「損益・資金繰り予定表ソフトかねぐら」の操作マニュアル

1. 損益・資金繰り予定表かねぐら 法人版
•操作マニュアル

2. 「かねぐら」で、できること。
1.売上仕入・計画
2.人件費・経費計画
3.借入返済計画
4.新規借入返済計画
売上入金予定表
仕入支払予定表
損益計画
予測PL 資金繰り予定表
入力項目
法人税・消費税計算
売上仕入、人件費や経費等の情報を入力することにより
予測損益計算書と、資金繰り予定表を作成します。
当期の決算前に来期の予測をするのが一番効果的だと思います。

3. ※超重要項目
消費税の税抜き経理と税込み経理
税抜き経理ベースでは、損益の数値と入出金の数字に差異がでるために資金繰り表を作成す
ることができません。「かねぐら」では、税抜きベースで損益予測、税込みベースで資金繰
り予測ができるように工夫しています。このマニュアルでは、税抜経理から税込み経理に変
換して資金繰り表をつくる流れを説明します。
税抜経理の場合、チェックボックスからチェックを外して下さい。

4. 1.売上・仕入計画
①当期と来期の売上仕入計画を作ります。
売上をグルーピングします。
仕入原価率と入金、在庫、支払いサイトが同じものをグループにします。
グループは１０種類まで登録できます。
消費税が非課税売上に該当する場合には、非課税のボックスにチェックを入れます。
クリーム色のセルが入力可能なセルです。

5. ②実績及び予測売上高、仕入原価率の入力
2015/09までは実績値の場合、月次データから実績値を入力します。仕入原価率も
月毎に実績値を入力することができます。
仕入以外に、販売手数料等の売上に連動する経費がある場合にも変動経費率を入
力することができます。
この設例では、消費税抜きの金額で入力します。

6. ③未経過月を入力します。
例えば前年同月の数値を入力します。
※かねぐらの便利な小技
左セルボタンの横のセルに、数値を入力→左セルボタン→掛け算したい範囲を選択→ペースト乗算ボタン
１０月から１２月までの売上が
５％アップしました。
前年よりも５％アップなどにしたい場
合この機能を使うと便利です。

7. ④入金・在庫・支払いサイトを入力します。
合計が１００％にならないとセルが赤く
表示されます。

8. ⑤売上高と正比例しない売上原価を入力したい場合
外注費のように売上高にパーセンテージをかけて求めることがなじまない
売上原価項目については直接数値を入力することができます。
合計欄の下に、売上原価の数値を直接入力できる欄があります。

9. サイトの考え方
売掛金の入金サイト 2ヶ月
在庫期間が１ヶ月
買掛金の支払いサイトが2ヶ月の場合
売
上
発
生
５
月
仕
入
発
生
４
月
売
上
入
金
7
月
仕
入
支
払
６
月
在庫期間１ヶ月
買掛金支払いサイト２ヶ月
売掛金入金サイト２ヶ月

10. ⑥来期の売上仕入計画を策定
前年度データ全コピーをしてから微調整していくのが最も簡単な方法です。
クリックすると、
前年度の全てのデータがコピー
されました。

11. 売上予算を立てるための小技集
1. 前年売上に比率をかけて予算を立てる方法
この場合、前年売上高の110%アップの売上計画となります。

12. 売上予算を立てるための小技集２
2. 年間予算をベースに計画する方法
①年間予算を16,000,000円で、１２ヶ月均等にした結果です。
②年間予算を16,000,000円で、季節指数をかけた結果です。

13. 2.人件費・経費計画
他のExcelシート（やよいスーパーどかん！
など）からコピーペーストすると効率的で
す。ペーストするときは書式が崩れないよ
うに値だけを貼り付けてください。
保険料、租税公課など消費税の非課
税仕入科目は、非課税のチェック
ボックスにチェックを入れて下さい。

14. 2.人件費・経費計画 その他の項目入力
新規採用の場合などのために、法定福利費を簡
易計算できる機能があります。
給料からの控除額を、資金繰り表に反映させま
す。合計額は資金繰り表の人件費支出からマイ
ナスされ、翌月その他経常支払いに反映されま
す。
納期の特例にチェックを入れた場合、源泉所得
税は、経常支払いには反映されませんので、１
月と７月に直接入力してください。
雇用保険料（労働保険料）の支払いも直接入力
してください。

15. 2.人件費・経費計画 その他の項目入力②
資金繰り予定表に反映される項目です。長期借入金の返済等は自動入力されます
が、設備投資その他の資金繰り項目を、ここで入力しておくと便利です。

