121017勉強会
- 2. 昨今の気象経過
40 300
今年度 昨年度 平年値
35
250
日照時間 (10日合計時間 )
30
25 最高気温
200
気温(℃)
20
15 150
10 最低気温
100
5
0
50
-5 日照時間 平年値
日照時間 昨年度
-10 0
日照時間 今年度
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
上旬
中旬
下旬
7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
• 7月下旬以降高温、晴天が続いています。
※ 10/16時点の気象庁発表データを元に作成。
2
- 3. 1ヶ月予報(10/13~11/9)
1ヶ月の気象確率
気温 20% 40% 40%
降水量 30% 40% 30%
日照時間 30% 40% 30%
• 特徴的な予報は出て
0% 20%
低い(少ない)
40%
平年並
60% 80% 100%
高い(多い)
いません。
1ヶ月の気温経過確率
• 気温が高くなる確率
10/13~10/19 20% 40% 40%
が若干高くなってい
10/20~10/26 30% 40% 30%
ます。
10/27~11/9 30% 30% 40%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
低い 平年並 高い
※ 10/16時点の気象庁発表データを元に作成。
3
- 4. 3ヶ月予報(10月~12月)
3ヶ月の気温経過確率
10月 30% 30% 40% • 特徴的な予報は出て
11月 40% 30% 30%
いません
12月 30% 30% 40%
(※「平年並」という意
0% 20% 40% 60% 80% 100%
味ではありません)
低い 平年並 高い
降水経過確率
• エルニーニョ現象が
10月 30% 30% 40% 発生していますが、
11月 30% 40% 30% 冬の間も持続する可
12月 30% 30% 40%
能性は半々となりま
0% 20% 40% 60% 80% 100%
した。
少ない 平年並 多い
※ 10/16時点の気象庁発表データを元に作成。
4
- 5. 「インプレッション水和剤」の効果
「インプレッション」使用率とうどんこ病発病葉率の関係
(うどんこ病薬剤に対する割合%)
インプレッション使用割合
100
75
50
25
うどんこ病発病葉率(%)
0 50
25
0
育苗期 9月中旬 10月中旬 11月中旬
• 初期から高頻度で使用すると予防効果大
• 後半に少し使用してもダメ(治療効果は無い)
※ グリーンレポートNo.519(2012年9月号)より。キュウリ抑制栽培での試験結果です。
5
- 6. 室内気温と防虫ネットの関係
9月の温室内気温と防虫ネット設置状況の関係
平均気温(℃) 29
26 25.7 26.2
25.6
24.15
23
20
天窓: 0.4 天窓: 無し 天窓: 無し 屋外
側窓: 0.4 側窓: 0.4 側窓: 0.8 (小田原)
出入: 0.4 出入: 0.8 出入: 0.8
• 目合の細かいネットでも気温は上昇しない。
• 風や湿度の関係で体感温度は上がる。
※ グリーンレポートNo.519(2012年9月号)より 6
- 7. 防虫ネットと害虫進入数の関係
天窓 側窓 出入り口
A 0.4mm 0.4mm 0.4mm
B なし 0.4mm 0.8mm
C 0.8mm 0.8mm
7
なし
※ グリーンレポートNo.519(2012年9月号)より。キュウリ抑制栽培での試験結果です。
- 11. 注意すべき隙間ポイント
カーテン肩部に仕切りフィルムを入れると
更に有効(冷気を横に下ろさない)
11
- 12. 天候に合わせた栽培管理(循環扇・送風機の利用)
• 結露の防止
– 湿度が高くても、空気が動けば結露は減少。トマ
トの事例では早朝の結露量を70%抑制。
• 温湿度むらの解消
– 上下の空気がかき混ぜられることで、株元で1℃
程度の温度上昇効果。
• 循環扇の代わりに暖房機の送風も効果有り
– 1時間の送風で約12.6円の電気代(750Wとして)
– ダクトの設置は早めに
12
- 13. 天候に合わせた栽培管理(循環扇・送風機の利用)
• 循環扇の使い方
– 連続運転が適する:灰色かび病の発生初期や、
曇天・雨天が続いて病気が蔓延しそうなとき。
– 断続運転が適する:病気などの発生が見られず、
温湿度のむら解消が目的の時は、日没から日の
出まで断続運転とし、日の出前後は結露解消の
ため連続運転する。
– 日中も連続運転が適する:曇天・雨天が連続して
おり、ほとんど換気ができないときは日中も連続
稼働させる。
13
- 17. トマト斑点細菌病(原因菌と特徴)
• 原因菌:Xanthomonas campestris pv.
vesicatoria(ザントモナス・キャンペストリス)
• 鞭毛を持ち運動性があるので、顕微鏡下で
は動いている様子を観察できる。
17
http://sian.inia.gob.ve/repositorio/revistas_ci/Agronomia%20Tropical/at3446/arti/guevara_y.htm
http://biowiki.kenyon.edu/index.php/Xanthomonas_campestris
- 20. トマト斑点細菌病(発生と伝染)
• 高温多湿条件が続くと、黄色の縁取り(ハ
ロー)を伴った黒褐色の斑点が急激に発生
• 主に下葉から発生、上葉まで進展する。
• 梅雨期の露地で多いが、施設でも4月以降に
多湿条件が続くと発生しやすい。
• 窒素過多、排水不良、被害茎葉の土中残留
は発生し易い条件を作る。
• 一次伝染源は種子または土壌、二次伝染は
水滴や風による分散
※ 「原色野菜病害虫百科 トマト・ナス・ピーマン他」 より 20
- 22. カスガマイシンについて
• 1960年代、奈良の春日大社土壌から発見さ
れた放線菌から産生される抗生物質
• 菌のタンパク質合成を阻害することで殺菌作
用を示す
• 動物に対しての安全性が極めて高い
• 稲いもち病(糸状菌病)に卓効を示すが、
細菌病にも有効
• 耐性菌は発生しやすいが、耐性菌の自然環
境への適応性が低く、放っておくと淘汰される
のであまり問題になっていない
※ 農薬科学の進歩(殺菌剤)-カスガマイシンの開発 -http://homepage2.nifty.com/~tjinfom/agmini064.html
22