企業を探している
➢過去4ヶ月の間に、中国企業と韓国のパートナーは、韓国内の5つの新しいバッテリー工場に約5兆1000
億ウォン($4B)の投資を発表した。
✓ 韓国で製造されたバッテリーが米国製のEVに搭載される場合、バイデン大統領のインフレ削減法に基づく減
税措置が適用される可能性が高く、中国と韓国の企業は米韓の自由貿易協定を利用しようとしている。
✓ 寧波容百新能源科技 (Ronbay)は先週、韓国での工場設立が承認されたと発表した。
▪ この工場では、正極を形成する原料である三元前駆体を最終的に年間8万トン生産する予定
✓ 浙江華友コバルトは今年初め、LGグループの化学子会社およびPosco Future Mとの合弁に合意した。
7月30日 (92)
▪ Posco Holdingsは6月、中国のCNGR Advanced
Materialとニッケル精錬所を建設する契約を発表した
✓ バイデン政権は、米国のサプライチェーンにおける中
国企業への依存度を下げたいと考えているが、中国
企業が深く食い込んでいるためそれは難しく、自動
車メーカー各社は米国政府に対し、一部の中国製部
品が含まれることを容認するよう働きかけている。
▪ 米国はEVのサプライチェーンから中国企業を排除す
ることはできない。韓国と中国の提携を禁止すれば、
アメリカはEVを作れなくなる (SNE Research)
13
中国の動向
◼ 自動車メーカー、中国での目標達成に向け競争 価格引き下げが裏目に
➢Bloombergが調査した主要メーカー10社のうち、今年半ばの時点で年間販売目標の50%に達していると
ころはなかった。
✓ Li Autoは最も良い位置にいるが、6月末までに目標の46%を達成したに過ぎない。売れ筋ブランドのBYDは、
2023年の目標を2倍以上の300万台に引き上げた後、42%に達した。
✓ 大幅な値引きにより消費者が掘り出し物を期待して購入を控えるよう促している事も目標未達の一因。
▪ 消費は鈍化し、若者の失業率は20%を超えており、デフレのリスクも残っている。
7月20日 (123)
14
中国の動向
◼ BYDとLi Auto、価格競争で海外ライバルを粉砕
➢HSBCホールディングスは、中国の新エネルギー車の販売台数が今年820万台に達する可能性があると予
測しており、以前の予測から10%上方修正された。
✓ 「価格が安定するにつれて、より良い価格を待っていた消費者が新車を購入する可能性が高くなるため、需要
の回復がより強くなると見ている」。 (HSBC)
7月20日 (124)
15
インドネシアの動向
◼ インドネシアのEVミッションはニッケルをただ採掘するより難しい
7月30日 (91)、7月24日 (122)
▪ 25歳から34歳のインドネシア人のうち、高等教育を修了
しているのはわずか5分の1しかいない(OECD平均が約
50%)。
➢インドネシアはニッケルの主要生産国であり、10年後までには
世界のニッケル供給量の60%以上を占める可能性がある。
➢インドネシアのジョコ・ウィドウォ大統領は、インドネシアをEV生産
の世界的な拠点にしようとしている。それは容易なことではない。
✓ インドネシアでのニッケル生産は特に炭素集約型であり、金属
換算で生産されるニッケル1トンにつき平均58.6トンの二酸化
炭素を排出する(世界平均は48トン)。
✓ インドネシアでの再生可能エネルギーの導入は、雲に覆われ、
風の可能性が低いなどの理由から難しい。
✓ インドネシアがバッテリーやEVを大量生産するには、より熟練し
た労働力、より深い産業インフラ、より低炭素なエネルギー供
給が必要だ。
16
PEVの動向 (全般)
◼ BEV、23カ国で重要な転換点(5%)を通過
➢カナダ、オーストラリア、スペイン、タイ、ハンガリーの5か国が
米国、中国、西欧の大半を含む同グループに加わった。
✓ アーリー・アダプターが描く軌跡は、EVが今後わずか4年で新
車の5%から25%へと急増することを示している。
✓ 第三の自動車市場のインドにも転機が訪れるかもしれない。
▪ インドの新車販売に占めるEVの割合は、わずか半年で倍増し
た後、前四半期には3%に達した。
✓ 自動車会社の生産量(シェア)にもティッピングポイントがある。
▪ Teslaでは週5,000台だった
8月28日 (4)
17
PEVの動向 (全般)
◼ 2023年第2四半期、BEV: 1位はTesla、2位はBYD、3位はGAC Aion
➢Teslaは第2四半期に466,000台(第1四半期比10%増)のBEVを販売し、シェア21.7%で世界最大のBEV
メーカーの地位を維持
8月17日 (17)
✓ 第2位のBEVは352,000台以上を販売しシェア16.2%、前年同期比
95%増でTeslaとの差を縮めた。
▪ BYDは、タイやオーストラリアなどの国際市場で顕著な成長を遂げ、「Atto
3」(海外市場では「Yuan Plus」)は、7月にスウェーデンで最も売れたEV
となり、VW、Volvo、Teslaを上回った。
✓ 第3位はGAC Aionでシェア6%。
▪ Aionは中国の広州汽車集団(GAC)のEVサブブランドとして2018年に登
場し、適切な価格で大きな価値を提供するBEVで、中国で急速に拡大し
ている。
✓ 第4位はVWで、上半期までに前年同期比48%増の322,000台のEVを
販売した。
▪ VWは、中国でのシェア獲得に向けた戦いを続けている。
✓ 第5位は、GMと上海汽車と五菱との合弁会社であるSAIC-GM-
Wuling
18
PEVの動向 (全般)
8月7日 (66)
◼ 2023年6月の世界のPEV販売台数は126万台以上
➢6月に世界でのPEV新車登録台数は、前年同月比38%増の1,260,470台で市場全体の19%
✓ 充電式でないHEVと合わせると、世界市場の3分の1がEV化されたことになる
▪ BEV登録台数は約86.2万台で、市場の13%
▪ PHEV登録台数は約39.8万台で、市場の6%
▪ 合計126.47万台(前年比38%増)、シェア19%
➢2023年1-6月の全世界PEVの新車登録台数は
5,831,864台(前年同期比40%増)で市場シェア15%。
✓ 6月のBEV販売台数は862,000台でシェア13%。
▪ 1-6月の累計は約410万台で市場シェア10%。
✓ 6月のPHEV販売台数は398,000台でシェア6%。
▪ 1-6月の累計は約170万台で市場シェア5%。
19
PEVの動向 (全般)
◼ 世界のEV自動車グループトップ5、売上高ランキング: H1 2023
➢2023年上半期には580万台以上のPEVが販売され、世界全体の自動車販売台数の約15%を占めた。
✓ 5つのOEMがPEV販売台数の半分以上を占めている。
✓ プラグイン(BEV+PHEV)のトップ5
1. BYD Group: 1,248,168 and 21.4% share (vs. 15.4%)
2. Tesla: 888,879 and 15.2% share (vs. 13.6%)
3. Volkswagen Group: 425,761 and 7.3% share (vs. 8.0%)
4. Geely-Volvo: 359,543 and 6.2% share (vs. 5.6%)
5. SAIC (incl. SAIC-GM-Wuling): 322,921 and 5.5% share (vs. 8.6%)
• トップ5合計:3,245,272台、シェア55.6%
✓ BEVのトップ5
1. Tesla: 888,879台21.7% (vs. 19%)
2. BYD Group: 615,064台 15% (vs. 11%)
3. VW Group: 311,359台 7.6% share (vs. 7.3%)
4. SAIC (incl. SAIC-GM-Wuling): 308,899台7.5% (vs. 10.8%)
5. Geely-Volvo: 236,847台5.8%
• トップ5合計:2,361,048台、シェア57.6%
✓ 赤字は昨年よりシェア減
8月7日 (68)
20
PEVの動向 (全般)
◼ 2023年第2四半期、BEV OEMの販売台数トップ: Tesla対BYD対VW
➢Teslaは466,140台を販売し、前年同期比83%増と非常に好調で、市場をリードしている。
✓ BYDは352,163台で第2位だが、その成長率はTeslaよりも速い(前年比95%増)。
▪ BYDはTeslaの台数の約76%を達成(前年は71%)。両者の相対的な距離は縮まっている。
✓ 3番目はVWグループで、販売台数は180,239台 (前年比53%増)。
▪ VWはTeslaの台数の約39%を達成。Tesla、BYDとの差は拡大している。
➢上半期、Teslaは販売台数90万台をほぼ達成し、BYDは60万台を超えた。VWグループは現在、BYDの約
半分の30万台以上を販売している
7月31日 (87)
21
PEVの動向 (米国)
◼ 2023年6月までの累計BEV登録台数は約55万台
➢2023年上半期、米国ではBEVの販売台数がかなり大きく伸びたが、一般車市場も同様に伸びており、1月
以降のBEVシェアの伸びは止まった。
✓ 2023年上半期のBEV登録総数は546,651台で、前年同期比約62%増、市場全体の約7.1%(2022年当時の
4.9%から上昇)に達したが、上半期の平均シェア7.1パーセントは、1月の7.1パーセントと同じ。
✓ 6月のBEV新車登録台数は99,000台強で、5月の99,256台とほぼ同水準。
8月14日 (36)
22
PEVの動向 (米国)
◼ 調査:EVへの懸念は和らいでいるが、低所得層の買い物客は取り残されてい
ると感じている
➢EVに対する懸念のトップ3は、価格、航続距離、充電場所であるが、以前に比べると緩和されているが、EV
に抵抗感を持つ人々の意見はより強固になっている。
✓ 市場が成熟し、EV自体の性能が高まるにつれて、EVを現実の可能性として捉える買い物客が増え始めているの
は確かだが、一部の消費者にとってはEVに対する抵抗感が定着しつつあり、低所得層の消費者にとっては、EV
はまだ手の届かないものと思われていることも明らかになった。
✓ EVの普及には、すべての消費者が購入しやすい価格にすることが不可欠であることは、今回の調査から明らか。
7月25日 (118)
23
24
25
26
27
PEVの動向 (中国)
◼ 2023年6月のPEV販売台数が70万台超の大記録を達成
➢6月に中国で新規登録された乗用車用PEVは713,932台で、過去最大、前年比28%増
✓ PEVの市場シェアは、新車販売全体の38%。これは、欧州25%や米国7%を大きく上回っている
▪ BEV: *47万台、シェア25%
