SlideShare a Scribd company logo
1 of 124
Download to read offline
January 31, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 12-1月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 自動車産業にもブロック経済化が進む可能性が更に高まっている。
➢特にBEVでは、欧米中の政治的影響が強く及んでいる。(結果的に欧米の弱体化につながるか?)
➢中国の位置づけや、BYD、Geelyの動向・分析は引き続き重要。
➢日本は地政学的に比較的有利な位置づけにある。
◼ 世界のBEV市場は成長速度が鈍化しているものの着実に拡大している。
➢OEM毎に成長率とその要因を見る必要がある。
➢成否がはっきりとしてきており、方向性としては寡占化が進んでいる。
◼ 現在のBEV購買決定要因は、より長い航続距離、より短い充電時間、価格。
➢煎じ詰めれば、BEVはエネルギー効率改善の競争。
➢$30,000~$20,000でエネルギー効率の高い小型BEVを、今後数年で市場投入する事が急務。
➢但し、その市場はレッド・オーシャンになり得る。(日本は現時点でブルー・オーシャン)
◼ ナトリウムイオン電池の市場導入が現実味を帯びてきている。
➢特に、今年から来年にかけて小型BEV向けから立ち上がる可能性がある。
➢一方、競争力のある個体電池の出現には時間がかかる可能性がある。
◼ 中古BEV市場に拡大の兆しがある。
➢但し、新車でも売れないBEVは中古でも売れ残っている。
3
https://www.spglobal.com/mobility/en/products/global-auto-demand-
tracker.html?utm_medium=banner&utm_source=autonews.com&utm_campaign=PC023769
Global Automotive Demand Tracker (S&P Global)
非PEV
(ICE、HEV)
PEV
(BEV、PHEV)
Agenda
4
1. 重要なポイント
2. 12-1月の海外動向 まとめ
5
◼ 2024 米国大統領選挙と自動車産業
➢ホワイトハウスや議会の多数派が交代すれば、環境政策や規制環境に影響を与え、EV移行に向けた連邦
税制やインセンティブ支援の変更につながる可能性がある。
✓ しかし、共和党候補が大統領に勝利したとしても、上下両院を共和党が支配しなければ、EVフレンドリー法の
変更は不可能かもしれない。
▪ 現在S&Pの予測は、2030年に米国のEV市場シェアを45%程度とみているが、IRAやBILが大幅に変更された場合、
2030年のEVシェアは37%に近づく可能性があり、変更がなければ2030年に電動化を50%以上に押し上げる可能
性がある。
S&P Global、1月18日(32)
米国の動向
6
◼ EVの氾濫を「抑制」すると発表
➢Financial Timesによると、北京政府は「強行措置」を取ることで、国内で起きている新しいEVプロジェクト
の「やみくもな製造」、「無秩序な競争行為」等を規制するという。
✓ アメリカとヨーロッパは、自国で販売される中国車やEV部品に対する規制を強化している。
▪ アメリカでは関税が非常に高いため、中国は他の地域、つまり南アメリカ、アジア、ヨーロッパに焦点を合わせている
▪ 中国は昨年、日本を抜いて世界最大の自動車輸出国となったが、そのほとんどはロシア向けのICE車だった
▪ 中国では94以上のブランドが300以上のEVモデルを提供している。
✓ 海外生産の動きもある。
▪ BYDはハンガリーにEV工場を建設する計画で国際的な成長を後押ししており、他の自動車メーカーも同様にヨーロッ
パでの生産体制を整えようとしている。
▪ Financial Timesによると、中国企業のMG、BYD、奇瑞もメキシコで用地を偵察し、北米市場へのアクセス向上を求め
て関係者と話し合っているという。MGは$2Bの工場建設を計画しており、BYDは自社工場のために数億ドル規模の
投資を拡大している。
electrek、1月22日(12)
中国の動向
7
◼ EUへの高価なEVの流入を維持するためにパンチを繰り出す
➢中国の自動車メーカーは欧州向けにEVを出荷する台数を増やしている。
✓ 欧州における中国メーカーの市場シェアはまだ低いが、PEV生産における中国の優位性により、自動車輸出
の世界首位の座を日本に挑戦する立場にある。
▪ 9月にミュンヘンでの自動車ショーで展示されたDolphinは、中国では111,000元($15,500)から販売されている。
▪ ドイツでは€35,990($38,780)だが、VWのID.3のエントリー価格よりはるかに安い。
▪ EVが普及し始めているタイでは、エントリーレベルのDolphin$19,560。
✓ 関税が課されれば、中国の姿勢も硬化し、世界の自動車製造に痛みを伴う結果をもたらす可能性がある。
▪ BMW、Mercedes-Benz、VWは、33%から40%の自動車を中国で販売しており、どのメーカーも中国のEVバッテリー
やその他の部品なしではやっていけない。中国は10月、バッテリーの原料である黒鉛の輸出を制限した。
Bloomberg、12月20日(124)
中国の動向
8
欧州の動向 (ドイツ)
◼ ドイツの自動車産業、さらに数千人の雇用を削減へ
➢55以上の自動車ブランド向けにトランスミッション、衝撃吸収システム、シャシー部品を製造し、Boschに次
ぐドイツ第2位のサプライヤーであるZFは、2030年までに「最悪のシナリオ」で12,000人もの従業員を解雇
する可能性があると述べた。
✓ VWは先月、$11Bのコスト削減のため、ドイツで数千人の雇用を削減すると発表した。
▪ VWのソフトウェア子会社Cariadでは、6,5000人の従業員のうち2,000人が今後2年間で職を失うことになる。
✓ Boschは先週、2026年末までにソフトウェア・エレクトロニクス部門の1,200人の従業員を解雇すると発表した。
✓ Continentalも昨年11月、2025年から年間€400M($428M)を削減する計画の一環として、世界中で数千
人の雇用を削減すると発表した。
➢一方、BMWは$711Mを投じて、2027年末までにミュンヘンの主力工場をEV専用工場に転換し、次世代EV
「Neue Klasse」を前倒しで生産することを計画している。
electrek、1月23日(10)
9
タイの動向
◼ タイのEV販売が倍増、初の国産モデルが市場に投入される
Bloomberg、1月17日(33)
➢タイEV協会によると、BEVの新規登録台数は年末まで
に15万台を超えそうで、2022年には1桁だった乗用
車の総登録台数に占めるEVのシェアは、昨年の12%
から今年は20%になるという。
✓ 2025年には225,000台に急増する可能性もあり、
国家EV政策委員会が定めた、NEVが乗用車出荷の
30%を占めるという目標も達成できるとも言う。(年
間販売台数75万台)
✓ 約9万台のBEVと5.4万台のPHEVを保有するタイに
は、9月の時点で全国約2,200カ所に8,700以上の
公共充電器が設置されている。
▪ これは、16.5台のEVに平均1台の公共充電器が設
置されていることを意味し、世界平均の15.9台はわ
ずかに及ばないだけだ。
✓ 長城汽車は先週、タイで製造・販売される初のBEV
モデル、新型Ola Good Catの現地生産ラインを公開
した。
▪ BYDとHozon New Energy Automobileは今年中に現
地生産を開始する予定。
10
PEVの動向 (全世界)
insideEVs、1月10日(70)
◼ 2023年11月、世界のEV販売台数が過去最高を記録
➢11月に世界で新規登録された乗用車用PEVは1,385,104台(前年同月比約31%増)で、9月の
1,291,000台を上回り、市場シェアは19%に達した。
✓ 11月mp月間登録台数。
▪ BEV登録台数: 952,598台(25%増)、市場シェア13%
▪ PHEV: 432,506台(40%増、中国のおかげ)、シェア6%
▪ 合計1,385,104台(31%増)、市場シェア17%
➢1-11月の登録台数1,212万台(38%増)、シェア16%。
✓ 1-11月のBEVは841万台、PHEVは371万台
➢2023年には1,300万台以上になる。
11
PEVの動向 (全世界)(1/2)
Bloomberg、1月9日(70)
◼ EV市場は2023年22%の成長を遂げそうだ
➢既存の自動車メーカーがEVの生産目標を削減し、この技術への関心を弱めている一方で、純粋なEVメー
カーは拡大計画を推進し、新モデルを発表し、世界の自動車市場におけるシェアを拡大し続けている。
✓ 今年は、アメリカの重要な選挙が控えていること、中国での税制改正、ヨーロッパとアメリカでのバッテリーやEVの
現地生産化の強力な推進など、政策が大きな変動要因となっている。
✓ 2024年、世界の自動車販売台数に占めるEVのシェアは、2023年の約17%から約20%(BEV:14%)に上昇する
と予想される。中国では、EVの販売台数シェアは38%に達すると予想される。
▪ しかし、裕福な地域での市場飽和と全体的な経済状況の厳しさから、中国の成長率は鈍化している。
➢2024年の世界の乗用車EV販売台数(BEVとPHEV)は21%増の1,670万台となり、そのうち70%がBEVにな
ると予想する。
✓ 欧州では、2025年にCO2規制が再び強化されるのを前に、自動車メーカー各社が販売台数の増加を控えてい
るため、今年の販売台数は比較的横ばいとなるだろう。
✓ 米国でのEV販売台数は190万台弱となり、新車購入の13%を占めると予想されるが、今年は政治的対立が激
化するため、下振れする可能性もある。
▪ 米国で何が起こるかによって、2024年のEV報道や見出しの多くが形作られるだろうが、最も重要な市場とは程遠く、世
界のEV販売台数の約11%を占めるに過ぎない。そこで起こることを過大に解釈しない方がいい。
✓ 新興国は今年注目すべき市場だ。インド、タイ、インドネシアなどでは、2023年にEV販売台数が急増した。
▪ BYDの「その他の地域」カテゴリーにおけるEV販売台数は84万台に達すると予想され、EVが豊かな世界だけの現象であ
るという誤解を払拭することになる。
12
PEVの動向 (全世界)(2/2)
Bloomberg、1月9日(71)
➢商用EVの販売台数もまた、飛躍の年になりそうだ。
✓ 2023年に50万台を超えた後、2024年にはおよそ2倍の100万
台が販売されると予想される。
➢バッテリー技術は向上し続けており、コストは下がり続けている。
✓ 欧米市場に安価なモデルが続々と登場する2025年と2026年に
さらなる成長への道を開くだろう。
➢Bloomberg Intelligence (BI)によると、EV販売の主導権争いは少
なくとも今後数年間は2社による争いとなり、TeslaとBYDはVW を
大きく引き離すという。
✓ Teslaは第4四半期のバッテリーEVの販売台数でBYDに遅れをとっ
たが、BIは10年後までTeslaが年間ベースで先行すると予想。
13
PEVの動向 (エネルギー効率)
insideEVs、1月18日(29)
◼ EVの航続距離を伸ばすには、なぜ効率が重要なのか?
