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February 29, 2024
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 1-2月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 2023年年間でPEVの出荷は1,370万台、世界総販売台数の16%
➢BEVは950万台 (30%増)、PHEVは420万台 (47%増)
➢但し、10月以降成長が減速 (とはいえ12月はPEV 23%増、BEV 20%増、PHEV 31%増で年間ベースより少
し低い程度)
◼ EV専用メーカーはBEV販売は伸ばし、レガシーメーカーはシェアを落としている
➢PEV上位5社の内、 1位 BYD、 2位 Tesla、4位 Geelyはシェアを伸ばし、3位 VW、5位 SAICは落としている。
➢BEVでは、TeslaとBYDを合わせた登録台数シェアが昨年31%から36%に拡大 (寡占化の傾向)
◼ GMがBEVを作れていない背景には、米国の問題が隠されている可能性がある
➢米国自動車産業にソフトウエア・バッテリー開発の人材が十分おらず、自動車業界全体で飽和状態にある。
➢EVへの投資削減が収益に貢献するとして株価が上がり、事業・開発意欲は削がれる。
➢米ディーラーのうち約30%がバイデン大統領に対し、EV化に「ブレーキをかける」よう正式に要請している。
◼ 欧州市場でも中国に対抗する廉価BEVは作れておらず、VW、Renaultが協調か
➢欧米市場はTeslaを筆頭に、$30,000以下のBEVを待ち状態で、一部企業が停滞。
➢今年、BYD、Geelyが圧倒的に廉価なBEVを多数市場投入
◼ FordとGMも低価格BEVの開発で連携を模索か?
➢但し、Fordには独自の低価格BEV開発極秘プロジェクトがあった事が発表されている
3
https://www.spglobal.com/mobility/en/products/global-auto-demand-
tracker.html?utm_medium=banner&utm_source=autonews.com&utm_campaign=PC023769
Global Automotive Demand Tracker (S&P Global)
非PEV
(ICE、HEV)
PEV
(BEV、PHEV)
Agenda
4
1. 重要なポイント
2. 1-2月の海外動向 まとめ
5
◼ デトロイト3社、Teslaの財務戦略が見えない中、株主に大盤振る舞い
Bloomberg、2月16日(41)
米国の動向
➢GM、Ford、Stellantisの3社は昨年、合わせて$22.7Bの自
社株買いと配当を行った。
➢GM、Ford、Stellantisは、業界全体でEVの成長が減速する
中、ここ数カ月好調に推移している。
✓ 自動車労組がよりコストの高い労働契約を要求し、最終的
に勝ち取ったほんの数ヶ月前まで、貧困を訴えていた企業
にとっては驚くべき金額だ。
✓ 株主のために散財しながら投資を縮小することは、彼らの
長期的な将来を危険にさらすことになる。
✓ 一方、Teslaは株主に現金をばら撒かない。
6
◼ Elon、Tesla買い戻しの時期だ
➢Teslaは、テクノロジーの温室として自らを売り込むことに成功している自動車メーカーだ。だからおそらく、
2024年には大規模な自社株買いを発表するかもしれない。
➢Teslaの株価はここ数カ月、12月下旬の直近のピークからおよそ4分の1まで下落し、株式市場の
Magnificent Sevenの一員から外れる危険性がある。
➢一方、あのデトロイトの恐竜GMは、11月に$10Bの自社株買いを発表して以来、快走を続けている。
Bloomberg、2月16日(42)
米国の動向
7
◼ 米国の主要都市はガソリンスタンドの新設を禁止しようとしている
➢サクラメント市は、「事業提案者が50kW以上の直流急速充電器(DCFC)EV用充電ステーションを、ガソリ
ン燃料ノズル1つにつき少なくとも1つの割合で新設しない限り、ガソリンスタンドの新設や既存ガソリンス
タンドでの化石燃料インフラの増設を禁止する」計画を発表。
✓ カリフォルニア州でガソリンスタンドの設置禁止やモラトリアムが可決されたのはサクラメントが初めてではない。
✓ このほか、テネシー州メンフィス、コロラド州ルイビルなど、独自の条例を制定して新たな石油ステーションの建
設を制限している都市がある。
electrek、2月15日(54)
米国の動向
8
◼ 私は600人の有権者にBEVについてアンケートをとった。共和党を支持させ
る方法は次のとおり
➢EVに乗る友人がいる人ほど、EVを支持する回答が多い。ほとんどの消費者は一度EVを試せば、EVを本当
に好きになる。
✓ 懸念事項のトップはEVの価格、次いで航続距離の限界と充電問題への懸念だった。
▪ 共和党員で突出していたのは、中国製バッテリーを使用したEVに対する懸念で、38%がEVに対する1番目か2番目
の懸念として挙げていた。
✓ 共和党がEVを敵視する最大の要因である、気候変動や環境に対する考え方の違いは明らかだが、若い共和
党員が年配の共和党員よりも気候変動問題に関心があることを示している。
insideEVs、2月7日(93)
米国の動向
9
10
◼ 貿易の逆風の中、EVへの支援強化を約束
➢中国商務部、外務部、税関など4つの政府機関は7日、EV輸出を中国の対外貿易を最適化するための
「重要な柱」と呼んだ。
✓ EV産業にとってオープンで透明な環境を作るため、国際貿易ルールをより良く活用し、外国政府を巻き込むな
どのステップを含む一連のガイドラインを発表した。
▪ また、中国の自動車メーカーは、現地パートナーと海外に研究開発センターを設立するよう当局から奨励されており、
当局は中国の金融業界に対し、信用取引と国際取引を最適化するよう呼びかけた。金融支援についての詳細は明
らかにされていない
Bloomberg、2月7日(83)
中国の動向
➢7日、中国政府は、EVとバッテリーをめぐる国際的な
基準を設定することにも協力するとも発表した。
✓ バイデン政権は、すでに27.5%の輸入税が課せら
れている中国製自動車の関税引き上げを検討して
いると報じられている。
11
韓国の動向
◼ 韓国の新しいEV政策は、HyundaiとKiaを優遇する一方で、BYDとTesla
Model Yをターゲットにしている
➢昨年、より手頃な価格のModel Y(LFPバッテリー搭載)を発表した後、Teslaは韓国での販売が急増した。
TeslaのModel Yが昨年だけで韓国の補助金の約$24Mを占めたと指摘している。BYDは今後、Dolphin
やシールといった低価格モデルも投入する予定。
✓ 韓国は2月6日、中国製LFPバッテリーのような「低性能バッテリー」を搭載したEVに対する補助金を大幅に
削減するなどの変更を発表した。
✓ 韓国政府は新たなEV政策は、低価格のLFPバッテリーを使用するTeslaのModel YとBYDのモデルの値下げ
に対応し、競争条件を平準化するために韓国が国内自動車メーカーに優位性を与えようとするもの。
electrek、2月15日(55)
12
韓国の動向
◼ バッテリー火災の懸念が韓国の電気自動車への切り替えを遅らせている
Bloomberg、2月7日(86)、2月5日(106)
➢安全性への懸念から価格、充電インフラの不足まで、さまざまな
逆風が需要を圧迫しており、Teslaが1月に韓国で販売したEVは
わずか1台。
✓ Carisyouのデータによると、全自動車メーカーを通じ、1月に韓国
で登録されたEVの新車台数は12月から80%減少した。
➢韓国自動車工業会のデータによると、昨年のEV販売台数は
2017年以来初めて減少し、0.1%減の157,823台となった。
✓ 物価高と金利上昇が需要を冷え込ませる一方で、EVに乗り換え
るドライバーを阻む2つの大きな要因は、安全性への懸念と急速
充電器の不足。
▪ EV所有者の約半数が、安全上の最大の懸念は自動車事故や充電
中の火災だと回答
▪ 「多くの人は政府の補助金発
表を待ちたいため、1月の自
動車購入を避ける」。
✓ Teslaの人気は中国との関係に
よっても損なわれているという。
▪ 「最近、Teslaの一部が中国
製であることがわかり、Tesla
を嫌いになる人もいる」。
13
PEVの動向 (全世界)
insideEVs、2月9日(75)
◼ 12月に世界で新規登録されたPEVは156万台
(前年比約23%増)で過去最高
➢これまでの記録は11月の1,39万4台。市場シェアは約22%(前
年は21%)に達した。
➢12月のBEV登録台数は前年同月比で約20%増加し、初めて
100万台を超えた。
✓ 市場シェア15%は2022年12月と基本的に変わらない。
➢HPEVは約31%増加し、47万台を超えたと推定される。
✓ これは月間新記録であり、PHEV販売が急拡大している中国のお
かげでもある。
◼ 2023年年間では、1,370万台のPEVが登録さ
れた。(総販売台数の16%)
➢BEVは過去最高の9,493,040台(前年比30%増)で、シェア11%
✓ 2022年は10%、2021年は6.1%
➢PHEVも過去最高で約420万台(前年比47%増)で、シェア5%
14
BEVの動向 (全世界)
insideEVs、2月22日(13)
◼ バッテリー価格の急落により、2029年までにEVのコストはICE車と同等になる
➢現在、世界のリチウム需要のほとんどは、オーストラリアの露天掘り鉱山と、アルゼンチン、ボリビア、チリから
なる「リチウム・トライアングル」と呼ばれる南米の蒸発池によって満たされている。
✓ 米国はリチウムの抽出・精製能力を大幅に増強している。
▪ 現在、世界のリチウム供給量に占める米国の割合は2%未満だが、2032年には17%まで増加すると予想されている
▪ ICCTのデータによると、米国と「既存および潜在的」貿易協定を結んでいる国々を合わせると、100以上のリチウム採
掘・精製プロジェクトが進行中で、米国は需要をはるかに上回るレベルの供給量を確保すると予想されている。
▪ ICCTの試算によると、米国では2032年までに、小型EV用に炭酸リチウム換算で年間約340キロトンが必要となる。米
国とその貿易相手国が生産すると予想される量は、その数倍。
✓ ある試算によると、パックレベルのコストは、2023年の$122/kWhから、2027年には約$91/kWh、2032年に
は$67/kWhに低下すると予想されている。
▪ ICCTによれば、航続距離300マイルの平均的な新型EVのコストは、2028年から2029年までには同等のガソリン車と同
じになる。
▪ 環境保護庁が現在提案している2027~2032年の複数汚染物質基準に基づいており、2032年までに新型乗用車の
67%をEVにすることを求めている。
✓ しかしながら、バイデン政権は、自動車団体、ディーラー、OEMによる数カ月にわたるロビー活動の結果、EPAのガ
イドラインを縮小する意向。
15
BEVの動向 (全世界)
insideEVs、2月10日(69)
◼ 2023年1-12月、TeslaとBYDがEV世界市場の35%を占める
➢2023年には1,360万台以上のPEVが販売され、世界全体の自動車販売台数の約16%を占めた。
➢PEVカテゴリー(BEV+PHEV)で2023年のトップ5のPEV登録台数は750万台以上(前年比41%増)で、セグメ
ントにおけるシェアは55%(2022年の52.8%)
✓ トップ5は、BYDグループ、Tesla、VWグループ、Geely/Volvo、上海汽車。
✓ BYDはシェア22%で昨年の18.4%から上昇。Teslaはシェア13.2%で13.0%から上昇。
▪ 第3位のVWグループの市場シェアは7.3%に低下(2022年8.2%)