▪ PHEV: *24.4万台、シェア13%
▪ 合計:713,932台(前年比28%増)、シェア38%
➢中国の2023年1-6月のPEVの新車登録台数は3,262,831台(前年同期比38%増)で市場シェア35%。
✓ 6月のBEV販売台数は47万台でシェア25%。
▪ 1-6月の累計は約220万台で市場シェア24%。
✓ 6月のPHEV販売台数は24.4万台でシェア13%。
▪ 1-6月の累計は約100万台で市場シェア11%。
8月6日 (70)
中国1-6月累計PEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus (30,317 BEVs + 227,896 PHEVs): 258,213台
2. BYD Qin Plus (54,796 BEVs + 149,419 PHEVs): 204,215台
3. Tesla Model Y: 203,932台
4. BYD Yuan Plus (aka Atto 3) BEV: 165,588台
5. BYD Dolphin: 157,359台
6. Wuling Hong Guang MINI EV: 122,037台
7. GAC Aion S: 115,599台
8. BYD Han (47,456 BEVs + 48,357 PHEVs): 95,813台
9. GAC Aion Y: 92,009台
10.Tesla Model 3: 90,173台
28
PEVの動向 (中国)
◼ 中国EVメーカー、販売台数増加で牙城を固める
➢中国政府は、低迷する景気回復の一助として自動車需要を喚起しようとしている。
✓ 中国トップの販売台数を誇るBYDは、先月262,161台の新エネルギー車を販売し、前年同月比61%増となった。
✓ 先週VWとEV生産契約を結んだXpengは、7月の販売台数が前月比28%増の11,008台だった。
✓ Li-Autoは先月34,134台を出荷し、Nioは20,462台に急増した。
▪ 但し、Bloombergが調査した主要メーカー10社のうち、年央時点で年間販売目標の50%に達しているところはなかった。
8月2日 (82)
29
PEVの動向 (欧州)
◼ 2023年6月のPEV販売台数が30万台突破、前年同月比42%増、シェア25%
➢欧州の2023年1-6月のPEVの新車登録台数は1,436,712台(前年同期比27%増)で市場シェア22%。
✓ 6月のBEV販売台数は21.2万台でシェア17%。
▪ 1-6月の累計は約93万台で市場シェア15%。
✓ 6月のPHEV販売台数は10万台でシェア8%。
▪ 1-6月の累計は約49万台で市場シェア7%。
8月6日 (71)
欧州1-6月累計PEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 138,814台
2. Tesla Model 3 - 43,131台
3. Volvo XC40 (BEV + PHEV) - 42,207台
4. Volkswagen ID.4 - 41,733台
5. Volkswagen ID.3 - 35,415台
6. Fiat 500 electric - 32,289台
7. Audi Q4 e-tron - 32,176台
8. MG 4 - 31,341台
9. Skoda Enyaq iV - 30,259台
10.Dacia Spring - 26,994台
30
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 2023年7月のBEV販売シェアは20%に改善
➢7月のドイツでの乗用車新車登録台数は、前年同月比18%増の243,277台
✓ 7月のPEV新車登録台数は63,027台(前年比20%増)で、全体の25.9%(前年25.5%)
▪ BEV登録台数は48,682台(前年比69%増)で、市場の20.0% (前年14.0%)
▪ PHEV登録台数は14,345台(前年比40%減)で、市場の10.3%
➢2023年1~7月の新車登録累計台数は1,640,147台(前年同期比13.6%増)。
✓ 7月のBEV販売台数は48,682台(69%増)でシェア20.0%
▪ 1-7月の累計は268,926台 (37%増)で市場シェア16.4%。
✓ 7月のPHEV販売台数は14,345台(40%減)でシェア5.9%
▪ 1-7月の累計は93,410台 (43%減)で市場シェア5.7%。
8月13日 (38)
31
PEVの動向 (フランス)
◼ 2023年7月のPEV販売台数は50%改善
➢7月のフランスの乗用車新車登録台数は、前年同月比20%増の128,947台
✓ 7月のPEV新車登録台数は30,097台(前年比50%増)で、市場全体の23.3%(前年18.7%)
▪ BEV登録台数は16,867台(前年比32%増)で、市場の13.1%
▪ PHEV登録台数は13,230台(前年比80%増)で、市場の10.3%
➢2023年1~7月の新車登録台数は、1,018,732台(前年同期比15.8%増)。
✓ 7月のBEV販売台数は16,867台(32%増)でシェア13.1%
▪ 1-7月の累計は154,786台 (46%増)で市場シェア15.2%。
✓ 7月のPHEV販売台数は13,230台(80%増)でシェア10.3%
▪ 1-7月の累計は91,220台 (30%増)で市場シェア9.0%。
8月8日 (62)
32
PEVの動向 (カリフォルニア州)
◼ PEV販売台数、2023年第2四半期に新記録:シェア25%
➢2023年第2四半期、カリフォルニア州では125,939台(前年同期比59%増)のZEV(BEV、PHEV、FCEV)が
新車販売され、新記録であり、総販売台数の25.4%を占めている。
✓ 全米でのZEV販売台数は370,409台と推定され、カリフォルニア州は米国におけるPEV新車販売の約3分の1
(34%)を占めている。
✓ カリフォルニア州は、2030年までに500万台のZEVを走らせ、2035年までに100%ゼロ・エミッションのZEV販
売に切り替えるという目標を掲げている。現在は160万台以上(BEVが110万台以上で大半を占める)。
8月8日 (63)
33
Teslaの動向
◼ Tesla 新型Model 3 (Highland)、新デザインと予想外の機能で正式発表
➢Teslaによると、リフレッシュされたModel 3は航続距離が11~12%伸びる。
✓ Cd値はTesla史上最低の0.219(現行Model 3は0.225)となり、これだけで航続距離は5~8%向上した。
▪ 今回のリフレッシュでは、車両の半分以上の部品が交換されているとのことだが、その指標をどのように測っている
のかは現時点では正確にはわからない。
✓ エクステリアはフロントエンドをよりスマートに見せるための全般的な変更に伴い、ヘッドライトもより細く、より
アグレッシブな印象になった
▪ インテリアは大量に変更されている。
✓ ヨーロッパと中東の左ハンドル市場では、10月からデリバリーが開始される。
▪ 北米(または英国などの右ハンドル市場)の納車開始時期をまだ発表していない
8月31日 (1)
34
Teslaの動向
◼ 新型Model 3の中国での量産を9月開始か
➢早ければ9月から量産が始まる予定で、生産は9月30日から始まる中国の国慶節(建国記念日)の連休
まで拡大すると、関係者は付け加えた。
✓ Teslaは展示車両の生産の最終段階にあり、8月後半にはTeslaのショールームに出荷される予定だという。
▪ Model 3は2017年に初めて発売され、アメリカだけでなく中国やヨーロッパでも大人気だったが、中国では、特に
BYDやXpengといった地元プレーヤーのライバルEVの登場により、徐々に競争力を失っていった
▪ 改良型Model 3のエクステリアデザインとインテリアコンポーネントの両方が、よりスマートな車になるように変更
▪ 生産がフル稼働した場合、全体的なコストは現在のモデルよりも低くなる
8月17日 (14)
➢Teslaの中国工場からの出荷台数は、BYD、Li Auto
がいずれも出荷台数の記録を更新する中、7月に
31%減少し今年最低水準となった。
✓ Teslaは7月、工場改修のためのダウンタイムによ
り第3四半期の世界生産台数が減少すると発表
したが、具体的な内容は明らかにしなかった。
35
Teslaの動向
8月16日 (22)
◼ 中国で金利圧力緩和でも値下げを継続
➢Musk氏は、米国でTeslaが今年に入って車両価格を引き下げた際、借り入れコストが高くなっている事を
指摘してきた。同氏は特に、6月の利上げ休止を経て7月利上げを再開した米連邦準備制度理事会
(FRB)を批判した。
✓ 一方、中国では中国人民銀行が15日、2020年以来最大の金利引き下げを行った前日、Teslaは中国で
Model Yの複数のバージョンを値下げし、その翌日にはModel SとModel Xを値下げした。
✓ 中国人民銀行は、7月の期待外れの経済データが発表される直前の水曜日、金融システムを強化するため、
2月以来最大規模の短期資金を投入する措置をとった。
36
Teslaの動向
8月16日 (29)
◼ Cybertruckのサスペンション・セットアップをSandy Munro氏が分析
➢アルミニウム製のフロントロアコントロールアームを備えた独立したフロントサスペンションと、エアサスペン
ションストラットを紹介している。
✓ バッテリーパック前部の下にカーボンファイバー製のシールドがあり、スチール製の足回りによって補われている。
▪ この特殊なセットアップは、軽量で安価で製造が容易なスチール製サスペンションアームの完璧な応用だと続けている。
✓ 「全体としてごくありふれたものに見え、サスペンションのセットアップに画期的なものはないと言うが、Teslaのギ
ガキャスティング技術のヒントが見える」という。
▪ https://youtu.be/neNnQZdf-TI
37
Teslaの動向
8月15日 (30)
◼ $10,000安い低スペックのModel SとXを発表
➢競争が激化する中、米国とカナダで人気の低いEV「Model S」と「Model X」の2つに低スペックバージョン
を追加し、価格を$10,000引き下げた。
✓ $7,500の税額控除が適用される3やYとは異なり、SとXには割引がないため、魅力が半減している。
▪ 14日月曜日、中国でハイスペックModel Yを$1,900値下げし、中国市場での価格競争再燃の懸念を煽った。
38
Teslaの動向
8月15日 (31)
◼ 7月の平均取引価格は$54,660、前年同月比20%減
➢ATPが2022年7月$68,215から19.9%
の大幅減。