➢EPA(米国環境保護庁)のデータによると、ICE車は、高速道路と市街地を合わせた燃費サイクルで、ガソリン
等のエネルギーの16~25%しか車の動力に変換していない。
✓ エンジンから車輪に到達するエネルギーは通常、クランクシャフト、フライホイール、トランスミッション、場合によっ
てはプロペラシャフトとディファレンシャル(一部のEVは後者を装備)を経由しなければならない。
✓ 更にエネルギーの最も大きな損失は摩擦ブレーキである。
➢2012年の日産LEAF を元にEPAが発表したデータは電気エネルギーの65~69%を車輪に送ることができる。
✓ 長距離走行に向け、BEVを設計するに際し考慮すべきは、空力特性、重量、タイヤの選択、高電圧部品の効率、
バッテリーの構造などの属性である。
▪ すべてを可能な限り効率的にすれば、より小さなバッテリーを使うことができる。そして、より小さなバッテリーを使えば、よ
り小さな他のすべてを使うことができる。
➢1.8トンのクルマが時速65マイルで走行する場合、約76.6万ジュール、0.21kWhの運動エネルギーを持つ。
✓ 摩擦ブレーキで減速する場合、この運動エネルギーはほぼ熱として失われる(ブレーキパッドもわずかに摩耗する)
▪ EVパワートレインでは、化石燃料を動力源とするエンジンと関連ガジェットがなくなり、バッテリーパックがインバーターを介
してEVモーターと組み合わされる。セルの冷却と管理を考慮するとエネルギーを蓄えるのに非常に効率的。
▪ 回生ブレーキによってEVの効率は87~91パーセントに向上する。
14
PEVの動向 (米国)
insideEVs、1月18日(28)
◼ 米国のEV販売、2023年は110万台に
➢米国で12月に約141,055台のPEV(BEV 100,928台とPHEV 40,127台)が販売され、小型車販売台数
全体の9.8%を超えた。前年比成長率は42%に達した。
✓ 2023年全体では、140万台以上のPEVが販売され(前年比50%以上増)、総販売台数の9.1%に相当する
(前年は6.8%)。
✓ BEVの販売台数は110万台(前年比48%増)と推
定され、PEV全体のほぼ80%を占める。
✓ BEVは市場の約7%を占めた。
▪ Teslaは、米国におけるBEVセグメント全体の半分以
上を占めている。
▪ 他の自動車メーカーにおけるBEVの平均シェアは
3%程度と推測される。
▪ 2024年にBEVの販売台数が150万~200万台レ
ベルまで大幅に増加するかどうかが注目される。
➢プラグインの市場シェアが最も高かったのは2023年
9月(9.9%)
✓ 2023年の各月のシェアが8%以上だったのに対し、
2022年は8%を超えることがなかった。
▪ とはいえ、欧州や中国に比べればはるかに低い。
15
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、1月10日(62)
◼ 米国のEV販売、前四半期は伸びが鈍化
➢第4四半期に販売されたEVは317,168台で、前3カ月の313,086台を上回った。第3四半期は約5%、第
2四半期は約15%増加した。
✓ 2023年の米国市場に占めるEVの割合は7.6%で、2022年の5.9%から上昇する。
✓ しかし、EV販売台数は2023年12月にわずか1.3%しか伸びず、多くのアメリカ人ドライバーがバッテリー駆動
車への移行に慎重な姿勢を崩していないことを示す最新の兆候となった。
▪ 成長鈍化は、TeslaやFord、GMが、EVを製造する工場への投資ペースを減速させることを決定する一因となった。
✓ 最大の問題は価格だ。
▪ 平均的な新型EVの販売価格は$50,789で、平均的なガソリン車より約$2,000高い。
▪ Teslaが2023年1月から価格を引き下げたとはいえ、$40,000を切るのは日産LEAFとGM Chevy Boltの2モデルだけ
だ。Chevyのモデルは12月に生産を終了した。
▪ 「EVの成長は引き続き鈍化し、今後1年間は、3年以上ぶりに前四半期比で販売台数が減少する可能性もある」
(Cox)。
16
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、1月4日(92)
◼ アメリカの自動車購入者がEVを再考する理由
➢アメリカのほとんどの消費者はEVに乗り気ではない。
✓ BEVは依然として高すぎる。この割高感は、自動車ローンの金利が高騰しているため、さらに痛手となっている。
✓ コストの他に、多くの消費者はEVを充電器がない状態でバッテリー切れになった場合のリスクが大きすぎると考
えている。
➢UBSグループの予測によると、米国におけるEVの年間販売台数は2022年には60%増加したが、2023年
には47%増にとどまり、今年は11%増にとどまると予想されている。
✓ 価格が下がり、毎日の通勤路に充電器が点在するようになるまで、彼らは従来の乗り物と使い慣れた給油所
に固執している。
➢政治の矢面に立たされている。
✓ PEVは、バイデンの気候変動対策計画の中心的存在だ。
▪ インフレ抑制法では、需要を喚起するために、さまざまな消費
者税控除と$数Bの製造インセンティブを提供している。
▪ バイデン氏が率いる環境保護庁は、2032年までに新型乗用
車の3分の2をすべてEVにすることを義務づける温室効果ガス
排出規制を提案している。
✓ しかし、ホワイトハウスへの復帰を目指すトランプ前大統領は、
バイデンの計画を「馬鹿げたEVデマ」と呼び、EVは雇用を奪
い、アメリカの自動車メーカーを廃業に追い込むと警告して
いる。
17
PEVの動向 (米国)
Bloomberg、12月28日(114)
◼ 2024年、10万ドルのEVを捨てる決意をしよう
➢市場が拡大すれば成長率は当然鈍化するが、世界規模で見ればEVはまだ始まったばかりだ。
✓ 今年販売される新車の7台に1台がEVだとしても、道路を走る既存車両の約97%は依然としてガソリンを大
量に消費している。
➢今年世界で販売されたEVは1,400万台で、ネット・ゼロ・エミッション・シナリオで必要とされる1,800万台に
は及ばないと予測している。
✓ さらに2024年の最新予測では1,670万台で、成長率は20%までさらに鈍化し、ブルームバーグNEFのあまり
野心的でない排出量シナリオも下回っている。
➢特に、米国は重要な遅れをとっている。
✓ 米国のEV販売台数が2023年に年間100万台を突破することを祝う伝道者たちが米国にいる一方で、中国
のEV販売台数は11月に月間100万台に達した。
✓ 欧州の成長は鈍化しているが、これは2019年から2021年
にかけて販売台数がほぼ5倍に拡大した、非常に急速な拡
大期に続くものであり、排ガス規制の強化によって数年以内
に再びペースが速まるだろう。
✓ 中国ではすでにEVモデルが内燃機関車よりも安い価格で販
売されている。
➢アメリカでは高価でヘビー級のEVが多すぎ、低価格帯の魅力
的な自動車が少ない。
18
PEVの動向 (米国/中古)
insideEVs、1月22日(16)
◼ なぜ中古EVを買うのか?
➢BEVは価格が高いため、多くの潜在的な自動車購入者には手が届かない。
✓ EVが欲しいが新車で購入する余裕がない場合、中古車の購入を検討するのは自然なことだ。
▪ EVの中古価格は2022年に対して2023年に大幅に下落した。
➢電動パワートレインとバッテリーパックの特殊性を考慮すると、中古EVには注意すべき点がある。
✓ ほとんどのEVはまだ比較的新しいので、古くて使い古された例はあまり見かけない。中古車のメンテナンスが行
き届いていれば、その乗り心地はほとんど変わらない。
✓ 本当に心配しなければならない部品は1つだけだ: バッテリーパックだ。
✓ EVが定期的に直流急速充電で100%まで充電されたり、バッテリー残量がなくなる寸前まで充電されたりすると、
劣化が加速される。
▪ タクシーやライドヘイリングサービスの一部として使用され、毎日急速充電された1年前のEVは、ほとんど常に自宅で充
電され、温度管理されたガレージに保管されていたEVよりも航続距離が短くなる。
▪ 走行距離の長い車、特にタクシーとして使われていた車やUberやLyftで使われていた車、元レンタカーは避けるのが理
想的だが、元レンタカーはEVの中でも最も安い部類に入る。
▪ 更に、中古EVが$25,000以下で、認可を受けたディーラーが販売している場合、中古EV税額控除を申請できる可能性
がある。
19
PEVの動向 (米国/中古)
insideEVs、1月18日(31)、electrek、1月4日(95)
◼ Doug DeMuro氏は、新しい税額控除が中古EV市場を揺るがすと考える
➢今日、より多くのEVモデルが登場し、より新鮮な顔の車が中古市場に出回っている。さらに、2021
Polestar 2やVW ID.4のような比較的新しいEVが当初のリース期間を終え始めているため、中古車ははるか
に豊富になるはずだ。
✓ さらに、店頭税額控除が利用可能になったことで、新車購入者と中古車購入者の購入体験は昨年とはまったく
異なるものになるだろう。
▪ 現在、Audi e-Tron、Hyundai Ioniq 5、Kia EV6、VW ID.4、Ford Mustang Mach-Eなど、より魅力的な中古EVが
$25,000の大台になろうとしている。
✓ EV購入の障壁はかつてないほど低くなっている。
◼ 2023年に米国の中古EVトップ10
➢TeslaのModel 3は、昨年米国で最も人気のあった中古
EVの首位を維持し、Model Yは2位だった。SやXを含む
他のTesla車は、より安価なEVモデルが台頭したため、
順位を下げた。
✓ 昨年は、Teslaが3、Y、S、Xでそれぞれ上位4位を占め
た。米国でEVの普及が進むにつれ、購入者はより手頃
な中古モデルを求めた。
▪ リフレッシュされたModel 3は、間もなく市場に投入され
る見込みだ。Model 3の中古車販売台数はさらに増え
る可能性がある。
20
PEVの動向 (米国/航続距離)
electrek、1月17日(36)、insideEVs、1月11日(60)
◼ 米国では航続距離300マイルを超えるEVが過去2年間でほぼ倍増し25車種
以上、手ごろなBEVも増加。
➢$8万を超えるLucidが500マイルを超え第一位だが、例えば、HyundaiのIoniq 6は361マイルの航続距離を
誇り、希望小売価格は$38,615。$7,500のリテール・ボーナス・キャッシュで価格は$30,000強まで下がる。
◼ 米国の新型EVのEPA航続距離の中央値が過去
最高の270マイルに達する
➢2023年モデルはEPAレンジの市場全体の中間値が過去最高となり、
2022年モデルに比べ13マイル(5%)増の270マイルを記録した。
21
米国の動向 (BEV)
◼ 市場が減速しているという主張もあるが、米国で2023年10-12月に販売さ
れたEVは過去最高の317,168台だった。
➢これは米国の自動車販売台数全体の8.1%に相当し、2022年第4四半期を52%上回った。
✓ EVは2023年の年間米国総販売台数の7.6%を占めた。2022年の5.9%、2021年の3.2%から上昇した。
▪ Cox Automotiveの調査によると、この数字は来年、初めて10%前後に達すると予想されている。
✓ 米国で394,000台以上を販売したTeslaのModel Yは、昨年販売されたEVの3台に1台を占めた。Model 3は
220,910台で2位だった。
✓ Chevy Bolt EVは62,045台のEVモデルを販売し、過去最高の販売台数を記録した。
electrek、1月10日(65)
▪ GMはBlazer EVやCadillac LyriqといったUltiumモデルの生産規模を拡大す
るため、手頃なEVの生産をすでに停止している。Chevy Equinoxは今年後
半に発売され、新型Bolt EVは来年発表される予定。
✓ Ford Mustang Mach-Eも40,771台で最高の販売台数を記録し、F-
150 Lightningは最も売れたEVピックアップとなった。
✓ VW ID.4(37,789台)やHyundai IONIQ 5(33,918台)を含む他のEV
SUVも、記録的な年に地歩を固めた。
✓ Rivian は、2023年に24,783台のR1SEV SUVを販売し、トップ10に
入った。Rivian は昨年、2022年の24,337台の2倍以上となる50,000
台以上のEVを納車した。
22
中国の動向 (PEV)
◼ 中国、過去最高の自動車生産台数3,016万台を記録、輸出も急増
➢中国の自動車生産と輸出は、国内市場の回復とロシアから撤退した欧米企業の穴埋めにより、2023年に過
去最高を記録した。
✓ CAAMのChen Shihua副事務局長はブリーフィングで、「価格割引が市場に影響を与え、自動車消費の回復が続い
ている。年末にかけて、自動車市場は予想以上に好調で、生産台数と卸売台数は記録を更新した」と述べた。
✓ 中国自動車工業協会のデータによると、自動車メーカーは昨年3,016万台の自動車を生産し、卸売出荷台数は
3,000万台に増加し、2017年の過去最高記録を上回った。輸出台数は58%増の491万台に急増した。
▪ 中国最大の自動車輸出企業はSAICで、Cheryはロシアへの出荷に後押しされて第2位の座を獲得した。
▪ GeelyとChongqing Changan(重慶長安汽車)が3位と4位に続いた。
Bloomberg、1月11日(56)
▪ ロシアは2023年の中国自動車輸出先のトッ
プであり、年初11ヶ月で841,000台以上の
自動車が輸出された。
✓ しかし、欧州連合(EU)が中国のEVに対する
反補助金調査を開始し、アメリカなど一部の
国が輸入関税の引き上げを検討しているため、
中国の輸出意欲は今年逆風に直面するかも
しれない。
23
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、1月8日(78)
◼ 今年の中国自動車市場で注目すべき5つのこと
➢価格競争は続くのか?