▪ 第4位のGeely/Volvoはシェアを6.8%に上昇
▪ 第5位のSAICのシェアは5.8%に低下した。
➢BEVの登録台数では、BEVに特化したTeslaがトップ
✓ 同社は180万台以上の登録を記録し、BEVセグメントの19.1%を占めた(2022年は18.2%)
▪ これは、TeslaがBEV業界の平均よりも速く成長していたことを意味する
✓ 2番手のBYDは、157万388台で、BEVセグメントにおけるシェアは16.5%(2022年の12.6%から上昇)。
✓ TeslaとBYDを合わせたBEV登録台数は、2022年の30.8%に対して35.6%。
▪ 第3位はSAIC(SAIC-GM-Wulingを含む)で748,159台、シェアは7.9%(2022年の9.3%から低下)
▪ 第4位はVWグループでシェアを7.9%から7.8%に低下
▪ 第5位はGeely/Volvoで5.3%から6.2%に上昇
16
BEVの動向 (全世界)
Bloomberg、2月6日(96)
◼ ますます混雑する市場でEVを売る方法
➢BNEFが追跡しているLiDAR搭載車のほぼ4分の3は
BEVかPHEVであり、これらのセンサーを搭載した新車
の大半は、急成長する中国の新車メーカーによるもの
である。
✓ 2024年のEV販売台数は年間21%増の約1,670
万台と、まだ十分な成長が見込まれている。
✓ これらの販売台数のうち最大のシェアを獲得できる
企業は、最大走行距離ではなく、デジタル機能に基
づいて消費者に選ばれるようになっていくかもしれ
ない。
17
BEVの動向 (全世界)
Bloomberg、2月3日(109)
◼ EV減速で先行者と後発者が逆転する
➢EVを推進してきた自動車メーカーが損失を被り、後塵
を拝してきた企業が損失を出さずに報われている。
✓ EVへの投資を先送りし、自動運転事業への支出を
削減することは、今年の収益に貢献するという考え
方
➢Teslaは先週、今年の販売台数の伸び率が「著しく低
い」と警告し、BYDの純利益は前年同月比でマイナス
に転じた。
18
BEVの動向 (米国)
insideEVs、2月23日(5)
◼ 専門家からディーラーへの進言: EVを受け入れるか、職を失うか
➢全米に約17,000ある自動車ディーラーのうち約30%がバイデン大統領に対し、EVに「ブレーキをかける」
よう正式に要請し、2032年までに小型車の新車販売の3分の2をEVにすることを義務付けるEPAの規則
案に反対するよう要求している。
✓ 「販売担当者は、EVを自分たちの仕事に対する脅威ではなく、排出量削減という大きな目標にどう貢献できる
かを考える必要がある」(Sino Auto Insight)。
✓ 2023年は米国でのEV販売が120万台と記録的な年となったが、EVの減速説については専門家の間でも意
見が分かれている。
▪ 「前年比で市場に出てくるさまざまなEVの数と、消費者の需要やフィードバックが(販売の)先行指標だ」。「我々は市
場内で成長を見続けるだろう。"減速"は偏った誤った時代認識だ」(Mercedes High Power Charging)
▪ 現在アメリカには「多すぎる」ディーラーがあり、「適正な規模」にする正しい時期だと示唆した。
19
BEVの動向 (米国)
Bloomberg、2月21日(18)
◼ 低迷するEV価格、自動車メーカーはリース会社への返済を余儀なくされる
➢Teslaの値下げにより、EVの販売台数を増やさなければ多額の罰金に直面することになる自動車業界では、
自動車メーカー各社がリース会社に対し、中古EVの値下がりを補填し始めている。
✓ 中古EV市場に安定した価格設定がなければ、2035年までに燃焼エンジン車の新車販売を段階的に廃止す
るという欧州の目標の可能性は低くなる。
▪ 各リース会社は、$1.2T規模の中古車市場のさらなる浸食を防ぐため、メーカーが車両を買い取るという合意を含め、
EVメーカーに譲歩を要求している。
20
BEVの動向 (米国)
◼ 2023年、米国のEV登録台数は自動車市場の7.7%を占める
➢EVの販売台数が「減少している」と主張するメディアもあるが、12月の米国におけるEV新規登録台数は23%
増となり、2023年12月の米国乗用車市場の8.8%とほぼ過去最高を記録しEVの普及が続いている。
➢2023年、米国ではEVの登録台数が初めて110万台を超え、自動車市場全体の成長率を大きく上回った。
✓ 2023年の小型車新車登録台数に占めるBEVの割合は7.7%だった。前年の5.7%から増加している。
✓ Teslaは前年比34%増の642,496台という膨大な新規登録を担当した。これはEV登録台数全体の約56.2%
にあたる。
electrek、2月16日(44)、insideEVs、2月16日(45)
➢ 2023年1月から12月までのBEV登録台数
(一部ブランド)
1.Tesla: 642,496 (up 34%)、56.2%
2.Ford: 69,163 (up 26%)、6.0%
3.Chevrolet: 63,659 (up 77%)、5.6%
4.Hyundai: 51,411 (up 62%)
5.Rivian: 46,319
6.BMW: 42,997
7.Mercedes-Benz: 38,320 (up 243%)
8.VW: 37,040 (up 84%)
9. Kia: 30,868 (up 9%)
10.Audi: 24,700 (up 54%)
11.Nissan: 19,859
12.Volvo: 13,319
13.Toyota: 9,009
14.Subaru: 8,753
15.Cadillac: 8,633
16.Polestar: 7,544
17.Porsche: 6,809
18.Lucid: 6,254
19.Genesis: 5,660
20.Lexus: 4,801
21.Mini: 3,297
22.Fisker: 1,445
23.Jaguar: 443
24.VinFast: 265
21
BEVの動向 (米国)
◼ Teslaの透明な値下げは中古EVの価値にとって「毒」である
➢Teslaは2023年の大半を値下げに費やし、その中には売れ筋のModel Yのステッカーをわずか3ヶ月強で
30%近く値下げした。
✓ レンタカー会社のHertzとSixtは、減価償却を管理することが最大のリスクであるとして、Teslaのレンタカーを見
送った。
➢EVの中古車価値の低下は、内燃エンジン車の下落を上回っている。このため、中古EVはより手頃な価格に
なっているが、消費者にとっては新規リースが割高になるなど、自動車業界にとってはマイナスの結果となっ
ている。
Bloomberg、2月9日(70)
✓ エネルギー価格と保険料の上昇に加え、中古車
の問題は、EVの方がランニングコストが安いとい
う前提を台無しにしている。
✓ 購入インセンティブが後退しているため、普及率
は鈍化し始めている。
22
BEVの動向 (米国)
◼ EVは$30.000以下のTeslaを待つギャップイヤーになる
Bloomberg、2月5日(105)
➢EVは、既存のエネルギー需要パターンを根本的に変える消費財
である。
✓ アメリカではその話題性が著しく低い。
✓ 米国では、販売台数が倍増またはほぼ倍増したEV需要の段階
的変化が2012~2013年、2018年、2021年の3回あった。
いずれも、Teslaが製造する画期的なモデルが発売された時期
とほぼ一致している。
➢2023年最後の3ヶ月間のEV販売台数は、ほぼ2年ぶりに前四
半期比で減少を記録し、前年比成長率は31%と大幅に鈍化。
✓ GMは今年、昨年のおよそ3~4倍のEVを販売する計画だが、そ
の台数はModel Yの販売台数よりも少ない25万台程度にとど
まる。
▪ 米国でEVの販売台数を年間100万台以上にするには、Teslaが
EVをクールなものにしなければならない。
▪ 1,000万台以上を達成するには、より効率的にEVを製造する必
要がある。
23
BEVの動向 (米国)
◼ ディーラーはEVを「スローダウン」と言う。しかし、販売台数はそうではない
➢昨年は、米国におけるEV販売で記録的な年となり、EV需要の減少という一般的なシナリオを覆した。
✓ BEV、HEV、PHEV、FCVを含むPEVモデルの総販売台数は140万台に達した。このうち110万台がBEVであった。
▪ Mercedes-Benzは、米国でのEV販売台数が過去最高の139%増となった
▪ VWグループのEV販売は61%急増した
➢EVの販売台数記録に対して、米国の自動車ディーラーはEVに対する断固とした反抗を組織している。
✓ 2023年11月にバイデン大統領に書簡を送り、環境保護庁の新たな排ガス規制案に「ブレーキをかける」よう求
めたディーラーは、先週バイデン大統領に2通目の書簡を送った。
▪ 2通目の書簡で「少ない税制優遇措置、ひどく不十分な充電インフラ、不十分な消費者需要の組み合わせが、EV義務
化案を完全に非現実的なものにしていることは論を待たない」と述べている。
▪ 自動車ディーラーの営業担当者が購入者にEVではなくガソリン車の購入を強要してきたという証拠は十分にある。
✓ 一方、EPAは、2032年までに小型EVの販売比率を67%に、商用EVの販売比率を25%に引き上げることでこ
れを達成することを提案している。
▪ 「根本的に、ディーラーとレガシー自動車メーカーは、ガソリンではなく電気を燃料とする別の製品を販売していることをま
だ理解していない」 (EVAdoption)
▪ 「BEVピックアップが牽引力や航続距離といったニーズを満たすと見ていないセグメント向けに、大型や中型のSUVに対し
てBEVピックアップを投入する」ようなプロダクト-マーケットミスマッチを起こしている。
insideEVs、2月2日(111)
24
BEVの動向 (米国)
◼ 最も愛されている自動車ブランドと最も愛されていない自動車ブランド
➢今年は、R1SとR1Tを擁するEV自動車メーカー、RivianがTeslaを超えブランド満足度ランキングのトップに躍
り出た。
✓ そのほか、BMW、Porsche、Tesla、ジェネシス、レクサスなどの高級車メーカーや、スバル、ラム、ホンダなどの主
力メーカーがトップ10にランクインしている。
✓ 最も順位を上げたのはMiniで、11ランクアップの2位となった。
insideEVs、2月2日(119)
25
26
BEVの動向 (米国)
◼ カリフォルニア州のプラグインカー販売、2023年には市場シェア25%に迫る
➢2023年のカリフォルニア州の乗用車新規登録台数は1,775,915台で、2022年を11.9%上回った。第4四
半期の登録台数はほぼ5%増の421,613台であった。
✓ BEVの登録台数は89,933台(前年比18%増)で、市場の5分の1以上(21.3%)を占めた。PHEVの登録台数は
前年比37%増の15,162台(シェア3.6%)となった。
✓ 通常の非充電式ハイブリッド車もかなり急成長しており、第4四半期は63%増の56,691台、シェアは13.4%で
あった。
➢カリフォルニア州のPEV登録台数(推定)-2023年第4四半期
insideEVs、1月30日(123)
27
28
29
PEVの動向 (中国)
◼ 中国自動車販売、連休の小休止で低迷、ドライバーはリベートを待つ
➢中国の自動車販売台数は、旧正月休暇による混乱と、顧客がさらなる値下げを控えているため、2月は減少
すると予想されている。
✓ 中国乗用車協会が発表した予備データによると、2月の自動車出荷台数は前年同期比で15.7%減少すると予測
されている。EVの需要も減速している。
✓ EVの需要は、ドライバーたちが航続距離への不安や、年末年始の充電器での長い待ち時間に苦しんでいるという
報告も影響している。
▪ PCAによると、2月のEV販売は1月から43%落ち込む見込みだという。
Bloomberg、2月22日(6)