✓ Teslaが惜しみない値下げで再び市
場を混乱させたため、過去12ヶ月の
EV価格は荒れ模様だった
▪ Teslaの価格低下は販売台数に貢
献しているとみられ、7月の販売台
数は59,813台と過去最高を記録
✓ 2023年7月のEV平均取引価格
(ATP)も、1年前の$65,108から
$53,469に下落し前年同月比約
18%減。
▪ 自動車メーカー各社は、EVで損失を
出していると報告する一方で、EVの
成長戦略を積極的に追求し続けて
いる。
39
Teslaの動向
8月3日 (80)
◼ Tesla Model 3とBYD Han EVのバッテリー比較: バッテリー
➢Tesla Model 3とBYD Han (漢) EVは、中国で人気のあるEVセダンである。Han EVは2023年上半期に
約72,000台を販売し、中国で8番目に売れ、Model 3は約67,000台を販売し、10番目に売れた。
✓ Tesla Model 3は、おそらくパナソニックかLG Chemから供給された2170セルを搭載しており、BYD Han EV
は自社のブレード・バッテリーパックを使用している。
▪ 熱管理については、Bladeパックはセルの上に冷却プレートを取り付け、その中を冷却水が流れてセルの温度を管理
する。Teslaの冷却シートはモジュール内のセルに巻き付けられており、より多くのセル面積をカバーし、冷却の一貫
性を向上させているようだ。
▪ Teslaのバッテリーはトップシェルが金属製で、ブレードのトップカバーはプラスチック製だ。金属シェルの方がリサイク
ル性に優れ、再販価格も高くなる。
▪ Bladeバッテリーはネジのみだが、BYDはネジとゼラチンベースの構造用接着剤を使ってボルトで固定している。BYD
のパックは分解が容易だが、Teslaのバッテリーは密閉性が高い
BYD Blade Battery Tesla 2170 Battery Cell
40
Teslaの動向
7月31日 (88)
◼ Cybertruckの重量はRivian R1TやHummer EVよりも軽いかもしれない:ティ
アダウンの専門家たち
➢TeslaのCybertruckは、周囲の終わりのない話題性からして、この10年の自動車文化の時代の流れにな
るかもしれない。
✓ Teslaがユニボディ構造であるのに対し、HummerとRivianは一般的に重くなるラダーフレーム・シャーシを採用
している。Cybertruckは、フレームもなく、嵌合インターフェースもなく、効率的な構造的バッテリーパックも採
用されている。
▪ 更に、Cybertruckの驚異的な構造強度である。AピラーやBピラーを含む前面衝突構造は驚くほど硬く、ボロン鋼や
ホットスタンプ鋼で作られている可能性があるとMunro氏は言う。
41
Teslaの動向
7月28日 (99)
◼ ギガファクトリー上海で40秒に1台のEVを生産
➢Teslaのギガファクトリー上海では、40秒ごとに新しいModel 3またはModel Yを製造することができる。
✓ 2023年1月のプレスリリースでミシガン州ディアボーンのトラック工場が49秒ごとにF-150を製造できると発
表したFordをも凌ぐ。
✓ Teslaは2023年第1四半期と第2四半期の決算報告で、上海工場は数ヶ月連続でほぼ最大生産能力で稼
働していると述べた。
42
Teslaの動向
7月27日 (102)
◼ Tesla所有者が売却する理由のトップはElon Musk氏への不満
➢5,000人のModel 3オーナーを対象とした新しい調査によると、Tesla Model 3のオーナーがEVを売却し
て他のブランドに乗り換える理由のトップは、Elon Musk氏への不支持。
✓ 特にアメリカの政治スペクトルの左側にいる人々を中心に、Musk氏に対する考えを改める人が相次いだ。
▪ この調査では、Model 3所有者の87%が次の車としてTeslaを検討していることもわかった。つまり、実際にTeslaか
ら離れようとしている人の割合は全体から見ればかなり少なく、そのうちの5人に1人程度がMusk氏のせいでそうし
ているに過ぎないということだ。
43
Teslaの動向
7月24日 (119)
◼ 米国での収益が伸び悩む中、成長維持のため海外に目を向ける
➢Teslaは米国と中国以外での売上がこれまで以上に増加していることを明らかにした。
✓ 第2四半期にその他の海外市場からの売上が2倍以上の$7.86Bに達したことを明らかにした。米国は依然
としてTesla最大の売上源だが、昨年末の3カ月で$12Bに迫ったTeslaの米国市場での売上は、ここ2四半
期はいずれも減少している。
▪ 「上半期の販売台数の97%を占めたModel 3とModel Yの2モデルについて、同社が「ローカルでの最大値」に達し
たかどうかが問われる」。(RBC Capital)
44
Teslaの動向
7月24日 (120)
◼ 世界のEVレースでドイツの自動車メーカーに差をつける
➢ドイツの自動車メーカーはここ数年、EVにシフトし、Teslaの覇権
に挑戦するという大胆な計画を発表したが、現実的にはさらに
遅れをとっている。
✓ Teslaが今年上半期に販売したEVは89万台近くにのぼり、VW、
BMW、Mercedes-Benzグループ、Porscheの合計よりも多い。
▪ ドイツ勢は、ソフトウェアの問題で主要モデルが遅れ、最大の市
場である中国での販売台数が減少していることに苦戦している。
▪ ドイツの自動車メーカーが過去に繁栄したのは、ガソリンとディー
ゼルで走る車の生産を完成させ、何百もの高品質な地元部品
メーカーがギアボックス、燃料噴射装置、クランクシャフトを供給
していたからだ。
✓ EVは2030年までに中国市場の90%を占めると予想されてお
り、ドイツメーカーにとって、より競争力のあるEVの提供を加速
させることが急務となっている
▪ VWは5カ年計画で€180Bの支出を強化し、その3分の2以上を
ソフトウェアとEVに投入した
▪ Mercedes-Benzは来年、TeslaのModel 3に対抗するため、コン
パクトセダンCLAのEVバージョンを米国に投入する。
▪ BMWは、バッテリーのコストを半減させ、航続距離と充電速度を
現行モデルより30%向上させることを目指している。
45
Teslaの動向 (人事)
8月7日 (64)、8月8日 (54)
◼ 最高財務責任者を交代 Kirkhorn氏が13年間のEVメーカー勤務を終える
➢Kirkhorn氏は2010年にシニア・ファイナンシャル・アナリストとしてTeslaに入社し、5回昇進し、最近では
2019年初めに34歳でCFOに就任した。
✓ Kirkhorn氏は4人しかいない執行役員の一人で、株主に対して会社の重要な発言者だった。
✓ Teslaによると、Vaibhav Taneja最高経理責任者(CAO)が、現在の職務に加えてCFOの役割も担う。
▪ 後継CEOの最有力候補と目されていたKirkhorn氏の離脱は、Teslaのリーダーシップに対する不確実性を新たにする。
◼ 新CFOはMusk氏のメッセージのクリーンアップに備えるべき
➢これまでのCFOであるZachary Kirkhorn氏は、Elon Musk氏の後始末をしてきた。
✓ あるアナリストがTeslaがDojoにいくら費やす見込みかと質問した際、Musk氏は今後1年間で$B以上の出費
を見込んでいると答えた
▪ Kirkhorn氏は突然切り出し、Musk氏が言及した数字は研究
開発費と資本支出の両方からなり、Teslaは設備投資につ
いて3年間の見通しを提示しており、今後も四半期ごとの規
制当局への提出書類で更新していくと述べた。
✓ Musk氏は利益ゼロで車を販売し、自律走行ソフトウェアに
よって後から利益を得るとまで言っている
▪ CFOとしては、ウォール街にこれを説明するのは難しいだろう。
46
Teslaの動向 (人事)
8月9日 (51)、8月8日 (59)
◼ Boschから製造部門トップを引き抜き
➢Teslaは、Boschで25年以上の経験を持つ製造部門のトップ、Dr. Michael Schmitt氏を引き抜いた。物
理学の博士号をもち、ドイツ、中国、メキシコの複数の工場を率いることになるようだ。
✓ Teslaは昨年、Teslaの中国事業を担当していたTom Zhu氏を米国に招き、北米における製造・販売事業を
統括させ、すでにギガファクトリー・テキサスで週5,000台のModel Yの生産を達成し、成功を収めており、北
米における製造のリーダーシップをさらに強化しようとしている。
✓ Eli Lillyの製造担当重役Michael Hildebrand氏をギガファクトリー・ネバダの拡張を指揮するために採用。
◼ ギガ・ネバダ拡張を指揮する新製造幹部を採用
➢Teslaは、ギガファクトリー・ネバダの拡張を指揮するため、Eli Lilyから新たな製造担当重役を採用。
✓ ネバダ工場は現在約30%しか完成しておらず、Teslaとパナソニック
は現在の生産能力を最適化することに注力しており、Teslaは何年
も施設を拡張していない。
▪ Teslaは当初、計画を発表した際、年間105GWhのバッテリーセル、完
成後は年間150GWhのバッテリーパックを生産するとしていた。
✓ 昨年、Teslaはギガファクトリー・ネバダを大規模に拡張し、Teslaセミ
と4680個のバッテリーセルの生産を追加し、最終的に工場を当初
予定していた規模に拡大すると発表した。
▪ その発表から8カ月が経過したが、Teslaはまだ工場の新セクションに
ひとつも着手していない。
完成後の工場のイメージ(黄色)と、Teslaの
オペレーション(赤)とパナソニックのオペ
レーション(青)がある既存の区画
47
Teslaの動向 (その他)
8月10日 (42)、8月10日 (44)、8月6日 (72)
◼ 米当局、バージニア州でのTesla Model Y死亡事故を調査へ
➢7月19日にバージニア州フォーキア郡で発生し、Tesla車はトラック停留所から出ようとしていたトラク
ター・トレーラーに衝突し、運転していた57歳の男性が死亡した。
✓ NHTSA (米国道路交通安全局)は、Teslaとその製品、そしてElon Musk CEOを標的にした一連の調査を
行っている最中で、同社のシートベルト、ハンドル、運転支援機能に問題がある可能性を調べている。
▪ NHTSAはAutopilotのような先進運転支援システムに関する54件目の特別衝突調査を行っており、その内45件が
Tesla車の事故。
◼ 英VolexにNACSコネクターの製造ライセンスを発行
➢Teslaは自社とコネクターとの間に距離を置こうとしている。
✓ その第一歩として、Teslaはコネクターの標準化をSAEに依頼した。
