【要約版】鯖江市オープンデータの取り組みをさらに推進するために～あるべき姿へ向けた推奨施策
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本資料は、コードフォージャパンのコーポレートフェローとして鯖江市のオープンデータ戦略を考える為に2014年10月中旬から11月末まで鯖江市にSAPジャパン社から派遣された、奥野和弘による成果資料です。 鯖江市がオープンデータの取り組みをさらに推進するために何をすべきかを整理し、市長に提案した資料となります。 コードフォージャパンでは、自治体のオープンガバメント施策を推進するために、企業が自治体にリーダー人材を派遣するプログラム、「コーポレートフェローシップ」を実施しています。 コーポレートフェローシップの詳細については、 http://code4japan.org/corporate-fellowship をご確認ください。
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【要約版】鯖江市オープンデータの取り組みをさらに推進するために～あるべき姿へ向けた推奨施策
- 5. オープンデータ利利活⽤用のあるべき姿と よくある課題 データ 公開 アプリ 開発 アプリ 利用 新たな アイデ ア • アプリ開発者が⼗十分に確保できない • 作ったアプリが⼗十分に認知されない • 作ったアプリが使ってもらえない • アイデアを出そうという動機がない • アイデアの出し⽅方がわからない • アイデアを発表する場がない • フィードバックする窓⼝口が不不明 • データ公開の⼿手順が未整備
- 6. オープンデータ利利活⽤用のあるべき姿実現へ向けて 取り組むべきこと データ 公開 アプリ 開発 アプリ 利用 新たな アイデ ア • 開発者への情報提供 • CfJなどのNPOを利利⽤用した開発者の確保 • 企業との連携 • アプリケーションカタログの作成 • 先進的市⺠民への個別周知活動 • ⼀一般市⺠民への周知活動 • ⾃自治体主導でのアイデアコンテスト • 市⺠民主導でのアイデアソン • 市⺠民からの⽇日常的フィードバック • フィードバック窓⼝口の整備 • データ公開の⼿手引きの整備
- 7. 鯖江市の現状分析（1/2） ステップ 施策 状況 評価 データ公開 ⇒ アプリ開発 開発者への情報提供 情報提供はされているが、情報が分散しており、 統⼀一の窓⼝口の整備に課題が残る。 開発者の確保 Code for Sabae、Corporate Fellowshipの活⽤用、 プログラムコンテストの開催などにより、開発者 を確保している。今後もさらに多くの開発者を確 保していくことが重要である。 企業との連携 地元のjig.jpと緊密に連携できている。またアマ ゾンデータサービスジャパン、SAPジャパンなど とも連携が進んでいる。 アプリ開発 ⇒ アプリ利利⽤用 アプリケーションカタ ログの作成 ある程度度カタログ化されているが、情報が分散し ており、統⼀一の窓⼝口の整備に課題が残る。 先進的市⺠民への個別周 知活動 さまざまなイベント（ITに親しむ集い、⾼高年年⼤大 学、まち歩きイベントなど）を介して意識識の⾼高い 市⺠民へのアプリケーションの周知活動を⾏行行い成功 している。 ⼀一般市⺠民への周知活動 バス内でのつつじバスアプリの広報や、wifiアプ リ紹介ステッカーの掲⽰示などの取り組みを⾏行行って いるが、どれくらいの効果を上げているかなどの 情報が取れておらず評価が難しい。今後も継続的 に活動する必要がある。
- 8. 鯖江市の現状分析（2/2） ステップ 施策 状況 評価 アプリ開発 ⇒ 新たなアイデア ⾃自治体主導のアイデア コンテスト NPOとも協⼒力力しながら、アイデアコンテ ストが定期的に実施され、さまざまなア イデアが実際の⾏行行政に⽣生かされている。 市⺠民主導でのアイデア ソン 地元企業であるjig.jpが⾃自治体とも協⼒力力 しながら、定期的にアイデアソンなどを 実施し効果を上げている。 ⼀一⽅方で、現時点ではまだ、jig.jp福野⽒氏 など⼀一部のメンバーに依存する部分も多 く、今後、こうした活動を主導できる⼈人 材を増やしていくことが必要である。 市⺠民からの⽇日常的な フィードバック 現時点では、市⺠民が⽇日常的にどんどんア イデアをフィードバックするには⾄至って おらず、これからの課題である。 新たなアイデア ⇒ データ公開 フィードバック窓⼝口の 整備 メールや電話でのフィードバックが可能 だが、もっと簡単にフィードバックとそ の後の経過を知ることのできる窓⼝口とな るウェブサイトが整備されていることが 望ましい。 データ公開の⼿手引きの 整備 現状は個別対応でデータ公開がされてい るか、今後のニーズの増加に備えて、 データ公開⼿手順などが明確にマニュアル 化されることが望ましい。
- 9. 鯖江市の現状（まとめダッシュボード） データ 公開 アプリ 開発 アプリ 利用 新たな アイデ ア • 開発者への情報提供 • CfJなどのNPOを利利⽤用した開発者の確保 • 企業との連携 • アプリケーションカタログの作成 • 先進的市⺠民への個別周知活動 • ⼀一般市⺠民への周知活動 • ⾃自治体主導でのアイデアコンテスト • 市⺠民主導でのアイデアソン • 市⺠民からの⽇日常的フィードバック • フィードバック窓⼝口の整備 • データ公開の⼿手引きの整備