30
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、2月21日(16)
◼ 中国のEV市場でPHEVが活況を呈している
➢裕福な大都市のドライバーはBEVを受け入れているが、小都市や農村部の住民は、より手頃な価格の選択
肢とより長い航続距離を好み、BEVよりも手頃なPHEVへの嗜好が高まっている。
✓ 中国で、BEVは依然としてPHEVを2対1以上で上回っているが、昨年のPHEVの販売台数は、BEVの21%増に
対し、83%増となった。この傾向は今年も続いている。
▪ PHEVはガソリン車よりも環境に優しいが、その普及が進むと、中国が計画しているゼロ・エミッション交通機関への移
行が遅れる可能性がある。
▪ PHEVは年間平均約2,177kgの二酸化
炭素を排出するのに対し、ハイブリッドは
3,122kg、ガソリン車は5,669kgだ。米
国エネルギー省によると、BEVはテール
パイプ排出量はゼロだが、充電する電気
の供給源によっては、年間約1,244Kg
の二酸化炭素を排出する可能性がある
という。
✓ Li Autoのモデルはほとんどが航続距離
延長型のEVで、販売台数が182%増の
376,000台に急増した2023年、Xpeng
とNioを抜き、中国3大EV新興企業の中
で最初に年間利益を計上する見込み。
31
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、2月20日(28)
◼ 中国の新年、長い充電列と雪がEVドライバーを苦しめる
➢高速道路の充電ステーションでの長い待ち時間、凍てつく雪の中での急速なバッテリーの消耗、安全上の
懸念からカーフェリーへのEVの乗り入れ制限などが重なり、中国で増え続けるEVドライバーにとって、旧正
月の休暇はフラストレーションのたまる体験となった。
✓ 1週間の連休中に中国人が記録的な数の旅行をし、BEVとPHEVが新車販売の3台に1台を占めるようになっ
たため、充電ステーションは圧倒された。
✓ EVに広く搭載されている運転支援システムが、渋滞の退屈からドライバーを解放してくれた。
➢中国のNEV販売は、消費者心理の低迷と景気回復の遅れ
に阻まれ、今年は低調なスタートを切った。
✓ 中国乗用車協会は、今年の新エネルギー車販売台数は
25%増になると予測しており、2023年の36%増、2022
年の96%増から減速することになる。
➢毎年恒例の休暇中の移動は、EVドライバーにとって頭痛の
種ばかりではなかった。EVに広く搭載されている運転支援
システムが、渋滞の退屈からドライバーを解放してくれた
32
PEVの動向 (中国)
◼ 中国のプラグインカー販売台数、2023年に800万台の新記録を達成
➢2023年年間では、中国では800万台以上のPEVが新規登録され(前年比約46%増)、総台数の約37%を占
めた(2022年は30%、2021年は15%、2020年は6.3%)。
➢12月に中国で新規登録された乗用車用PEVは980,737台で、前年同月比46%増。
✓ BEV:約61.8万台(31%増)、PHEV:約36.2万台(約80%増)
➢1-12月累計のPEV登録台数
✓ BEV: 534万台、シェア25%、PHEV: 275万台、シェア12%
✓ 合計:8,095,078台(前年同期比37%増)、シェア37%
➢2024年に10,000,000台を販売することだろう。
insideEVs、2月5日(107)
中国1-12月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus: 627,731 (92,983 BEV、
534,748 PHEV)
2. Tesla Model Y: 456,394
3. BYD Qin Plus: 434,910 (123,170 BEV、
311,740 PHEV)
4. BYD Yuan Plus (Atto 3): 338,490
5. BYD Dolphin: 334,800
6. BYD Seagull: 253,664
7. Wuling Hong Guang MINI EV: 237,878
8. GAC Aion Y: 235,717
9. BYD Han: 227,705 (106,904 BEV、
120,801 PHEV)
10.GAC Aion S: 220,904
Tesla Model Yは
年間2位に復帰
12月単月の売上
Seagull (4位) <150万円>
Dolphin (7位) <360万円>
Atto 3 (5位) <440万円>
33
PEVの動向 (欧州)
Bloomberg、2月20日(26)
◼ 1月の欧州自動車販売台数は11%増、
潜在需要によるもの
➢EVの需要が回復したため、欧州の1月の乗用車販売
台数は102万台に11%増加した。
✓ 1月のBEVの販売台数は29%急増したが、市場シェ
アは過去1年で最低だった。
▪ 「EUのBEV販売台数の伸びは、今年一杯は改善しな
いと見ている」(Citi)
▪ この地域の3大自動車市場であるドイツ、イギリス、フ
ランスでは景気が減速しており、高い借入コストに苦
しむ消費者の懸念が高まっている。
34
PEVの動向 (欧州)
Bloomberg、2月20日(29)、electrek、2月20日(30)
◼ EVでの大失敗がヨーロッパの自動車産業を変える
➢VW、Renault、Stellantisは、より安価なEVを製造し、存続の危機を回避するために宿敵である競合他社と
の提携を模索。
✓ 2025年には欧州連合(EU)でより厳しい排ガス規制が施行されるため、メーカーはより多くのバッテリー車を販
売しなければ多額の罰金に直面することになる。今後数カ月が正念場だ。
▪ GMやFordもEVへの投資を縮小しており、同業他社との提携に前向きな姿勢を示している。バイデン大統領の政権は、
EVへのシフトのためにメーカーにもっと時間を与えることを検討している。
✓ 欧州の自動車メーカーがプランBを打ち出せなければ、約1300万人を雇用し、EU経済の7%を占める自動車
産業が大混乱に陥る危険性がある。
▪ 「将来、中国の競争に立ち向かえない企業は、自らを窮地に追い込むという完璧な認識がある」 (C. Tavares氏)
✓ 次の課題は、EUで来年施行される排ガス規制の強化。
▪ 自動車メーカーにとっては、BEVを増産するか、多額の制裁金を支払うか、どちらを選ぶか
35
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州、2023年PEVの販売台数が300万台を超える。
➢12月、欧州で新規登録されたPEVは294,166台でシェア28%(前年は38%)、前年同月比で29%減少。
➢12月、BEV登録台数は前年比25%減の約205,922万台。市場シェア20%
✓ PHEVは前年比36%減の88,244台で、市場の8%にとどまった
➢1-12月、PEV登録台数:
✓ BEV:約184万台、シェア16%
✓ PHEV:約117万台、シェア8%
✓ 合計:301万6,880台(16%増)、シェア24%
insideEVs、2月6日(104)
欧州の1-12月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 255,062
2. Tesla Model 3 - 101,313
3. Volkswagen ID.4 - 83,033
4. Skoda Enyaq iV - 78,739
5. Volvo XC40 - 73,650 (50,839 BEV、 22,811
PHEV)
6. MG 4 - 72,421
7. Audi Q4 e-tron - 69,529
8. Fiat 500 electric - 64,579
9. Volkswagen ID.3 - 63,475
10.Dacia Spring - 59,331
36
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 1月、ドイツのPEV販売台数が回復
➢1月のドイツの乗用車新車登録台数は213,553台で、前年同月比19%増だった。
✓ PEVの販売台数も先月は増加し、2023年後半に4ヵ月連続で前年同月比マイナスとなった後では良い兆候。
▪ BEV:22,474台(前年比24%増)、シェア10.5%
▪ PHEV:14,394台(前年比63%増)、シェア6.7%
▪ 合計:36,868台(37%増)、シェア17.3%
✓ 2023年のPEV登録台数(YOY):
▪ BEV:524,219台(11%増)、市場シェア18.4%
▪ PHEV:175,724台(51%減)、シェア6.2%
▪ 合計:699,943台(16%減)、シェア24.6%
insideEVs、2月16日(46)
ドイツの1月のPEV販売台数トップ14
1. Mercedes-Benz: 6,058 - 2,358 BEV、 3,700 PHEV
2. BMW: 3,924 - 2,243 BEV、 1,681 PHEV
3. Audi: 3,518 - 2,307 BEV、1,211 PHEV
4. Tesla: 3,152 BEV
5. Volkswagen: 2,176 - 1,735 BEV、 441 PHEV
6. Volvo: 1,886 - 861 BEV、1,025 PHEV
7. Skoda: 1,608 - 1,457 BEV、151 PHEV
8. Opel: 1,386 - 554 BEV、 832 PHEV
9. Hyundai: 1,253 - 898 BEV、355 PHEV
10.Seat: 1,237 - 198 BEV、1,039 PHEV
11.Ford: 1,211 - 105 BEV、1,106 PHEV
12.smart: 1,180 BEV
13.Kia: 1,175 - 747 BEV、428 PHEV
14.Porsche: 1,099 - 348 BEV、751 PHEV
37
PEVの動向 (ドイツ)
◼ ドイツの電気自動車1500万台の夢は消えつつある
➢2030年までに累計1,500万台のEVを普及させるという目標を達成しなければならない。
➢11月現在、ドイツの道路を走る完全EVは約100万台(全自動車の2%)にすぎない。
✓ AudiブランドはEVラインナップを縮小し、VWはバッテリー部門の株式公開計画から一歩後退している。
✓ EVの減速が長期的な不振につながれば、業界の$数Bもの投資を台無しにし、自動車メーカーが排出ガス低
減をめぐる新たな規制に追いつけなくなる可能性がある。
Bloomberg、2月3日(108)
38
BEVの動向 (タイ)
Bloomberg、2月21日(19)
◼ 電池メーカー誘致のための新たなインセンティブを承認
➢タイは、2030年までに自動車生産台数の30%をEVにすることを目標としている。
✓ タイ政府は、自動車メーカーが現地生産を開始することを約束する代わりに、輸入税と物品税を減税し、購入
者に現金補助金を支給した。
✓ 新しい優遇措置の他のハイライトは以下の通り:
▪ バッテリー・セル・メーカーは、投資促進計画の対象となるために、一連の基準を満たさなければならない。
▪ 電池は150Wh/kg以上の高いエネルギー密度を持ち、1,000回以上の充電が可能でなければならない。
▪ 企業は2027年末までに投資案を提出する必要がある。
▪ 2025年末まで、輸入または国産の電気バス・トラックを購入する企業に対する所得税特別控除制度を承認する。
▪ この計画により、タイの道路を走る電気バスは現在の1,000台から6,000台、電気トラックは4,000台になると予想さ
れている。
39
BEVの動向 (日本)
Bloomberg、2月18日(37)
◼ 日本自動車メーカー、EV減速にもかかわらずEV投資を進める