◼ ワイヤレス充電の新興企業を買収
➢ドイツを拠点とするEV充電会社Wiferionは、EV用ワイヤレス充電を専門としている。同社の充電器は
93%の効率と、充電器の上に車両を配置する際の最大40mmの許容誤差を提供できるという。
✓ Teslaはこのワイヤレス充電会社を約$76Mで買収したとTeslaMag Germanyは伝えている。
▪ 買収後、Wiferionのウェブサイトの下部の著作権は "Tesla Engineering Germany GmbH 2023 - Alle Rechte
vorbehalten (All Rights Reserved) "となった。
48
VWの動向
◼ BEV「ID.7」の生産を開始、新たなフラッグシップEVの登場
➢ドイツのエムデン工場で新しいフラッグシップEV ID.7の生産を開始した。
✓ VWは1月のCESでID.7電気セダンを初公開し、VWがこれまで発表してきたMEBベースのどのモデルよりも大幅
にパワフルで効率的なフラッグシップEVを提供することを誓った。
▪ 長距離走行が可能で、広々とした快適な室内空間と先進技術を備え、ドライブ旅行用に設計されており、最もエアロ
ダイナミクスに優れたIDモデルとして、ID.7は低いフロントエンド、ボンネットへの流れるような切り替え、クーペのような
ルーフ、先細りのリアエンドを特徴としている。
▪ 77kWhのProの航続距離は最大382マイル。Pro Sは86 kWhを搭載し、航続距離は最大435マイル
▪ 4月にID.7を正式に発表し、同時に北米、欧州、中国を含む主要市場で発売開始した。
8月21日 (12)
49
VWの動向
◼ 次世代EVプラットフォームのバッテリーシステム組立にHyundaiのMobisを起用
➢Hyundaiグループの中核サプライヤーHyundai MobisはVWからの「大規模受注」を発表した。
✓ Hyundai Mobisは、VWの次世代EVプラットフォーム向けにバッテリー・システム・アセンブリ(BSA)を供給する。
▪ BSAはバッテリー・パック、その他のコンポーネントを組み合わせた完全統合型の製品で、安全かつ効率的な運用を保証
し、EVの性能と品質を左右する重要なEVコンポーネントである。
▪ Mobisの売上の約90%はHyundaiとKiaから得ており、10%はGM、Stellantis、Geelyなどの他の自動車メーカーから
✓ VWは最近、将来のEVのための技術を外注する契約をいくつか結んでいる。
▪ AudiとSAICは7月下旬、新型EVを開発し、同地域でブランドを加速させるための提携を確認した。
▪ その直後、VWはXPeng Motorsの約5%の株式に対して$700Mの投資を行うことを明らかにした。
8月9日 (52)
(注) ICV1: Intelligent Connected Vehicle
50
VWの動向
◼ 7月までのドイツEVレースでTeslaを追い抜く
➢今年前半まではTeslaが市場をリードしていたが、VWの年初7ヶ月のEV登録台数は41,475台で、Teslaの
40,289台を超え、7月VWがトップの座を奪還した。
✓ ID.4とそのスポーティなID.5 GTXが登録台数の大半を占め、7月までの登録台数は22,405台だった。
✓ 次いで小型のVW ID.3が13,647台、E-Upが2,943台となっている。
▪ モデル別では、Tesla Model Yが7カ月間で29,829台と、登録台数の大半を占めた。Model 3は9,045台、Model S
(855台)、Model X(494台)と続く
8月8日 (57)
51
VWの動向
◼ 中国で再びEV提携を模索 今度はJettaで
➢Cailianの報道によると、VWのJettaブランドは、「経済的なEV」を中心に、Leapmotorの技術を使用するため
に交渉を行っているという。
✓ JettaはかつてVWの人気ブランドだったが、自動車メーカーは2019年にこれを切り離し、サブブランドに分類した。
▪ 業界関係者は、今後3年間が自動車のインテリジェンス開発にとって重要になると述べている。
▪ 報告書は、ドイツ車はハードウェアでは優位に立っているが、ソフトウェア部門では不足していると指摘している。
✓ EV新時代では、顧客は外見だけを重視して購入するのではなく、ソフトウェアで定義されたインテリジェントカーに
引き寄せられつつある
▪ Leapmotorとの協力が実現すれば、VWは中国自動車企業の技術力に全面的に依存し、インテリジェント・ドライビングの
分野で自社の欠点を補うことになる (業界関係者)
▪ Leapmotorは今週、新しいEVプラットフォームを公開し、Zhu Jiangming CEOは、同社の技術をライセンス供与するため
に外国の自動車メーカー2社との契約が近づいていると述べた
8月2日 (84)
52
VWグループの動向
◼ 2023年第2四半期のBEV世界販売台数を53%増加
➢VWグループ(VW、Audi、Porsche、Skoda、Seat、Cupraなどを含む)の2023年第2四半期の世界自動車販
売台数は、2,331,500台(前年同期比18%増)だった。
7月29日 (94)
➢第2四半期の比較的好調な回復により、VWの上半期販
売台数は4,372,200台となり、2022年上半期比で
12.8%改善した。
✓ 第2四半期のVWグループのBEV販売台数は約
180,600台(前年同期比53%増)で、総販売台数の
7.7%(前年同期は6.0%)を占めた。これまでで2番目
に多い四半期であったが、広い視野で見れば、まだ満
足できるものではない。
✓ 2023年がVWグループにとって記録的な年になること
は間違いないが、0.9~1.0百万台が可能であるとい
う当初の推測は、楽観的すぎた可能性がある。
53
VWグループの動向 (Porsche)
◼ Porsche、$3.3BのEVバッテリー工場のパートナー募集
➢Porscheは、ドイツ、アメリカ、カナダに近い場所を検討しており、主に電力価格で競争力があり、再生可能
エネルギーが利用可能な場所に決定すると26日に発表した。工場は最大20GWhの容量を持つ予定。
✓ 米国はお役所的な手続きが少なく、インフレ削減法に計上された支援もあるため、ますます魅力的になってい
るとBlume氏は述べた。
✓ Porscheは高性能バッテリーセルに取り組むベンチャー企業、Cellforceを所有しており、すでにドイツ南西部に
ある1.3GWhの工場に投資している。また、サードパーティサプライヤーからセルを購入し、VWのバッテリー部門
PowerCoとも協力している。
7月26日 (104)
54
VWグループの動向 (Porsche)
◼ Porsche初の充電ラウンジがドイツにオープン
➢Porscheは「Porsche Charging Lounge」の名称で世界初の急速充電ステーションを開設した。
✓ 24時間年中無休で営業する試験的ステーションはまずはドイツ、オーストリア、スイスに設置され、Audiの充電
ハブとは異なり、PorscheラウンジへのアクセスはPorscheオーナーに限定される。
▪ 6つの300kW DC急速充電ポイントと4つの22kW AC充電ポイントが提供され、プレミアムな充電体験、快適な雰囲
気、便利で一元的な充電料金の請求を提供する。来年初頭には400kWの充電が可能になると予測している。また、
この充電は、認定を受けた再生可能エネルギー源の電力が使用される。
7月26日 (108)
55
Mercedes-Benzの動向
◼ BEV販売台数、2023年第2四半期はほぼ倍増
➢Mercedes-Benz Carsは、2023年第2四半期の世界自動車販
売台数を515,746台(前年同期比6%増)と発表した。
✓ 上半期の総販売台数は前年同期比4.6%改善し、100万台を
わずかに超えた。
➢その内、第2四半期のPEVの販売台数は95,910台(前年同期比
51%増)で、総販売台数のほぼ5分の1を占めた。
✓ 更にその内、BEVの販売台数は61,211台(Smart BEV約4,900
台を含む)となり前年同期比でほぼ倍増、Mercedes-Benz全体
の11.9%を占めた。
➢2023年第1四半期~第2四半期における世界PEV販売台数
✓ BEV:112,850台(前年同期比93%増)、シェア11.1%
✓ PHEV:74,758台(前年同期比5%減)、シェア7.3%
✓ 合計:187,608台(前年比36%増)、シェア18.4%
8月10日 (46)
56
GMの動向
◼ Buick、新型電気セダン「Velite 6」を中国で公開、驚くほどの低価格を実現
➢BuickはVelite 6を発表し、バッテリー持続時間、フレキシブルなスペース、超低価格をアピールした。
✓ 「Velite 6」には、$15,500からのConfort Editionと、$15,900からのPremium Editionの2種類がある。
✓ どちらも50.3kWhのLFPバッテリーパックを搭載し、CLTC航続距離は最大430km。また、30分間の急速充電
(30%から80%)も可能。
▪ 全長4,673mm、全幅1,817mm、全高1,519mmで、$18,900からのBYD秦プラスEV(全長4,765mm、全幅1,837mm、
全高1,515mm)と直接競合する
▪ 10インチLCDインストルメントパネル、10インチ高精細タッチスクリーン、Gaodeナビゲーション、音声認識、スマートフォン
マッピング、OnStarが装備されている
8月25日 (6)
57
GMの動向
◼ 2023年下半期にUltiumベースのBEV展開計画を発表
➢GMのPaul Jacobson CFOでさえ、立ち上げが難航していることを認めている。
✓ GMはすでにCadillac Lyriq、GMC Hummer EVピックアップ/SUV、BrightDrop Zevo 600を生産しているが、台
数はまだ少なく2023年第2四半期販売実績:Cadillac (Lyriq): 1,348台、Chevrolet (Bolt EV/EUV):
13,959台、GMC (Hummer EV Pickup): 47台。
✓ 今後の生産計画
▪ Chevrolet;Silverado EV Work Truck: Q3'2023
▪ Blazer EV: Q3'2023
▪ Equinox EV: Q4'2023
▪ Silverado EV RST First Edition: Q4'2023
▪ BrightDrop;Zevo 400: Q4'2023
▪ Cadillac;Celestiq: Q4'2023
8月14日 (34)
✓ 販売台数は第3四半期か第4四半期に
初めて4桁、あるいは5桁になるのか?
