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⼤⾕翔平選⼿を
⽇本ハムに⼊団させた
伝説のプレゼン資料に学ぶ。すごい企画書
企画書の基本形
1. 与件整理(背景と課題)
2. ゴールの明確化
3. データ・裏付け
4. コンセプト
5. コンテンツ案
企画書の基本形
1. 与件整理(背景と課題)
相⼿の要望と課題を確認
企画書の基本形
2. ゴールの明確化
相⼿の⽴場に⽴った、ゴール設定
どんなプレゼンにおいても
重要なのが「ゴール設定」
この資料では、まず⼤⾕選⼿が将来どうなりたいのか、
相⼿の⽴場に⽴った上で提案が始まる。
決して球団側の意⾒の押し売りにならないような配慮が
⾒受けられます。
⼤⾕選⼿が「アメリカで野球をやりたい」のではなく、
「MLBトップで⻑く活躍したい」という共通認識を
確認することにより、ゴール設定を明確にしている。
企画書の基本形
3. データ・裏付け
ファクトデータ等を⽤いた客観的な分析
プレゼン資料において⾮常に重要なのが、
「客観的なデータ」による主張の裏付け。
この資料では、MLB挑戦者に関する⽇韓約150⼈
ほどのデータを集計。球団で独⾃の基準を設け、
MLBで活躍したどうかを判別している。
⽇本の⾼卒からMLBに挑戦した⼈数が少ないため、
サンプル数を増やすために、韓国の事例までも研
究されています。
企画書の基本形
4. コンセプト
⽬標達成のための最善策を⼀⾔
4. コンセプト
困難
×
近道
×
成功
⼆⼑流
メジャーリーガー
夢
急がば回れ
室町時代の「もののふの⽮橋の船は早
けれど急がば回れ瀬⽥の唐橋」って歌
がもとらしい。
企画書の基本形
5. コンテンツ案
なるほど︕の繰り返しでダメ押し
⽇本ハムは、⼤⾕選⼿が「なるほど︕」と思える材料を
これでもか︕というくらいたくさん並べた。
【前提】メジャーリーグ挑戦を応援するよ︕
↓
【事実】ただし、⽇本で実績積んでから挑戦した⽅が成功確率が⾼
いよ︕
↓
【提案】⽇本ハムに⼊団して、国内で⼒をつけてから挑戦するのは
どうか
↓
「まずは国内で⼒をつけて挑戦しよう。それなら⽇本ハムがベスト
の環境だ」という、Win-Winの関係を構築することが出来る具体的
な提案となっていることが分かる。
また、その主張に関する裏付けもしっかりと⾏われており、全体を
通して素晴らしいプレゼン設計になっています。

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