➢トヨタの宮崎CFOは、ハイブリッド車の成功が続いているにもかかわらず、ハイブリッド車がすべてだとは考
えていないと述べた。
✓ トヨタは今後も、BEV、PHEV、水素パワートレインを含むフルラインナップを追求し、「どのような需要が来ても対
応できるようにする」と述べた。
➢日産のStephen Ma CFOは今月、「電動化のスピードを決めるのは顧客だ」、「電動化は直線的な成長では
ない。電動化は直線的な成長ではない。しかし、長期的には成長するだろう」と語った。
➢ホンダの藤村CFOは今月、「EVの減速が起こりうることは分かっていた」、それでも、カーボンニュートラルを
達成するためには「電動化は前進しなければならない」とし、ホンダはEV戦略を推進し続けると述べた。
➢スバルの江守副社長は、1兆5,000億円の電動化投資計画を策定する際、「EV市場が成長の頭打ちにな
る可能性を織り込んでいた」と述べた。
40
BEVの動向 (日本)
Bloomberg、2月18日(38)
◼ 日本にはもっとEV優先駐車場が必要だとエネチェンジCEOが語る
➢株式会社エネチェンジの城口洋平CEOは、内燃エンジン車のドライバーがEV充電器のある場所に駐車して
いることに不満を募らせ、特に充電器が政府の補助金を使って設置されることが多いことを考慮し、EV優
先駐車場を義務付けるよう当局に要請していると述べた。
41
Teslaの動向
◼ Sentry Modeの電力使用量を40%削減する、それは思った以上に多い
➢BEVは駐車時に電力を失う。これはしばしば「vampire drain」と呼ばれる。
✓ バッテリーの温度制御、コネクティビティ機能の維持など、いくつかの要因がある。
▪ Sentry Modeは、主にTeslaのドライバーアシスト機能のために装着された多くのカメラを使って、不審な行動を監視し、
記録し、車の周りで起こっていることを遠隔表示する。
electrek、2月22日(11)
42
Teslaの動向
◼ ギガファクトリー・ベルリン拡張が地元住民の投票で否決される
electrek、2月20日(33)
➢Spiegelによると、現在、地元政府はグリュンハイデの住民
がこの拡張を承認するかどうかの投票を行なっている。
✓ 住民の70%、3499人の住民がアンケートで工場拡張に
反対票を投じた。賛成票は1882票だった。
▪ この投票に拘束力はないため、拡張計画が終わるわけでは
ないが、Teslaは自治体から土地を確保する必要があるた
め、計画を進めるのが難しくなる可能性がある。
43
Teslaの動向
◼ Teslaが自動車ソフトウェア戦争に火をつけた。他はあまりうまくいっていない
➢Teslaは道を切り開き、今や世界中が追いつこうと躍起になっている。
✓ 歴史的にクルマのソフトウエアは100以上の個別のハードウェアに分散され、何十もの異なるサプライヤーに
よって書かれ、自動車が工場を出てから廃車になるまで変わらないように設計されていた。
▪ 2012年後半、Teslaは初期のセダンにソフトウェア・アップデートを配信した。
✓ 単純な無線ソフトウェア・アップデートで車の実質的にあらゆる部分を変更できる能力が重要になって来ている
が、そのためにアップデートが容易で、車両全体をよりシームレスに統合した、まったく新しいソフトウェア・アーキ
テクチャが必要となる。しかし、「自動車会社はこのようなソフトウェアを書いたことがない」(Ford CEO)
▪ GMの新しい社内ソフトウェア・アーキテクチャーであるUltifiは、より深刻な問題を抱えているようだ。新車のChevy
Blazer EVが試乗中に不具合を起こし、GMはそのモデルの販売を一時停止した。
▪ VWグループでも、ソフトウェアの持続的な欠陥がバグ車を生み出し、新モデルを延期し、2022年のCEO更迭の一因に
なった。VWのソフトウェア部門であるCariadの広報担当者は、初期の車から多くのソフトウェアの不具合を解消しており、
同部門の新しい責任者はビジネスのやり方を抜本的に見直していると述べた。
✓ 「これは、2つの極めて異なるビジネスのやり方の衝突だ」、「レガシー自動車会社は、ソフトウェアを迅速に開発
し、常にアップデートを提供するための適切なプロセスや組織構造を持っていない」。(Guidehouse)
▪ 自動車メーカーは通常、新車が発売されるまでに数年を費やす。
▪ ハイテク業界では、ソフトウェアは継続的に作られ、展開される。これに終わりはない。
✓ 一部の自動車メーカーは独自のソフトウェア・アーキテクチャを開発することをあきらめるだろう。(Guidehouse)
▪ 支配的なプラットフォームが少数になれば、アプリ開発者にとってよりフレンドリーな環境が生まれ、最終的にはより良い
顧客体験が得られるだろう。
insideEVs、2月16日(47)
44
Teslaの動向
◼ 現在、航続距離の計算に「バッテリーの経年劣化」を考慮している
➢航続可能距離の予測が正確である限り、航続距離の不安を感じることはない。
✓ ここ数年、Teslaは航続距離計算にさらなる投資を行い、2022年のソフトウェアアップデートで「横風、向かい
風、湿度、周囲温度」を追加した。その数カ月後には、タイヤの空気圧も計算に加えた。
✓ そして今回、Teslaは新たな要素としてバッテリー年齢を追加したことがわかった。
✓ Teslaは、スーパーチャージャーステーションに行く前に、バッテリーにどれくらいの事前調整時間が必要かを知ら
せるようになった。
◼ Model 3に「お腹の中で震える周波数を分離する」新技術が搭載されている
➢2020年以降、TeslaはModel 3のサスペンションとキャビンノイズについて、すでにいくつかの大幅な改良を
行っている。
✓ 今回、より最近の "ハイランド "リフレッシュでは、衝撃吸収にも大幅な改善がもたらされたことがわかった。
✓ 新型Model 3には、周波数選択ダンピングと呼ばれる独自の衝撃吸収技術が採用されている。これは、腹の中
の揺れの周波数(4~6Hz)を分離することで、乗り心地を向上させるものだ。基本的には、路面の小さな小刻
みな揺れを消滅させるだけだ。
◼ Model 3の価格を引き上げ、Model Yとほぼ同額に
➢Model 3 Long RangeはModel Y Long Rangeとほぼ同価格の$47,990となっている。
electrek、2月15日(48)、2月15日(49)、2月13日(60)
45
Teslaの動向
◼ Teslaの株価下落は、投資家に「まだ素晴らしいのか?」と思わせている
➢Teslaの株価は、他の市場が上昇する中で急落しており、同社はしばらく事態は好転しないかもしれないと
警告している。
➢S&P500指数を最高値に押し上げた、いわゆる「Magnificent Seven」と呼ばれるハイテク株の元祖である
Teslaは、トレーダーたちは今、Teslaの名前が他の強豪企業の隣にふさわしいかどうか迷っている。
✓ 今年のTesla株は暴落しても、株価は将来利益の60倍以上で取引されている。Magnificent Sevenの中で2番
目に割高な銘柄はNVIDIAは将来利益の約36倍である。
Bloomberg、2月11日(67)
✓ 一方、強気のTesla投資家は、同社
の2024年以降の収益成長率が、
NVIDIA以外のMagnificent Sevenを
上回る見込みであることも指摘して
いる。
✓ また、同社の収益は今年低下した後、
2025年には回復し、他のメガキャッ
プよりも速いペースで上昇すると予
測している。
46
Teslaの動向
◼ EV販売に失敗した自動車メーカーから$9Bを得る
➢Teslaは昨年、$1.79Bの規制クレジット収入を得た。
➢これにより、Teslaが2009年以降に稼いだ累計額は約$9Bに達した。
✓ Teslaはクレジットを獲得するための追加コストをほとんど負担しないため、販売は事実上純粋な利益となる。
✓ VWやGMなどの自動車メーカーは、EVの目標を達成できず、EV製造への投資を延期したり中止したりしている。
一方、排ガス規制は更に厳しくなっていく。
Automotive News、2月11日(68)
47
Teslaの動向
◼ Cybertruck、OTAアップデートで充電リマインダーが追加されたが、Autopilot
はまだない
➢ソフトウェアバージョン2024.2.3では、設定されたCharge Limitの半分以下で車が自宅に駐車されている
場合にプラグを差し込むようリマインダが追加され、米国で販売されたTeslaの全モデルに影響を及ぼす小
さなテキストのリコールの修正も行われた。
➢運転面では、2024.2に改良されたバッテリー・プリコンディショニング・アルゴリズムが搭載され、各DC充電
ステーションの電力レベルに合わせて自動的に調整された。
✓ スポーツモードやカスタムライド&ハンドリングをフォーカスに設定した場合、異なる路面でのレスポンスがより安
定し、快適性が向上しているほか、オフロードモードではピッチとボディのロールが減少している
insideEVs、2月9日(76)
▪ オートパイロットやパーキングビジュアライゼーション
(駐車支援)といった必要不可欠な機能はまだ欠
けている。
▪ フルセルフドライブの先進運転支援システムを手
に入れた顧客でも、Cybertruckではそれを作動さ
せることができない。
48
Teslaの動向
◼ iPhoneにUWB接続を採用し、Phone Keyの性能を向上させる
➢Teslaアップデート2024.2.3のリリースノートで、TeslaはPhone KeyでUWB技術が利用可能になったと述べ
ている。Teslaアプリで、Phone Key対応をBluetoothからUWBにアップグレードすることができる。
✓ 現在のところ、Teslaによると、この機能は最新世代のModel 3と2023年モデルのModel X、そしてCybertruck
で利用可能。
✓ "リフレッシュされたすべてのModel SとModel Xには、適合証明書に新しいUWB周波数が含まれている"。
▪ 一部のAndroid携帯はUWB技術を内蔵しているが、この機能は現在のところiPhoneユーザーしか利用できない。
i9to5mac、2月8日(82)
49
Teslaの動向
◼ レイオフへの懸念を煽り、どの職種が重要かを尋ねる
Bloomberg、2月7日(85)
➢Teslaの従業員は、管理職が各従業員のポジションが重要かど
うかを確認するよう求められ、人員再調整の可能性が見られる。
➢Teslaは2020年以降、従業員数を約2倍に増やし、昨年末に
は全世界で14万人以上の従業員を抱えるまでになった。
✓ 「Model 3」が発売される前と比べると、従業員数は約8倍
➢ Musk氏は先月のTeslaの四半期決算説明会で、同社は「2つ
の大きな成長の波の間にある」と述べた
✓ 最初の波はModel 3/Yの導入によるもので、次の波は来年後
半を目指す低価格車によるものと予想される
➢Teslaが選別的な人員削減を行っても従業員数は昨年から
10%近く増加した。
✓ 設備投資と研究開発費が増加する中、Teslaは先月、既存ラ
インナップのコスト削減が限界に近づいていると警告している。
✓ その次世代EVやその他の成長イニシアティブに向けた支出を
表明しており、今年の設備投資予算は$10Bを超えている。
✓ またアナリストらは、研究開発費を約$4.5Bに増やすと予想し
ている。
➢Teslaは定期的にレイオフを行いながら、ウェブサイトには何百
もの求人情報が掲載されている。
50
Teslaの動向
◼ 2024年1月に中国製EVの卸売販売を拡大
➢1月、Teslaは中国での車両卸売出荷台数(現地小売販売台数と輸出台数)を全体的に増加させた。
✓ 中国では、アップグレードされたModel 3(通称Highland)と若干アップデートされたTesla Model Yが依然として
多くの顧客を引き付けている。2023年、Model Yは中国で最も売れたBEVモデルだった。
