11. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
L :
Q :
Q :
T :
S :
F :
【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
S :
A :
M :
P :
L :
E :
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
A : R :
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】
12. 意識障害のTIPS
収縮期⾎圧は、意識障害患者の
脳病変の診断に有⽤
Ikeda M, Matsunaga T, Irabu N, Yoshida S. Using vital signs to diagnose impaired consciousness: cross
sectional observational study. BMJ. 2002 Oct 12;325(7368):800. doi: 10.1136/bmj.325.7368.800. PMID:
12376438; PMCID: PMC128944.
収縮期⾎圧 陽性尤度⽐
120-129 0.45(0.26〜0.78)
130-139 1.50(0.80〜2.80)
140-149 1.89(1.06〜3.37)
150-159 2.09(1.02〜4.27)
160-169 4.31(1.77〜10.49)
170-179 6.09 (2.32 〜 15.98)
180以上 26.43 (9.25 〜 75.48)
13. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
L :
Q :
Q :
T :
S :
F :
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
S :
A :
M :
P :
L :
E :
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
A : R :
15. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
L :
Q :
Q :
T :
S :
F :
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
S :
A :
M :
P :
L :
E :
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
A : R :
意識障害
+発熱・嘔吐
21. 迅速な抗菌薬の投与
来院から1時間以内に抗菌薬の投与を開始
細菌性髄膜炎を疑う場合
⋄肺炎球菌性髄膜炎の患者156名を対象とした前向きコホート
⼊院から抗菌薬投与まで3時間以上かかった症例は有意に死亡率が⾼かった
細菌性髄膜炎の診療ガイドライン. 2014 . ⽇本神経学会
Auburtin M, Wolff M, Charpentier J, Varon E, Le Tulzo Y, Girault C, Mohammedi I, Renard B, Mourvillier B, Bruneel F,
Ricard JD, Timsit JF. Detrimental role of delayed antibiotic administration and penicillin-nonsusceptible strains in adult
intensive care unit patients with pneumococcal meningitis: the PNEUMOREA prospective multicenter study. Crit Care
Med. 2006 Nov;34(11):2758-65. doi: 10.1097/01.CCM.0000239434.26669.65. PMID: 16915106.
23. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
L :
Q :
Q :
T :
S :
F :
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
S :
A :
M :
P :
L :
E :
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
A : R :
意識障害
発熱と嘔吐
を伴う
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
29. S ―
A なし
M
降圧薬
解熱薬内服後も症状改善なし
解熱薬は昨日から飲んでいない
P 高血圧
L
昨日朝
食欲がなく水分も摂取できていない
E LQQTSFA表参照
R
コレステロール値が高いと指摘され
たことあり
転倒歴はない
⋄発熱+⽔分摂取低下による
脱⽔の可能性
脳梗塞のリスク
⋄⾼⾎圧
⾼コレステロール⾎症
脳梗塞・脳出⾎のリスク
⋄昨⽇朝から経⼝摂取できていない
低⾎糖のリスク
30. L 不明
Q 不明
Q 不明
T
3日前から発熱。
2日前からは38℃台が持続。
意識障害は本日朝。
S
明らかなきっかけなし
症状は増悪傾向であった
F 不明
A
昨日1度嘔吐あり。
発熱とともに頭痛出現。腹痛な
し
⋄3⽇前から増悪しており
発症様式は急性
⋄症状
意識障害・発熱・頭痛・嘔吐
感染や炎症の可能性
細菌性髄膜炎の可能性
31. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
意識障害
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
⋄急性発症の意識障害
⋄3⽇前からの発熱・頭痛
⋄昨⽇嘔吐(+)
⋄昨⽇朝以降飲⾷できていない
⋄⾼⾎圧の既往
⋄過去に⾼コレステロール値の
指摘あり
⋄内服は降圧薬と解熱薬のみ
40. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
意識障害
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
⋄急性発症の意識障害
⋄3⽇前からの発熱・頭痛
⋄昨⽇嘔吐(+)
⋄昨⽇朝以降飲⾷できていない
⋄⾼⾎圧の既往
⋄過去に⾼コレステロール値の
指摘あり
⋄内服は降圧薬と解熱薬のみ
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
細菌性髄膜炎
・Kernig 徴候(+)
・Brudzinski 徴候(+)
・Jolt accentuation of headache(+)
⾎糖測定:91mg/dL
41. 迅速な抗菌薬の投与
来院から1時間以内に抗菌薬の投与を開始
細菌性髄膜炎を疑う場合
⋄肺炎球菌性髄膜炎の患者156名を対象とした前向きコホート
⼊院から抗菌薬投与まで3時間以上かかった症例は有意に死亡率が⾼かった
細菌性髄膜炎の診療ガイドライン. 2014 . ⽇本神経学会
Auburtin M, Wolff M, Charpentier J, Varon E, Le Tulzo Y, Girault C, Mohammedi I, Renard B, Mourvillier B, Bruneel F,
Ricard JD, Timsit JF. Detrimental role of delayed antibiotic administration and penicillin-nonsusceptible strains in adult
intensive care unit patients with pneumococcal meningitis: the PNEUMOREA prospective multicenter study. Crit Care
Med. 2006 Nov;34(11):2758-65. doi: 10.1097/01.CCM.0000239434.26669.65. PMID: 16915106.
42. S t e p 1 . 情 報 収 集
( 主 訴 の 同 定 )
S t e p 2 . 仮 説 形 成
S t e p 3 . 追 加 の 情 報 収 集 S t e p 4 . 仮 説 検 証
S t e p 5 .
判 断 ・ 介 入 の 決 定
A : 発声あり
B : RR:17回
SpO2:96%
C : HR:110
BP:158/90
顔⾯蒼⽩・⽪膚湿潤・
冷感なし
D : J C S : Ⅱ - 2 0
G C S : E 3 V 2 M 5 = 1 0 点
E : 3 8 . 7 ℃
【 A B C D E ア プ ロ ー チ 】 【 臨 床 推 論 ア プ ロ ー チ 】
ケ ア 介 入 、 報 告 ( S B A R ) 、 治 療 お よ び 検 査 の 準 備 ・ 調 整
【 問 診 】
【 身 体 所 見 】
【 簡 単 な 検 査 】
【 実 践 】
意識障害
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
⋄急性発症の意識障害
⋄3⽇前からの発熱・頭痛
⋄昨⽇嘔吐(+)
⋄昨⽇朝以降飲⾷できていない
⋄⾼⾎圧の既往
⋄過去に⾼コレステロール値の
指摘あり
⋄内服は降圧薬と解熱薬のみ
・感染症
・脳卒中
・低/⾼⾎糖
・⾼体温
細菌性髄膜炎
・Kernig 徴候(+)
・Brudzinski 徴候(+)
・Jolt accentuation of headache(+)
⾎糖測定:91mg/dL
1時間以内に
抗菌薬の投与が
できるよう準備
する必要がある
末梢静脈路確保、⾎液検査、腰椎穿刺の準備、更⾐、本⼈・家族への病状説明、⾎液培養、抗菌薬の準備…etc.