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- 2. 【今日のトピックス】
1)マーケット概況
好材料続出で大幅高、5 月もおしまい
2)投資ストラテジー
– GMO の弱気見通し(「バロンズ・ダイジェスト」から)
– S&P500 指数 移動平均から見える今後
– 潮目ファインダーアップデート(アメリカ株トレンドファインダー)
– 再び GMO「米国株式はなぜ高い?」
3)銘柄概観:
ダウ、ナスダック100、私の注目銘柄
【マーケット概況】
主要指数は月曜と水曜に大幅高した。週間で S&P500 指数は 3.2%、ダウは 3.3%、ナスダック総合は
3.4%、小型株のラッセル 2000 は 7.8%上昇した。
日曜日のテレビ番組のインタビューで米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が楽観的な発言を行
ったことや、バイオテクノロジー企業のモデルナ(MRNA)が開発中の新型コロナウイルスワクチンの有
効性に期待が高まったことなどが背景にある。メモリアルデーの週末に合わせて経済を再開する州が増えて
おり、生活が非常にゆっくりだが通常に近いものに戻りつつあることもポイントだ。今週号はいつもにも増
して大事な記事が多かったと思う。
- 4. 【投資ストラテジー】
【GMO の弱気見通し(「バロンズ・ダイジェスト」か
ら)】
GMO:株式への配分を減らした理由
株式市場の上昇幅が非常に大幅だ。リスク対リターンは 3 月よりかなり悪化。
楽観的シナリオによると、新型コロナウイルス感染症のワクチンが比較的早期に入手可能になるか非常に効
果的な治療法の出現により、通常の経済に迅速に戻ることができるというのだ。
3 月からの株式市場の高騰の結果、株価はそのような楽観的な結末を織り込んでいる状態だ。しかし、この
ような結果が実現した際は、最も上昇する銘柄は、最も下落幅が大きかった銘柄になる。人々が再び飛行機
に乗り、コンサートやレストランに行き始めると、最も下落の激しかったこれらの会社が最大の恩恵を受け
る。
あまり楽観的でないシナリオによると、普通と言えるような生活に戻るには厳しい数年間が必要で、経済は
すぐに元に戻らない。
3 月 23 日時点の株価はこのようなシナリオを織り込んでいた。それ以降株価は25~30%高騰した。フェア
バリューで取引される株式は、年に約 5%の実質リターン(インフレ調整後)が得られるものだ。従って、
たった 7 週間で 4~7 年分ものリターンを得たことになる。
- 5. ■株式はメルトアップに向かう恐れ-過去に予想的中させたグランサム氏 2018 年 1 月4 日
バブルの最終局面が向こう 6 カ月から 2 年の間にやってくるとも指摘
弱気な見方で長年知られるジェレミー・グランサム氏が株高を予想した。しかも、劇的に高くなるという。
「偉大な株価バブルの歴史を書き残す者として私は、今回の非常に長い強気相場にブローオフないしメルト
アップの局面に入りつつある兆しが見えることも認識している」と記した。ブローオフは長期的な値上がり
後の急激な価格上昇を指し、上げ相場の最終局面を指す。メルトアップは、ファンダメンタルズの改善など
十分な理由がないにも関わらず乗り遅れまいとする投資家が殺到するなどして、劇的にパフォーマンスが改
善する状況を指し、しばしばメルトダウンの前兆となる。
グランサム氏(79)は 2000 年に、米国株が向こう 10 年にわたって崩れると予想。これが的中したことで
知られる。3日の書簡では現在の株式相場について、歴史的にみて最も高水準な部類に入ると指摘。米国株
の値上がり加速や特定銘柄への投資集中のほか、ビットコイン急騰やアマゾン・ドット・コムの成功などに
ついてメディアで幅広く取り上げられている現状を挙げ、バブルの最終局面が向こう 6 カ月から2 年の間
にやってくる可能性があると警告した。
- 8. 【S&P500 指数 移動平均から見える今後 「バロン
ズ・ダイジェスト」【米国株式市場】から】
■S&P500 50 日と 200 日の移動平均線に挟まれて
S&P500 指数の 50 日移動平均線と 200 日移動平均線の位置関係は、この二つの勢力の戦いを明確に示す市
場の短期的なトレンドを示す50 日移動平均線は 2730 付近にあって市場にある程度のサポート。
200 日移動平均線は金曜日の終値より 1.5%高い 3000 近辺にあり、明らかな抵抗線。
S&P500 指数が 21 日営業日連続でその間。
*次の動きは下落の可能性が高い
S&P500 指数がこれらの二つの移動平均線の間に少なくとも20 日間位置したのは、1928 年以降で今回が
30 回目。
過去 29 回のうち、S&P500 指数が 50 日線を下抜けたのは 21 回、200 日線を上抜けたのはわずか 8 回で下
落の確率が 72%。
S&P500 指数が 200 日線を上抜けたとしても、その後の 6 カ月は一貫して下落基調となり、平均下落率は
12.7%。
- 9. 【潮目ファインダーアップデート(アメリカ株トレン
ドファインダー)】
*主要指数は 5 月 6 日、8 日に潮目を形成し反転の兆し。→◎
今後は?
5 月中旬には Sell in May とはならないがやや乱高下?5 月下旬に押し目形成後反騰の動き。
→5 月 27 日を待たず21 日過ぎからの反騰。
*6 月初め、6 月末頃に利食い調整
→6 月初めに大型株で調整するも持ち直し。6 月下旬から 7 月初旬に利食い、持ち合い
*7 月初旬まで堅調→その後調整?
*NASDAQ で 7 月末に調整、その後は保ち合い
→そのまま
*8 月 3-4 日ころにかけて底値潮目の形成し反転しサマーラリー