アイディアコンテスト「コトナス」における「ケータイじゃできない次世代型トランシーバーの利用アイディア募集」の銀賞受賞作品です。

1. 株式会社エクセリ御中
■IP 無線機を使用した活用アイディア■
2014 年 8 月 4 日
Takanori Kanai
バイク便や自転車メッセンジャー便へといった配達業への活用

2. 都内のバイク便や自転車メッセンジャーのほとんどがＭＣＡ無線を使用しているが、接続性（すぐに応答出来ない）の
問題や、携帯性、更に携帯電話も所持しているので、本来機動性を重視する配達担当者（以下メッセンジャー）は２台
も端末を持つ必要性がある。MCA 無線機は機能的にも拡張性が無く本当にベストなソリューションなのか疑問が残る。
そこでＭＣＡ無線から IP 無線機への置き換えるべくソリューションのご提案をさせて頂きます。
OLD
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NEW

3. ＭＣＡ無線から IP 無線携帯端末に変えることにより、同報性といった無線機的な機能を有したまま
ＩＰ電話（内線化を行い外線接続も可）、マップ機能、業務アプリなど Android OS をプラットフォ
ームとした拡張性を得る事が出来る。
具体的には「専用アプリ」や受け皿となる「サーバー」を開発する必要性があるが、今までに無い
集荷・配達方法を組立てる事が可能になる。
今まで発注者は電話か WEB を用いて事務所などの固定地点から集荷依頼をしていたが、このアプリがあれば出先などの
地理的情報が少ない場所からでもアプリを立ち上げマップ上に集荷ポイントを立て、一番近くにいるメッセンジャーと
簡単落ち合い集荷することが可能になる。むろん事務所などの固定場所からはＰＣや電話による通常の集荷も可能。
集荷依頼
⇒
お客（外出先） 一番最寄のメッセンジャー
直接

4. 配達完了時の伝票作業もアプリ上で行う事が出来、発注者への配達完了のエビデンスとして、IP 無線端末のカメラ機能
を使用し受領書や受取人ＩＤや名刺を撮影し発注者に送信すれば安心材料にもなる。
近隣メッセンジャーが対応出来ない場合はディスパッチセンターが GPS 位置情報を用いＩＰ無線で他のメッセンジャー
へ応援指示を出したり、メッセンジャー同士がＩＰ無線を使用し集荷や配達を融通し合うなど「トランシーバーのいい
ところ」も忘れてはならいない。

5. ディスパッチセンターからの集荷指示を受ける必要もなく、ダイレクトにお客（発注者）とメッセンジャーがアプリ
を通じ業務の受発注を行うことが出来るので集荷時間の短縮が可能になる。更にディスパッチセンターが介在しない
ので人員削減ができ、人件費やそれに付随する設備投資が不要となり配達料削減も狙うことが出来る。

6. 常に忙しく動いているメッセンジャー達に電話をしたりテキストを打っている時間は無く「音声」による同報性に
よる意志疎通は絶対に外せない機能である。その上でアプリを通じ幅広い拡張性を持った IP 無線機を用いることに
より更なるオペレーションの向上を図ることが出来る。
屋外活動がメインのメッセンジャーにとってＭＣＡ無線機（JIS7）より上級の「防水、防塵」（IPX8）性能を有した
IP 無線機に変更する事は業務用端末として非常に重要なポイントでもある。

7. 最後に、今回ご提案させて頂いたバイク自転車便といった配達業に限らず、ビル保守管理業、警備業、ケアサービス業、メンテナンス業
といった業種別にシステムをパッケージ化にすれば、今まで多額な初期投資を必要としていたシステムを安価なイニシャルコストとラン
ニングコストで提供出来ると思います。
受け皿となる基幹システム「エクセリ IP 無線クラウドシステム」を Amazon Web Services やマイクロソフト Azure といったクラウド上
で構築及び運用し、クライアントからは毎月の IP 無線レンタル料とは別にクラウドシステム使用料を端末数毎に徴収し、御社へ更なる収益
をもたらす事が可能と思います。
エクセリ IP 無線クラウドシステム

8. ＥＮＤ
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