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Dengue in Japan ? 
! 
ver 2 
2014/08/27 updated 
国立国際医療研究センター 
国際感染症センター 
忽那賢志
日本でデング熱に感染? 
Euro Surveill. 2014;19(3):pii=20681.
症例の概要 
• 50代のドイツ人女性が日本への観光旅行から帰国後に発熱・皮疹のた 
め病院を受診した 
• 血液検査上、白血球と血小板の減少、肝酵素上昇を認めた 
• デング熱ウイルスNS1抗原、IgM、IgGが陽性であり、その後のペア血清 ...
そしてついに・・・ 
国内でも渡航歴のない 
デング熱が!
健感発0 82 7 第1 号 
平成2 6 年8 月27 日 
都道府県 
各 保健所設置市 衛生主管部(局)長 殿 
特 別 区 
厚生労働省健康局結核感染症課長 
( 公 印 省 略 ) 
デング熱の国内感染症例について(第一報) 
日頃か...
国内デング熱症例の概要 
• 患者は、埼玉県在住の10 代女性。東京都内の学校に在学中。 
• 海外渡航歴無し。 
• 8 月 20 日、突然の高熱により、さいたま市内の医療機関を受診。同 
日入院。 
• 8 月 25 日、デング熱の国内感染...
ついに国内でも 
デング熱が!
そもそもデング熱って 
どんな病気?
デング熱 
• ヤブカ(Aedes)に咬まれることによって感染する 
• 主に東南アジア、南アジア、アフリカ、中南米で流行している 
• 日本でも海外帰国後の輸入例が年間100例前後報告されており、近年増 
加傾向にある 
• 発熱、頭痛(目の...
デング熱の流行地域 
日本は流行なし 
http://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2014/chapter-3-infectious-diseases-related-to-travel/dengue
日本でのデング熱報告数 
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/denguecases
デング熱の皮疹
ターニケット試験 
血圧計で5分間圧迫した後に、紫斑が出現する
本当に日本で 
デング熱に感染するの?
蚊の種類と代表的な感染症 
蚊の種類イエカ Culex ヤブカ Aedes ハマダラカ Anopheles 
疾患日本脳炎! 
ウエストナイル熱 
デング熱! 
チクングニア熱! 
黄熱 
マラリア! 
フィラリア症 
活動時期夕方~夜間日中夕...
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海外でのアウトブレイク事例 
• 2001-2002年にハワイで100人規模の 
デング熱のアウトブレイクが起こっ 
ている 
• 台湾でも2002年に数十人規模でデン 
グ熱が流行した 
• 同様に、チクングニア熱も2007年に 
イタリアで...
デング熱は日本でも 
流行しうる!
国内デング熱を 
診断するポイント
デング熱の症状 
国立国際医療研究センターでデング熱と診断された85人の初診時の臨床症状 
臨床症状 
n=85 
症例数(%) 
皮疹25 (29.4) 
下痢20 (23.5) 
嘔気・嘔吐16 (18.8) 
頭痛65 (77.3) 
関...
デング熱の熱型 
• 発熱は5~7日間続く。解熱の頃に皮疹が出現してくることが多い。
デング熱の検査所見 
国立国際医療研究センターでデング熱と診断された85人の初診時の検査所見 
検査項目中央値(四分位範囲) 
WBC(/mm³) 2780 (2020–3610) 
Hct(%) 41.8 (39.6–45.2) 
Plt(/...
デング熱の診断 
• デング熱の病期にCurrent よってPCRConcepts 
、NS1、IgM、IgGが陽性となる期間が異 
なる 
• 国立感染症研究所または地方の衛生研究所で確定診断する 
• 血液や尿から遺伝子を検出 
• IgM...
デング熱の治療 
• 支持療法が中心。輸液をしっかり。 
• 特に血圧・脈圧低下時は輸液 
• 末梢血はこまめにフォローアップを。 
• 警告徴候に注意!