▪ GMが新型車だけでなく、バッテリー工
場やその他のEV化関連工場への巨額
の投資から利益を得たいのであれば、
販売台数はモデル拡大に追随し、でき
るだけ早く本格的な数字に達する必要
がある。
58
GMの動向
◼ $130,000の高級SUV Cadillac Escalade IQ EVを発表
➢究極のラグジュアリーSUV、$130,000のEscalade IQは、200kWhのバッテリーで450マイルの航続距離、
Super Cruise運転支援技術、内外装の斬新なデザインを備えている。
✓ Cadillacは、収益性の高いEscaladeの販売により、市場シェアの約4分の1を占め、大型高級SUVセグメントを長
年リードしてきた。
✓ Escalade IQは、$58,590のLyriqに続き、Rolls-Royceの顧客を獲得することを目的とした$340,000の4ドア
ハッチバックであり近日発売予定のBEV Celestiqに先行する。
▪ GMは初のBEV SUVであるLyriqの生産に苦戦しており、GMの上層部が昨年、年間20万台を生産できると豪語していた
にもかかわらず、2020年のデビュー以来、累計でわずか5,000台しか納入していない。
8月10日 (41)
59
GMの動向
◼ EV生産立ち上げに苦戦しているとCFOが認める
➢GMは多くのUltiumベースのEVを準備しているが、そのほとんどはまだ生産に入っていない。
✓ そして、生産が開始されたものの、期待する生産能力に達するのは難しい状況。
▪ この問題は先週、Mary Barra CEOが第2四半期決算説明会で初めて指摘した。
▪ 実際に7月、バッテリーの不足が報告され、工場のひとつカナダ・オンタリオ州のCAMIアセンブリーを2週間閉鎖。
➢GMのJacobson CFOは、EVの生産台数はバッテリーモジュールの組み立ての問題によって影響を受け、生産
拡大にまだ苦戦していると述べた。
✓ 昨年、Lyriqの生産目標を25,000台としていたが、7月は1,000台以上生産したが目標を大きく下回る。
▪ GMが2023年の最初の6カ月間に納車したLyriq SUVは2,400台に満たない。
▪ GMCのHummer EVも、2023年上半期の納車台数は49台にとどまった。
✓ GMは、合弁パートナーであるLG Energy Solutionとともに、米国内に3つのUltiumセル工場を持っているが、現在
セルを生産しているのはオハイオ州ロードタウンにある工場のみ
▪ テネシー州スプリングヒルとミシガン州ランシングにある他の2つのバッテリーセル工場は、来年稼働する予定
8月10日 (47)
60
GMの動向
◼ V2H双方向充電機能をすべてのUltiumベースのEVに拡大へ
➢GMは、Ultium Homeエネルギー・マネジメント・バンドルのラインナップを発表してから1ヶ月余り、特に
Vehicle-to-Home(V2H)充電機能に関する新たな詳細と、その技術が今後のEVラインナップにどのような
影響を与えるかを共有した。
✓ GMは、Ultium Platformをベースとするすべての新型EVは、2026年モデルまでに双方向充電機能を搭載するこ
とを決定した。
▪ この技術が住宅所有者にどれだけのコストになるかはまだわかっていない。
▪ GMは、拡張V2H技術の追加詳細と、上記のモデルへの具体的な展開時期については、後日明らかにするとしている。
8月8日 (60)
61
GMの動向
◼ Chevy Bolt EV、瀕死の状態から復帰 GMは新モデルを準備中
➢Marry Barra CEOは25日、GMが第2四半期決算の詳細を発表する中で、Bolt新モデル計画を明らかにした。
◼ EVの収益性を高めるためにBoltの改良が必要
➢GMは先週、Chevy Boltの新バージョンを製造すると発表し、業界関係者を驚かせた。
✓ 新型BoltにはGMの最新のUltium電池が搭載される予定。Boltは、Ultiumがアメリカの消費者の大半に普及する
のに必要な数を出荷できる可能性を秘めた数少ないモデルのひとつだ。
✓ BloombergNEFによると、米国における$50,000の車の市場は年間およそ400万台であるのに対し、$25,000
の車は歴史的に1,300万台売り上げてきた。
7月25日 (109)、8月4日 (74)
▪ GMが最近、EV Blazerの生産を開始したことを明らかにし
たとき、その声明の中に、$45,000前後でスタートするは
ずだったEVのエントリーレベルLT1バージョンを中止したと
いうニュースが埋もれていた。
▪ 最も安いEV Blazerは$56,715。ガソリン・バージョンが
$35,400のこのモデルのファンには高い。
▪ Chevyは、同じく今年生産開始予定のEquinox EVに
$30,000のバージョンを提供すると発表しているが、
Blazerの廉価版は製造される前に消滅したため、Equinox
EVの価格設定はどこからが本当のスタートなのか疑わしい。
62
Fordの動向
◼ Ford CEO、車載ソフトウェア・サービスの1,000%成長を予測
➢Fordはすでに50万人のソフトウェア加入者を抱えており、そのほとんどが商用フリート事業であると、Farley
CEOは記者団との電話会見で語った。
✓ 車両の速度を制御するソフトウェアなどのサービスを販売することで、50%を超える粗利益率を生み出している
とFarleyは言う。
▪ Fordは2025年と2026年に、ベストセラーF-150を含むガソリン車とEVに新しいEVアーキテクチャーを導入する予定。
8月14日 (32)
63
Fordの動向
◼ 初のLFP搭載Ford Mustang Mach-EのEPA評価が発表される
➢スタンダード・レンジ(SR)のMach-E(FRとAWD)にLFPバッテリーを導入することは5月に発表された。当時、
Fordは72kWhのバッテリー(使用可能容量)により、航続距離は250マイル(FR仕様)または226マイル(AWD
仕様)になると発表していた。
8月14日 (35)
✓ LFPを搭載したFord Mustang Mach-E(FR)
の最初のバージョンが最近、EPAのウェブサ
イトに登場し、約束通りEPA複合航続距離
は250マイルで、引退したNCM搭載バージョ
ンより3マイル多い。
✓ LFPバージョンは最大150kWの電力を受け
入れ、10~80%の充電状態まで33分で充
電できる。
▪ 一方、従来のNCMバージョンは115kWしか
受け入れられず、同じ10~80%の充電に
38分を要した。
▪ ただし、0-60マイルが5.8秒ではなく6.3秒
と少し遅い。
64
Fordの動向
◼ 走行中にEVを充電する技術で特許を取得
➢2022年1月20日に出願され2023年7月20日に米国特許商標庁(USPTO)により公開されたFordの特許
は、「路面充電コイルの位置合わせと監視」と題され、ダイナミックワイヤレス充電としても知られる移動体向
けのワイヤレス誘導充電を扱っている。
✓ 車両に地中レーダーを搭載し、コイルに照準を合わせる。レーダーのデータは制御システムに送られ、自動的にス
テアリングを調整し、路内コイルと車両の受信機を正確に位置合わせする。
8月14日 (37)
65
Fordの動向
◼ 米国 2023年7月のFord BEV販売台数は6,280台
➢7月の米国におけるFordおよびLincolnの総販売台数は、前年同月比約6%増の173,639台となった。 今年
1~7月の累計では、1,181,207台(前年同月比9.4%増)となった。
✓ 全体的には前年を上回っているが、EVの販売台数は期待外れとなった。
▪ 7月のFordのBEV販売台数は6,280台で、前年同月比18%減、ブランド総販売台数の約3.8%(前年同月は4.9%)。
▪ 1~7月で、Fordは米国で約32,000台のBEVを販売した(前年比4%増)。これはブランド全体の販売台数の約2.8%。
✓ 2023年におけるBEVの1-7月累計販売台数
▪ Ford Mustang Mach-E:17,977台(21%減)
▪ Ford F-150 Lightning:10,309台(131%増)
▪ Ford E Transit:3,703台(5%増)
▪ 合計:31,989台(4.4%増)、シェア2.8
▪ 2022年のフォードのBEV販売台数は61,575台でFord全体(Lincolnブランドを除く)の3.5%を占めた。
8月3日 (79)
66
Fordの動向
◼ EVピックアップ・トラック工場を再稼働 価格引き下げが需要増に拍車
➢価格引き下げが米国ドライバーの幅広い層に完全EVの需要を喚起することに賭け、EVピックアップトラック
F-150 Lightningの生産を再開した。
✓ ミシガン州ディアボーンの工場では、この夏さらに6週間、生産が一時停止された。同社は9月と10月にF-
150Lightningの販売が「大幅に増加」すると予想している。
▪ 「我々は今、生産能力を拡大しており、その生産能力を最大限利用するつもりだが、市場がどうなるか見てみなければな
らない」と、Fordのmodel-e部門で最高顧客責任者は語った。
✓ FordはF-150 Lightningの価格を17%も引き下げ、黎明期の米国EV市場でシェアを拡大し、TeslaやGMとの競
争をかわそうとしている。
8月1日 (86)
▪ この値下げにより、最も高価なピックアップ・トリムを
除くすべての車種が、$7,500ドルものEV税額控除の
対象となる。
▪ Fordは、第3四半期までにトラックの生産能力を年間
15万台まで引き上げる計画を改めて発表した。
▪ 値下げによって注文は6倍、ウェブトラフィックは3倍
に増加したと、Fordは15日火曜日に述べた。
67
Fordの動向
◼ 第2四半期の販売減少に伴いEVの60万台生産目標を延期
➢Fordの最新決算報告書によると、売上は$1.8Bで前年同期比で2倍以上の増収となった。しかし、Model E
事業部門が第2四半期に$1.08Bドルの巨額の営業損失を計上し、営業利益率がマイナス58.9%であった
ことから、60万台のEVを生産するという目標を来年に延期した。
✓ Mustang Mach-Eの販売台数は前年同期比で21.1%減少し、EVユニット全体の販売台数は第1四半期比で
2.8%減少した。ただし、6月のEV販売台数は35.5%増であった。Fordによると、Mustang Mach-Eを生産するメ
キシコ工場の拡張は完了し、今年後半には販売が回復し始めるという。
✓ F-150 Lightningは最大$10,000の値下げを受け、来年からは北米製のLFPバッテリーが搭載される見込みで、
さらなるコスト削減に貢献するはずだ。Mustang Mach-EにはすでにLFPパックが搭載されている。
◼ 増産計画の遅れはEVの価格競争のせいだと非難
➢Fordは27日、EVの年間生産台数60万台という今年末の目標を達成するにはあと1年かかると発表した。
Fordはまた、2026年末までに年間200万台のEVを生産する計画を断念した。
✓ 現在、EVによる今年の損失は以前の見積もりでは$3Bだったが、$4.5Bに達する見込みでこれは昨年の$2.1B
の2倍以上である。
✓ 遠いEVの損益分岐点:John Lawler CFOはアナリストに対し、Fordはもはや今年中にEVで収支均衡を達成でき
るとは考えておらず、2026年末までのEVマージン8%という目標も微妙だと述べた。
7月28日 (98)、7月27日 (100)
◼ Stellantis CEO、VWとGMが中国で「プレッシャーにさらされている」と発言
➢ライバルのVWとGMは中国での競合他社による価格引き下げで「圧力下にある」とし、世界最大の自動車市
場で規模を縮小するという決断に満足している。
✓ Stellantisは、昨年、地元の政治家による市場干渉を理由に、中国で唯一のJeep工場を閉鎖した。
▪ VWのシェア低下は、中国のEVメーカーがますます洗練された、そして手頃な価格のモデルを投入するようになり、レガ
シーな海外ブランドの影響力が低下していることを反映している。
68
Stellantisの動向
◼ €25,000以下の新型Fiatのような、より手頃な価格のEVで消費者を誘う
➢FiatのOlivier Francois CEOによると、新型EVの価格は€25,000(約$27,500)以下で、Fiat Pandaのデザ