✓ 中国の価格競争はピークを過ぎたものの、激化を続ける。
▪ 「中国経済の回復が急速にフェードアウトしたことで、2023年の市場競争は予想以上に厳しくなった。消費マインドが
依然として低いため、価格面での逆風は2024年の大半まで続く可能性がある」 (Bloomberg Intelligence)
➢BYDは覇権を維持できるか?
✓ BYDの評価、収益、利益が今後Teslaに近づくと予想されるが、中国国内には自信を深める競合が相次いで
いるため容易ではないだろう。
▪ BYDは2024年に第3世代の車種ラインナップを発表し、新興メーカーとの競争に打ち勝つためにより多くの機能や技
術を導入する予定
➢世界に挑む
✓ 2023年の最初の11カ月間に中国本土から出荷された400万台のうち、約140万台がEVだった。
▪ UBSは欧米の自動車メーカーのシェアは2030年までに約81%から58%に落ち込むと予測。
➢誰が生き残り、誰が失敗するのか?
✓ BYDのような企業が台頭すればするほど、生産量の少ない企業は搾り取られる可能性が高い。
➢テック・ジャイアンツの登場
✓ 中国は2024年にインテリジェント・ドライビング・システム導入の転換点を迎える可能性が高いとし、消費者の
自動車買い替えを加速させ、競争をさらに激化させる可能性がある(Fitch Ratings)。
24
中国の動向 (PEV: BEV+PHEV)
◼ 中国 11月のPEV販売台数は872,415台
➢11月、前年同期比約39%増。
✓ 中国におけるPEVの市場シェアが11月に42%(前年は35%)という過去最高の水準に達した
✓ 12月のデータはまだないが、90万台以上、100万台前後になることは間違いないだろう
➢11月のPEV登録台数
✓ BEV: 56万台、シェア27%、PHEV: 31.2万台、シェア15%
➢1-11月累計のPEV登録台数
✓ BEV: 476万台、シェア25%、PHEV: 234万台、シェア12%
✓ 合計:7,111,010台(前年同期比35%増)、シェア37%
中国1-11月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus: 553,695 (78,883 BEV、
474,812 PHEV)
2. BYD Qin Plus: 411,305 (111,025 BEV、
300,280 PHEV)
3. Tesla Model Y: 396,339
4. BYD Dolphin: 307,986
5. BYD Yuan Plus (Atto 3): 307,691
6. GAC Aion Y: 213,039
7. Wuling Hong Guang MINI EV: 212,848
8. BYD Seagull: 212,652
9. GAC Aion S: 205,688
10.BYD Han: 202,789 (96,534 BEV、
106,255 PHEV)
insideEVs、1月8日(80)
11月単月の売上
Seagull (3位) <150万円>
Dolphin (5位) <360万円>
Atto 3 (6位) <440万円>
11月単月の売上
Song Plus (1位)、Qin Plus (4位)、
Han:(10位)のBEV比率も上がっている
11月単月の売上
Tesla Model Yは2位に上がった
25
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、1月5日(86)
◼ 中国自動車メーカー、競争激化で2023年の販売目標を達成できず
➢世界最大の自動車市場における競争が過熱する中、2023年の年間販売目標を達成した中国自動車
メーカーはわずか3分の1にとどまった。
✓ 年間販売台数を公表している13ブランドのうち、
目標を達成したのは4ブランドのみで、その筆頭は
EVメーカーのLi Autoで、2023年に376,0030台
を販売し、当初目標の30万台を25%上回った。
▪ BYDは野心的な300万台目標を達成し、2023年
に301万台を販売した。深圳に本社を置く同社は、
ほとんどの価格帯で幅広いラインナップを揃えてお
り、市場シェアを拡大するにつれて、一部の中小企
業を押しつぶしている。
▪ GeelyのZeekrの販売目標の85%にとどまったもの
の、年間目標を達成した唯一の伝統的な自動車
メーカーである。
▪ 業績不振企業では、Nio、Xpeng、Zhejiang
Leapmotorの3社が2年連続で目標を下回った。
▪ Bloombergが分析したところ、11月に少なくとも1
台を販売できたNEVメーカーは、昨年の92社から
82社にとどまった。
26
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、12月28日(117)
◼ 中国のEV会社が香港に集まっている
➢香港の洗練された金融セクターは、その自由な資本フローと世界最大のオフショア人民元市場とともに、
中国本土の銀行では対応できない中国のEV企業を支援することができる。
✓ 「中国の4大銀行は、消費者向け自動車ローン、ディーラーによる資金調達、工場建設のための海外直接投資
など、海外にある自動車メーカーのニーズを直接サポートすることはまだできない」(中国汽車工業協会)
▪ 中国では外国為替管理が行われているため、資金の出入りが自由にできない。
▪ 資本や利益を送金する企業は通常、北京からの幾重にも重なる検査や制限に直面し、海外からの直接投資には国
の中央経済計画機関である国家発展改革委員会や商務部といった当局のサインが必要となる。
▪ 香港は特別行政区であるため、こうした規則には該当しない。
✓ 最近、香港に進出した企業には、Hozon New Energy Automobileや自律走行技術を提供するBlack Sesame
Technologies、Beijing Horizon Robotics Technologyなどがある。
▪ 中国のEV関連企業は現在までに86億香港$($1.1B)の投資を約束し、1300人の現地従業員を雇用する計画を発
表していると、香港の戦略的企業誘致局はBloomberg Newsに語った。
▪ 香港の証券取引所にはすでにBYDと、杭州に本社を置く浙江吉利控股集団有限公司の上場部門である吉利汽車控
股有限公司が上場している。
▪ 世界最大のバッテリー・メーカーであるCATLは今月初め、香港に工場を建設する予定だと発表した。約12億香港
$($154M)を投じて香港に国際本部を開設し、500人の従業員を雇用する計画だと発表した。
▪ 中国最大の国有自動車メーカーのひとつである上海汽車(SAIC)にとっても、香港は戦略的に重要である。
27
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州11月、PEV販売台数は2022年7月以来初で前年同月比マイナス。
➢11月、ヨーロッパで新規登録されたプラグインEVは273,872台で前年比2%減。
✓ 一般市場は前年比6%増。
✓ PEVの市場シェアは26%で、前年は28%だった。
➢11月、BEV登録台数は前年比5%増の約18.35万台となった。PHEVは約15%減の約9万台にとどまった
➢1-11月、PEV登録台数:
✓ BEV:約183万台、シェア15%
✓ PHEV:約0.91万台、シェア8%
✓ 合計:272万1,944台(24%増)、シェア23%
insideEVs、1月9日(75)
欧州の1-11月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 230,008
2. Tesla Model 3 - 88,162
3. VW ID.4 - 75,408
4. Skoda Enyaq iV - 70,358
5. Volvo XC40 - 68,837 (46,467 BEV、22,370
PHEV)
6. Audi Q4 e-tron - 64,010
7. MG 4 - 63,232
8. VW ID.3 - 58,876
9. Fiat 500 electric - 58,182
10.Dacia Spring - 54,266
28
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 12月、ドイツのプラグイン車販売台数は58%減少
➢12月のドイツの乗用車新車登録台数は241,883台で、前年比23%の大幅減。2023年の新車登録台
数は2,844,609台(7.3%増)。
✓ 12月のPEV新車登録台数は72,548台で、前年同月比58%減となったが、2022年12月はプラグイン登録
台数174,000台以上、シェア55%という記録的な月(人為的なもの)であった。
✓ BEVの12月の登録台数は前年同月比48%減の54,654台だったが、市場シェアは22.6%と比較的高い。
▪ PHEVの登録台数は、前年比74%減の17,894台。
✓ 2023年のプラグイン車登録台数(前年比)
▪ BEV:524,219台(11%増)、シェア18.4%
▪ PHEV:175,724台(51%減)、シェア6.2%
insideEVs、1月13日(53)
ドイツの1-12月のPEV販売台数トップ16
1. VW: 78,427 - 70,628 BEV、 7,799 PHEV
2. MB: 78,138 - 36,703 BEV、41,435 PHEV
3. Tesla: 63,685 BEVs
4. BMW: 62,261 - 40,420 BEV、 21,841 PHEV
5. Audi: 47,131 - 30,596 BEV、 16,535 PHEV
6. Opel: 34,341 - 27,765 BEV、6,576 PHEV
7. Hyundai: 34,068 - 28,845 BEV、 5,223
PHEV
8. Seat: 32,306 - 17,504 BEV、 14,802 PHEV
9. Skoda: 29,959 - 23,499 BEV、6,460 PHEV
10.Fiat: 23,180 BEVs
11.Kia: 21,186 - 15,099 BEV、6,087 PHEV
12.MG Roewe: 18,550 - 18,526 BEV、 24 PHEV
13.Volvo: 17,485 - 8,502 BEV、8,983 PHEV
14.smart: 17,416 BEVs
15.Renault: 16,206 - 15,505 BEV、701 PHEV
16.Ford: 15,242 - 3,852 BEV、11,390 PHEV
29
PEVの動向 (フランス)
◼ 革命は始まった: フランスはEV販売で記録的な年となった
➢2023年には、フランスで販売された新車(1,774,729台)の26%がBEVとPHEVとなり、2022年から47%
もの大幅な伸びを見せた。
✓ TeslaがModel 3とModel Y SUVで販売台数を独占し、フランスとヨーロッパにおけるEV市場のリーダーである。
▪ しかし、中国製モデルとTeslaのModel 3を除く、より厳しいインセンティブが新たに導入されたことで、Teslaにとって状
況が変わる可能性がある。
➢フランスのグリーンボーナスは、もともとすべてのEVに適用される€5,000(低所得世帯には€7,000)の一
律現金奨励金だったが、今年に入ってそのルールが強化された。
✓ これまで奨励金の3分の1が中国製のEVに支払われていたが、製造工程でCO2を大量に排出する中国製や外
国製の自動車は除外されるようになった。
▪ 対象から外された人気車種には、フランスで販売されるEVの10台に1台を占める中国製Dacia Springが含まれる。
▪ また、ヨーロッパ向けにはTeslaの上海工場から輸出されるTesla Model 3も除外された。世界で最も人気のあるEVであ
るModel Yは、組み立てがドイツで行われているため、リスト入りした。
✓ 2024年、政府はEV普及支援のために2023年より€200Mの支出削減を目指しており、今年の市場に大きな
影響を与えるだろう。
➢更に、フランスは新しいソーシャルリース・プログラムも導入している。
✓ 低所得層のドライバーは月々100ユーロ($109)という低価格でEVをリースすることができる。
▪ これには頭金なし、場合によっては6カ月間の無料充電も含まれる。今のところ、このプログラムは20,000~25,000件
の申し込みに限定されているが、今後拡大する予定だ。
➢フランスは2027年末までに100万台以上のEVを生産することを約束している。
electrek、1月3日(104)
30
PEVの動向 (イタリア)
Bloomberg、1月3日(100)
◼ イタリア、EV販売促進のため$1Bの支援を検討
➢年収が€30,000以下の国民が、20年以上前のEuro2モデルを廃車にし、新しいEVを購入できるよう、
€13,750相当の経済的インセンティブを含む。
✓ イタリアの新車登録台数は2023年に19%増加し、約157万台となったが、イタリアのEV市場シェアは、他の
欧州主要国よりも低い。
▪ 「欧州連合(EU)が産業政策を改善せず、自動車メーカーが安価なEVを早急に展開できなければ、EUが10年後のEV
目標を達成する可能性は低い」(Citi)
31
Teslaの動向
◼ ReutersによるとTeslaは、2025年半ばに新型量産EVを計画