デング熱 ± 警告徴候重症デング 
1. 重症血漿漏出 
2. 重症出血 
3. 重症臓器障害 
警告徴候あり 
警告徴候なし 
デング熱の診断基準±警告徴候 
デング熱疑い例 
デング熱流行地域に居住または旅行し 
発熱と以下のうち2つ以上の...
ショックのときの 
輸液アルゴリズム 
詳細はDengue WHO 2010 Guidelines for Diagnosis, Treatment, Prevention and Controlを参照
デング熱の予防:防蚊対策 
• 蚊に刺されないように注意する 
• 肌の露出が少ない服を着る(長袖・長ズボン・帽子)。 
蚊が嫌う成分であるペルメトリンを含有した服も有効。 
• 防虫剤を使用する 
• DEETを20%以上含有しているものが望...
DEET使用時の注意点 
• 泳ぐ、発汗が多い、雨に濡れる、など皮膚表面から防虫剤が失われやすい状況では早 
めに塗り直す。 
• 日本の虫除けではムシペールα、ムシペールPSなどの12%が最高濃度。DEET12%だと2 
時間ごとに塗りなおす...
まとめ 
• デング熱は日本でも流行しうる 
• 今回の報告が「孤発例」で終わるのか「日本 
でデング熱の流行」に繋がるのかは、まだ分 
からない 
• デング熱の予防は防蚊対策が大事
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Dengue in japan ?

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海外渡航歴のないデング熱症例を診断するために知っておくべきこと

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Dengue in japan ?

  1. 1. Dengue in Japan ? ! ver 2 2014/08/27 updated 国立国際医療研究センター 国際感染症センター 忽那賢志
  2. 2. 日本でデング熱に感染? Euro Surveill. 2014;19(3):pii=20681.
  3. 3. 症例の概要 • 50代のドイツ人女性が日本への観光旅行から帰国後に発熱・皮疹のた め病院を受診した • 血液検査上、白血球と血小板の減少、肝酵素上昇を認めた • デング熱ウイルスNS1抗原、IgM、IgGが陽性であり、その後のペア血清 でもIgGの上昇が確認され、デング熱と診断された • 患者はその後、自然に回復した
  4. 4. そしてついに・・・ 国内でも渡航歴のない デング熱が!
  5. 5. 健感発0 82 7 第1 号 平成2 6 年8 月27 日 都道府県 各 保健所設置市 衛生主管部(局)長 殿 特 別 区 厚生労働省健康局結核感染症課長 ( 公 印 省 略 ) デング熱の国内感染症例について(第一報) 日頃から感染症対策への御協力を賜り厚くお礼申し上げます。 今般、さいたま市内の医療機関から、さいたま市衛生主管部局を通じ、海外渡航 歴がないにもかかわらず、デング熱(四類感染症)の感染が疑われる患者(別添1) について情報提供があったことから、国立感染症研究所において確認検査を実施し たところ、デング熱の患者であることが確認されました。 患者には海外渡航歴がないことから、国内でデング熱に感染したと考えられます。 現在、さいたま市は、厚生労働省及び関係自治体と協力して、疫学調査(患者の周 辺者等における症例探索等)を実施しているところです。
  6. 6. 国内デング熱症例の概要 • 患者は、埼玉県在住の10 代女性。東京都内の学校に在学中。 • 海外渡航歴無し。 • 8 月 20 日、突然の高熱により、さいたま市内の医療機関を受診。同 日入院。 • 8 月 25 日、デング熱の国内感染疑い事例について医療 機関から情報 提供を受けたさいたま市から、厚生労働 省に一報あり。 • 8 月 26 日、患者の血液検体を国立感染症研究所に搬入 し、デング熱 について検査を実施したところ、同日、 デング熱陽性の結果が得ら れた。
  7. 7. ついに国内でも デング熱が!
  8. 8. そもそもデング熱って どんな病気?