インを参考にするという。
7月26日 (105)、8月7日 (65)
✓ Fiatの新型EVは、同じStellantisのサブブランドであるCitroenの
e-C3とともに、€25,000以下のEVモデル第2弾となる。
▪ Stellantisは、RamやFiatのような自動車メーカーを擁する米国で攻
勢をかける一方で、消費者がより小型で手頃な価格のEVオプショ
ンを求める欧州でも、潜在的に実りある市場を狙っている
➢ここ数カ月だけでも、StellantisはFoxconnとEV用半導体を生産す
る合弁会社を設立し、Jeepのような世界的なEVブランド向けに新
しいEVプラットフォームを発表し、Samsung SDIとともに米国で2番
目のEV用バッテリー製造施設の計画を発表した
69
Rivianの動向
◼ 今年は計画を上回る52,000台のEVを生産へ
➢Rivianが今年の金利・税金・減価償却費控除前の調整後損失を$4.2Bと予想したため、株価は市場取引後
の下落に転じた。
✓ 事前ガイダンスから$100Mの改善ではあるが、アナリストが予想した$4.18Bの損失には及ばなかった。
▪ Rivianが、次のTeslaを目指すEV新興企業群の中で有力候補と目されていた2021年に、大ヒット市場デビューを果たし
た勢いを取り戻すには、確実な生産拡大が不可欠である。
▪ Rivianは昨年、25,000台の車両を製造するという目標を僅差で達成できなかったが、今年3月社内で今年の生産台数
は62,000台が可能だと社員に語ったという。
➢混迷を深めるEV市場において、Rivianがコスト圧力に直面する中、黒字化への挑戦は混沌としている。
✓ Rivianをはじめとする新興のEVピュアプレイは、需要逼迫が過ぎ、初期のEV採用者の波を超えて十分な買い手を
見つけることに挑戦している。
▪ Rivianは、今年の生産計画を増やし、ますます混雑するEV市場で新進プレイヤーとしての地位を再確立するため、大赤
字が続くと予想している。
▪ 第2四半期は調整後で1株当たり$1.08の赤字となり、Bloombergが集計したアナリスト予想平均の$1.37を上回った。
▪ 売上高は、$34Mの規制控除を含めて$1.1Bに増加した。
▪ 現金、現金同等物および短期投資は$10.2B。
8月8日 (55)
70
Lucidの動向
◼ Lucid Air Sapphireの最終スペックが発表される
➢Lucidは8日、Tesla Model S Plaidに匹敵する「高級EVスーパースポーツ
セダン」の最終スペックを明らかにした。1,200馬力以上を誇り、0-60マ
イル加速がわずか1.89秒。
✓ さらに良いことに、EPA推定値で427マイルの航続距離を3.61 mi/kWh
の効率で走行できる。
8月8日 (61)
▪ Tesla Model S Plaidは1,020psのピークパワーを発揮し、0→60
加速1.99秒、1/4マイル加速9.23秒。最高時速200マイル、EPA
推定航続距離396マイル。
71
GM-SAIC-Wulingの動向
◼ 中国で$14,000以下からのBaojun Cloud EVを発売開始
➢GMの合弁会社(SGMW: GM、上海汽車、武陵汽車の中国におけるJV)傘下の宝駿汽車(Baojun)は10日、
中国で95,800元($13,2000)からのBaojun Cloud (宝駿雲朶) EVハッチバックを発売開始した。
✓ SGMWはまた、3月末に$10,000以下のWuling Bingoを発売し、発売後1ヶ月で16,383台という驚異的な販
売台数を記録した。
✓ 全長4,295mm、全幅1,850mm、全高1,652mmのBoajun Cloud EVは、BYDのDolphinやVWのID.3と競合する
と予想されている。Boajun Cloudのは、LingOS 2.0のエコロジー・コックピットが初めて採用されている。
8月11日 (40)
72
BYDの動向
◼ 中国市場不振も販売300万台達成に自信
➢年初にTeslaが始めた価格競争は、他のEVメーカーを圧迫しているが、BYDは価格競争に加わることなしに、
幅広いモデルと価格帯に頼って購入者を引き付けている。
✓ 月曜日、第2四半期の利益が前年同期比145%増の68億元($934M)、売上高が67%増の1400億元となり、
3ヶ月間で過去最高の販売台数を記録したことを発表した
▪ BYDは、今年7月までに150万台のBEVとPHEVを販売し、年間目標の半分を達成した
8月30日 (2)
73
BYDの動向
◼ IAA Mobility(9月5日-10日@ミュンヘン) でDenzaを含む複数のEVを発表
➢BYD Autoは、EVの生産と世界市場の拡大において、今年も注目すべき成果を挙げ続けている。
✓ 現在までに70カ国以上の400都市で事業展開しており、今月には5百万台目のPEVをラインオフした。
✓ 今回、BYDが来月ミュンヘンでSealの販売を開始するだけでなく、Denzaブランドも欧州で正式に立ち上げる。
▪ Denzaは、2010年にスタートしたBYDとDaimlerの合弁事業で、最初の数年間は1台のEVしか生産していない
▪ その後、Daimlerは出資比率を10%まで引き下げたが、Denzaは現在中国で2種類の完全EVを販売しており、最新モデ
ルはD9と呼ばれる多目的車(MPV)。これがDenzaの欧州進出の足がかりとなる。
8月22日 (10)
74
BYDの動向
◼ プラグイン車(BEVとPHEV)生産累計500万台を達成
➢BYDの場合、販売台数はBEVとPHEVでほぼ均等に分けられており、BEVがわずかに多い(BEVが250万台
以上、PHEVがほぼ250万台)。
✓ Teslaは2023年6月末時点で460万台以上のBEVを生産しており、これに近い。
▪ BYDによると、300万台のNEVから500万台のNEVに移行するのに、わずか9カ月しかかからなかった。
✓ BYDは直近、単月で26万台以上のPEVを販売する新記録を樹立し、今年1-7月の販売台数は150万台超え、
2023年の出荷台数は300万台に達する可能性がある。
8月10日 (45)
▪ 1995: BYD電池会社設立(当初はニッケル水素電池)
▪ 2003: BYD Auto設立
▪ 2008: 最初のNEVを発表
▪ 2021: 5月 13年でNEV100万台
▪ 2022: 11月:NEV300万台(100万台から1年半後)
▪ 2023: 8月:NEV販売500万台(300万台から9ヶ月後)
✓ BYDは輸出への取り組みも加速しており、今年1~7月
の中国国外での販売台数は92,469台に達した。
▪ これは2022年全体を上回る数字
▪ BYDのバスは現在、70カ国の400以上の都市(ただし
大半は中国)で使用されており、乗用車は54カ国以上
で販売されている
75
BYDの動向
◼ BYDの台頭と世界のEVブームを示す5つのチャート
➢乗用車の新車販売台数に占める割合は中国が最も大きく、2022年
の乗用車EV販売台数は610万台近くに達し、BYDのようなプレーヤー
に規模を与えている。
✓ 中国は、販売台数とバッテリー技術でも先頭を走っており、価格を下
げている。
✓ 中国国内では、EVを生産する企業の数は2019年の500社から約
100社に減少しているが、競争は激しく一部企業が育っている。
8月3日 (76)
76
BYDの動向
◼ スウェーデンで7月に最も売れたBEVはBYDだった
➢BYD Atto 3は、7月にスウェーデンで最も売れたBEVであり、欧州市場に参入したばかりの中国メーカーに
とって好材料となった。
✓ スウェーデン自動車協会(Mobility Sweden)のデータによると、BYDはこのクロスオーバー・スポーツ用多目的車
を721台販売し、VW ID.4を上回った。
▪ 全ドライブトレインの登録台数では、Volvo CarsのXC60が、約$41,464で販売されているAtto 3を僅差で上回った
✓ Tesla Model Yは、Volvo Carsの2車種を抑えて、今年最初の7ヵ月累計スウェーデンで最も売れている自動車。
8月3日 (77)
BYDのSUV「Atto 3」: Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
77
BYDの動向
◼ 中国で最も売れている自動車ブランドとしてVWとの差を広げる
➢中国自動車技術研究センターのデータによると、BYDは6月までの四半期にPHEVとBEVを595,300台販売
し、市場シェアを11.2%に伸ばした。
✓ VWは合計で544,000台を販売し、そのうちBEVは23,433台でおよそ4%だった。TeslaのEV販売台数は
157,000台で車両台数としては12位で、BEV販売台数では、TeslaはBYDに次いで中国で2位。
▪ この傾向は、レガシーな外国ブランドやガソリン車の影響力が低下していることを反映している。
▪ PHEVやBEVを含む新エネルギー車の6月の中国での販売台数は、25%増の736,000台と急増し、販売台数のほぼ5
台に2台を占めた。
7月25日 (110)
78
Li Autoの動向
◼ 四半期に10万台以上のEV納入を目指す
➢Li Autoは6月までの3ヶ月間、過去最高の86,533台を販売し、287億元の売上で27億元($375M)の純
利益、売上総利益率21.8%に達した。
✓ 第3四半期には333億元の売上を見込んでおり、EVの販売台数は10万~10万3000台に達するとしている。
✓ 7月の中国における新エネルギー車の販売台数は前年同月比32%増の641,000台と急増し、中国のライバル
であるBYD、Xpeng、Nioはいずれも先月の販売台数を伸ばしたが、Teslaの販売台数は6月から31%減少した。
➢2015年に設立されたLi Autoは、2022年半ばにファミリーユーザーをターゲットにした3車種をリリースする
までは、唯一のモデルである長距離EVスポーツ用多目的車に依存していた。
✓ 2025年までに5車種の高電圧BEVを含む11車種のラインナップを揃え、3,000カ所の充電ステーションを建設
する計画。
8月8日 (53)
79
Nioの動向
◼ 四半期決算は赤字、利益率も低下
➢6月30日に終了した3ヶ月間でNioは60億6000万元($831M)の純損失を計上した。
✓ これはアナリスト予想平均の47億元を上回り、前年同期の28億元の損失の2倍以上となった。
▪ 四半期の販売台数は6%減の23,520台となり、会社予想の下限となった。
✓ 第3四半期に55,000台から57,000台の車両を納車する計画で、189億から195億元の売上を見込む。
▪ 「NT2.0プラットフォームに基づく製品移行に加え、販売網の拡大や販売力の強化により、2023年後半の納車台数は
堅調な伸びを見込んでいる」 (Li CEO)
8月29日 (3)
80
Nioの動向
◼ BEV SUV「ES6」を1日300台以上生産
➢NIOは5月24日、これまでで最も重要かもしれない第二世代BEV「ES6」を発表し。調査会社が、その後3
日間で約330店舗で約29,700台の予約が入り、6,600台が確約した。
✓ NIOは7月に20,000台以上を納車し、その54%(11,118台)が新型ES6で、単一車種としては月間販売新記
録を樹立した。
▪ NIOは一部の施設をシングルシフトからダブルシフト生産に切り替えた
▪ NIOは7月下旬から8月上旬にかけて、生産ラインを改良するために5日間生産を停止した。その結果、NIOの保険登
録台数はこの2週間で落ち込み、8月第1週は20%減、第2週はさらに23%減となった
8月21日 (11)
✓ 第二世代「ES6」は、NIO Adam(NvidiaのOrin SoCを搭載)上に構築
されたシステムを搭載し、1016 TOPSで自律走行車を動かすために、
大量のアプリケーションとネットワークを処理できる。
▪ 75kWhが$51,600から、100kWhが$59,300から。$41,500のバッテ
リー・アズ・ア・サービス(BaaS)オプションも提供している。
81
XPengの動向
◼ DiDiの事業部門買収で急騰するXpeng
➢Xpengは、DiDi Globalのスマートカー開発部門を買収することで合意し、株価が急上昇した。
✓ 契約の一環として、Xpengは2024年にDidiと提携して新しいEVブランドを立ち上げる予定。