➢Reutersが関係者の話として報じたところによると、Teslaはサプライヤーに対し、2025年半ばに新しい大
衆向けBEVの生産を開始したいと伝えたという。
✓ Reutersによると、Teslaは昨年、コードネーム「Redwood」と呼ばれるこのモデルの「見積依頼書(requests for
quotes)」(入札依頼書:Invitation for bids)をサプライヤーに送付し、週1万台の生産を見込んでいるという。
▪ このモデルはコンパクトクロスオーバーと説明されていた。
▪ 社内では「NV9X」と呼ばれる次世代Teslaアーキテクチャには、2つ以上のモデルが含まれるという。
✓ Reutersによると、Teslaは近年、より安い車を作る方法を研究するために、アメリカでは$23,950から買えるホ
ンダCivicを解体したという。
▪ Elon Musk CEOは当初、2020年に$25,000のEVを製造すると約束していたが、その後計画を先送りしていた。Tesla
の最も安い車であるModel 3は、米国では$38,990からとなっている。
Bloomberg、1月24日(1)
32
Teslaの動向
◼ Teslaの株価、成長率の「顕著な低下」を警告して沈む
➢Teslaが業績予想を僅差で下回り、今年の事業拡大率が「著しく低下する」と警告したことで、株価は木曜
日の朝に10%も下落した。
✓ Teslaの第4四半期決算は1株当たり71セントで、平均予想の73セントを下回った。売上高は$25.2Bで、ウォー
ル街が予想した$25.9Bを下回った。
▪ Musk氏は、これはすべて一時的なものだと示唆した。
▪ Teslaは早ければ来年後半にも、より安価な次世代車をオースティン工場で生産し、その後メキシコでも生産する予定だ。
▪ 次世代車についてMusk氏は、「生産は難しいだろう」と述べた。「ひとたび動き出せば、世界中に存在するどの製造技
術よりも頭一つ抜きん出るだろう」と述べている。
✓ Musk氏は、中国EVメーカーは「世界で最も競争力のある自動車会社」であり、関税やその他の貿易
障壁が彼らの進出を止めない限り、中国ブランドはおそらく海外輸出に成功するだろう、と述べた。
Bloomberg、1月24日(2)
▪ 幹部は現在の車種ラインアップのコスト削減努力は限
界に近づいていると警告した。
▪ 「Teslaは、前年比50%、あるいは30%から40%の
成長の時代は2024年には実現しないと示唆している。
ある時点で、もう値下げはできない」 (Morningstar)
▪ 「2024年は困難な年になるだろうが、2025年も成長
率と利益率が引き続き圧迫され、より良い年にならな
い可能性が高いことがますます明らかになっている」
(Bernstein)
33
Teslaの動向
◼ Elon Musk氏、日本でTeslaを大きく、更に大きくしたい
➢Elon Musk氏、世界最大の自動車市場のひとつである日本での販売台数の少なさに苛立っている。
✓ 「日本のように、市場シェアが著しく低い地域もある。少なくとも、Mercedes-BenzやBMWのような他の非日系
自動車メーカーに匹敵する市場シェアを持つべきだ」(Musk氏)
▪ Musk氏はかつて、日本がTeslaの米国外最大の市場になると予測していた。
Bloomberg、1月24日(3)
34
Teslaの動向
◼ Teslaの業績が成長鈍化への懸念を和らげることはなさそうだ
➢BEVに対する需要の衰えに対する懸念から、Teslaの株価は火曜日の終値まで今月16%下落した。
✓ 他のハイテク企業が史上最高値を更新する一方で、Teslaは急落している。
▪ 価格引き下げとコスト増が、さらに憂鬱な気分に拍車をかけている。
▪ Teslaの株価は将来利益の54倍で取引されており、Bloomberg Magnificent 7 Plus Return Indexの平均28倍のほぼ
2倍だ。2023年の株価は100%以上上昇し、前年から反発した。
✓ 「Tesla投資家は強気のきっかけを探しているが、そのきっかけは見当たらない」(50 Park)
Bloomberg、1月24日(4)
✓ Teslaは自動車株であると同時に、
エネルギー、AI、ロボティクス企業で
あるが、「世界のEV市場のネガティブ
な動きはTeslaにとって非常に重要で
あり、株価に短期的にネガティブな影
響を与えるのは当然だ」(Morgan
Stanley)
➢Bloombergがまとめた予想によると、ア
ナリストらは、Teslaが今年販売する車両
は約220万台で、2023年に納車された
180万台から約22%成長すると見込ん
でいる。
35
Teslaの動向
◼ 2024年の成長率は「著しく低い」と警告
➢Teslaは今回の状況を以前から警告していた。
➢2024年のガイダンスとして以下を発表した。
✓ 「最初の波はModel 3/Yプラットフォームのグローバル展開から始まり、次の波は次世代車両プラットフォームの
グローバル展開から始まると考えている」。
✓ 「2024年には、我々のチームがギガファクトリー・テキサスで次世代車両の立ち上げに取り組むため、車両台数
の成長率は2023年に達成した成長率よりも著しく低下する可能性がある」。
➢2023年、Teslaの納車台数は前年比38%増だった。2024年は20%程度かそれ以下か?(electrek)
electrek、1月24日(5)
36
Teslaの動向
◼ 自動運転への最後の希望となるFSD v12をついにリリース
➢TeslaのFSD v12ソフトウェア・アップデートでは、Elon Musk CEOが「エンドツーエンドのニューラルネット」と
呼んでいるものが導入されている見込み。
✓ 「FSDベータv12は、市街地走行スタックを、何百万ものビデオクリップで訓練された単一のエンドツーエンドの
ニューラルネットワークにアップグレードし、30万行を超える明示的なC++コードを置き換えた」。(Tesla)
✓ リリースノートには、このアップデートはまだ「ベータ版」と記載されている。
electrek、1月22日(11)
37
Teslaの動向
◼ Cybertruckの48Vアーキテクチャはさほど革命ではない
➢この場合、電圧を上げると電流が下がる。電流が下がるということは、同じ量の電力を送るのに、より細い
ワイヤーを使えるということだ。これは軽量化、コスト削減、車両効率の向上につながる。
✓ 配線を小さくするには現実的な限界がある。さらに、48Vのシステムでは、アーク放電の可能性を減らすために、
より強力なコネクターとシールドが必要になる。48Vは、より厳しい安全基準を必要としない電気系統の上限で
もある。
✓ 一方、Cybertruckの48Vシステムは、従来のステアリングシャフトを持たない市販車では初となるステア・バイ・ワ
イヤの使用も可能にしている。
electrek、1月18日(30)
38
Teslaの動向
◼ Teslaベルリン、紅海の障害により2週間ほとんどの生産を停止する
Reuters、1月11日(61)
➢Teslaは11日、紅海での船舶攻撃による輸送ルートの変更
で部品が不足しているとして、ベルリン近郊の工場での自動
車生産の大半を1月29日から2月11日まで停止すると発表。
✓ 「多くの主要部品をアジア、特に中国に依存することは、ど
の自動車メーカーのサプライチェーンにおいても潜在的な
弱点となっている。Teslaはバッテリー部品を中国に大きく
依存しており、紅海を通じてヨーロッパに輸送する必要が
あるため、生産が常に危険にさらされている」
(AutoForecast)
▪ この航路変更により、アジアから北欧への航路が約10日、
燃料費が約$1Mが追加される
39
Teslaの動向
◼ Model 3のアップグレード版を北米で販売開始
➢Teslaは火曜日遅く、待望のModel 3が北米で発売されたと発表した。中国とヨーロッパでこのアップグレー
ド車を発表してから数カ月が経過した。
✓ Musk氏は2016年3月にModel 3を発表し、大きな反響を呼んだが、その後、生産台数を増やすのに苦労し、
数カ月に及ぶ「生産地獄」を経験したことで有名。
▪ Model 3のフロントエンドをスリム化し、6年前の生産開始以来初となるエントリーセダンの大幅なマイナーチェンジを
行った。
▪ 今回の変更点には、新しいリアタッチスクリーン、サウンドシステムスピーカーの追加、アンビエント照明のカスタマイズな
ど、インテリアのステップアップが含まれる。
Bloomberg、1月10日(63)
40
Teslaの動向
◼ HertzはTesla Model 3の販売を開始し、中古EV税額控除を利用して
$14,000という安い価格で販売している
insideEVs、1月10日(67)
➢$17,700という低価格で販売されている車両もあった。米国では、
中古EVには$4,000の税額控除がある。
✓ Model 3がこれほど安く表示されている理由は、短期間で走行距離
が多いことと、レンタカーの扱いに慎重でない人が多いことにある。
▪ そのため、少しボロボロになっていることが多い。
41
中国の動向 (Tesla)
◼ 中国12月、TeslaはEV小売販売も輸出も増加
➢12月のTesla MIC Model 3/Model Yの卸売り出荷台数94,139台で、現地販売台数75,805台(前年比
81%増)で、輸出台数は18,334台(前年比69%増)。
✓ 小売販売台数は、中国現地で77,000台以上が販売された2022年6月と9月と2023年3月(76,000台超)
にわずかに及ばないが、記録的な水準であったことは注目に値する
➢第4四半期、卸売出荷台数は248,686台で、前年同期比9%増で、過去最高の四半期となった。
➢2023年の年間卸売総販売台数は947,742万台に達し、前年比33%増で過去最高となった
✓ 小売販売:603,664台(37%増)、輸出 344,078台(27%増)
InsideEVs、1月9日(74)、1月7日(83)
中国製Tesla Model 3/Model Yの出荷台数 (国内+輸出) 中国製Tesla Model 3/Model Yの出荷台数 (国内)
42
Teslaの動向
◼ Cybertruck、高速道路での航続距離テストで254マイルを走行
➢Tesla Cybertruckが独自に行った最初の航続距離テストのひとつによると、高速道路での走行距離はわず
か254マイルだった。これはEPAの航続距離320マイルを大幅に下回っているが、寒冷地での高速道路走
行での結果である。
✓ テスト条件は、満充電からバッテリーが完全に消耗した状態まで時速70マイル(113km)で高速道路を走行す
る。気温は8℃で行った。
◼ 初めて見るCybertruckの充電曲線は期待外れだった
➢CybertruckはTesla初の4680セルの採用車であり、従来の2170セルよりも充電性能がやや劣ると指摘さ
れている。
✓ 一例として、充電開始後すぐに255kWのピーク充電率に跳ね上がるが、急速に下がり(テーパリング)、SOC
20%から徐々に充電率が低下していく。
✓ SOC 40%で150kW、SOC 60%で100kW、SOC 66%で75-80kWのプラトーに達し90%付近まで維持し、14-
80%で40分かかった。
▪ より大きなバッテリーは通常、より高い充電率をより長く維持することができる。Cybertruckの123kWhという巨大なバッ
テリーを考えると、より高い充電率が期待された。
electrek、1月4日(93)、electrek、12月31日(112)
43
Teslaの動向
◼ もしTeslaが急速充電中に「煙」を出し始めたら、ただの蒸気かもしれない
➢現在、ほとんどのTesla車にはヒートポンプが搭載されており、寒冷地での効率アップに役立っているが、蒸
気を発生させることもある。
electrek、12月28日(117)
✓ Teslaは、ヒートポンプを搭載した車両では寒冷時に蒸気が発生するの
は普通だと警告している:
▪ ヒートポンプ搭載車では、特定の条件下でサーマルシステムが蒸気を発生
させることがある(ヒートポンプ搭載車かどうかを確認するには、「コント
ロール」>「ソフトウェア」>「追加車両情報」をタッチ)。例えば、気温が低い
ときにスーパーチャージャーで充電していると、車両の前面から無臭の蒸
気が発生することがある。これは正常であり、心配する必要はない。
✓ 英国の緊急対応担当者は、Tesla車の喫煙と蒸気の発生との違いを
説明するビデオを制作している。
44
VWの動向
◼ VW CFO、TeslaがAudiに迫る中、EVの柔軟性をアピールする
➢Teslaは昨年、世界販売台数でVWのプレミアム・ブランドであるAudi を追い抜くところまで迫り、VW CFO
はBloomberg TVのインタビューに応じ、「VW は、ヨーロッパとアメリカでEVに消極的な姿勢を見せている」
と語った。
✓ Audi は先月、EV販売が伸び悩む中、工場やディーラーに負担をかけないようEV展開を縮小すると発表した。
▪ VW は昨年、ドイツ工場で臨時従業員を解雇し、シフトを削減した。
✓ 2023年には、VW の総販売台数に占めるEVの割合は8.3%となった。
▪ 同社が目標とする範囲の下限に近づいている。
✓ 投資の約3分の1は内燃エンジンモデルの競争力を維持するためのものだと付け加えた。
▪ 「しかし我々は、将来はEVになると確信している」 (VW CFO)
Bloomberg、1月10日(64)
45
VWの動向
◼ VW、2023年に約40万台のBEVを販売
