経営トップの心を掴むBIツールプロジェクト推進のTIPS

経営トップの心を掴む！
Domoプロジェクト推進のTIPS
アタラ合同会社村田直哉
2023年4月18日

アタラ合同会社・登壇者自己紹介
2

Copyright © ATARA, LLC All Rights Reserved.
会社名アタラ合同会社
設立 2009年09月10日
資本金 4,710万円
従業員数グループで55名（2023年01月現在）
事業内容
• システムソリューション事業
• コンサルティング事業
所在地
本社
〒225-0004 神奈川県横浜市青葉区元石川町3712-12-D
新宿本社
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-36-2 新宿第七葉山ビル7F
主要役員
会長佐藤康夫（元グーグル株式会社執行役員営業本部長）
CEO 杉原剛（元グーグル株式会社セールスオペレーションシニアマネージャー）
CTO 加藤大樹（兼テクノプラス株式会社代表取締役）
執行役員久永良介
執行役員中川雄大
フェロー有園雄一
フェロー岡田吉弘
フェロー鈴木多聞
アタラ合同会社 - 会社概要
3
情報氾濫時代をテクノロジーで勝ち抜く
情報が溢れ、日々新しいテクノロジーが出現し、様々なプ
ラットフォームが形成されていく中、それらをいかに活用
し、効率化、スピード、イノベーションを手に入れるかが、
昨今の厳しい競争環境では求められています。
アタラは「新しいアイデア」「新しいモノ」
「あったらいいな」を実現するをミッションに、
技術開発力、ソリューション提案の経験、スキルを活かし、
お客様のビジネス課題を解決します。

レポートやキャンペーンの一元
管理ができる運用型広告レポート
作成支援システム「glu」
アタラ合同会社 - 事業ドメイン
4
マーケティングとデータ活用、その自走化に向けて伴走します。
マーケティングナレッジ領域（知識）データ活用領域（技術）
豊富な実績とナレッジで、広告運
用のインハウス化を支援
運用型広告における「品質」を最
重要視した運用代行サービス
「今求められている広告運用者」
の育成を強力バックアップ
Google アナリティクスの各種設定
から高度なデータ分析までワンス
トップでサポート
マーケティングに関わる様々な課題に対して伴走型の支援策を提供
あらゆるデータを集約し、可視化
することでビジネス課題を迅速に
解決
広告やレポートの業務アプリケー
ション開発
広告・マーケティング業界向けの自動化・効率化ソリューション開発

BI/ダッシュボード導入の知見と技術でマーケティングの自走化を支援
Appendix - データ領域のコンサルティングにおける国内屈指のケイパビリティ
5
Supershipホールディングス株式会社
glu・Domoを相互活用し、あらゆる面で高速化
を実現
株式会社WOWOW
社内報告用営業実績レポートをDomoで自動作成
アクションを起こせるデータへ
Domoのトップリセラー
確かな導入実績と支援体制
• 2017年 Rookie of the Year賞を受賞
• 2017・18年連続で最優秀パートナー賞を受賞
• 2021年 Japan Partner of the Year受賞
• 日本で最多の認定コンサルタントを保有
Domo導入事例：WOWOW様、大和大和物流様他（導入支援企業の一部：他数十社の導入支援済）
さまざまな業種、領域の課題をDomoで解決する導入支援事業
Domoの唯一の公式書籍を執筆
『Domo 最強のデータ経営個人と組織の力を引き出す究極のイノベーション』
本書では、ビジネスのためのオペレーティングシステム(OS)、「Domo」を提案。ビジネスに必要なデータや機能をクラウド上のプラット
フォームに統合・一元管理し、経営層から一般層まで、あらゆる社員が同じデータにアクセスすることを可能にし、デジタルでつながったビ
ジネスを実現します。花王、ソフトバンク、ソニー・インタラクティブエンタテイメント、シスコシステムズなど、国内外の先行事例への取
材も収録。データドリブンな組織の実現と、経営の最適化について解説していきます。

村田直哉の自己紹介
象と艇とBIツール4種を操る男です。
6
● ノリでリクルートに新卒入社
○ 営業職としてキャリアスタート（ZD）
○ 事業戦略・経営企画（ここでDomoと出会う）
○ ICT戦略推進部データディレクションG（Domoの民主化）
● 兼業：スタートアップ企業で事業戦略コンサル
○ いろんなツールの導入支援
○ やっぱりDomoいいよね
○ みんな困ってるよね
○ なんとかしたいよね
● アタラ合同会社に電撃移籍 2021年1月～
○ データディレクターを勝手に名乗る
○ 大和物流様の担当など
○ Domo認定コンサルタント資格保有
○ Domo以外の各種BIツールも扱います
象使いの資格を持ってます
連休はだいたいキャンプ
高・大７年間体育会ボート部
@kiysyotim_bot Nao Murata
nao_murata@atara.co.jp