◼ Model Yのドライビング・ハードウェアをアップグレードし中国での販売を強化
➢Teslaは、中国での販売を促進するための最新の動きとして、中国「Model Y」の運転支援ハードウェアをアッ
プグレードした。
✓ Model YにTeslaのHardware 4センサーとオンボードコンピューターを追加費用なしで搭載すると発表した。
✓ HW4.0は、より長い検知範囲、より強い認識能力、より優れた演算能力を提供するもので、すでにTeslaのプレ
ミアムModel SとX、そして中国国外では一部のModel Yに搭載されている。
insideEVs、2月7日(94)、Bloomberg、2月1日(116)
51
Teslaの動向
◼ Teslaの年間自動車生産能力は230万台以上で安定している
➢第4四半期の財務報告によると、同社の潜在的な年間生産台数は235万台以上と見積もられている(第3
四半期と変わらず)。
insideEVs、1月26日(130)
52
Teslaの動向
◼ Teslaの市場シェアが伸び悩む
➢Teslaが第4四半期の財務報告で強調した業界データ(12カ月ごとのトレーリング)によると、Teslaの米国
/カナダにおける市場シェアは最近4%に達した。
✓ これは過去最高の水準だが、カーブはほぼ横ばいに見えるため、現在はほとんど伸びていない。
➢もう少し悪い状況がヨーロッパでも起きている。グラフを見ると、Teslaのシェアは3%近くからわずかに弱
まった。中国では、欧州や米国・カナダに比べれば顕著に低いものの、Teslaはシェアを伸ばし続けている。
✓ 2025年に、より手頃な価格の次世代EVが発売されれば、Teslaの状況は大幅に改善するかもしれない。
✓ もし2025年後半であれば、次の大きな波が来るまで少なくとも2年はかかることになる。
insideEVs、1月26日(131)
53
Teslaの動向
◼ Tesla ModelYが世界販売台数のトップに立つ初のEVとなる
➢Tesla Model Yは、2023年に世界で120万台以上が販売され、初めて世界で最も売れている車の栄冠に
輝いた。
✓ トヨタRAV4は、2023年の販売台数が107万台に増加したにもかかわらず2位に留まった。
✓ トヨタ・カローラは101万台で3位だった。
✓ 「Teslaがこの短期間でModel Yで達成できたことは、まさに驚くべきことだ」。
AutoCar、1月25日(134)
54
VWの動向
◼ 素晴らしい航続距離を持つ広々としたステーションワゴン、ID.7ツアラーをデ
ビューさせる
➢VWグループは本日、EV「ID」シリーズに新たなラインナップを加え、オリジナルのファストバック・サルーンに
荷室スペースと航続距離を追加した「ID.7 Tourer」を発表した。
✓ 大きい方のバッテリー・オプションでWLTP航続距離は最大685km(〜426マイル)になる見込み。
✓ DC急速充電器で最大200kWの充電が可能で、10〜80%の充電を30分以内で行うことができる。
electrek、2月19日(35)
55
VWの動向 (Porsche)
◼ 「Taycan」2025モデルが航続距離、性能、充電を大幅に向上させる
➢これまでに15万人を超えるテイカンの顧客の多くが、距離を走りたい、充電に費やす時間を減らしたいと
いう希望を持っており、エンジニアは2025年モデルの大規模なアップデートでそれを実現した。
✓ 改良型Taycanは、新しい高性能バッテリーパック、よりパワーのある新しいリアアクスルモーター、改良型パル
スインバータ、新しいヒートポンプによるアップグレードされたサーマルマネジメント、より効率的な回生ブレーキ
を備えた微調整された全輪駆動システムなど、いくつかの主要な機能強化をもたらす。
▪ 新型のEV Porsche Macanとは異なり、2025年型Taycanは最新のPPEプラットフォームを採用していない。その代わり、
2019年のデビュー以来使用している同じプラットフォーム(J1と呼ばれる)に乗る。
▪ Taycanはどのモデルも60マイルまで少なくとも0.6秒速くなる。ベースとなる後輪駆動のTaycanセダンは、ゼロから時
速60マイルまでの加速が4.5秒となり、現行車の5.1秒から短縮された。
▪ 旧型Taycanの最大270kWから今回は最大320kWの速度で充電することができ、すべてのTaycanのバリエーションは
「理想的な条件下で」18分で10から80%まで充電できる。
▪ エネルギー回収量が従来よりも30%増加し、290kWから400kWに向上。
✓ Porscheが「これまで提供した市販車の中で最も速い車」となった。
insideEVs、2月6日(100)
◼ EV計画を大幅に後退させ、2030年代までガソリン車の生産を継続する
56
Mercedes-Benzの動向
electrek、2月22日(7)、Reuters、2月22日(8)
➢Mercedesは現在、2030年の販売台数に占める電動化車両
(ハイブリッド車を含む)の割合を50%と見込んでおり、2021
年からの100%コミットメントを大幅に下回っている。
✓ 第4四半期に純利益が21%減少したことを受け、BEVへの
移行を遅らせている。
▪ Mercedesの第4四半期の売上高は、アメリカ(7.4%減)、ドイ
ツ(2.8%減)など主要地域で減少。
✓ 通年の売上高は2.1%増の$153.2Bだったが、営業利益は
2023年に4%減の$19.7B。
✓ Mercedesは、今年の自動車販売に占めるBEVとハイブリッ
ド車の割合は19%から21%になると予想している
▪ BEVの販売台数
は2023年に
61.3%増の
240,668台と
なったが、PHEV
の販売台数は
12.5%減少
57
Mercedes-Benzの動向
◼ Mercedes-Benz、EV化目標を延期し、内燃エンジンのラインアップを強化
➢Mercedes-Benzは22日、BEV化目標を5年延期し、内燃エンジンモデルの改良を続けることを投資家に約
束。
✓ 経済成長の鈍化、サプライチェーンのボトルネック、中国と米国およびEU間の貿易摩擦もMercedes-Benzの
2024年の見通しの重荷となり、Mercedes-Benzの自動車およびバン部門全体の売上高収益率が低下すると
の見通しを示した。
➢同社は現在、ハイブリッド車を含む電動化車両の販売台数が2030年までに全体の50%に達すると見込ん
でおり、2025年までに50%のマイルストーンを達成することを目標としていた2021年時点の予測より5年遅
れている。
58
BMWの動向
◼ 5シリーズのPHEVを米国に導入、i5には新たなトリムが追加される
➢BMWは、新しいPHEV版と新しいi5トリムを追加し、米国での5シリーズ・モデル・ラインナップを拡大する。
✓ さらに2024年に向けて、BMWは既存の米国モデルの一部にレベル2のドライバー・アシスタンス機能を追加する。
➢i5は11キロワットのAC充電と最大205キロワットのDC急速充電に対応
➢$2,500のドライビング・アシスタンス・プロフェッショナル・パッケージにハイウェイ・アシスタントを追加する。
✓ これは、時速85マイルまでの速度で、監視付きのハンズフリー運転を可能にする。
➢2025 BMW i5 xDrive40の米国での販売価格は、配送料と手数料を含めて$71,095となる。
✓ 550e PHEVの生産は2024年7月に開始され、価格やその他の詳細は後日発表される
insideEVs、1月31日(120)
59
GMの動向
◼ PHEVシフトが進む中、Ford Maverick EVのライバルは夢物語かもしれない
➢GMは、PHEVへのシフトの中で、コンパクトな電動ピックアップの開発計画を中止すると報じられている。
✓ GMは、Chevy ExpressとGMC SavanaのEVバンの計画もキャンセルしている。
✓ Barra CEOは、"戦略的セグメントにプラグイン技術を導入する "と述べ、GMは、北米の一部の車両にPHEV技術
を導入すると説明した。
▪ これは、FordのJim Farley CEOが先月の決算説明会で、FordのMaverickが昨年米国で最も売れたハイブリッドトラック
だと自慢した後に発表された。
▪ FordのFarley氏は、Teslaや中国の自動車メーカーに対抗するため、より小型で手頃な価格のEVに注力すると述べた。
▪ Mercedes-Benzも22日にEV計画を大幅に後退させ、2030年までに販売台数の50%しか電動化(ハイブリッドを含む)
できないと述べた。
electrek、2月22日(9)
Chevy Silverado EV RST(出典:GM)
60
GMの動向
◼ Ultium EV革命はいかにしてレールから外れたか (1/3)
➢GMは2020年3月の「EVデー」の発表で、次世代Ultiumアーキテクチャーを採用したEVを2024年初頭までに、
半ダースの車種を量販し、「2030年までにEV販売台数の首位をTeslaに挑戦する」はずだった。
✓ 昨年12月までに、GMの新型EVはすべて販売台数が極端に少ないか、まったく手に入らない状態になっていた。
▪ GMのEVの未来は今、行き詰まっているようだ。
✓ 2022年2月、GMは2023年末までに40万台のEVを販売する見込みだと述べた。
insideEVs、2月22日(14)
▪ その8カ月後、GMはその時期を2024年半ばに繰り下げた。
▪ 実際の2023年のUltium EVの販売台数は、わずか13,838
台だった。
▪ そのうちの2/3に当たる9,155台は、Cadillac Lyriq 1車種
だった。
▪ Blazer EVは、12月に納車が一時停止されるまでに約500
台販売された。
▪ 2024年型ホンダPrologueは3月発売される。(GMは
Equinoxと一緒に製造)
▪ ホンダはGMから2024年中に4万台、来年からは年間7万台
のPrologueを受け取ることを確信していると述べた。
▪ GMは全体で76,000台のEVを販売したが、そのうちの82%は、昨年末に生産を終了した老朽化したChevrolet Bolt EV
とEUVだった。
✓ GMは、Ultium 電池の組み立てだけでなく、車両の充電や、Android AutoとApple CarPlayを排除した新しいイン
フォテインメント・システムのソフトウェアでも、大きなハードルを乗り越えなければならなかった。
61
GMの動向
◼ Ultium EV革命はいかにしてレールから外れたか (2/3)
➢GMは必要な在庫をディーラーに供給できるだけのUltium EVを製造できていない。
✓ 車両の遅れはUltiumセルを製造するGMとLGの合弁会社Ultium Cellsに起因するものではないことを確認。
✓ GMは、遅れはUltium車のバッテリーパックに搭載される9kWhの大型モジュールを組み立てる自動機械の問題に
起因すると述べている。(GMのグローバル電動化・バッテリーシステム担当副社長Mike Anderson氏)
▪ パッケージの底は冷却プレートになっている。中には24個のセルがあり、これらの長い袋状のセルは、TIM(サーマルイン
ターフェイス材)で冷却プレートに取り付けられている。それから、5つの側面の上部には2つのICB(インターフェイスコント
ロールボード)フレームがあり、ヒンジで固定されている。セルのタブは実際にこれらのフレームを貫通し、曲げられて溶接
される。側面は構造用接着材で貼り付ける。
▪ オートメーション装置がそのすべてを自動的に行う。
▪ ボックスの部品とセルをラインの端まで押し上げると、ロボットがセルを掴み、テーブルの上に乗せ、すべてが自動でカッ
トされ、自動で曲げられる。セルのミニスタック(直列8個、並列3個)を作り、次にメガスタックを作り、すべてが組み合わ
される。このプロセスをスピードアップさせるのが非常に難しい。GMでは誰もこの仕事をした経験がない。