➢VW Carsは、2023年第4四半期の世界販売台数が約140万台(前年同期比13%増)に達したと報告し
た。2023年の総販売台数は487万台(前年比6.7%増)となった。
✓ 第4四半期、VW は約121,000台のBEVを販売し、これは四半期ベースの新記録となったが、2022年第4四
半期と比較すると前年同期比でわずか2.5%しか改善していない。
▪ それだけでなく、総販売台数に占めるBEVのシェアは8.7%で、1年前(9.6%)より減少している。
✓ 2023 年年間のVW 乗用車の BEV 販売台数:
▪ 合計:39.4 万台(前年比 21%増)、シェア:8.1%
▪ 2022 年のVW BEV の世界販売台数は 325,100 台(前年比 23.5%増)で、年間シェアは 7.1%であった。
insideEVs、1月10日(69)
46
VWの動向
◼ Euro7の変更に伴い小型EVの量産を延期と発表
➢VW は、Euro7の大気汚染防止規則が緩和されることで、燃焼エンジンを搭載した小型車の販売が予想よ
りも長い期間許可されることになるため、手頃な価格の新BEVの量産を延期。
✓ 昨年3月に発表されたコンセプトモデル「ID.2all」をベースにした小型BEVは、2025年ではなく2026年5月に
本格生産が開始される予定だと、『auto motor und sport』は報じている。
▪ VWをはじめとする欧州の自動車メーカーは、厳しい大気汚染防止規則Euro7のため、2030年までには小型のICE車
は採算がとれなくなると予想していた。
▪ 量産が遅れることで、VWは、€23,300からの小型BEV「Citroen e-C3」を発売したStellantisや、安価なEVで欧州を
狙う中国の自動車メーカーなど、欧州のライバルにさらに遅れをとることになる。
Automotive News Europe、1月5日(91)
47
VWの動向 (JAC/Yiwei)
◼ VW出資のEVメーカー、初のナトリウムイオン電池搭載EVを発売
➢JACグループのYiweiは、初のナトリウムイオン電池を搭載したEVをデビューさせた。JACの新型EV「Yiwei」
は水曜日に組立ラインからロールオフした。
✓ YiweiはJACグループ傘下の新しいEVメーカーである。今年初めに設立された。VW はJACの親会社の50%を
所有しており、残りの50%は国有である。
✓ 新型EVは、HiNa Batteryのナトリウムイオン円筒型セルを搭載している。
✓ 北京に拠点を置くこの技術会社は、中国科学院物理学研究所に所属している。
➢JACはまた、25kWhの容量と120Wh/kgのエネルギー密度を特徴とする、ナトリウムイオン電池を搭載した
Sehol E10Xも公開した。
✓ 3Cから4Cの充電で、EV ハッチバックは20分で10%から80%まで充電できる。
electrek、12月27日(119)
48
Mercedes-Benzの動向
◼ 米国2023年販売台数: 全体的には堅調だが、EVは前年比250%近く急増
➢2023年通年のMercedes-Benz USAの販売台数は351,746台で、前年比0.2%増にとどまった。
➢Mercedes-Benzは、レガシーOEMの競合他社の中で、電動化においてリーダー的存在であり続けている。
✓ Mercedes-Benz USA全体では、2023年に43,202台のEVを販売し、前年比248%の販売増となった。
▪ 例えば、Mercedes-Benz USAの2023年のEQS SUV販売台数は8,989台で、前年比216%増となり、Mercedes-
Benzの最上位セグメントの成長を牽引している。
▪ 2023年第4四半期の米国におけるEQEセダンの販売台数は1,195台に達し、2022年第4四半期比で211%増加した。
✓ また、EVは今年の米国における全乗用車販売台数の15%を占めた。
electrek、1月11日(58)
49
BMWの動向
◼ BMW、EVが成長を牽引する中、燃焼エンジン車はピークに達したと語る
➢BMWは11月から12月にかけてEVの受注が好調で、欧州での需要は今後も伸びるとMertl CEOは述べた。
✓ BMWは、バッテリー・カーの受注を十分に満たしており、今年の販売目標は50万台で、これは総販売台数のおよ
そ5分の1にあたる。
▪ BMWグループのEV販売台数は昨年75%急増したが、これはi4セダンのようなモデルに牽引されたもので、米国や一部
の欧州諸国では全体的な販売台数の伸びが鈍化している。
✓ 2030年までには、BMWのEVは内燃エンジン車よりも高い収益を上げるだろう、とMertl CEOは語った。
▪ 「内燃エンジンの転換点は昨年だった。今後の台数増加は、主にバッテリー式EVからもたらされるだろう」 (Mertl CEO)
✓ EVの販売台数が前年比で急増した数年後、需要加速のペースは明確ではなくなっている。
Bloomberg、1月15日(50)
▪ 市場は依然として拡大しているが、自動車メーカー
はTeslaの価格競争に屈しなければならず、多くの消
費者は充電インフラの不足と高価格のためにまだ二
の足を踏んでいる。
▪ FordやGMなどの自動車メーカーは野心的な展開計
画を縮小している。
▪ Audi は先月、減速の中で工場やディーラーに負担を
かけないよう、市場に投入するモデル数を縮小する
と発表している。
50
BMWの動向
◼ BMW、$数Bを投じて次世代EVをTeslaの領域に押し上げる
➢BMWは次世代イノベーションに大きな期待を寄せており、"航続距離、充電速度、価格のベンチマーク "と表
現している。
electrek、1月11日(59)
ミュンヘンのBMWグループの将来の生産工場/Credit: BMW Group
✓ BMWは昨年、EVの販売台数が過去最高を記録したことを発表した
が、2027年末までにミュンヘンの主要工場をEV専用工場に転換
するため、$711M(€650M)を投資すると発表した。
▪ これはすべて、次世代のNeue Klasse EVにTeslaなどに対する競争
力を持たせるための$数B規模の努力の一環である。
✓ BMWのミュンヘン工場は、同社の既存の生産ネットワークの中で、
BEV向けに生まれ変わる最初の工場となる。
▪ 現在建設中のハンガリー・デブレツェンの新工場もBEVのみを
生産する予定で、2025年にはNeue Klasseの次期モデルが
そこで生産される予定。
▪ ミュンヘン工場の完成後、次期Neue Klasseセダンの生産は
同工場に移され、その他の次世代モデルは2026年から中国
のBMW工場で、2027年からはメキシコ工場で生産される。
▪ 数ヶ月前、BMWはドイツ国内でのICE生産を終了し、ICE生産
をミュンヘン工場からイギリスとオーストリアに移した。
✓ 今年は50万台のBEVの販売を見込んでいる。
51
BMWの動向
◼ BMWグループ、2023年に約38万台のBEVを販売
➢BMWグループは、2023年第4四半期の世界販売台数が約72万台(前年同期比10%増)。2023年の年
間総販売台数は256万台(前年比6.5%増)となった。
✓ 第4四半期、BMW は129,316台のBEVを販売(前年比48%増)。PHEVは51,759台(前年比18%減)。
▪ BMWの社内シェアがBEVが18%、PHEVが7%。PEVとして25%を達成。
✓ 2023 年年間のBMWの BEV、PHEV 販売台数:
▪ 合計:56.6万台(前年比 31%増)、シェア22.2%、
▪ 内訳: BEV 376,183台 (74%増)シェア14.7%、PHEV 190,303台 (13%増)シェア7.4%
▪ 2022 年のBMW BEV の世界販売台数は215,755 台(シェア9%)
✓ BEVが急増
insideEVs、1月10日(69)
52
BMWの動向 (米国)
◼ BMWの米国におけるEV販売台数、2023年第4四半期に新記録を達成
➢BMWとMiniを含むBMWグループは、2023年第4四半期の米国における自動車販売台数が118,609台(前
年同期比6%増)、2023年通年では395,741台(同9%増)となり、BMWブランドにとっては記録的な年と
なった。
✓ 第4四半期におけるBMWのBEV(i4、i5(11月以降)、i7、iXを含む)の販売台数は14,374台で、四半期としては
過去最高を記録し、前年同期比では65%増。
▪ ブランド全体の販売台数に占めるBEVのシェアは13.3%となり、前年同期の8.5%から上昇した。
✓ 2023年年間、米国で45,000台以上のBEVを販売し(2022年の約3倍)、総販売台数の12.5%にあたる。
▪ BMW iX:17,301台(205%増)
▪ その他 (i4, i5, i7): 28,116台
▪ 合計:45,417台(191%増)、シェア12.5%
▪ 2022年、BMWブランドは米国で15,000台以上のEVを販売した(シェア4.7%)
insideEVs、1月7日(85)
53
GMの動向
◼ ついに高級SUVの需要に応えるためCadillac Lyriqを増強
➢GMは過去2年間販売を悩ませてきたバッテリーモジュールの生産問題を解決し、高級EVに対する旺盛な需
要に応えるためCadillacのBEV SUV「Lyriq」の生産を今年から拡大すると発表した。
✓ 昨年、Cadillacは9,000台のLyriqを納入したが、上半期は2,400台に満たなかった。
✓ 「ラグジュアリー業界は、EVに関して主要市場とは少し異なるレベルで動いている。消費者の60%が、次の高級
車はEVになると答えている」(GM)。
▪ 「昨年、主流市場全体の需要が冷え込んだとしても顧客は高級EVを求めている」(Global Cadillac担当副社長)
▪ Cadillacはマンハッタン等の “都心 ”や他の大都市市場にCadillacディーラーを新設するなど、高級志向の買い物客が
住む地域をターゲットにしている。
✓ オールラウンドなLyriqは、Mercedes-Benz EQE SUV、Audi A8 e-tron、BMW iXと比較されているが、$60,000
前後の価格で300マイルの航続距離を提供する。
electrek、1月19日(21)
▪ シングルモーター、リアドライブモデルは340馬力で
0-60 mphを6秒、デュアルモーターは500馬力。
▪ 2024年型Cadillac Lyriqは$57,195からで、ミッド
レンジのラグジュアリー・トリムは$61,295から。最上
級のスポーツモードは$61,795から。
▪ Cadillacの第4四半期の小売販売台数の12%を
Lyriqが占めている。今月は今のところ25%程度に
なりそう。
54
GMの動向
◼ SAIC-GMのEV販売が牽引役となる
➢GMとSAICとの乗用車合弁会社であるSAIC-GMは、12月にビュイック、Chevy、Cadillacの各ブランドで
18,911台のEVを販売した。
✓ 同社は今週、ビュイック Vilite 6のEVセダンの販売台数が1万台を超えたと発表した。
▪ SAIC-GMは、Buick Viliteと2つのUltiumクロスオーバー(Buick Electra E5とCadillac Lyriq)の昨年の販売台数は、それ
ぞれ45,538台、35,129台、5,400台に達したと述べた。
✓ SAIC-GMは、EVの販売台数が前年比2倍以上に増加し、2023年には10万台を超えると発表した。
▪ SAIC-GMは、上海と武漢の2カ所でUltium EVモデルの組み立て専用工場を運営している(GMとしては米国内よりも成
功している)
Automotive News、1月4日(98)
55
GMの動向
◼ 第4四半期販売台数: GMのEVシェアは3.1%と低水準にとどまる
➢GMのEVシェアはわずか3.1%で米国平均を大きく下回っている。
✓ Ultiumを軌道に乗せるのにかなり苦労したが、GMの新バッテリープラットフォームはようやく生産が大幅に増加し
つつある。
▪ LyriqとHummer EVはともに販売台数を伸ばし、BlazerとSilverado EVは、まだ数は少ないものの、ようやく一般への納
車が始まった。
✓ 大衆的なモデルのひとつがBlazer EVであり、第4四半期に最初の顧客納車が行われた。
▪ 463台のBlazerが顧客に納車されたが、新規購入者の第一陣がソフトウェアの問題について不満を漏らし始めたため、
クリスマス直前、販売中止となった。
▪ 直後、GMと米国運輸省道路交通安全局は、2024年型のChevy Equinox、Chevy Blazer、Chevy Blazer EV、GMC
Terrainの265台について、組み立て時の熱処理不良によりドア・ストライカーが誤って取り付けられた欠陥があるとして
リコールを発令した。。
✓ Boltは第3四半期の販売台数15,835台から第4四半期には12,551台へと減少した(同じく22年第4四半期の
16,108台から減少)。
▪ これは人々がBolt に興味がないからではなく、GMが12月にBolt の生産を終了したためである。
electrek、1月3日(102)、electrek、1月3日(103)
56
Fordの動向
◼ 「予想以上の需要低迷」の中、F-150 Lightningを再び減産
➢Fordは、BEVトラックへの需要が「予想より鈍い」中、F-150 Lightningの生産を削減する。
✓ Fordは10月中旬にもルージュのEV工場での生産を縮小した。