経営層にDomoを使ってもらえない。興味を持ってもらえない。
そんな時はどうしたらいいですか？
7

今日お話しすること
覚えていただきたいので、キャッチフレーズ・名言っぽくまとめました。
8
01. やりたいのは確認か、発見か。
02. とにかくブツを見せる。話はそれからだ。

01
やりたいのは確認か、発見か。
9

Domoのダッシュボード
10
たくさんの数・内容のダッシュボードを活用されていると思います。

何のためのダッシュボードか、説明できますか？
11

インフォメーションデザインの類型
学術的には4つあるのですが、わかりやすく2つに分類して紹介します。
12
明らかである事実を扱う
事実報告型・事実説明型
まだ事実でない仮説を扱う
仮説探索型・仮説検証型
報告・説明
型
探索・検証
型
参考書籍：藤俊久仁・渡部良一『データビジュアライゼーションの教科書』

視覚化パターン：報告・説明型（レポート用）
定点観測すべき指標値（=KPIとその関連指標）を定型フォーマットで報告するためのもの。
13
定点観測したい指標視覚化状況把握
「売上と客数は毎日確認したい」伝わるようにデザイン「このままでも順調だ！」
「なぜだろう？」
確認・報告型

視覚化パターン：報告・説明型（レポート用）
定点観測すべき指標値（=KPIとその関連指標）を定型フォーマットで報告するためのもの。
14
「いま調子良いの？悪いの？」
を1秒で確認する
確認・報告型

視覚化パターン：探索・検証型（分析用）
仮説をデータを使って検証するためのもの。もしくは、その仮説を立案するための発見・気づきを得るためのもの。
15
探索・検証型
仮説or目的視覚化裏付けor発見
「売上の半分以上はXXなのでは？」
「データから何かわかることは？」
仮説をもとに分析「やっぱり仮説は事実だった」
「こうすれば伸びるのでは？」

視覚化パターン：探索・検証型（分析用）
仮説をデータを使って検証するためのもの。もしくは、その仮説を立案するための発見・気づきを得るためのもの。
16
探索・検証型
「チャンスとネックはどこにある？」
を2分で発見する

視覚化パターン：２つの型の違い
目的や見る人のアプローチは全く違います。運用上必要な要素や、作成する上での注力ポイントも分ける必要があります。
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報告・説明
型
探索・検証
型
● 「観測する」「レポートする」ためのもの。
● 多くの人の目に触れる。「誰でも一目でわかること」が重要。
● ルーティンワークとして見るものなので、型はあまり変わらないほうがよい。
● 余計な情報、重要でない細かすぎる情報は削ぎ落す。
● 編集の自由度は、最低限あればよい。
● 「発見する」「チェックする」ためのもの。
● 個別に専門的観点で見るもの。「かゆいところに手が届くこと」が重要。
● 扱うテーマによって、型はその都度ごとに変わってもよい。
● 細かな点まで確認できるよう、軸・項目は多く用意しておく。
● 軸の切り替え、フィルタなど、編集の自由度が高い方がよい。

視覚化パターン：２つの型の違い
目的や見る人のアプローチは全く違います。運用上必要な要素や、作成する上での注力ポイントも分ける必要があります。
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【既知】
特定されたビジネス課題
【未知】
さらなるビジネス課題・改善余地
報告・説明
型
探索・検証
型

ストーリーを意識したダッシュボードレイアウト
見るべき順番に上から並べる、が王道です。分析時の「頭の中のストーリー」の順に並べましょう。
19
● 重要指標の傾向を掴むためのカードを配置
● 重要指標に関連する情報を配置
● カテゴリや要素に分けてグラフ化した数字を把握
1.サマリーエリア
2.傾向エリア
3.詳細エリア
● 重要指標の把握のためのカードを配置
● 最も注目するべき情報を配置
● ゲージやテキストを使って端的に数字を把握
● 詳細な数値を確認するためのカードを配置
● 一般的な情報を配置
● 表やグラフで変化の要因となる箇所を把握