  9. 9. デング熱 • ヤブカ(Aedes)に咬まれることによって感染する • 主に東南アジア、南アジア、アフリカ、中南米で流行している • 日本でも海外帰国後の輸入例が年間100例前後報告されており、近年増 加傾向にある • 発熱、頭痛(目の裏が痛い)、関節痛、下痢などの症状が5~7日間続 き、熱が下がる頃に皮疹が出現するのが特徴 • 時にデング出血熱と呼ばれる出血症状を伴う深刻な病態に移行するこ とがあり注意が必要である
  10. 10. デング熱の流行地域 日本は流行なし http://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2014/chapter-3-infectious-diseases-related-to-travel/dengue
  11. 11. 日本でのデング熱報告数 http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/denguecases
  12. 12. デング熱の皮疹
  13. 13. ターニケット試験 血圧計で5分間圧迫した後に、紫斑が出現する
  14. 14. 本当に日本で デング熱に感染するの?
  15. 15. 蚊の種類と代表的な感染症 蚊の種類イエカ Culex ヤブカ Aedes ハマダラカ Anopheles 疾患日本脳炎! ウエストナイル熱 デング熱! チクングニア熱! 黄熱 マラリア! フィラリア症 活動時期夕方~夜間日中夕方~夜間 屋内/屋外屋内または屋外主に屋外主に屋外 活動場所農村部都市部都市部と農村部 Jong Travel and Tropical Medicine Manual, 4th ed.を参考に作成
  16. 16. ᅜ ෆ 䛷㜵 㝖 ᑐ ㇟ 䛸⪃ 䛘䜛䜉䛝䝕䞁䜾⇕ ፹ ௓ ⺅ 䛿䝠䝖䝇䝆䝅䝬䜹䛾䜏䛸ゝ 䛖䛣䛸䛜䛷䛝䜛䚹 ୍ ᪉ 䚸ᅜ ෆ 䛾ఫ Ꮿ ᆅ 䛷䝠䝖䝇䝆䝅䝬䜹䛸ྠ ⛬ ᗘ 䛻⏕ ᜥ ᩘ 䛾ከ 䛔䜰䜹䜲䜶䜹䛿䚸䜴䜶䝇䝖 䝘䜲䝹⇕ 䛾፹ ௓ ⺅ 䛻䛺䜛 䛸ண ᝿ 䛥䜜䜛䛜 䚸䝕䞁䜾⇕ 䛾፹ ௓ ⺅ 䛷䛿䛺䛔 䚹୧ ✀ 䛾ẚ ㍑ 䜢⾲ 䛻♧ 䛩䠄⾲ 1䠅 䚹 日本の蚊 • デング熱の主な媒介蚊はネッタイシマカ Aedes aegyptiであるが、ヒトスジシマカAedes albopictusも媒介しうる • ネッタイシマカは日本に生息しないが、ヒ トスジシマカは日本にも広く分布しており、 第二次世界大戦中における沖縄、長崎、大 阪などでの数万人規模のデング熱の流行に 関与した • ヒトスジシマカは温暖化の影響もあり、現 在では西日本~秋田・岩手まで生息が確認 されている 盛岡( 2009〜~) 2010年年 宮古(2007) ⼤大槌(2011〜~) 確認地⼋八峰 会津若若松 本荘 秋⽥田 2000年年 ヒトスジシマカの生態と東北地方における分布域の拡大 (IASR Vol. 32 p. 167-168: 2011年6月号) 国立感染症研究所 デング熱国内感染事例発生時の対応・対策の手引き 4 z ᡂ ⹸ 䛾ά ື 䛸ᅜ ෆ ศ ᕸ 䝠䝖䝇䝆䝅䝬䜹䛾ά ື 䛿 5 ᭶ ୰ ᪪ 䡚10 ᭶ ୗ ᪪ 䛻䜏䜙䜜䚸෤ Ꮨ 䛻ᡂ ⹸ 䛿Ꮡ ᅾ 䛧䛺 䛔 䚹 Ⓨ ⏕ ᩘ 䛿 ᅜ ෆ ඲ ᇦ 䛷 㠀 ᖖ 䛻 ከ 䛟 䚸 2013 ᖺ ᫬ Ⅼ 䛷ᮏ ᕞ 䠄㟷 ᳃ ┴ ௨ ༡ 䠅䛛䜙 ᅄ ᅜ 䚸஑ ᕞ 䚸Ἀ ⦖ 䜎䛷ᗈ 䛟ศ ᕸ 䛧䛶䛔䜛䛣 䛸䛜☜ ㄆ 䛥䜜䛶䛔䜛䠄ᅗ 2䠅 䚹䜎䛯䚸ᗂ ⹸ 䛾 ⏕ ᜥ ᆅ 䛿ᖺ ᖹ ᆒ Ẽ   䛜 11ºC ௨ ୖ 䛾ᆅ ᇦ 䛸୍ ⮴ 䛧䛶䛚䜚 䚸  ᬮ ໬ ➼ 䛾ᙳ 㡪 䛷ศ ᕸ ᇦ 䛜ᚎ 䚻䛻໭ ୖ 䛧䛶䛔䜛䛣 䛸䛜♧ ၀ 䛥 䜜䛶䛔䜛䚹 ᅗ 2 ᮾ ໭ ᆅ ᪉ 䛻䛚䛡䜛䝠䝖䝇䝆䝅䝬䜹䛾ศ ᕸ ᇦ 花巻(2007〜~) 軽井沢 100 Km 酒⽥田 東京 仙台 能代 ⼭山形 ⽇日光 新庄 ⽯石巻 横⼿手 ⽩白河 気仙沼 未確認地 〜~1950年年
  17. 17. 海外でのアウトブレイク事例 • 2001-2002年にハワイで100人規模の デング熱のアウトブレイクが起こっ ている • 台湾でも2002年に数十人規模でデン グ熱が流行した • 同様に、チクングニア熱も2007年に イタリアで一時的に国内発生がみら れた DENGUE RESEARCH Dengue Fever, Hawaii, 2001–2002 Paul V. Effler,* Lorrin Pang,* Paul Kitsutani,† Vance Vorndam,† Michele Nakata,* Tracy Ayers,* Joe Elm,* Tammy Tom,* Paul Reiter,† José G. Rigau-Perez,† John M. Hayes,† Kristin Mills,* Mike Napier,‡ Gary G. Clark,† and Duane J. Gubler* for the Hawaii Dengue Outbreak Investigation Team1 Autochthonous dengue infections were last reported in Hawaii in 1944. In September 2001, the Hawaii Department of Health was notified of an unusual febrile illness in a res-ident with no travel history; dengue fever was confirmed. During the investigation, 1,644 persons with locally acquired denguelike illness were evaluated, and 122 (7%) laboratory-positive dengue infections were