同社は、M&A・再生事業も積極的に行いながら全国で事業を拡大展開している。経営統合にあたっては、各旅館が培ってきた既存のハード・ソフトの良い面を活かしていく経営を目指し、従業員が「主体性」を持って働ける風通しの良い社風を維持発展させることを重視している。これは会社設立以来一貫して掲げてきた方針ではあるが、従業員が本当に良い社風を感じながら仕事や同僚、そしてお客様に向き合えているかを組織的に把握できていなかった。今後も積極的な事業展開を考える上で、パート・アルバイトスタッフを含め多様な属性を持つ従業員の思いや意識を属性別に正確に把握し、従業員満足度、そしてお客様満足度向上のための施策につなげるべHCSurvey(人材マネジメント診断/組織分析)の導入に至った。同社の取り組みは、今後非正規社員や様々なバックグラウンドを持つ従業員の組織への更なる取り込みを重要テーマとする他社にとっても、参考になる事例といえよう。