見るべき順番に上から並べる、が王道です。分析時の「頭の中のストーリー」の順に並べましょう。
20
● 重要指標の傾向を掴むためのカードを配置
● 重要指標に関連する情報を配置
● カテゴリや要素に分けてグラフ化した数字を把握
1.サマリーエリア
2.傾向エリア
3.詳細エリア
● 重要指標の把握のためのカードを配置
● 最も注目するべき情報を配置
● ゲージやテキストを使って端的に数字を把握
● 詳細な数値を確認するためのカードを配置
● 一般的な情報を配置
● 表やグラフで変化の要因となる箇所を把握
全体把握
その理由や
内訳の確認
さらに詳しく確認

見る順番に上から並べる、を踏まえながらも、そのページがどのタイプなのか？を意識して配置することも重要です。
21
報告・説明
型
探索・検証
型
探索・検証
型
報告・説明
型

見る順番に上から並べる、を踏まえながらも、そのページがどのタイプなのか？を意識して配置することも重要です。
22
数が多い・明確に目的を切り分けたいどちらも一緒にこなしたい
パッと見るスマホ確認向きページじっくり調べものページ個人・特定部署用
報告・説明
型
探索・検証
型
探索・検証
型
報告・説明
型

02
とにかくブツを見せる。話はそれからだ。
23

ダッシュボード作成のプロセス
24
課題ヒアリング
アウトプットを
イメージ
データ整備データ検証・修正可視化

実際のボリュームはこんな感じではないでしょうか？
25
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
データ整備データ検証・修正
可
視
化

早く見たい・使いたいのに…というガッカリ体験
26
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
可
視
化
「え、こんなにかかるものなの？」
「忘れた頃に完成と言われても…」
「しかも思ってたのと違う…」

取り組みが始まった時が一番ワクワク度が高い。
鉄は早いうちに打ちたい！
27

従来の作成プロセス
28
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
可
視
化

2つの工程として、切り分けましょう
29
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ

数字は完璧ではないですが…の状態で、まずダッシュボードの実物をつくります
30
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
デ
モ
デ
｜
タ
可
視
化

データが完成し次第、差し替えをします
これが簡単にできてしまうのも、実はDomoの強みです。
31
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
デ
モ
デ
｜
タ
可
視
化
本
番
差
し
替
え

2周目
データを待つ間に徐々に進化させ、ワクワクを高める
32
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
デ
モ
デ
｜
タ
可
視
化
1周目
改
修
要
望
デ
｜
タ
再
構
成
可
視
化
3周目
改
修
要
望
デ
｜
タ
再
構
成
可
視
化
本
番
差
し
替
え

2周目
勘違いしがちなこと
33
課
題
ヒ
ア
リ
ン
グ
イ
メ
｜
ジ
デ
モ
デ
｜
タ
可
視
化
1周目
改
修
要
望
デ
｜
タ
再
構
成
可
視
化
3周目
改
修
要
望
デ
｜
タ
再
構
成
可
視
化
本
番
差
し
替
え
実はかかる手間は短縮されていない。つまり、作業を効率化するための工夫ではありません。
いち早く実物を見せ体感してもらうこと・テンション高いうちにお届けすること
が狙い。

最後に。見落としがちな点の問題提起を。
34

経営層にDomoを使ってもらうことは、目的でしょうか？
35

データドリブン文化醸成・データの民主化が真のゴール。
経営層に使ってもらうことは手段のひとつ。
36

本日のまとめ
大切な3つのメッセージ。このページだけ覚えて帰ってください。
38
01. やりたいのは確認か、発見か。
むやみにダッシュボードを作らない。目的を明確にしましょう。
「何を解決するためのものか」まで、親切にガイドしましょう。
02. とにかくブツを見せる。話はそれからだ。
ユーザーにいち早くDomoの世界観を体験してもらいましょう。
Domoは心を動かすことが強み。テンション高いうちに届けましょう。
経営層に使ってもらうことは、目的ではなく手段のひとつ。
目指すべきは、全社のデータ文化醸成・データの民主化。
敵を攻略するための消耗戦はせず、どう味方につけるかの工夫を楽しみましょう。

その他、お役立ち情報をプレゼント
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その他、取り組みアイデアの参考
弊社サービスサイト内でお役立ち情報の公開を行っています。
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ナレッジベース：
BI操作や、データリテラシー全般のお役立ち情報
リンク：アタラのBIツール導入支援 | ナレッジベース
テンプレート集：
ダッシュボードのアイデア集
リンク：アタラのBIツール導入支援 | テンプレート集

その他、取り組みアイデアの参考
ブログも積極的に発信しています。以下は村田が執筆した記事の一部です。
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記事リンク：【Domopalooza Japan 2022レポート】先輩Domoユーザーに聞く！
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