▪ プロジェクト "MONA "と名付けられたこの車は、大衆市場セグメントをターゲットとし、価格は約$20,000となる。
▪ 自律走行機能に多額の投資を行ってきたXpengは、車両管理、マーケティング、保険、充電設備、ロボットタクシー、
国際市場についてDidiとの協力関係を模索すると述べた。
✓ これの提携はXpengが中国市場向けEVを共同開発するためにVWから$700Mの出資を受けた1カ月後のこと
✓ XpengはDiDiのモビリティ・プラットフォームから得られる車両データを集中的に活用することで、自律走行アル
ゴリズムを強化できる可能性がある。
8月28日 (5)
82
XPengの動向
◼ 第2四半期に記録的な赤字を計上し株価は下落、しかしG6が販売急進
➢XPengは18日第2四半期決算を発表し、売上高は回復したものの記録的な赤字となった。
✓ XPengは自国市場でBYD、Tesla、NIOなどのEVメーカーとの厳しい競争に直面し、損失が拡大している。
➢第2四半期の販売台数は23,205台で、1~3月期より27.3%増加したが、前年比では36%減少。
✓ 記録的な赤字にもかかわらず、最近発売された「G6」がTesla Model Yのライバルとして販売台数を伸ばして
おり、第3四半期に39,000台から41,000台の販売を見込んでいる。
✓ 6月下旬にG6を発売し、価格は$28,500から$38,000で、CLTC航続距離は最大469マイル
▪ Model Yの価格は$36,000から$48,000で、CLTC航続距離は最大338マイル(545km)
✓ XPeng G6は、SEPA 2.0を採用した当社初の戦略モデル
8月18日 (13)
83
XPengの動向
◼ 自律走行リーダー辞任で株価下落
➢Xpeng Motorsは2日水曜日、同社の自律走行事業を率いてきたDr. Xinzhou Wu氏が退社すると発表した。
✓ Wu氏はチーム(+1,000人のメンバー)を率いて、基本的な先進運転支援システム(ADAS)から市街地への移
行を3年半という驚異的なスピードで進め、City NGPをリリースした。XPengのCity NGPはTeslaのFSDに似て
いる。
✓ 同社のリーダーによると、XPengは今後もAIを重視した組織改革を進めていくという。
8月2日 (83)
84
XPengの動向
◼ VWとXpengの取引は、中国のEV支配が拡大している証拠
➢VWによるXpengへの$700Mの出資は、EVの新興企業への信任投票であり、中国がクリーン自動車への
世界的な移行を急速に支配し始めていることを示す兆候である。
✓ この取引により、VWはXpengの株式4.99%を取得し、取締役会のオブザーバーに就任する。
✓ VWとXpengは、中国市場向けに少なくとも2車種のVWロゴ入りバッテリーモデルを計画しており、最初のモデ
ルは2026年に登場する予定。
▪ 今回の提携は、XpengのEVプラットフォームとソフトウェア技術に対する信頼感を高め、その価値を反映するもの。
▪ 今後の協力関係は「中国市場に限定されるものではなく、合弁事業や共同研究、その他の手段を通じて中国の先進
的なEV技術をアウトプットすることで、世界市場へと広がっていくだろう」 (86Reseach)
7月27日 (101)
85
XPengの動向
◼ VW、$700MのXpeng株を取得 中国を取り戻すEV協定を締結
➢VWは声明の中で、「最先端のソフトウェアとハードウェアを搭載する」と述べている。
✓ VWのOliver Blume CEOは何度も中国を訪れ、運転支援機能、インフォテインメント、製品を中国市場に適合
させることを優先した再建努力に弾みをつけている。
▪ Audiブランドは、新しいEVプラットフォーム開発の遅れに直面しており、競争力の妨げとなっている。
▪ VWは "in China, for China "戦略を強化するために現地企業を活用し、Horizon Roboticsと自律走行技術を開発し、
ThunderSoftと車載ソフトウェアで提携し、中国のバッテリーメーカーであるGotion High-Techと協力している。
7月26日 (103)
86
Geelyの動向 (Zeekr)
◼ Teslaを侮蔑する一方で、新型EV「001」のパフォーマンス・バージョンを予告
➢Tesla Model S Plaidを”dull”と称し、フラッグシップ・セダン001のパフォーマンス・バージョンFRを予告。
✓ ZEEKRブランドは2021年3月にGeelyによって発表され、その10月にはすでにフラッグシップの001セダンを中国
の組立ラインから送り出していた。
▪ その後、中国市場でTeslaに対抗するために設計された$30,000を下回る“ZEEKR X SUV”を含む、2モデルが登場した
▪ ZEEKRのこの初の高級スポーツカー“ZEEKR 001 FR”は100万人民元($138,700)を超える価格からスタートし、年内に
納車される可能性がある。
✓ 中国での生産台数は増加の一途をたどり、生産開始からわずか1年半後の今年4月には10万台のEV
を出荷した
▪ 標準モデルの001と前述のZEEKR Xは、新たな市場への進出に伴い、EUで予約注文を開始している
8月10日 (43)
新型ZEEKR 001 FRのファースト・グラフィティ / Credit: ZEEKR
HyundaiとKiaの動向
◼ HyundaiとKiaは、世界的な販売台数急増の中、中国では黒星
87
8月23日(9)
Hyundai Santa Cruz クロスオーバー・トラック・コンセプト(出典:Hyundai)
➢米国の対ミサイルシステム(Thaad)が韓国に配備されたことで
反韓感情が中国に押し寄せ、Hyundaiを含む韓国製品に対する
報復措置が発動された2017年以来、緊張が回復していない。
✓ 今年1~7月の販売台数は、2008年以降で最低
▪ 昨年のEV販売は、BYD180万台、Tesla44万台に対し約300台
➢他の国際的な自動車メーカーも同様の課題に直面している
✓ 昨年Stellantisはジープ工場を閉鎖し、VWとGMはBYDを筆頭
とする現地メーカーとの競争に苦しんでいる。
Hyundaiの動向
◼ 7月に19,600台以上のBEVを販売
➢Hyundai Motor(HyundaiとGenesisブランド)は、7月の世界販売台数が334,968台で、1~7月は
2,416,508台(前年同期比9.3%増)。
✓ 1-7月のBEV販売台数は前年比67%増の164,801台で、PHEVは前年比18%増で32,483台。
▪ BEVはHyundai全体の6.8%、PHEVは1.3%。
✓ YTDでIoniq 5は68,982台、Ioniq 6は39,258台。GenesisのBEV(GV60、EV70、G80)の卸売出荷台数累計
は12,958台(前年比21%増)。
▪ YTDで、PEVの卸売出荷台数は197,000台を超え、Hyundai Motor全体の約8.2%を占める
88
8月17日(18)
Hyundai Santa Cruz クロスオーバー・トラック・コンセプト(出典:Hyundai)
Hyundaiの動向
◼ 重要なEV市場インドをターゲットに5つのEVモデルを計画
➢Hyundaiグループは、世界最大の自動車市場のひとつであるインドをターゲットに、EVへの移行を進めるた
め、インドで5車種のEVを発表する計画。
✓ Hyundaiグループは昨年、年間販売台数でGM、日産、Stellantisを抜き、世界第3位の自動車メーカーとなった。
✓ 2030年までに200万台のEVを販売するという目標をサポートするために約$30Bを投資する。
▪ インドでは2032年までに5つのEVモデルを投入する一方、2027年までに充電ステーションを439カ所に拡大する計画
▪ KiaもインドのEV市場を「強力なターゲット」とし、まず2025年から同市場に最適化した小型EVを生産する。
➢インドの昨年の新車販売台数は476万台で、米国と中国に次ぐ規模だった。乗用車市場だけでも、2030
年までには500万台以上に達すると予測されている。
✓ インド政府は2030年までに自動車販売台数の30%をEVにすることを目指しており、これは150万台以上の
EVに相当する。
89
8月8日(58)
Kia EV6(出典:Kia)
Hyundai IONIQ 6(出典:Hyundai)
Hyundai IONIQ 5(出典:Hyundai)
Hyundaiの動向
◼ 決算発表後に売上高と利益目標を上方修正
➢Hyundaiは、良好な為替レートとプレミアムモデル(Genesis、Palisade、Ioniq 5等)の人気上昇を背景に、
今年1月に発表した11.5%の目標から、15%もの増収を目指している。営業利益の成長率目標も従来の
6.5%〜7.5%から8%〜9%に引き上げた。
✓ Hyundaiは当四半期、世界で106万台を販売し、前年同期比8.1%増となった。北米での販売台数は11.3%
増加し、欧州での販売台数は4.5%増加した。中国は45%増、インドは7.7%増。中南米での販売は14%減
少した。
▪ HyundaiとKiaの米国における合計市場シェアは、2018年の7.3%に対し、今年は約11%に跳ね上がった。
90
7月26日(106)
Hyundai Santa Cruz クロスオーバー・トラック・コンセプト(出典:Hyundai)
Kiaの動向
◼ 7月にEV6とEV9、出荷台数が1万台を突破
➢KIAは、7月の世界販売台数が260,472台(前年同月比0.3%増)。ここ1年以上で低い伸び率。1~7月
は1,836,495台(前年比9.4%増)。
✓ 7月のKIA EV6とEV9の卸売販売台数は10,326台で、うちEV6が9,045台、EV9が1,281台。
▪ 1-7月のKIA EV6/EV9の卸売販売台数は66,000台を超えた(前年比32%増)。
▪ EV9は最初の2ヶ月で1,000台を超えた。7末迄でEV9の大半は韓国で販売され、輸出は70台。
91
8月17日 (19)
92
トヨタの動向
◼ BEV bZ4XはCamryのHEVよりリース料が安くなった
➢bZ4Xの希望小売価格は$43,835でCamry HEVは$31,584と$12,000以上高い。
✓ 一方、リースでは実質的にbZ4Xは月額$528でCamry HEVは月額$552。
✓ 最大の要因は、bZ4XがIRAによる$7,500のリースクレジットを受けられることだが、それ以上にbZ4Xのリース価
格はここ数ヶ月間下落している。
▪ IRAの下では、リースEVは商用車に分類され、多くのEV購入者が不適格とする調達要件が免除される
8月17日 (21)
93
トヨタの動向
◼ 中国のパートナー、ロボットタクシー・ベンチャー設立に合意
➢トヨタと中国の製造関連会社広州トヨタ、そして自律走行技術企業のPony.aiの3社は、自動運転EVを大衆
に提供することを目的とした合弁会社を設立し、ドライバーレスEV構想に10億元($139M)以上を投資する。
✓ トヨタは3年前にPony.aiに$400Mを投資し、2019年に結ばれたパートナーシップを強固なものにした。
▪ 2016年に設立されたPony.aiは、広州汽車グループ(GAG)と関係があり、GAGは広州トヨタでトヨタとパートナーでもある。
8月9日 (50)、8月4日 (75)
◼ EVロボットタクシー、中国での「大規模展開」を目指す
➢GACトヨタ(トヨタとGACグループの中国における折半出資の合弁会社)は
Pony.aiにトヨタブランドのEVを提供する。トヨタの車両冗長システムを搭載
したEVは、L4自律走行に対応できる。
✓ 2019年8月、トヨタとPony.aiは中国で自動運転車を進め、後に公道でテ
ストすると発表した。同社は現在、中国のティア1都市に約200台のトヨタ
とLexusブランドのロボットタクシーを配備している。
▪ トヨタの新合弁会社は、完全無人の電気式ロボットタクシーの「将来の量産
化」と「大規模展開」を目指している。
▪ ロボットタクシー導入の動きは、トヨタが中国の自動車市場でEV化への移行に
苦戦していることを受けてのものだ。
▪ トヨタは今週初め、中国市場で「競争力のあるEV化車両」を投入するため、技
術やソフトウェアの現地開発を加速させる計画を明らかにした。
94
トヨタの動向
◼ トヨタは業界に次のEV革命をもたらすか?
