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- 2. 結論
• シミュレーショントレーニングのデブリーフィン
グにおいて学習効果を高める方法についてどのよ
うに考えているかを調べた。
• 指導員は「半分程度の時間は指導員が喋るべきだ
」と考えており、受講生は「指導員は4分の1程
度喋ってくれれば十分だ」と考えていることが分
かった。 p<0.05
- 3. 背景
定着する医療
シミュレーショントレーニング
- 4. 背景 定着する医療
シミュレーショントレーニング
QuickTime˛ Ç∆
H.264 êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ
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- 5. 背景
• 蘇生マネキンを使ったシミュレーショントレーニング
• 直後のデブリーフィング
•
• 指導員が受講生に
指導員が受講生に •
• 受講生同士の振り返り
受講生同士の振り返り
「講義」
「講義」 時間を多く取る
時間を多く取る
- 6. 背景
• 蘇生マネキンを使ったシミュレーショントレーニング
• 直後のデブリーフィング
• 日本の文化にな
•
じむのか?
•
• 指導員が受講生に
指導員が受講生に •
• 受講生同士の振り返り
受講生同士の振り返り
「講義」
「講義」 時間を多く取る
時間を多く取る
- 7. 研究方法
医療職 20 名に AHA-ACLS コースを実施
•
• コース終了後に受講生に質問( 5 点法)
コース終了後に受講生に質問( 5 点法)
•• 学習効果を高めるためには、振り返りの時間に、指導員は何割くらい喋るとよいと
学習効果を高めるためには、振り返りの時間に、指導員は何割くらい喋るとよいと
考えるか?
考えるか?
PALS インストラクター 42 名に質問を実施
•
• ( 5 点法)
( 5 点法)
•• 学習効果を高めるためには、振り返りの時間に、指導員は何割くらい喋るとよいと
学習効果を高めるためには、振り返りの時間に、指導員は何割くらい喋るとよいと
考えるか?
考えるか?
- 8. 研究方法
実際のデブリーフィング風景
QuickTime˛ Ç∆
H.264 êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ
ǙDZÇÃÉsÉNÉ`ÉÉÇå©ÇÈÇΩÇflÇ…ÇÕïKóvÇ≈Ç∑ÅB
- 10. 学習効果が最大になるためには
結果 指導員が何%くらい喋ると良いでしょう?
指導員の答え
受講生の答え
シナリオステーション終了後の振
シナリオステーション終了後の振
り返りの時間の使い方について指
り返りの時間の使い方について指
導員がしゃべっている時間の長さ
導員がしゃべっている時間の長さ
に注目した。
に注目した。
指導員は47%は喋るべきだと考
指導員は47%は喋るべきだと考
えている一方
えている一方
受講生は、26%程度喋ってくれ
±12.7 受講生は、26%程度喋ってくれ
れば十分だと考えている
れば十分だと考えている
ことがわかった。
ことがわかった。
±12.4
n=55 有意差 p<0.05
- 11. 結論
• シミュレーショントレーニングのデブリーフィン
グにおいて学習効果を高める方法についてどのよ
うに考えているかを調べた。
• 指導員は「半分程度の時間は指導員が喋るべきだ
」と考えており、受講生は「指導員は4分の1程
度喋ってくれれば十分だ」と考えていることが分
かった。 p<0.05
- 12. 考察
• 受講生同士によるデブリーフィング技法は、シミ
ュレーショントレーニングに必須のものとして、
欧米では研究が進んでいる。
• 主に国内の指導員から「受講生に喋らせるデブリ
ーフィングなどという技法は日本の文化には合わ
ない」という意見が散見されたが、受講生からは
特に違和感を感じないという意見が得られた。
• 受講生は、指導員が考えているほどは指導員の話
が学習に効果があるとは考えていない。
• むしろ、デブリーフィングに苦手意識があるのは
国内の既存の指導員なのではないだろうか?
- 13. 今後の課題
• AHA コース以外のシミュレーショントレーニン
グでも同様の結果が出るのか?
• ブラインドテストが出来るように研究のデザイン
を整えたい。
• 受講生は全員女性で看護師だった。指導員は全員
医師だった。ジェンダーや職種による差を排除で
きるようにしたい。