▪ ルージュEV工場の従業員約1,400人は、Fordが1シフトに移行することで影響を受ける。
▪ 同工場はこれまで3人のクルーが2交代で勤務していた。これからは1クルー1シフトになる。この変更は2024年4月1日
から実施される。
▪ Fordは約700人をミシガン組立工場に移し、他の従業員はミシガン州南東部の他の工場に配置転換する。
✓ 一方、FordはガソリンエンジンピックアップのBroncoとRaptorの生産台数を増やすためにシフトを追加する。
▪ トヨタと同様、Fordも「財務的リターンの最適化」のために、ガソリン車、HEV、BEVのミックス生産に頼ることになる。
▪ Farley CEOは、今回のBEV減産について、「成長と収益性のバランスを取りながら、顧客に選択肢を提供するために、製
造の柔軟性を活用するため」と説明している。
✓ Fordは2024年型Lightningの「価格、生産、トリムパッケージの調整」をしている。
▪ 2024年型Ford F-150 Lightningの価格は、2023MYより$5,000高い$54,995からとなっている。ベースとなるProトリ
ムの航続距離は240マイルである。プラチナムを除く他のトリムは、$2,000(Lariat 320マイル航続距離)から$7,500
(XLT 240マイル航続距離)に値上がりした。
electrek、1月19日(22)
✓ 昨年の米国自動車販売に占めるEVの割合は7.6%で、2022年
の5.9%、2021年の3.1%から増加している。
▪ HyundaiのJose Munoz社長は11月、「もっと生産能力があれば、
もっと多くの車を売ることができる」と語った。
▪ 韓国の自動車メーカーは、昨年のEV販売台数が倍増した後も、そ
の姿勢を貫いている。
57
Fordの動向
◼ 記録的な第4四半期と2023年の米国EV販売台数で2位を確保
➢Fordは第4四半期に25,937台のEVを販売し、Teslaに次いで米国で2番目に販売台数の多いEVブランドを
維持した。
✓ 年間では2023年に合計72,608台(前年比18%増)のEVを販売し、新記録を達成。
▪ 正確な内訳を公表していないHyundaiは、昨年47,000台近いIONIQ 5とIONIQ 6のEVを販売し、独自の記録を樹立した。
しかし、この数字にはKonaのEVは含まれていない。
▪ KiaとコナEVを含めると、Hyundaiグループは昨年のEV販売台数でFordを上回った可能性が高い。
electrek、1月4日(94)
58
Stellantisの動向 (Fiat)
◼ JeepとDodgeのEVプラットフォームは、航続500miでHellcatの性能を備える
➢JeepとDodgeの最初のEVは、今年後半に米国で発売される。正式発表に先立ち、Stellantisは、今後発売
されるJeepとDodgeのEVを支える新しいSTLA Large EVプラットフォームを公開した。
✓ STLA Largeは、DとEセグメント車に使用される。
electrek、1月19日(19)
▪ JeepとDodgeの後、Alfa Romeo、Chrysler、Maseratiが続く。
▪ STLA LargeはJeepとDodgeブランドが米国でEV攻勢を開始
する際の「原動力」になる。(Tavares CEO)
✓ STLA Largeプラットフォームは、85~118kWhのバッテリー
パックに対応し、セダンの航続距離を最大500マイル(約
800km)とする。
▪ この新しいEVプラットフォームには “究極のパワー ”が含まれ
ると述べ、“既存のHellcat V型8気筒を凌駕する ”と主張した。
Stellantisによれば、トップモデルは0-62 mph(100km/h)を
「2秒台」で疾走できる。
▪ このプラットフォームには400Vと800Vのオプションがある。
800Vオプションでの急速充電は、1分あたり4.5kWhまで追加
できる
59
Stellantisの動向
◼ イタリア・トリノのミラフィオーリ工場で約2250人の従業員を解雇
➢レイオフの対象となる従業員の半数以上は、Stellantisが米国で発売する初のBEV、Fiat 500eの生産に携
わっている。
✓ イタリアの組合が最近発表した声明によると、購入者はEVの購入を先延ばしにしており、政府のインセンティブ
が普及を促進することを待っているという。
▪ 2023年初頭には9万台以上と予想されていた500eの生産台数が77,000台にとどまり、厳しい1年となった
▪ Fiat の本拠地であるイタリアのEV普及率はヨーロッパで最も低く、市場のわずか4%にすぎない。
✓ しかし、イタリア政府はそれを変えようとしている。
▪ イタリアの産業省は、EVに誘導するために、€930M($1B)を魅力的なインセンティブにつぎ込む計画を検討している。
▪ これには、年収が€30,000以下のイタリア国民が、古いEuro 2モデル(1997年に設定された排ガス規制を満たす)を
新しいEVに買い替える際に、€13,750を上乗せする奨励金も含まれている。
electrek、1月16日(46)
60
Rivianの動向
◼ OTAソフトウェア・アップデートでNHTSAのアクセルペダル・リコールに対応
➢Rivianはアクセルペダル・リコールにOTAで対応した。
✓ 2021年6月10日から2022年10月31日までに生産されたこれらの初期型Rivian車では、猛暑の中、ドライ
バーがペダルを離したことを検知せず、意図した通りに「オートホールド」または「パーク」が作動しない可能性があ
り、車両が意図しない動きをし、衝突の危険性が高まるおそれがある。
▪ この問題に関連した事故や負傷者は報告されておらず、実際、多くのオーナーは誤動作であることに気づかないだろう。
特に、自然にこの動作をするICE車からの乗り換えの場合はなおさら。
▪ Rivianはクラウド・テレマティクにより、この問題を確認しており、問題特定から1週間以内に修正ソフトを開発していた。
✓ Rivian は自社の車両で問題の切り分けを行い、問題を特定し、その後、Rivian はまずローカルで、次にテスト車
両でOTAで修正プログラムを構築し、OTAテストをした。
▪ どの温度でこの状況が発生したかは明かせなかったが、極端な暑さであったとしている。
➢OTAによるソフトウェア修正機能はRivian R1TおよびR1Sにすでにインストールされている。
✓ Teslaはもちろん、OTA/フルソフトウェアスタックの所有権に関して主導的な役割を担っており、つい数週間前の
オートパイロットの不具合を含め、NHTSAのリコールをソフトウェアアップデートで毎月修正しているように見える。
▪ このため、FordやGMのようなレガシーな自動車メーカーは、自社の車をこれらの機能に対応させようと躍起になっている。
✓ Ford Farley CEOがこの問題について、そしてFord全体をどのように改革しなければならないかについて語って
いる:「"Ford"と書いてあっても、Boschに行ってシートコントロール・ソフトウェアを変更する許可を得なければなら
ない」。
electrek、1月3日(105)
61
BYDの動向
◼ BYD: 2023年の中国市場でのブランド別販売台数でVWを抑え1位に輝く
➢BYDは昨年初めから、四半期ベースでVWを抜いて中国で最も売れている自動車ブランドとなったが、最新
のデータによると通年ベースでBYDがトップとなった事が確認された。
✓ 中国自動車技術研究センターのデータによると、BYDの昨年の国内自動車保険新規登録台数は240万台で、
国内市場シェアは3.2ポイント増の11%となった。
▪ BYDの急成長は、国際的に急速に受け入れられつつある手頃な価格のハイテクEVの開発において、多くの中国ブラン
ドがリードしていることを反映している。
▪ GlobalDataによると、BYDの世界販売台数は300万台を突破し、世界の自動車販売ランキングで初めてトップ10入り
を果たした。
▪ 第4四半期のBEVのみの販売台数は、Teslaを初めて上回り、世界最大の販売台数を記録した。
Bloomberg、1月23日(6)
✓ VWは、中国自動車技術研究センターの情報が
入手可能になった少なくとも2008年以降、中国
で最も売れているブランドだった。
▪ その他の上位5ブランドでは、トヨタとホンダが市
場シェアと販売台数を落とした。
▪ 国内勢のChanagan (重慶長安汽車)は、シェア
は横ばいだったものの、販売増の恩恵を受けた。
62
BYDの動向
◼ "水に浮く "ランドローバー型SUVを欧州に投入へ
➢BYDは2月のジュネーブモーターショーで、Yangwang U8とFeng Cheng 5の2つSUVを披露する予定。
✓ U8 SUVはフルサイズの高級SUVで、価格は約$152,000、49kWhのバッテリーとレンジエクステンダー・ガソリ
ンエンジンを搭載し、航続距離は1000キロ。
▪ Land Rover Defender、Mercedes G-Class、Ford Broncoに匹敵する。
✓ 各車輪にモーターが搭載されており、その場で旋回したり、駐車スペースに横滑りしたりすることができる。
▪ 密閉性が高く、30分間水に浮くことができるという
✓ BYDは現在、経済的なDolphin、Seal、Han、SUVのAtto 3とTangの5モデルをヨーロッパで販売している。
▪ 昨年12月、BYDは欧州市場向けにハンガリーに工場を建設し、当初は年間20万台を生産すると発表した。
electrek、1月19日(20)
63
BYDの動向
◼ BYDの自動車はよりスマートになりつつあり、BYDの巨大な研究開発スタッフ
は、都市を埋め尽くすほどである
➢BYDはスマートカー技術を大幅に向上させるため、EVをTeslaや中国企業のNio、Xpeng、Huaweiのような
ライバルのスマートドライブレベルに近づけるよう、ソフトウェアエンジニアを採用している。
✓ BYDの研究開発部門には9万人以上の従業員がおり、そのうち4,000人以上がL2レベルのスマート・ドライビン
グに取り組んでいる。
✓ BYDは昨日、BYDの2024 Dream Dayで「Xuanji」を発表するとともに、中国全土で$701.8Mを投じて全地形
対応の専門試乗場を開発する計画も発表した。
✓ BYDは昨年、中国の自動車メーカーとして初めて、深圳の高速道路でL3自動走行の条件付きテストライセンス
を取得している。
electrek、1月17日(34)
64
BYDの動向
◼ BYD Sea Lion 07 BEV SUVのスペックを正式発表に先駆けて公開
➢BYDは11月、2023年広州国際モーターショーでSea Lion 07を発表した。
✓ 同社初の都市型ミッドサイズSUVとして、Sea Lion 07はTesla Model Yに匹敵すると期待されている。
▪ デザインは、Audi とLamborghiniの元デザイナー、Wolfgang Egger氏が担当している。
▪ Sea Lion 07は、全長4,830mm、全幅1,925mm、全高1,620mmで、BYD Song Lよりわずかに小さい。
▪ Tesla Model Yは全長4,760mm、全幅1,921mm、全高1,624mm。
electrek、1月16日(45)
➢EV SUVは、BYDのe-platform 3.0をベースとし、8-in-1パワートレインを
搭載する。
✓ BYDによると、この新技術により航続距離、安全性、低温下での性能が
向上するという。
✓ 3つの異なるパワートレイン設定を含むスペックが確認されている。
▪ 2種類は、最大出力170kWまたは230kWのシングル
モーターを搭載する。
▪ デュアルモーター仕様は、最大出力160kWのフロント
モーターと230kWのリアモーターで構成される。
✓ 価格はまだ明らかにされていないが、$28,000~
$35,900程度になるとの報道もある。
▪ Tesla Model Yの価格は$36,900~$50,500。
65
BYDの動向
◼ BYDはDream Day 2024でインテリジェンスの進化を披露
➢BYDは、Dream Day 2024で「統合車両インテリジェンス戦略」とAIを搭載した「XUANJIアーキテクチャー」を
発表し、電動化とインテリジェンスの融合における革新的な飛躍が示された。
BYD、1月16日(49)
✓ Integrated Vehicle Intelligence戦略は、クルマ全体を考慮すること
で、車両インテリジェンスの概念を再構築し、自社開発のXUANJI
Architectureでインテリジェントビークルを効果的に作り変える。
✓ XUANJI Architectureは、車両の頭脳と神経ネットワークの両方の役
割を果たす車両インテリジェント・アーキテクチャーであり、電動化と
インテリジェンスの効率的な融合を可能にする。
▪ このシステムは車両の状態を迅速に調整し、運転の安全性と快適性
を大幅に向上させる。
✓ 先駆的なマルチモーダル車両用人工知能であるXUANJI AI大型モ
デルを発表
▪ 業界最大規模のデータ基盤、トップクラスのサンプルサイズ、高い計算
能力を備え、300以上の車両シナリオをカバーし、統合車両知能シス
テムに継続的な適応能力を与えている。
✓ このイベントで、5B人民元を投じて中国全土の複数の都市に世界
初の全地形対応型専門試乗場を建設し、NEV時代の中国の自動
車文化を促進する計画も明らかにした。
66
BYDの動向
◼ BYD初のEV用チャーター貨物船、欧州に向けて出航