➢トヨタは、2022年の自動車メーカーのBEV販売台数世界ランキングで29位で、BEVは、2022年のトヨタの総
販売台数1,048万台のわずか0.2%。
✓ 6月に発表された "EV化 "計画では、1回の充電で、2026年から600マイル、2028年以降は900マイルの走行
が可能なバッテリーを開発するという。
▪ トヨタは、その規模、ノウハウ、国際的なプレゼンスという、Teslaが現在も築きつつある3つの要素のおかげで、ひとたび
すべてが整えば、都合よく飛びかかる準備ができるだろう。
➢EVへの移行が急速に進む市場で生産調整のため、中国で契約工場従業員約1,000人を解雇。
✓ トヨタの人員削減は、三菱自動車が長年の販売不振の後、今月初め中国事業の停止を決定したことに続く。
7月30日 (93)、7月25日 (112)
95
日産の動向
◼ 日産、アライアンス再編でRenault EV部門に$663Mを投資へ
➢日産は、RenaultのEVベンチャー、Ampereに投資する計画を最終決定し、問題を抱える自動車アライアンス
のバランスを調整するための数ヶ月にわたる交渉に終止符を打った。
◼ 次世代LEAFやMaxima後継車を含む3つの新型EVをディーラーにプレビュー
➢日産は2025年頃にEVキャンペーンを開始する見込みで、ディーラーには2030年までに19車種のBEVを含
む27車種の電動化モデルを発売する予定であることが伝えられた。
✓ LEAFの後継モデル、Maximaの後継となるパフォーマンス・セダン、そして第3のBEV、3つの新型EVを披露した
✓ 2026年後半にe-Powerシリーズハイブリッド技術を米国に導入すると発表した。
▪ 内田CEOは、ICEとEVの両方に投資することを約束し、トヨタのようなハイブリッド・アプローチにこだわった
▪ また、トヨタ同様、日産も開発中の固体電池の詳細をアピールした。
7月26日 (107)、8月24日 (7)
96
日産の動向
◼ 日産のBEV世界販売台数が100万台を突破
➢日産自動車は、2010年12月にLEAFを市場に投入して以来、全世界でのEV販売台数が100万台という大
きな節目を迎えた。
✓ これは多くのメーカーに達成できない結果であるものの、15年前にEV投資を契約した際に同社が当初予想した
よりも大幅に遅れての達成となった。2010年、日産のCarlos Ghosn前CEOは2013年までに年間50万台のBEV
販売を予測していた。
✓ 日産によると、LEAFは2010年12月から2020年9月までに50万台を含む65万台以上が販売された。
✓ 地域別のBEV累計販売台数を見ると、EVの日産車が最も多いのはヨーロッパであることがわかる:
▪ 日本 - 23万台
▪ 北米 - 21万台
▪ ヨーロッパ – 32万台
▪ 中国 - 23万台
▪ その他の地域 – 1万台
▪ 合計 – 100万台
▪ * 2023年6月30日現在、数値は四捨五入、台数ベース
✓ 日産によると、「さくら」の日本での累計受注台数は5万台(納車台数は不明)
✓ 長期ビジョン「日産アンビション2030」で新たな目標を設定した。それによると、2030年度までにEVモデルを19
車種投入する(先に発表した15車種から増加)
✓ 2028年度までに自社開発の固体電池を導入するという目標
7月25日 (116)
97
日産の動向
◼ 米国:2023年第2四半期、日産BEV販売はAriyaのおかげで改善
➢日産によると、2023年第2四半期の米国での販売台数は227,824台で、前年同期比32%増となった。今
年これまでのところ、日産はほぼ448,000台を販売した(前年比24%増)。
✓ BEVは、日産は第2四半期に4,215台販売し、これは前年同期比で30%増であった。これは総販売台数のほぼ
2%に相当する。
✓ 2023年上期における日産のEV販売台数(前年比)
▪ 日産Ariya:5,195台(新車)
▪ 日産LEAF:4,234台(前年比44%減)
▪ BEV合計:9,429台(前年比24%増)、構成比2.1
7月3日 (126)
98
ホンダの動向 (Acura)
◼ AcuraがついにEVの仲間入り、競争力のある航続距離とハンズフリー運転の
ZDXを発表
➢ホンダAcuraが、2010年モデルとして初めてデビューしたネーミングプレートZDXをBEVで復活させた。
✓ ZDX A-Specバージョンは、シングルモーター・パワートレインとデュアルモーター・パワートレインのオプションが用
意され、デュアルモーターのタイプSトリムも用意される。充電率は、最大190kWでDC急速充電器で10分間で81
マイルの航続距離を補充できると述べている。
✓ タイプSトリムには、Acuraの新しいAcura Watch 360+システムも導入され、自動パーキング・アシストなどの他の
機能に加えて、最大40万マイルの対応道路でのハンズフリー運転が可能になる。
8月17日 (20)
99
ホンダの動向
◼ SUVシフトにより小型EVの代替を見送り
➢Autocarによると、ホンダ初の大衆向けBEVであるHonda Eは、小型シティハッチバックの市場が縮小し、顧客
がSUVを求めているため、時期が来ても後継車が登場することはないだろうという。
✓ 航続距離はWLTP評価でわずか131マイル(211km)と、ほとんどの市街地走行には十分だが、フル充電での航
続距離が140マイル(230km)と謳われている安価なDacia Springよりも低い。「E」の欧州での販売台数は、デ
ビュー年の2020年がわずか4,078台、2021年が3,752台。
▪ ドイツでは、Springは€22,750から、Honda Eは€39,900からとなっている。
▪ 現在、ホンダはヨーロッパでEV「E」を販売しており、最近発表されたクロスオーバー車「e:Ny1」の受注は今年後半に開始
される予定。e:Ny1はドイツでは€47,590から。
7月25日 (117)
100
バッテリーの動向 (CATL)
◼ 「超高速充電バッテリー」を発表、10分の充電で400Kmの航続距離を提供
➢CATLの新しい急速充電LFPバッテリー「神行(ShenXing)」は、高速イオンリング技術、新しい超伝導電解
液処方、超薄型で安全なセパレーターなどの自社技術を搭載している。
✓ このバッテリーは、広い温度範囲で急速充電を実現した
▪ CATLによると、-10℃の気温でも30分で0から80%まで充電できるという。
✓ ShenXing (神行)という名は、普通の人々のために価値を創造し、極限のスピードで市場に送り出すという目
標を表すために選んだ。
▪ バッテリーの量産は年末までに開始され、2024年の第1四半期から市販される予定
▪ Teslaの同等の急速充電機能は、車種によって異なるが15分で260kmから322kmの航続距離を得ることができる
▪ GAC AION New Energy Automobileは、既に15分で500kmの航続距離を追加できる急速充電セルを使用している
8月16日 (23)、(27)
101
バッテリーの動向 (CATL)
◼ 利益、EV販売ブームで63%増
➢CATLの四半期利益は、世界的なEV販売台数の増加とリチウムなどの主要材料の価格安定により6月まで
の3ヶ月間で純利益は63%増の109億元($1.5B)。売上高は56%増の1000億元。両数値ともアナリス
ト予想を上回った急増した。
✓ CATLの売上高の12%を占めるトップ顧客Tesla社の四半期売上高が過去最高を記録したことが、CATLの利
益成長を後押しした。
▪ EV用電池に使用される金属を精製した炭酸リチウムの中国価格は昨年から半減し、CATLのコスト圧力は緩和された。
▪ Ford、VW、Hyundai、Nioを顧客に持つCATLは、生産量を拡大するにつれて、世界のEV用バッテリー市場における支
配力を強めている。
7月25日 (113)
▪ SNE Researchによると、2023年1~5月の
CATLのシェアは36.3%で、前年同期から1.7
ポイント上昇した。BYDのシェアは16.1%。
▪ ハンガリーに$7.6B、100GWhのバッテリー工
場を建設することや、Fordとの$3.5Bの取引で、
同社のライセンスと技術に基づく生産拠点を
米国で運営する。
▪ CATLの海外売上高は、前年同期の25%から
上半期は35.5%に急増。
102
バッテリーの動向 (WeLion)
◼ 1,000キロEVバッテリーの中国メーカー、2025年までにIPOを計画
➢中国のNioに長距離用半固体電池を供給しているBeijing WeLion New Energy Technologyは、2025年
までに売上を20倍の100億元($1.4B)に急増させることを目標としている。
✓ 固体電池の商業化にはまだ誰も成功していないが、WeLionの半固体電池は5月に発表されたNioの新型ス
ポーツ用多目的車ES6に採用されており、量産を開始した世界でも数少ない次世代電池メーカーのひとつと
なっている。
▪ 固体電解質に液体を加えたハイブリッド半固体電池は、電池の性能を向上させ、商業化を実現する現実的な方法
▪ WeLionのNio向けバッテリーは150kWhで、1000キロの航続距離は、Lucid Air Dream Edition R(840km)やTeslaの
Model S(640km)に匹敵する。
▪ このセルのエネルギー密度は360Wh/kgで現在商業化されているEV用電池の中で最高レベル。
✓ WeLionは中国国内にさらに4つのバッテリー生産施設を建設し、年間生産能力を現在の6GWhから2025年ま
でに30GWhまで引き上げる予定
▪ 「重要なのは、航続距離が長いという理由だけで、顧客が固体電池を搭載したEVに高い価格を支払うかどうかだ」
▪ 同社がCATLのようなリチウムイオン電池大手の市場シェアを侵食することはできないだろうと認めている。WeLionの
市場シェアは、2025年までにおそらく1%未満になるだろうとチーフ・サイエンティストのLi氏は述べた。
8月4日 (73)
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