▪ 中国でUltium 車の生産をほとんど問題なく開始している。中国車両は、北米仕様とは異なるバッテリーセルを使用して
おり、2種類のニッケルマンガン・コバルト電池(「薄型」と「厚型」)か、中国の大企業BYDのリチウム鉄リン酸塩「ブレード
電池」のいずれかを使用している。
✓ Ultiumアーキテクチャーは、GMが独自にバッテリーシステムを開発した初めての例
▪ Chevrolet VoltのPHEVとChevrolet Bolt EVのバッテリーは、GMの工場で組み立てられたが、その大部分はセルプロバイ
ダーであるLGが開発したもの。
▪ バッテリーケースはMagna、バッテリーディスコネクトユニットはLearなど。組立とインテグレーションはGM。
▪ GMが自動モジュール組立システムを発注したのは、すでに他のEVメーカー向けにモジュールラインを構築している企業で
はなく、大量電子機器組立の経験が少ない伝統的なティア1サプライヤーであることを示唆
insideEVs、2月22日(14)
62
GMの動向
◼ Ultium EV革命はいかにしてレールから外れたか (3/3)
➢「これは(北米の)業界全体にとって大きなキャパシティの破裂であり、この種の機器を製造する者は皆、今、
飽和状態にある」。(Mike Anderson氏)
✓ 中国は世界のEV販売台数の過半数(57%)を占め、昨年の新車販売台数の3分の1以上をEVが占めている。
▪ 現在では中国に、より多くの有能な統合ベンダーと、そのようなハードウェアを監督する経験豊富なエンジニアやマネー
ジャーがいる可能性が高い。
✓ 「 BEVは新しい技術であることに加えて、立ち上げを加速させようと決めた、この2つの組み合わせは、私たちの
経験でさえも挑戦的なものだった」
▪ GMがUltium の立ち上げに失敗したのは、退職、バイアウト、さらには他社からの引き抜きによって、GMで最も経験豊富
なバッテリー・エンジニアの多くが去ったことにも起因すかもしれない。
✓ 米国で最も経験豊富なバッテリー・エンジニアの多くはシリコンバレー出身であり、それは「Tesla」を意味するが、
GMは伝統的に外部の専門知識を輸入することに抵抗がある。
▪ イスラエルのバッテリー新興企業Algolionの幹部がGMのCTO(7月にGMがAlgolionを買収)に就任してからわずか1カ月
後の10月にGil Golan氏が辞任したことが、混乱に拍車をかけた。
▪ 彼は『The Electric』誌のプロフィールの中で、「社外からシニア・バッテリー専門家を招きたいと表明したが、GMの経営陣
は、その必要はなくGMは既存のスタッフで十分に仕事ができると考えたのかもしれない」と述べている。
▪ つい最近、GMはその方針を転換したかもしれない。今月初め、GMは長期的な生産体制を強化し、第1世代が経験した
ような遅延なしに第2世代のUltiumシステムを実現するために、長年にわたってTeslaのバッテリーに携わってきたKurt
Kelty氏を雇った。
✓ GMが開発した代替のペアリング方式を採用するために、将来の車からAndroid AutoとApple CarPlayを排除す
るという決断に疑問を呈している。
▪ GMは、自社で開発する代替ソフトウェアがすべて同じ機能を提供すると主張している
insideEVs、2月22日(14)
63
GMの動向
◼ GM CEO、中国利益低迷への対策として高級品への軸足をすえる
➢GMは、世界最大の自動車市場である中国での販売と利益の減少から立ち直ろうと苦闘する中、中国での
主力車種を高級車中心にシフトすることを検討している。
✓ GMは、Buick、Cadillac、Chevroletの各ブランドを通じ、中国での最初の20年間で急成長を遂げ、2018年時点
では年間$2Bを稼いでいた。
✓ GMの中国における市場シェアは2017年に14%を超えたが、その後はほぼ半分の8.4%に落ち込んでおり、
2023年の中国での販売台数は2009年以来初めて米国での販売台数を下回った。
Bloomberg、2月16日(43)
64
GMの動向
◼ Chevy Blazer EV販売は停止したまま。GMは軌道修正を図る
➢新型Chevy Blazer EVの販売は、GMがソフトウェアの不具合を克服しようとしているため、2ヶ月近くたった
今でも一時停止している。
✓ Equinox EV、Silverado RST EV、GMC Denali EVピックアップなどの主要な発売を延期することを昨年秋に発表。
✓ GMのMarry Barra CEOは、Wolfe Research主催のカンファレンスで、2024年は自動車メーカーが軌道に乗るた
めの「実行の年(year of execution)」だと述べた。計画の大部分としてEV生産の見直し、Cruiseの再始動、新
車のソフトウェア不具合の修正が含まれる。
✓ Barra氏は、「車両を正しく世に送り出し、ソフトウェア戦略を正すことが、やるべきことのリストの最上位にある」、
「我々はすでにソフトウェア開発プロセスを刷新し、さらに重要なのは検証プロセスだ」と述べた。
▪ 次期Equinox EVは、GMが現在のベストセラーEVであるChevy Boltの生産を終了したため、大きな穴を埋める予定。
▪ $30,000以下のEquinox EVは、GMが軌道修正を図る上で重要な役割を果たす可能性がある。
electrek、2月15日(52)
2024 Chevy Equinox EV 1LT(出典:Chevrolet)
65
GMの動向
◼ 北米におけるSuper Cruiseのハンズフリー走行ルートマップを約2倍に拡大
➢Super Cruiseは、2017年にGM車シリーズに導入されたハンズフリー運転支援機能である。Adaptive
Cruise Control技術とコネクテッドカー・サービスを利用し、リアルタイム測位、カメラ、センサーを用いてLiDAR
でマッピングした地図上をナビゲートする。
✓ 2022年8月、GMはSuper Cruiseのマップを北米全域で約40万マイルに拡大したが、本日、ネットワークが再び
拡大し、ほぼ2倍になったと発表した。
electrek、2月15日(53)
66
GMの動向
◼ "やり直しの年 "後半もEVの黒字に期待
➢GMは、特にインフォテインメント・システム、充電、ナビゲーション・システムなどに関連する次世代ソフトウェア
の問題で一貫して苦戦している。
✓ 今年半ばまでにEVを40万台販売するというかつての積極的な目標から一歩後退したものの、完全に手を引い
たわけではないという。
▪ 「多くの第三者による予測では、米国のEV販売台数は2023年の業界の約7%から、2024年には少なくとも10%に上
昇するとされている。2023年に延期されたいくつかのEVを含め、今年さまざまなEVが発売される予定だ」という。
insideEVs、1月30日(124)
67
GMの動向
◼ Consumer ReportがChevy Blazer EVに抱いた問題はこれだ
➢GMのUltiumベースの未来にとって極めて重要なBlazer EVには、にとっては、ソフトウェアにはかなりの問題
がある。
✓ Consumer Reportによれば、不満の大部分はソフトウェアの問題であった。
▪ 「かなり劇的なソフトウェア関連の問題に遭遇したときは、ちょっとした衝撃だった。小さな不具合の話ではない。何人か
のドライバーは、中央のインフォテインメント・ディスプレイとメーター・クラスターの両方のスクリーンがちらつき、まったく使
えなくなると報告している」。
✓ 多くのオーナーやメディア(InsideEVsを含む)がBlazer EVの故障に値するソフトウェア問題を報告した後、GMは
事実上、新型クロスオーバーの販売停止を出されるまでに至った。
insideEVs、1月29日(128)
68
Fordの動向
◼ Ford CEO、かつては良好だったUAWとの関係がストライキによって損なわれた
と語る
➢Jim Farley CEOは、UAWが10月にFordのケンタッキー州のトラック工場でストを決行したことで、数十年にわ
たって築かれてきた関係が変化したと述べた。
✓ 新たなUAWとの契約は、Fordが製造する車1台のコストに$900を上乗せすることになり、GMが見込んでいる車
1台あたり$575よりも高くなる。
✓ Farley 氏は「低価格の中国製EVは競争上の大きな脅威であり、いずれ米国に上陸するだろう」、「世界中で中国
と正々堂々と競争できなければ、収益の20%から30%がリスクにさらされる」とFarley 氏は語った。
Bloomberg、2月16日(40)
69
Fordの動向
◼ 低価格の中国製ライバルに対抗するためパートナーを迎え、より手頃な価格の
EVに移行する
➢Fordは、中国のEVメーカーに対抗するため、手頃な価格のEVで競合他社と提携することに前向きだ。
✓ Farley 氏は、BYDはSeagull EVを$9,000から$11,000の材料費で生産できると指摘した。
✓ FordのEV部門Model eのCOOであるMarin Gjaja氏は、14日のパネルディスカッションで中国のEVを「巨大な戦
略的脅威」と呼んだ。「彼らはこの技術でわれわれをリードしている」と付け加えた。
electrek、2月15日(51)
70
Fordの動向
◼ Fordは「EVに乗り出した方がいい」、さもなければ安価な中国製電気自動車
に負けるだろう
➢FordのModel e EV部門は昨年$4.7Bの損失を出した。
✓ 同社は、赤字が拡大した理由を「極めて競争的な価格設定」とロスを積み上げるだけの新規投資を理由として
いる。
✓ それにもかかわらず、FordのJohn Lawler CFOは、「EVは定着しており、顧客の導入は拡大しており、その長期
的なアップサイドはFord拡大の中心である」と述べた。
➢Fordは、中国の自動車メーカーは中国からの輸入品に対する27.5%の関税を回避するために、メキシコに
製造工場を建設すると見ている。
✓ 実際、メキシコでは最近、Kia、Tesla、BMW、StellantisがEVの生産に乗り出している。
electrek、2月14日(59)
BYD Seagull(出典:BYD)
71
Fordの動向
◼ Fordから活動家が熱望するハイブリッド車が誕生
➢Fordの決算は好評で、第4四半期のコンセンサス業績予想を118%上回った。
✓ Fordには3つの部門がある。Blueは内燃エンジンを搭載する伝統的なビジネス、Proは商用フリートビジネス、
Model eはEVを開発している。
✓ 2023年、Blueはまずまずの業績を上げ、Proは素晴らしい業績を上げた。しかし、Model eはEVの価格競争の中
で営業損失は2倍以上に膨らんだ。
▪ F-150 Lightingを1台売るごとに、規制遵守の観点から内燃エンジン搭載車を12台売れることになる (Ford CFO)
Bloomberg、2月8日(78)
72
Fordの動向
◼ 決算発表後に小型で安価なEVの計画を明かす
➢FordはEV戦略を見直し、大型で高価なEVから脱却しようとしている。
✓ 「高価格が、メインストリームの自動車購入者にEVへの移行を納得させる最大の障壁だ」
✓ 「最終的な競争相手は、手頃な価格のTeslaや中国製EVになるだろう」(Farley CEO)
◼ 「最高のEVエンジニア」たちと低コストのEVプラットフォームを構築
➢Fordは、低コストのEVプラットフォームを構築するために「超有能なスカンクワークス・チーム」を集めた。
✓ Jim Farley CEOによれば、この小さなチームは「世界最高のEVエンジニアたち」で構成されている。
➢このチームは、ソフトウェアで定義されたEV(SDV)の新モデルをいくつか発表するために使われる予定だ。
➢なぜFordは低コストEVプラットフォームの開発にスカンクワークス・チームを必要としたのか?