identified; dengue virus serotype 1 was isolated from 15 patients. No cases of dengue hemorrhagic fever or shock syndrome were reported. In 3 instances autochthonous infections were linked to a person who reported denguelike illness after travel to French Polynesia. Phylogenetic analyses showed the Hawaiian isolates were closely associated with contemporaneous isolates from Tahiti. Aedes albopictus was present in all communities surveyed on Oahu, Maui, Molokai, and Kauai; no Ae. aegypti were found. This out-break underscores the importance of maintaining surveil-lance and control of potential disease vectors even in the absence of an imminent disease threat. Dengue viruses cause a wide range of illness, including dengue fever (DF), dengue hemorrhagic fever (DHF), and dengue shock syndrome (DSS). Four dengue serotypes, known as DENV-1, -2, -3, and -4, can cause severe and fatal disease. Dengue typically occurs in tropi-cal and subtropical areas in the world and is transmitted by Aedes mosquitoes; Aedes aegypti is the principal vector worldwide (1). DF and DHF are the most important arboviral diseases of humans; ≈50–100 million dengue infections and several hundred thousand cases of DHF occur annually (2). The first large-scale dengue fever epidemic in Hawaii Hawaii (4). Epidemic dengue occurred again on Oahu in 1943 to 1944, when 1,498 infections were reported, most-ly in urban areas of Honolulu (5). Ae. albopictus had been introduced into Hawaii at the beginning of the century, and by 1940 it was the dominant day-biting Stegomyia mosqui-to species in the islands (4,5). After the Second World War, no confirmed autochtho-nous dengue infections were reported in Hawaii. Nevertheless, dengue illnesses were occasionally identi-fied among travelers to Hawaii who had been infected overseas. The annual number of imported cases was low, with 20 infections recorded during the 10-year period from 1991 through 2000 (P. Effler, unpub. data). On September 12, 2001, the Hawaii State Department of Health (HDOH) received a call from a physician in Hana, Maui, who had seen a patient with febrile illness and rash 1 week earlier. The physician indicated that several of the patient’s family members had become symptomatic; none had a history of recent foreign travel. On investiga-tion by HDOH staff, dengue fever was suspected, and clin-ical specimens were collected and forwarded to the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) for diagnosis. On September 21, CDC confirmed recent dengue infection in the index patient. We report the results of an investigation