➢BYD Explorer 1号は7,000台の自動車を積載可能で、中国の煙台からすぐに深圳に寄港した後、ヨー
ロッパに向かっている。
✓ 同船はZodiac Maritimeが管理し、BYDに貸し出されている。
▪ 液化天然ガスを貯蔵するタンクを2基搭載しており、排出ガス削減のための主燃料として使用される。
✓ BYD Explorer No.1の処女航海は、海軍の追跡データによると、この船はヨーロッパに向かう前にさらに貨物
を積み込む予定。
Bloomberg、1月11日(57)
67
BYDの動向
◼ BYDが狙うのはTeslaではない。自動車業界全体だ。
➢BYDは世界の主要自動車メーカーの中で最高の株主資本利益率につながる利益を吐き出している。
✓ BYDはすでに中国国外にも視野を広げており、2022年7月には40台に1台だったBYD車の10台に1台が、12
月には海外で販売された。
▪ 先月、ハンガリーに新たな組立工場を建設すると発表したほか、メキシコでの建設も検討中と報じられている。
✓ 中国国外では比較的知名度の低いBYDの地位は大きく変わろうとしている。
▪ 数年後、BYDはTesla、Hyundai、トヨタ、VW 、Fordと並び、かつて無名だった自動車ブランドが世界を席巻するように
なった年として、2024年を振り返ることになるだろう。
Bloomberg、1月3日(99)
✓ BYDは世界の主要自動車メーカーの中で最高の株主資本利益率につ
ながる利益を吐き出している
68
BYD/Teslaの動向
◼ 成長の鈍化により四半期EV販売台数で中国BYDの後塵を拝す
➢Teslaは直近3ヶ月で484,507台を販売し、アナリストの平均予想483,173台を上回ったが、BYDはこの四
半期に526,409台のBEVを販売し、EVの新たなNo.1となった。
✓ BYDが提供するクルマはここ数年で大きく変化し、10年前はPHEVに重点を置いていた。しかし、BYDはその母
国である中国市場とともに、EV分野で徐々に世界最大のプレーヤーになってきた。
✓ BYDは、中国国内では確固たる地位を築いているが、米国では販売しておらず、27.5%の輸入関税やその他
のハードルがある。「米国では、TeslaはまだEVの支配的な名前だ」(Barclays)
▪ Cybertruckの発売により、Teslaは競争の激しい米国のトラック市場に参入した。Musk氏は、製造が難しく、新技術を
詰め込んだこの車両で、量産体制に入り、プラスのキャッシュフローを生み出すには12~18カ月かかると警告している。
Bloomberg、1月2日(106)、electrek、1月2日(108)
69
BYDの動向
◼ BYD、2023年の自動車販売台数は、61.9%増の302万台
➢BYDは、2023年のNEV(NEV)の販売台数が前年比62.3%増の3,024,417台になったと発表した。
✓ 前年の販売記録1,863,494台を大幅に上回っている。
✓ BYDの商用車セグメントは極めて重要な役割を果たしており、2023年には11,511台の販売を記録した。この
カテゴリーには、EVバス、トラック、その他の車両が含まれ、88.2%の顕著な伸びを記録した。
➢BEVモデルの販売台数は1,574,822台となり、前年比72.8%の大幅な伸びを示した。
✓ BEVの販売台数は、乗用車販売台数全体の52.3%を占める。
➢中国汽車工業協会は、中国の自動車メーカーは2022年の690万台から2023年には約940万台のEVと
HEVを販売すると見込んでいる。
✓ New York Timesは、2024年には1,150万台に急増すると予想している。
➢BYDは2023年にNEVの動力とバッテリーの設備容量で150.909GWhを達成する。これによりBYDは、
CATLに次ぐ世界第2位の地位を確保した。
CarNewsChina、1月1日(111)、electrek、1月2日(110)
70
BYDの動向
◼ BYD、中国の高速道路でL3自律走行テストを開始
➢中国ではL3自律走行技術の開発競争が激化しており、新たに自動車メーカー各社が高速道路や高速道
路での自動運転システムのテストを許可した。中でも、BYDは、Mercedes-BenzとBMWとともに高速道路
でのL3技術のテスト許可を取得した。
✓ Reuters通信によると、BMWグループは今月初め、上海の高速道路でL3自動運転のテストライセンスを取得。
✓ Mercedes-Benzは中国でL3システムを中国のインフラと交通状況に適応させるべく、2021年から閉鎖道路
でのテストを行っている。
✓ SAIC (上海汽車)とAlibabaのEVブランドであるIM Motorsも、L3車の製品参入を政府に申請しており、同社
のモデルは同国のL3試験プログラムに参入する最初の1台になるという。
✓ 中国政府は、自動車メーカーのArcfoxとDeepalにも、国内の閉鎖道路でL3システムのテストを認可している。
electrek、12月27日(121)
71
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Volvo、EX30を35,000ドルで発売し、EVの価格競争力を強化する
➢新型EX30は$35,000(€36,000)以下から購入でき、市場で最も手頃なEVのひとつで、Volvoで最も安く、
そして最も速い車でもある。
✓ 航続距離延長バージョンには、最大275マイルの航続距離が含まれる。
▪ パフォーマンスモデルは航続距離を10マイル(265マイル)犠牲にするものの、422 hpと400 lb-ftのトルクを発揮し、
0-60mph加速3.4秒を実現する。
✓ Volvoは2023年に過去最高の113,419台(前年比70%増)のEVを販売した。
▪ VolvoのEVは昨年、販売台数の16%を占め、ライバルを上回り、2022年の10.9%から上昇した。
▪ Volvoは、2025年までに約50%、約60万台の販売をEVにすることを目標に掲げている。
➢Volvoは初の3列シートEV SUV、EX90も発表する。Rivian R1SやMercedes-Benz EQSに対抗するため、ア
メリカでは$76,695から販売される。
electrek、1月17日(38)
72
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Volvo Cars、EVは「驚異的な成長」を遂げるとCEOが語る
➢ダボスで開催されたReuters Global Markets Forumで、Jim Rowan CEOがBEV市場の「驚異的な成長」を
確信していると語った。
✓ Volvo CarsのCEOは、他社とは対照的に、EVは世界的に好調な伸びを示しており、特にヨーロッパでの需要が
強いと述べた。
▪ 一方、多くの自動車メーカーは、需要の低迷、大幅な価格引き下げ、補助金の減少、サプライチェーンの問題などによ
り、期待されたEVの成長がなかなか現れないと述べてきた。
✓ 同CEOはまたReutersに対し、今後5年間でインドに高い野心を抱いており、2025年にはより手頃な価格の
EX30をインドで発売する計画だと語った。
Reuters、1月17日(42)
73
Geelyの動向 (ZEEKR)
◼ ZEEKRが$30,000以下の007セダンを発売、航続距離は540マイル、5万台
以上の予約注文が入る
➢最近まで、ZEEKRのモデルはEV市場のニッチセグメントをターゲットにしていた。しかし2023年11月初旬、
ZEEKRは新型EV「007」の予告を開始した。
✓ これは同社初のセダンで、大衆市場向けに設計された初のモデルである。
▪ 同社は現在、フラッグシップの001シューティングブレーキ、001FRと呼ばれる高性能モデル、009と呼ばれる多目的車
(MPV)、そして最近ではZEEKR Xと呼ばれるSUVを提供している。
➢今日、ZEEKRは他のグローバル市場に進出する前に、中国で007セダンを正式に発表した。
✓ ねじり剛性43,500N・m/degを持つリアエンド一体型メガキャストアルミボディを初めて採用したモデルである。
✓ また、ZEEKRが新たに自社開発したオーディオシステムと、1つのLiDARセンサー、12台のHDカメラ、5台のミリ
波レーダーで構成されるADASを初めて搭載したセダンでもある。
electrek、12月27日(120)
74
Geelyの動向 (Galaxy)
◼ 中国でEV競争が過熱、GeelyのGalaxyブランドが$25,000以下のE8を発表
➢Galaxy初のEVモデルは昨年中国でデビューし、12月中旬に約$26,400から予約注文を開始した。
✓ しかし今日、E8は海外で正式に発売され、当初よりも安い価格($24,700)で登場し、消費者向けのEVを販売
する他の中国自動車メーカー数社との対決の舞台を整えた。
▪ Geelyのサステイナブル・エクスペリエンス・アーキテクチャー(SEA)の上に搭載され、400Vの性能を提供する。
▪ 62kWh、75.6kWh、76kWhの3種類のバッテリーパックがあり、それぞれの航続距離は550km(342マイル)、620km
(385マイル)、665km(413マイル)。
✓ E8の最上級トリムは800Vアーキテクチャーを搭載し、5分間の急速充電で180km(112マイル)の航続距離を
回復する能力を提供する。また、最上級トリムには、0-100km/h加速3.49秒のデュアルモーター炭化ケイ素電
気駆動システムが搭載されている。
✓ GalaxyのBEVラインナップの幕開けとなるこのセダンは、2025年までにさらに2種類のBEVがラインナップに加
わる予定
electrek、1月5日(89)
75
Geelyの動向 (JiYue)
◼ Volvoの足回りを持つTesla Model3に匹敵する洗練されたEVとして、JiYue 07
が発表された
➢2023年ドイツのレッドドット賞とiFデザイン賞を受賞した新型EVファストバック「JiYue 07」が今週発表された。
✓ JiYue(当時はJidu)は、BaiduとGeelyの合弁会社として2021年に設立された。再編後、Geelyが過半数の所有
権を得て、Geelyは製造ネットワークを提供し、Baiduはソフトウェア、ADAS、コネクティビティを担当している。
▪ 中国の自動車メーカーの多くは、フラッグシップモデルの下に位置する車両を表すために「7」という数字を使っている。例
えばNIO ET7やXPeng P7などがそうだ。
▪ 新型のEVセダン「JiYue 07」は2024年半ばに発売される予定であり、ブランドのポートフォリオを拡大することになる。
✓ JiYue 07は、Baiduのレベル4自律走行ソリューション「Apollo」フルセットを搭載した初の消費者向け車両。
▪ バッテリーは71.4 kWhと100 kWhの2種類から選べる。前者は最大550km(342マイル)のCLTC航続距離を提供し、後
者は720km(447マイル)のCLTC航続距離を提供する。
electrek、12月28日(116)
▪ 全長4,853mm、全幅1,990mm、全高1,611mmのJiYue 01は、Tesla Model Y
(全長:4,750mm、全幅:1,921mm、全高:1,624mm)と直接競合する。
76
Nioの動向
◼ Porscheに対抗する$112,000のフラッグシップEV「ET9」を発表したNIOの株
価が上昇
➢EV「ET9」は"新世代のハイエンド・ビジネスユーザー "をターゲットにしたプレミアム・エグゼクティブカー
✓ 100以上のNIOフルスタック技術が統合されたET9は、初の5nm自動グレードチップ(NX9031)と大型円筒形バッ
テリーセルを搭載している。
✓ ET9は中国で予約受付中だが、納品は2025年初頭となる見込み。
▪ 全長5,325mm、全幅2,016mm、全高1,620mmのET9は、Porsche PanameraやMercedes-Benz、BMWなどのプレミア
ムカーに匹敵し、NIOは市場拡大を狙っている。
▪ 900Vアーキテクチャーを採用し、最大925V、ピーク出力600kW、ピーク充電電流765Aを誇る
✓ NIOは、ファーストクラスの後部座席について24の自社開発特許を出願している。
▪ 45度調整可能な背もたれ、ワイド(582mm)なシートクッション、11段階のワンプッシュ調整機能などだ。また、7種類の電
動サンシェードを切り替えることで、最高の快適性を得ることができる。
electrek、12月26日(123)
77
Xiaomiの動向
◼ スマホメーカーのXiaomiが初のEVを発表、TeslaやPorscheに匹敵することを目
指す
➢Reutersによると、彼は15年から20年以内に世界の自動車リーダーになり、Teslaやポルシェに対抗できる
「夢の車」を作ると誓っている。
✓ スピード・ウルトラの頭文字をとった新型SU7には、Xiaomiのソフトウェアと電子機器が搭載され、最大航続距離
800km(約500マイル)のCATLセルを使った101kWHのバッテリーが搭載される。
✓ モーターはシングルとデュアルの2種類が用意され、最高仕様のAWD仕様は475kWのパワーで0-100km/h加速
2.78秒、最高速度265km/hを実現する。
✓ SU7用のバッテリーは、世界最大のEVメーカーのひとつである中国のBYDとCATLが供給する。
➢The Business Timesによると、政府は新規参入企業への製造許可を厳しく制限しており、Xiaomiは国営の北