✓ EVを安価に、かつ収益性の高い形で製造することは、(少なくとも中国以外の)ほとんどの自動車業界にとって
難しい課題だった。
▪ EVはすでに自動車ビジネスの主役のように感じられるが、現実には、ほとんどの自動車メーカーはそれほど長い間、EVに
真剣に取り組んできたわけではない。
▪ スタートアップの雰囲気を作り出すことは、それが最大の競争相手の基本的な性質である場合、さらに理にかなっている。
◼ コスト削減のため自動縦列駐車機能を削減
➢Fordは、収益性を向上させ、インフレを打ち消すための活動の一環として、大規模なコスト削減を計画。
➢「コネクテッド・ビークル・データは、顧客が使っているかどうかを確認するのに役立つため、非常に重要である。
✓ 例えば、縦列駐車を自動で行うオートパーク機能がある。使っている人はほとんどいないので、その機能を削除す
ることができる。1台あたり約$60だ」、「これを合計すると、年間$10Mの節約になる」(Ford COO)。
Bloomberg、2月7日(87)、2月7日(91)、2月7日(88)、insideEVs、2月7日(92)
◼ 米国EV販売、2024年1月は11%減少
➢1月のFordブランドの全米販売台数は145,632台で、前年同月を約3.6%上回ったが、EV販売台数は
4,674台で、前年比11%減、2023年4月以来の低水準となった。
✓ また、これはブランド全体の販売台数のわずか3.2%だ(2023年後半には5~6%だった)。
➢BEV販売台数減少の主な原因は、Ford Mustang Mach-Eの販売台数が前年比51%減の1,295台となった
こと。Ford F-150 Lightningの販売台数は、前年比0.3%減の2,258台とわずかながら減少。
✓ 2023年年間のBEV販売台数は、Mustang Mach-E 40,771台、F-150 Lightning 24,165台、E-Transit
7,672台。合計72,608台、シェア3.8%。
➢1月のBEV販売台数(前年同月比):
✓ Mustang Mach-E:1,295台(51%減)
✓ F-150 Lightning:2,258台(0.3%減)
✓ E Transit:1,121台(214%増)
✓ 合計:4,674台(11%減)、シェア3.2%
➢2023年間のBEV販売台数(前年同月比):
✓ Mustang Mach-E:40,771台(3%増)
✓ F-150 Lightning:24,165台(55%増)
✓ E Transit:7,672台(18%増)
✓ 合計:72,608台(18%増)、シェア3.8%
73
Fordの動向
insideEVs、2月3日(110)
74
Fordの動向
◼ 人気SUV Explorerのアップデートでハイブリッドオプションを廃止
➢Fordは木曜日、老舗SUVであるExplorerの、新しく改良されたテクノロジーを搭載したモデルチェンジ版の受
注を開始しが、ハイブリッド車は無くなった。
✓ これは、BEVの販売台数が伸び悩む中、FordのFarley CEOがハイブリッド車に軸足を移していることと対照的だ。
✓ Fordのハイブリッド車販売は昨年25%急増したが、米国のハイブリッド車市場ではトヨタ、Hyundai、ホンダに遅
れをとっている。
Bloomberg、2月1日(118)
75
Stellantisの動向 (Fiat)
◼ 米国初のStellantis BEV、組立ラインからロールオフ
➢BEVのFiat 500eは、最初のディーラー割り当て分を1週間足らずで売り切った後、3月末までに米国に到着
する予定。
✓ Fiat 500eはすでにヨーロッパで最も売れているBEVであり、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、フランスで1位
となっている。
electrek、2月21日(21)
▪ 発売以来、500eは世界で185,000台以上を販売
している。
▪ 85kWの急速充電により、FiatのEVは5分で31マイ
ル、35分で80%の航続距離を稼ぐことができる。
76
Stellantisの動向
◼ 米国に中国製EV?Stellantis CEO、各国政府が輸出を阻止した場合のアイデ
アに前向き
➢StellantisのCarlos Tavares CEOが、合弁パートナーであるLeapmotorのためにヨーロッパでEVを製造するこ
とを検討していることを明かした数日後、必要であれば北米(おそらくアメリカ)でも中国製EVを組み立てるこ
とに前向きであると公表した。
✓ 多くのレガシーな欧米自動車メーカーがEV戦略を後退させる一方で、中国自動車メーカーは全速力で前進を続
けている
▪ Tavares氏は、Stellantisが中国のEVメーカーと競争するためには、価格競争力のあるモデルを提供する必要があると
語った
electrek、2月21日(23)
77
Stellantisの動向
◼ Stellantis CEO、ピックアップトラック好きの米国では小型EVの販売は厳しいと
語る
➢StellantisのTavares CEOによると、EVに懐疑的でピックアップトラックが大好きな米国で小型EVで勝とうと
するのは間違えだと述べた。
✓ Fordは今月、EVの赤字を食い止め、Teslaや中国の自動車メーカーに対抗するため、安価で小型のEVを開発中
であることを明らかにした。
▪ 一方、Stellantisは今年、Jeep Recon、Jeep Wagoneer S、Dodgeの電気マッスルカーなど、米国消費者向けの初の
BEVでEV戦略をテストする予定。
Bloomberg、2月20日(25)
78
Stellantisの動向 (Chrysler)
◼ Chrysler、100年の歴史を持つブランドを再定義する急進的なEVコンセプト
「Halcyon」を発表
➢新型EVコンセプトは、2022年に発表されたクロスオーバー「Airflow」や昨年公開された「Synthesis Cockpit
Demonstrator」など、Chryslerがこれまでに発表したコンセプトカーをベースにしている。
electrek、2月13日(62)
79
Stellantisの動向
◼ Stellantis CEO、中国自動車メーカーの台頭がM&Aを促進すると見る
➢Carlos Tavares CEOは、中国メーカーの台頭、欧州連合(EU)による内燃機関の段階的廃止への取り組み、
自動車労組の高額な新契約などが、M&Aの可能性を高める要因のひとつだと見ている。
✓ この3年間での中国の攻勢の大きさ、彼らが発揮できる競争力、そして彼らの最高の自動車メーカーがすべて大
量に到着したことは、大きな変化である。
➢コスト競争力のあるBEVを作れない企業が存亡の問題に直面するのは明らかだ。現在の独占禁止法は、中
国の攻勢に立ち向かうには逆効果だ。規模がなければ、自らを窮地に追い込むことになる。(C. Tavares氏)
Bloomberg、2月1日(117)
80
Rivianの動向
◼ 過去最大の暴落、人員削減が勢いの停滞を示す
➢今年の生産台数を昨年並みの57,000台と予想しており、アナリストの平均予想である80,000台以上には
ほど遠い。
✓ 同社は水曜日遅くに、過去1年半で3回目となる給与所得者の約10%の人員削減を行なうと発表した。
▪ 1年前、Rivianは供給問題に苦戦し、1台当たり$124,000の損失を出していたが、最後の3ヶ月間に納車した車両1台
あたり$40,000以上の損失を出しており、第3四半期の車両1台あたりの損失より約$10,000多かった。
✓ “少なくとも2025年まで ”事業を継続するのに十分な流動性があると述べた。
Bloomberg、2月21日(17)
81
Rivianの動向
◼ Rivian CEO、$48,000をEV価格のスイートスポットと呼び、R2はTesla Model
Yに挑むと述べた
➢Rivianは、より手頃な価格の電気SUV「R2」でブランド拡大を狙う。
✓ RivianのCEOは$48,000を、ガソリン車から乗り換える購入者にとっての「重要なスイートスポット」と呼んだ。
✓ 2023年末のEVの平均価格は$50,798だった。これは、平均$48,795のガソリン車と$2,040以内の差だ。
Teslaの平均取引価格は$50,051で、さらに近い。
electrek、2月20日(31)
82
Fiskerの動向
◼ NYSEからコンプライアンス違反の通知を受ける
➢Fiskerは16日NYSEから、同社の株価が30取引日連続で平均$1以下で取引を終えているとして、コンプラ
イアンス違反の通知を受けた。
✓ NYSEの規則に従わない場合、上場廃止になる可能性があり、企業は通常、株式併合(株式分割の逆)を行い、
最低価格規制の遵守を回復する。
✓ これとは別に、米国道路交通安全局(NHTSA)は金曜日、約4,000台のOceanクロスオーバーで車両が意図しな
い動きをしたというクレームについて予備調査を開始した。
Automotive News、2月18日(39)
83
BYDの動向
◼ 新型EV「Dolphin」を発表:$14,000以下からスタート
➢BYDは今週初めにガソリン車との価格戦争を宣言した。
electrek、2月23日(3)
▪ 2021年の発売以来、BYDのBEVハッチバックは目覚ましい
販売台数を記録し続けている。
▪ このBEVハッチは2023年のBYDの総販売台数の12%を占
めた。
▪ BYDは海外でも事業を拡大しており、最近では日本、メキシ
コ、ヨーロッパ、ブラジルなどで販売を開始した。
▪ 日本で昨年発売されたばかりのBYDは、先月すでに日本の
輸入台数の20%を占めている。
➢BYDは今週初めにガソリン車との価格戦争を宣言した。
✓ BYDは、性能とデザインを向上させ、さらに低価格を
実現した新型Dolphin Honor Editionを発表した。
▪ エントリーモデルは、CLTC航続距離187マイル
(302km)で$13,900。
▪ 50Wワイヤレス電話充電器、新しいType-C充電
ポート、ベンチレーション付きフロントシートを追加。
▪ 12.8インチの回転スクリーンと5インチの計器ディス
プレイを内部に保持している。
✓ BYDは昨年、Dolphinを367,419台販売し、2022年
比で79%増加した。
84
BYDの動向
◼ $15,000のQin (秦) Plus EV Honorエディションを発表 ガソリン車との価格
競争に突入する
electrek、2月19日(36)
➢DM-i(PHEV)バージョンは79,800元($11,000)からで、
NEDCのBEV走行距離は最大120km(74マイル)。BEVバー
ジョンは、109,800元($15,200)から。
➢BYDはまた、現行の104,800元($14,500)からとなっている
Dolphinの航続距離を伸ばし、価格を下げた新しいChampion
Editionも発売する。
◼ 昨年1月、約14万ドルからの超高級車ブラ
ンド「Yangwang」を立ち上げた
➢先月、ブランド初の超高級セダン「YangWang U7」を発表
✓ 中国のMIITからリークされた情報によると、U7はクアッド
モーターシステムを搭載し、約1,300馬力、CLTC航続距離
500マイル(800km)を実現している
➢2月25日、0から時速60マイルを2秒以下で走る初の電動
スーパーカー「Yangwang U9」を発表
BYD Yangwang U7
BYD Qin Plus EV Honor Edition
85
BYDの動向
◼ 米国と海外市場への「輸出ハブ」としてメキシコのEV工場を検討
➢BYDは初めて世界の自動車メーカーのトップ10に入った。
✓ BYDは中国市場を支配した後、海外にも進出している。
✓ 昨年は輸出が急増し、70カ国で242,765台を販売した。
➢Dolphin、Atto 3、Sealのような低価格で機能的なEVで、BYDは主要な海外市場でシェアを拡大している。
✓ 昨年3月、タイで1万台目となるAtto 3を納入した後、タイ工場の建設を開始した。本格稼動後は、タイおよび
輸出向けに年間約15万台の生産能力を持つことになる。中南米では、ブラジルに$65Mを投資して施設を建
設している。そして今、BYDはメキシコにEV工場を建設し、米国に近づいている。
electrek、2月13日(61)
86
BYDの動向
◼ 2024年1月のPEV世界販売台数が20万台を突破
➢BYDの乗用車用PEVの販売台数は、サブブランドのBEV 15,923台を含め、1月201,019台に達した。
✓ これは前年比34%増。
➢BEVの販売台数は105,304台で、前年比48%増。
✓ BEVは現在、BYDの事業の中で最も急速に成長している。
➢PHEVの販売台数は95,715台で、前年比21%増。
➢輸出台数は36,174台で、これも月間最高記録。
➢2023年年間では:
✓ BEV:1,574,822台 (73%増)
✓ PHEV:1,438,084台(52%増)
✓ 合計: 3,012,906台 (62%増)
insideEVs、2月8日(80)
➢BYDは昨年1月に日本の自動車市場に正式に参入し、手頃な価格の電気SUV
「Atto 3」(中国ではYuan Plus)を発売した。
✓ ATTO 3は先進の安全装備で人気を集め、高級車の下取り客や60歳以上
の個人など、幅広い層の顧客を獲得している。
➢9月には、BYDはもうひとつの低価格EV、Dolphinを発売した。
✓ 価格は363万円($24,500)からで、BYDは日本でトヨタに対抗することを目指して
いる。70kWhのバッテリーを搭載したDolphin EVの航続可能距離は最大400kmで
