95. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
波長 L / n の波
L / n 波長
n / L 単位長さ(時間)あたり
何周期の波が入っているか
[周波数]
2π(n / L) 単位長さ(時間)あたり
位相(角度)が何ラジアン進むか
[角周波数]
L = 0.5[mm]とすると
波長 L / 2 = 0.25[mm]
1[mm] あたり
2 / L = 4[周期]の波
波長 L / 2
96. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
波長 L / n の波
L / n 波長
n / L 単位長さ(時間)あたり
何周期の波が入っているか
[周波数]
2π(n / L) 単位長さ(時間)あたり
位相(角度)が何ラジアン進むか
[角周波数]
L = 0.5[mm]とすると
波長 L / 2 = 0.25[mm]
1[mm] あたり
2 / L = 4[周期]の波
波長 L / 2
97. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
波長 L / n の波
L / n 波長
n / L 単位長さ(時間)あたり
何周期の波が入っているか
[周波数]
2π(n / L) 単位長さ(時間)あたり
位相(角度)が何ラジアン進むか
[角周波数]
L = 0.5[mm]とすると
波長 L / 2 = 0.25[mm]
1[mm] あたり
2 / L = 4[周期]の波
1[mm] あたり
2π(2 / L) = 2π ×4[rad]
だけ角度が進む
波長 L / 2
98. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
99. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
100. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
があることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x は,
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
。したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に対応
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの周波
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a1 cos(2πν1x + θ) =
a1
2
exp(i(2πν1x + θ)) +
a1
2
exp(−i(2πν1x + θ))
a1 a1
101. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
があることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x は,
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
。したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に対応
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの周波
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a1 cos(2πν1x + θ) =
a1
2
exp(i(2πν1x + θ)) +
a1
2
exp(−i(2πν1x + θ))
a1 a1
ひとつの三角関数=波は,
正負の周波数をもつ指数関数の組
102. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
があることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x は,
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
。したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に対応
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの周波
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a1 cos(2πν1x + θ) =
a1
2
exp(i(2πν1x + θ)) +
a1
2
exp(−i(2πν1x + θ))
a1 a1
ひとつの三角関数=波は,
正負の周波数をもつ指数関数の組
それを理解したうえで,
ひとつの指数関数で
波を表すことにする
103. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
三角関数と指数関数
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
あることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a cos(2πν x + θ) =
a1
exp(i(2πν x + θ)) +
a1
exp(−i(2πν x + θ))
オイラーの式
の式,すなわち
exp(iω) = cos ω + i sin ω
関数と指数関数に
cos ω =
exp(iω) + exp(−iω)
2
, sin ω =
exp(iω) − exp(−iω)
2i
があることがわかります。(A1) 式から,実空間の1つの正弦波 a1 cos 2πν1x は,
a1 cos 2πν1x =
a1
2
exp(i2πν1x) +
a1
2
exp(i2π(−ν1)x)
。したがって,この関数のフーリエ係数は,ν1 と −ν1 の正負2つの周波数に対応
なります。つまり,「ひとつのコサイン関数で表される波は,正負の2つの周波
ことがわかります。
,周波数が同じで,θ だけ位相がずれた波を考えると,
a1 cos(2πν1x + θ) =
a1
2
exp(i(2πν1x + θ)) +
a1
2
exp(−i(2πν1x + θ))
a1 a1
ひとつの三角関数=波は,
正負の周波数をもつ指数関数の組
それを理解したうえで,
ひとつの指数関数で
波を表すことにする
指数関数のほうが
計算が簡単だから。
104. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
周期関数を指数関数の和で
周期 L の周期関数 f(x) は,
算無限個)です。いいかえれば,「重ね合わせ」を無限個の
いうことになります。
の正弦波は,指数関数を使って exp(i2π
n
L
x) と表すことがで
2π をかけているのは,L/n が周期であることから,n/L が
か」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかけ
か」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L)
あります。
指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
周期(波長) L / n の波
うことになります。
正弦波は,指数関数を使って exp(i2π
n
L
x) と表すことができます2。ここ
をかけているのは,L/n が周期であることから,n/L が「単位時間あ
」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単位時
」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (a
ります。
数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表され
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積
基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質がありま
の関係については,付録を参照してください。
と書ける
105. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
周期関数を指数関数の和で
周期 L の周期関数 f(x) は,
はず。
算無限個)です。いいかえれば,「重ね合わせ」を無限個の
いうことになります。
の正弦波は,指数関数を使って exp(i2π
n
L
x) と表すことがで
2π をかけているのは,L/n が周期であることから,n/L が
か」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかけ
か」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L)
あります。