- 13. （１）統一されたオープンデータ窓口サイトの設置 あるべき姿と現在の課題 あるべき姿 • 窓口サイトが統一されていること • 必要なコンテンツが網羅されていること • オープンデータを啓蒙するコンテンツ • データセットの検索と更新情報の確認 • アプリケーションの検索 • フィードバックを送る機能 • 開発者のための情報 • 利用実績の報告 参考となる取り組み • ニューヨーク州のサイト（h#p://data.ny.gov） 現在の課題 • いくつかのサイトに情報が分断されている • コンテンツが完全には揃っていない （旧）データシティ鯖江 （新）Data City Sabae Linkdata.orgの鯖江市のページ 実施すべき取り組み • 新たなサイトに求められる要件の整理（★） • 見やすい構成とデザインの研究 • 窓口サイトのIT基盤の選定 • コンテンツ作成者の選定 • サイトとコンテンツの作成と公開 ★今回実施した内容
- 14. （１）統一されたオープンデータ窓口サイトの設置 今回の実施したことと今後取り組まれるべきこと 今回実施したこと • 参考となる他自治体のサイトの分析 • 窓口サイトに必要となるコンテンツの定義 分析したサイト • 日本政府のサイト • 福岡市のサイト • ニューヨーク州のサイト 今後取り組まれるべきこと • サイト構成とデザインの検討 • 予算規模の確定 • IT基盤の決定 • サイトとコンテンツの作成と公開 今後のお取り組みに関連するご提案 • Code fore Japan へのWebサイト開発者/デザイナー の派遣要請 • Open Data PlaAormのアプリ/データセットカタログ の活用 詳細成果物 • オープンデータへの取り組みをさらに推進するために～あるべき姿へ向けた推奨施策 （第4章、第7章）
- 15. （２）データ公開の手引きの整備 あるべき姿と現在の課題 あるべき姿 • データ公開の申請と承認、およびデータ作成と公開 の手順がマニュアル化されている • 自治体内のあらゆる部署がデータ公開の手順につ いて理解し、それに従って作業をしている 参考となる取り組み • ニューヨーク州のデータ公開の手引き（Open Data Handbook） 現在の課題 • データ公開手順がマニュアル化されていない • データ作成や公開に必要なリソースが不足しており、 手順を定めても実効性がない 実施すべき取り組み • 他自治体での事例の研究（★） • 部門横断的な検討チームの立ち上げ • 鯖江市の実情に合わせた公開手順の検討 • マニュアル作成と関係部門への周知 • 少人数で手順を回すための改善活動 ★今回実施した内容
- 16. （２）データ公開の手引きの整備 今回の実施したことと今後取り組まれるべきこと 今回実施したこと • ニューヨーク州のデータ公開プロセスの分析 • 福岡市の取り組みの分析 分析した手引き 今後取り組まれるべきこと • 部門横断的な検討委員会の立ち上げ • 鯖江市の実情に合わせた公開手順の検討 • マニュアル作成と関係各課への周知 • 運用開始後の継続的な手順の改善 今後のお取り組みに関連するご提案 • 部門横断的な検討チームの立ち上げ • 他自治体での取り組みに関する勉強会 詳細アウトプット • ニューヨーク州 Open Data Handbookについての調査報告 • オープンデータへの取り組みをさらに推進するために～あるべき姿へ向けた推奨施策 （第5章、第7章）
- 17. （３）市民による定期的なアイデアソンの実施 あるべき姿と現在の課題 あるべき姿 • 市民主導で定期的なアイデアソンが実施される • アイデアソンで出たアイデアが自治体に適切にイン プットされる 参考となる取り組み • シカゴ市のWeekly Hack Night（ h#p://opengovhacknight.org/） 現在の課題 • 市民主導で頻度の高くアイデアソンを実施するために、 より多くのファシリテーションを行える人材を育成して いく必要がある • アイデアソンの価値を市民に啓もうする必要がある 実施すべき取り組み • アイデアソンのファシリテーターの育成（★） • アイデアソンの価値の啓もう活動（★） • 市民主導でのアイデアソンの計画（★） ★今回実施した内容
- 18. （３）市民による定期的なアイデアソンの実施 今回の実施したことと今後取り組まれるべきこと 今回実施したこと • 17人の市民の皆さんと、12名の市役所職員の皆さ ん、11名のSAPジャパンのボランティアによるアイデ アソンの開催 • 「デザインシンキング」というアイデアソンのための 方法論とファシリテーション（司会）方法の紹介 • アイデアソンの楽しさと効果の体験 今後取り組まれるべきこと • NPOと協力しファシリテーター（司会者）を育てる • 市民の方にアイデアソンの楽しさを知ってもらう 今後のお取り組みに関するご提案 • 12月に市民の方をファシリテーター（司会者）として アイデアソンを実施 • 12月のアイデアソンで「アイデアソンを鯖江の文化 として広げていくには？」というテーマを検討 詳細アウトプット • 「デザインシンキング in 鯖江」開催報告（仮称：12月第1週に提出予定） • オープンデータへの取り組みをさらに推進するために～あるべき姿へ向けた推奨施策 （第6章、第7章）