ある。航続距離延長バージョン(150 kWh)では、航続距離は最大476 kmで、価
格は400万円から。
➢BYDは今春、電気セダン「Seal」を発売する予定であり、同時に2025年までに
100店舗以上のネットワークを拡大する計画。
✓ BYDはすでに先月、日本の自動車販売台数の1%以上を占めている。
87
BYDの動向
◼ BYD、1月は217台のEVを販売、日本のEV輸入の2割を占める
electrek、2月7日(90)、CarNewsChina、2月7日(89)
◼ 日本自動車輸入組合(JAIA)が2月6日に発表したデータによると、1月の
日本におけるEVの輸入台数は1,186台となり、前年比11%増となった。
✓ 日本における外国製EVへの関心と販売の急増は、より広範な傾向を示している。
✓ 2023年には、外国メーカーからのEVの輸入台数が初めて22,890台に達し、前年比59.6%増となった。
88
BYDの動向
◼ 3月末に高レベルのスマートドライビング機能を発表との報道
➢BYDは、かつてないほどスマートな運転機能に注力しており、3月末までに自社開発のADAS機能を都市部
の道路で利用できるようにする予定。
✓ BYDの市街地試験的な運転支援機能の最初の利用開始は3月30日で、DenzaブランドのSUV「N7」が、同グ
ループの20以上の既存モデルの中で最初にこの機能を搭載することになる。(LatePost)
▪ BYDのハイレベルなインテリジェント・ドライビング・システムは、30万人民元($42,000)以上の車種には標準装備さ
れ、20万人民元から30万人民元の車種にはオプション装備される予定であると、王氏は1月に述べた
▪ BYDのL2スマート・ドライビング・システム搭載車は260万台を突破し、2023年に販売されるBYD車の57%以上がス
マート・ドライビング・システムを搭載していると王氏は1月に述べた
✓ BYDのスマート・ドライビング・チームは4,000人以上で、そのうち3,000人以上がソフトウェア・エンジニア。
▪ 現時点では、利用可能に近い都市は深圳だけ
▪ スマートドライビング機能の重要性が増すにつれ、BYDは独自のアルゴリズムの使用を拡大し始めている
CnEVPost、2月6日(98)、electrek、2月6日(99)
➢BYDはDenza、Fang Cheng Bao、Yangwangブランドを通
じてプレミアム市場に参入している。
✓ 一方、Huawei、Xpeng、Li Autoは、ハイエンド車のスマー
トドライビングを標準化しつつある。
▪ Li Auto、Xpeng、Nioのスマートドライビング研究者・開発
者は1,000~1,500人程度
✓ BYDは$14B(1,000億人民元)を投資し、インテリジェン
ト・ドライビングのリーダーを目指している。
89
BYDの動向
◼ YangWang U7は1,287馬力でメルセデスEQSのライバル
➢YangWangとして、BYDは昨年いくつかの洒落たモデルを発表した。その多くはユニークで風変わりな特徴
を誇示している。
✓ YangWang U7はクアッド電気モーターで駆動する。総出力は960k、1,287馬力で、Lucid Aire ルーシッド・エ
ア・サファイアに匹敵する。最高速度は時速167マイルだ。
✓ 空力抵抗でCd値はわずか0.195
▪ Lucid Air PureとTouring(0.197)、Mercedes EQS(0.20)、Nio ET7(0.208Cd)、Tesla Model S Plaid(0.208Cd)、
さらにはPorsche Taycan (0.22Cd)などの高級パフォーマンスセダンよりも空力が優れている。
insideEVs、2月6日(102)
90
BYDの動向
◼ 株価が下落、中国での価格競争の中で利益が予想を下回る
➢BYDの株価は、2023年の販売目標を達成するための年末の急な値引きにより収益が悪化したことで下落。
✓ BYDは、2023年の純利益が290億元($4B)から310億元になるとの速報を発表し、香港上場株は火曜日の
香港取引開始直後に4%も下落した。これは過去最高だが、アナリスト予想の315億元には届かない。
Bloomberg、1月29日(127)
91
Geelyの動向 (Volvo/全世界)
◼ 1月の世界BEV販売台数はEX30のおかげで改善した
➢Volvo Carsの1月の世界販売台数は53,402台で、前年同月を10%上回った。
✓ しかし、同社のPEVの販売台数はわずかに減少した。
✓ 新型BEV VolvoEX30が1月(発売3カ月目)に過去最高の2,297台を販売した
▪ VolvoC40リチャージの2,092台よりも多い
➢主な問題はPHEV。
✓ 1月の販売台数は前年同月比16%減の9,945台だった。4年連続の前年割れとなった。
➢地域別では、例年通りVolvoのPEVのほとんどがヨーロッパで販売されており、1月は13,830台(前年同月
比8%増)で、全体の60%近くを占めている。
➢2023年年間では:
✓ BEV:113,419台(70%増)、シェア16
✓ PHEV:152,561台(10%増)、シェア21.5
✓ 計:265,980台(30%増)、シェア37.5
insideEVs、2月8日(81)
92
Geelyの動向 (Volvo/米国)
◼ 2024年1月、VolVoの米国PEV販売は減速
➢Volvo Cars USAによると、1月の米国での自動車販売台数は7,716台で、前年同月とほぼ同じ(前年比
0.3%増)であった。
✓ しかし、PEVの販売は、2023年1月と比較して悪化し、2024年1月のVolvoのPEV販売台数は1,875台で、前
年同月比21%減であった。
✓ 減少の主な理由は、BEVの販売台数がわずか260台(前年比66%減)だったことだ。
▪ Volvo EX30には、足かせとなるソフトウェアの問題がある
▪ PHEVは1,615台(前年比1%増)と比較的安定した水準を示している。
◼ Volvo EX30、ソフトウェア問題のため納車延期
insideEVs、2月7日(95)、1月30日(126)
➢Volvoのフラッグシップモデルである電動SUV
のEX90に次いで、顧客にクルマを届けられ
ないソフトウェア問題の影響を受けた2番目
の最新モデルでもある。
✓ 「Volvoは問題解決に向けて精力的に取
り組んでいる。重要な進展はあったが、ソ
フトウェアのバージョン1.2はまだリリース
に必要なすべての要件を満たしていな
い」。
93
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Volvo、Polestarへの出資を中止 Geelyが救済準備に入る
➢Volvo Carsは、2023年の決算報告で、BEVのパフォーマンス・ブランドであるPolestarへの資金提供を中止
すると発表。
✓ VolvoとPolestarはともにGeelyの子会社である。新しい契約では、VolvoはPolestar株式の48%の一部を親会
社のGeelyに譲渡する意向で、GeelyはPolestarの「重要な」新しい株主となる。
✓ Geelyは今後、「Polestarに全面的な経営・財務支援を提供する」ことを約束している
insideEVs、2月2日(115)
94
Geelyの動向 (ZEEKR)
◼ 60日間で1万台のEV 007を製造、2月27日に001のリフレッシュを発表
➢12月下旬、ZEEKRは4番目のモデルである007を正式に発表し、同時に中国で5万台の予約注文を記録。
✓ それから56日間で、ZEEKRは、新型EV「007」の累計生産台数が10,000台に達したことを発表
✓ 同時に、同社のフラッグシップモデルである「001」を2024年にリフレッシュすると発表
▪ ZEEKRが最近中国工業情報化部に提出した書類によると、リフレッシュされた001はわずかに長く、背が高くなるが、
ほんの数ミリの差に過ぎない。
▪ また、リチウム三元電池とLFP電池を選択できるようになり、これまで001には搭載されていなかったLiDARセンサーも
搭載できるようになる。
▪ ZEEKR 001のリフレッシュモデルが正式に発表される2月27日には、詳細が明らかになるだろう。
electrek、2月21日(20)
95
Geelyの動向 (Lotus)
◼ Lotus Emeya、今年の納車に向けて3年間の厳しいテストプログラムを完了
➢EmeyaはLotus Carsにとって2番目のBEVモデルであり、2022年に生産を開始したハイパーSUV「Eletre」
のアンコールモデルとして登場する。
✓ Lotus Emeyaの納車は、EVが製造されている中国で3月開始される予定。
✓ Geely傘下のスポーツカー・メーカーはオール・エレクトリック化を宣言しており、Eletreのようなスピードとラグジュ
アリーを実現するために中国で稼働中の$1.2Bの工場を活用し、年間販売台数を5000台から2028年までに
15万台まで強化する意向。
✓ この3年間のプログラムの最終段階は北極圏で行われ、気温は-25℃まで下がった。しかし、それでは寒さが
足りないため、LotusのエンジニアはEmeyaを冷凍庫に入れ、-40℃での性能をテストした。
electrek、2月9日(73)
96
Geelyの動向 (Radar)
◼ この中国製EVトラックは、重い荷物を積んでもTeslaのCybertruckに匹敵す
る速さを発揮する
➢Zeelyは、Cybertruckに匹敵する電気トラック「Radar RD6」の4WDバージョンを発売する。
✓ 同ブランドのCEOによると、重い荷物を積んだ状態でもTeslaのCybertruckと同様の加速が得られるという。
✓ 4WDバージョンは今年第2四半期から販売される。
➢Volvo、Polestar、ZEEKRなどの親会社であるGeelyは、2022年にRadarブランドを立ち上げた。
✓ その最初のEVアドベンチャービークルであるRD6は、178,800人民元($25,000)から9月に中国での展開を開
始した。
electrek、2月8日(79)
Hyundaiの動向
◼ 初の3列シート電動SUV「IONIQ 7」を6月に導入へ
➢Hyundaiは昨年、米国で4番目に売れたEVブランドで、市場の4.5%を獲得した。
➢FordやGMのようなライバルがEVの生産を減速させる中、Hyundaiは先を急いでいる。
✓ Sevenは "IONIQのラインナップを完成させる "だけでなく、"まったく新しい生活様式 "を提供する
✓ IONIQ 7は、Kiaの3列シート電動SUV「EV9」とコンポーネントを共有し、25分の急速充電(10%から80%)に対
応する350kWの充電能力を持つ。
▪ Hyundaiは今年、初のEVとバッテリーのメガプラントをジョージア州に開設する。$7.6Bの施設は早ければ10月にオープ
ンする可能性がある。
97
electrek、2月20日(32)
Hyundaiの動向
◼ $22,000以下のHyundai Casper EVがヨーロッパに送り込む
➢中国製のDacia Springがあり、次にCitroen e-C3が登場し、これらはヨーロッパで手に入る最も安価な
BEVだが、HyundaiがCassper EVを欧州での競争に参加する準備を行っている。
✓ Casperもともとは小さな4ドアの都市型ランナバウトで、2011年から韓国のHyundaiが1.0リッターガソリンエン
ジンを搭載して製造している。
▪ 現状は長さ3.6m程度で、Chevy Boltより57cm短いが、BEVとして導入される場合26cmほど長くなる可能性がある。
✓ Hyundaiフランスのボス、Lionel Keogh氏によると、この小型EVの価格は付加価値税込みで€20,000(現在
のレートで約$21,500)程度になるという。
➢リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーパックで、フル充電で125~187マイル(200~300km)の航続距離を実
現すると噂される。
98
insideEVs、2月6日(103)
Hyundaiの動向
◼ BEVとPHEVの米国販売、前年比77%増で2024年をスタート
➢米国Hyundaiでの1月は「経済的課題と金利が厳しい小売環境を作り出し」車両販売台数は47,543台(前
年比8.6%減)となった。
✓ ただし、1月のPEV販売台数は、前年同月比で77%増加した。
✓ BEV販売台数は前年比42%増であった。
➢BEVの1月の販売台数(前年同月比):
✓ Hyundai Ioniq 5:1,465台(5%減)
✓ Hyundai Ioniq 6:760台(新規)
✓ Hyundai Kona Electric 該当なし
✓ 合計:2,225台(44%増)、シェア4.7
➢2023年年間のBEV 販売台数(前年比):
✓ Hyundai Ioniq 5:33,918 台(48%増)
✓ Hyundai Ioniq 6:12,999台(新規)
✓ Hyundaiコナ・エレクトリック 該当なし
99
insideEVs、2月2日(112)
Hyundaiの動向
◼ 2023年に米国でGMとFordより多くのEVを販売した
➢2023年にBEVシェアが10%を超えるのは、伝統的なOEMメーカー4社のみ。
✓ Mercedes-Benz(15.3%)、BMWグループ(少なくとも11.5%)、VWグループ(11.1%)、Volvo(10.6%)
✓ Hyundaiは5位で5.2%
➢従来のOEMメーカーの実質的なBEV平均シェアは3%に近い。
100
insideEVs、2月2日(114)
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