京汽車控股集団と提携してEVを製造しなければならなくなった。
electrek、12月28日(118)
Hyundai/Kiaの動向
◼ 2023年の米国EV販売でフォードとGMを抜き2位に急浮上
➢HyundaiとKiaは、昨年米国で販売された乗用車用EVの8%を占め、約117,000台が納車された。
78
electrek、1月10日(66)
✓ FordのJim Farley CEOは今月初め、「EVブランド第2位は
Fordであり続けた」と宣言したが、そうではない。
▪ Konaが入っていない可能性がある。
▪ Fordは2023年に米国で72,608台のEVを販売し、GMは
2023年に約72,639台のEVを販売した。
Hyundaiの動向
◼ 大胆なデザイン要素を備えたスポーティなKona Electric 「N Line」を発表
➢2024年の新型Hyundai Kona Electricは、あらゆる面で旧型より改良されている。
➢Hyundaiの新型Kona EVのデザインは、IONIQ 5やIONIQ 6のようなEV専用モデルに沿ったもの。
✓ 全長が6″近く長くなり、後部座席の足元スペースが3″広くなった。後部座席の荷室スペースが33%(最大
63.7立方フィート)拡大した。完全に折り畳み可能な後部座席は、大きなアイテムのためのスペースを解放する。
▪ 全長171.3″、全幅71.9″、全高62.2″の新Hyundai Kona EVは、Volvo EX30やChevy Bolt EUVとほぼ同じサイズ。
▪ デュアル12.3″タッチスクリーンと高速化されたユーザーインターフェイスが含まれる。Apple CarPlayとワイヤレス
Android Autoに標準対応している。
▪ N Line専用フロント&リアバンパー、サイドスカート、スタイリッシュな19インチホイールなどが新たに採用された。
79
electrek、1月17日(37)
Hyundaiの動向
◼ EPA燃費リーダーとしてTeslaに次ぐ2位にランクイン
➢EPA(米国環境保護局)の新しい報告書において、HyundaiはCO2排出量の削減と燃費の改善でTeslaに
次ぐ第2位となった。
✓ 3位ホンダ、4位Kiaだった。
80
electrek、1月5日(90)
▪ JeepとRamを所有する
Stellantisは、新車のCO2排出
量が最も多く、燃費が最も悪
かった
✓ EPAは、新しい2023年自動車動
向報告書の中で、2022年の平
均実世界CO2排出量が10g/mi
減少し、過去最低の337g/miに
なったとしている。
▪ 一方、実燃費は0.6改善し26
mpgとなり、こちらも過去最高
となった。
▪ MY2004以降、CO2排出量は
27%、123g/mi減少した。
Hyundaiの動向
◼ Samsungと提携、コネクテッド・サービスでEVオーナーの時間とお金を節約
➢新たな契約により、HyundaiおよびKiaは、コネクテッド・カー・サービスにSamsungのIoTプラットフォーム
「SmartThings」を採用する。
✓ この提携により、車載インフォテインメント・システムを通じてエアコンや照明などのデジタル家電を遠隔操作で
きるようになる。また、AIスピーカーやテレビ、スマホのアプリを使って自宅から車を暖めたり、充電時間を調整し
たりするなど、車両の様々な機能をコントロールできるようになる。
▪ EVオーナーは、SmartThingsの統合ホームエネルギー管理サービスを利用して、車と家のエネルギー使用量をチェックで
きる。最適な料金になるように充電時間を調整することもできる。
81
electrek、1月4日(96)
Kiaの動向
◼ Kia、ファンキーなDuploのようなEVの最初の顧客を獲得:Uber
➢CESで発表されたKiaの新しいモジュール式EVコンセプト(軽自動車からミニバン、小型トラック、フルサイズ
バンまで対応)の最初の顧客はUberだ。
✓ Kia はCESで、新しいPlatform Beyond Vehicle(PBV)を発表した。
▪ 運転席は固定だが、車両後部は交換可能なパーツで入れ替えることができ、マイクロカーからミニバン、幌付き小型ト
ラック、フルサイズの働くバンへと変化させることができる。
▪ その仕組みは、溶接のない幌構造がキットの形で提供され、電磁式と機械式のハイブリッド・カップリング技術によって
運転台に取り付けることができる。
✓ Uberは2040年までに世界中でBEVを走らせるという目標の一環として、ドライバーのオプションとしてPV5を追
加する。
82
electrek、1月12日(54)
▪ PV5は、交換可能なモジュールによって乗用
車、バン、ピックアップに変身させることがで
き、さらにはロボタクシーに変身させることも
できる。
✓ KiaとUberは共同で、“概念実証、プロトタイプ、
Uberのプラットフォームを利用するドライバーの
ニーズに合わせたPBVの生産 ”を行う。
▪ Kia の目標は、2025年までに15万台のPBV
を生産し、2030年までに年間30万台まで増
やすこと。
Kiaの動向
◼ Kiaの「Platform Beyond Vehicle」は、変革する商用EVのライン
➢Kia プラットフォーム・ビヨンド・ビークル (略してPBV) 。
✓ これは単なる1台の車ではなく、変身するモジュール式EVのプラットフォーム全体であり、将来の業務用車両ファ
ミリーを支えるように設計されている。
✓ CESで発表されたのは、小型バンのPV1、大型バンのPV7、そして中型のPV5で、最終的には自律走行するロ
ボタクシーも含まれる。
▪ 「特定の市場やビジネスの状況に対応する最適化された車両やサービスを通じて、多様な顧客やコミュニティの満たさ
れていないニーズを満たすことで、従来の自動車の概念を超えるという我々のビジョンを表している」 (Kia CEO)
83
insideEVs、1月8日(81)
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf

More Related Content

More from Tsuguo Nobe

Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdfJapanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdfJapanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdf
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdfJapanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdf
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdf
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdfJapanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdf
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdfJapanese 2021_May24_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdfJapanese 2021_June28_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdfJapanese 2021_July19_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Feb_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdfTsuguo Nobe
 

More from Tsuguo Nobe (20)

Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdfJapanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0224_Monthly Update_150dpi.pdf
 
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdfJapanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdf
Japanese 2023 0130_Monthly Update_150dpi.pdf
 
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdf
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdfJapanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdf
Japanese 2022 Dec30_Monthly Update_画像圧縮_150.pdf
 
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Nov29_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Oct_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
 
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Sep27_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
 
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdf
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdfJapanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdf
Japanese 2022 Aug25_Monthly Update_150.pdf
 
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdfJapanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
Japanese 2022 Jul29_Monthly Update_画像圧縮150.pdf
 
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jun27_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdfJapanese 2021_May24_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_May24_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdfJapanese 2021_June28_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_June28_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdfJapanese 2021_July19_Monthly Update.pdf
Japanese 2021_July19_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Aug25_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Oct25_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Nov26_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdfJapanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdf
Japanese 2021 Dec22_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Jan27_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Feb_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Feb_Monthly Update.pdf
 
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdfJapanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdf
Japanese 2022 Mar29_Monthly Update.pdf
 

Japanese 2024 0131_Monthly Update_150dpi.pdf