into the first outbreak of dengue fever in Hawaii in 56 years. Methods Case Finding From September 23 to 28, 2001, HDOH contacted all peaked in July and August 2001; exposures in the Society Islands accounted for the largest proportion of cases dur-ing this time (n = 9, 47%). Hawaiian High associated subsequent from Ae. on were of landing small Hana, adult rates surveys Hawaii, in Figure 2. Confirmed dengue infections by week of illness onset and island, Hawaii, May 20, 2001, to February 17, 2002. Emerg Infect Dis. 2005 May;11(5):742-9.
  18. 18. デング熱は日本でも 流行しうる!
  19. 19. 国内デング熱を 診断するポイント
  20. 20. デング熱の症状 国立国際医療研究センターでデング熱と診断された85人の初診時の臨床症状 臨床症状 n=85 症例数(%) 皮疹25 (29.4) 下痢20 (23.5) 嘔気・嘔吐16 (18.8) 頭痛65 (77.3) 関節痛51 (60.7) 筋肉痛17 (20.0) • 頭痛、関節痛の頻度が高い。 • 初診時は皮疹がないことが多い。
  21. 21. デング熱の熱型 • 発熱は5~7日間続く。解熱の頃に皮疹が出現してくることが多い。
  22. 22. デング熱の検査所見 国立国際医療研究センターでデング熱と診断された85人の初診時の検査所見 検査項目中央値(四分位範囲) WBC(/mm³) 2780 (2020–3610) Hct(%) 41.8 (39.6–45.2) Plt(/mm³) 11.9 (8.35–16.1) GOT(IU/L) 37.0 (28.0–61.8) GPT(IU/L) 27.0 (19.0–47.5) LDH(IU/L) 256 (194–326) CRP(mg/dL) 0.5 (0.3–0.9) • 白血球・血小板減少が特徴的。初診時は目立たないこともある。 • CRPはあまり上がらないことが多い。
  23. 23. デング熱の診断 • デング熱の病期にCurrent よってPCRConcepts 、NS1、IgM、IgGが陽性となる期間が異 なる • 国立感染症研究所または地方の衛生研究所で確定診断する • 血液や尿から遺伝子を検出 • IgM抗体検出 • ペア血清でIgG上昇 confounded if the patient has very recently been infected or vaccinated with an antigenically related flavivirus (e.g., a virus associated with yellow fever or Japanese encephalitis). In addition, patients with secondary infections mount rapid anamnestic antibody responses in which dengue virus–reactive IgG may predominate over IgM. In clinical settings where methods of molecular detection (e.g., RT-PCR) are not available, investigation for elevated levels of dengue virus–reactive IgM or soluble NS1 in serum is a pragmatic diagnostic approach in a patient in whom dengue is suspected.43,45 Management Currently, no effective antiviral agents to treat den-gue infection are available, and treatment remains supportive, with particular emphasis on careful fluid management.1 Patients who have no com-plications IgG (secondary infection) E^ϭ;ƐĞƌƵŵ͕/^͕ŽƌƌĂƉŝĚƚĞƐƚͿ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Day of Illness sŝƌĞŵŝĂ;ƐĞƌƵŵ͕ZdͲWZ ĂƐƐĂLJͿ /ŐD IgG (primary infection) Figure Simmons 4. Laboratory CP, et Diagnostic al. Dengue. Options N Engl in a J Med Patient 2012;with 366:Suspected 1423-32. Dengue Infection. Detection of viral nucleic acid, nonstructural protein 1 (NS1), or IgM sero-conversion
  24. 24. デング熱の治療 • 支持療法が中心。輸液をしっかり。 • 特に血圧・脈圧低下時は輸液 • 末梢血はこまめにフォローアップを。 • 警告徴候に注意!