指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
周期(波長) L / n の波
うことになります。
正弦波は,指数関数を使って exp(i2π
n
L
x) と表すことができます2。ここ
をかけているのは,L/n が周期であることから,n/L が「単位時間あ
」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単位時
」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (a
ります。
数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表され
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積
基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質がありま
の関係については,付録を参照してください。
と書ける
106. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
書ける,のはいいが
周期 L の周期関数 f(x) は,
はず。
」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単位時間
」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (a
ります。
数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表され
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積
基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質がありま
関係については,付録を参照してください。
理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mike
と書ける
107. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
書ける,のはいいが
周期 L の周期関数 f(x) は,
はず。
」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単位時間
」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (a
ります。
数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表され
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積
基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質がありま
関係については,付録を参照してください。
理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mike
と書ける
周期(波長) L / n の波
108. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
書ける,のはいいが
周期 L の周期関数 f(x) は,
はず。
」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単位時間
」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (a
ります。
数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表され
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積
基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質がありま
関係については,付録を参照してください。
理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mike
と書ける
この係数はどうやって
求めるの?
周期(波長) L / n の波
110. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
ある波長の波を切り出す
波長 L / nの波
を表しているので,これに 2π をかければ「単位時間あたり
えることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (angular
を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表されます。
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積分したと
けあわせて積分すると 0 になる」という性質があります。な
録を参照してください。
表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表されます。
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積分したときは 0
かけあわせて積分すると 0 になる」という性質があります。なぜなら
付録を参照してください。
期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mikeneko.jp/ 3/5 ペ
から,波長 L / nの波だけを
切り出したい
111. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
ある波長の波を切り出す
一方,f(x) を構成する波のひとつ(波長 L / m)は
の積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
表され3,m = n のときは,この積分は
波長 L / nの波
を表しているので,これに 2π をかければ「単位時間あたり
えることができるからです。2π(n/L) を角周波数 (angular
を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表されます。
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積分したと
けあわせて積分すると 0 になる」という性質があります。な
録を参照してください。
表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表されます。
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積分したときは 0
かけあわせて積分すると 0 になる」という性質があります。なぜなら
付録を参照してください。
期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mikeneko.jp/ 3/5 ペ
から,波長 L / nの波だけを
切り出したい
112. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
113. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
114. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
f(x) の1周期分だけ積分
115. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
f(x) の1周期分だけ積分
複素共役
116. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
この答は
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
f(x) の1周期分だけ積分
複素共役
117. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
この答は
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
f(x) の1周期分だけ積分
複素共役
mとn が異なるとき(別の波長の波) 0
mとn が等しいとき(同じ波長の波) L
118. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
この積分は,m, n を整数として
L
2
− L
2
exp i2π
m
L
x exp −i2π
n
L
x dx =
L
2
− L
2
ex
と表され3,m = n のときは,この積分は
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
x
L
2
− L
2
=
1
i2πm−n
L
exp i2π
m − n
L
L
2
− exp −
ある波長の波を切り出す
この答は