  25. 25. デング熱 ± 警告徴候重症デング 1. 重症血漿漏出 2. 重症出血 3. 重症臓器障害 警告徴候あり 警告徴候なし デング熱の診断基準±警告徴候 デング熱疑い例 デング熱流行地域に居住または旅行し 発熱と以下のうち2つ以上の症状を伴う ・嘔気・嘔吐 ・皮疹 ・頭痛 ・タニケット試験陽性 ・白血球減少 ・警告徴候のいずれか ! 検査にて確定診断されたデング熱 (血漿漏出徴候がない場合に重要) 警告徴候※ ・腹痛または圧痛 ・繰り返す嘔吐 ・体液貯留所見 ・粘膜出血 ・昏睡、不穏 ・2cm以上の肝腫大 ・血液検査上、HCTの上昇 と急激な血小板の減少 ! ※厳重な経過観察と医療的な 介入が必要である 重症デングの診断基準 重症血漿漏出 これに引き続く ・ショック(デングショック症候群) ・呼吸不全を伴う体液貯留 ! 重症出血 医師による評価 ! 重症臓器障害 ・肝臓:ASTまたはALT≧1000 ・中枢神経系:意識障害 ・心臓やその他の臓器 Dengue WHO 2010 Guidelines for Diagnosis, Treatment, Prevention and Control
  26. 26. ショックのときの 輸液アルゴリズム 詳細はDengue WHO 2010 Guidelines for Diagnosis, Treatment, Prevention and Controlを参照
  27. 27. デング熱の予防:防蚊対策 • 蚊に刺されないように注意する • 肌の露出が少ない服を着る(長袖・長ズボン・帽子)。 蚊が嫌う成分であるペルメトリンを含有した服も有効。 • 防虫剤を使用する • DEETを20%以上含有しているものが望ましいが 日本には最大で12%のものしかない →DEET12%だと2時間毎に塗り直すべし! • 閉めきった部屋、エアコンの効いた部屋で寝る
  28. 28. DEET使用時の注意点 • 泳ぐ、発汗が多い、雨に濡れる、など皮膚表面から防虫剤が失われやすい状況では早 めに塗り直す。 • 日本の虫除けではムシペールα、ムシペールPSなどの12%が最高濃度。DEET12%だと2 時間ごとに塗りなおす必要がある。 • 日焼け止めを同時に使用すると日焼け止めの効果が減弱するという報告がある。また DEETの上から日焼け止めを塗るとDEETの持続期間が短くなる。まず日焼け止めを 塗って、その後にDEET製剤を塗る。 • 通常の使用であれば有害事象が起こることは稀である。脳症との関連が示唆されてい るが、DEETの濃度との相関はないようである。 • 妊婦に20%DEET製剤を使用して、4%の妊婦で分娩時に臍帯血からDEETが検出された という報告があるが、プラセボ群と比較して出生児の生存率、成長、神経学的発達に 差はなかった。 Regul Toxicol Pharmacol 2010;56:93–9. J Am Acad Dermatol 2000;43:219–22. 19. Aust N Z J Public Health 2009;33(5):485–90.! Am J Trop Med Hyg 2001;65:285–9.
  29. 29. まとめ • デング熱は日本でも流行しうる • 今回の報告が「孤発例」で終わるのか「日本 でデング熱の流行」に繋がるのかは、まだ分 からない • デング熱の予防は防蚊対策が大事

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