波長 L / m の波と L / n の波について
こういう計算をしてみる
波長 L / m の波 波長 L / n の波
f(x) の1周期分だけ積分
複素共役
mとn が異なるとき(別の波長の波) 0
mとn が等しいとき(同じ波長の波) L
指数関数のグループはこの性質をもつ 直交関数系
121. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
そこで
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
ある整数
122. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
そこで
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
。
x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数とし
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0
分は
1
L
· Lak = ak
のことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき
で求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリ
ある整数
123. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
級数の各項を積分すると,n = k の項だけは積分すると L
そこで
他の項は積分すると 0
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
。
x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数とし
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0
分は
1
L
· Lak = ak
のことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき
で求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリ
ある整数
124. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
級数の各項を積分すると,n = k の項だけは積分すると L
そこで
他の項は積分すると 0
つまりこの積分の答は
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
。
x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数とし
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0
分は
1
L
· Lak = ak
のことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき
で求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリ
ある整数
125. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
級数の各項を積分すると,n = k の項だけは積分すると L
そこで
他の項は積分すると 0
つまりこの積分の答は
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
。
x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数とし
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0
分は
1
L
· Lak = ak
のことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき
で求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリ
ある整数
とよびます。直交関数系については,第2部で画像情報圧縮について
す。
f(x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
の級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
,上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれ
積分は
1
L
· Lak = ak
126. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
級数の各項を積分すると,n = k の項だけは積分すると L
そこで
他の項は積分すると 0
つまりこの積分の答は
) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数としま
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0 であ
は
1
L
· Lak = ak
ことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき,そ
求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリエ級
られる係数を,周期 L/k の波のフーリエ係数とよびます。
を計算してみる
が入っているか」すなわち周波数を表しているので,これに 2π をかければ「単
ン位相が進むか」を表すといいかえることができるからです。2π(n/L) を角周波数
ということもあります。
このような指数関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
さて,上の指数関数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたっ
ならず,異なる基本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があ
2
波と指数関数の関係については,付録を参照してください。
野 晃/画像情報処理(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco
なので
。
x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数とし
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれば 0
分は
1
L
· Lak = ak
のことは,関数 f(x) を (1) 式の級数による波の足し合わせで表したとき
で求められることを表しています。(1) 式の級数を,関数 f(x) のフーリ
ある整数
とよびます。直交関数系については,第2部で画像情報圧縮について
す。
f(x) と上の指数関数を使って,次の計算をしてみましょう。k は整数
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
k
L
x dx
の級数で表されますから,上の積分は
1
L
L
2
− L
2
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x exp −i2π
k
L
x dx
,上で示した直交性から,級数のうち周期が k/L の項以外は積分すれ
積分は
1
L
· Lak = ak 係数が求まった
127. 2014年度春学期 画像情報処理
A.Asano,KansaiUniv.
フーリエ級数展開とフーリエ係数
周期 L の周期関数 f(x) は,
ます。
関数による表現を用いると,関数 f(x) は,次のような級数で表されま
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
数には,「同じ基本周期の波をかけあわせて,周期 L にわたって積分し
本周期の波をかけあわせて積分すると 0 になる」という性質があります
係については,付録を参照してください。
(2013 年度春学期) 第2回 (2011. 4. 17) http://racco.mikenek
という波の足し合わせ(級数)で表される
(フーリエ級数展開)
係数 an(フーリエ係数)は
an =
という積分で表される
の式(前回の (1) 式)
f(x) =
∞
n=−∞
an exp i2π
n
L
x
が基本周期が L, L/2, L/3, . . . , L/n, . . . の波の足し合わせであることを
くなると,n/L と (n + 1)/L の差 1/L は小さくなります。このことは
き,隣り合う波の周波数の差は小さくなってゆくことを示しています
周波数の差 1/L を ∆ν で表すことにします。このとき,上のフーリエ
前回の (5) 式)
1
L
L
2
− L
2
f(x) exp −i2π
n
L
x dx
上の ∆ν を使って
∞ L
2