16. 2.人件費・経費計画 来期の計画
売上計画と同様、前年データを全てコピーすることができます。

17. 3.借入返済計画
既存の借入については、返済予定表が無くても、期首借入金残高、返済回数、毎月返済額と利率
が分かれば、返済計画と概算利息を計算して、損益計画と資金繰り予定表に転記します。
※利息は日数計算が概算ですので実
際の利息額とは少し異なります。
どうしても返済予定表から、実際の
利息額を入力したい場合は借入返済
計画タブを右クリックして、シート
保護を解除してください。

18. 4.新規借入返済計画
新規の借入予定を入力します。返済額と概算利息を損益計画と資金繰り予定表に転記します。
信用保証協会の保証料も計算することができます。保証料額は資金繰り表に転記され、
償却額（返済期間で均等償却）は損益計画に転記されます。

19. 4.新規借入返済計画 自動車ローン元利均等払い
新規の自動車ローン等を入力します。元利支払額は資金繰り予定表に長期未払金の支払いとし
て転記されます。支払利息は損益計画に転記されます。
※金融機関名が空白だと
計算しません。

20. 5.損益計画作成 「５．損益計画作成」ボタンをクリックすると、それまで入力した
情報をもとに当期と来期の損益計画の作成を行います。
税込み経理の場合はこのまま資金繰り作成に進みますが、
税抜き経理の場合は、この損益計画を一旦保存して、
別ファイルで資金繰り予定表作成を行います。
つまり税抜経理の場合「損益計画」と『資金繰り計画」の２つに
ファイルが分かれます。

21. 税抜計画から税込み計画への変換 1.
税込み経理の場合は、この項をスキップして６．納税計画作成まで進んで下さい。
①名前を付けて保存します。
②税抜計画を保存します。
③名前を付けて保存します。
④税込み計画を保存します。

22. 税抜計画から税込み計画への変換
税込み計画に☑を入れます。
これから資金繰り予定表を作成するため税込み経理へ
の変換を行っていきます。

23. 税抜計画から税込み計画への変換 売上・仕入計画の変換
税込み/税抜変換ボタンをクリックして、税込みにチェックを入れて変換すると入力されている売
上計画の金額に1.08が掛けられます。非課税に☑が入っている売上は除かれます。
※税抜に変換すると1.08で割り戻りされます。

24. 税抜計画から税込み計画への変換
人件費・経費計画の変換
人件費・経費計画も同様に税込み金額へ
の変換を行います。

25. 税抜計画から税込み計画への変換 税込み損益計画作成
再び「５．損益計画作成」ボタンをクリックして、
税込みベースの損益計算書を作成します。
この時は、消費税額は販管費に計上されていません。
次の「６．納税計画」によって反映されます。

26. ６・納税計画作成 消費税計算
「法人税・消費税計算」をクリッ
クすると、当期と来期の消費税計
算が行われます。
売上・仕入計画、経費計画から課税売上と課税仕入
の金額が転記されます。非課税売上や非課税仕入な
どを追加で入力することもできます。簡易課税計算
をすることができます。
年間消費税額は損益計画に転記され、納税予定は資
金繰り予定表に転記されます。
免税事業者は免税にチェックを入れると消費税計算
がされません。

27. ６・納税計画作成 法人税計算
「法人税・消費税計算」をクリッ
クすると、まず消費税計算が行わ
れ、損益計画の販管費に転記され
税引前純損益金額が再計算されま
す。
その税引前損益金額をもとに法人
税等の計算が行われます。
納税予定は資金繰り予定表に転記
されます。

28. 7.入金支払い予定表の作成
売上・仕入計画に入力したサイトを基に、売上入金予定表及び仕入支払予定
表に金額が転記されます。この金額が資金繰り予定表に転記されます。

29. 7.入金支払い予定表の作成 注意点
当期の売上から入金、支払いの計算を行うため、
サイトの関係上、当期の初めの数ヶ月は空白にな
ります。この空白は、資金繰り実績表から直接入
力する必要があります。
（資金繰り実績表こがねむしをご活用くださ
い。）
実際には、来期の資金繰り予定表の作成がメイン
になると思います。

30. 7.入金支払い予定表の作成 小技
販売手数料等の変動経費が、実際には売上から控除されて入金される場合があります。
変動経費を、売上予定表にコピーペーストします。支払予定表の変動経費は消去してください。
※カット（切り取り）ペーストはしないでください。
左セルコピーボタンをして、1月から12月まで15,000を選択し、ペースト乗算をクリックするとマイナス符
号がつきます。資金繰り予定表には、変動経費を差し引いた金額が入金項目に表示されます。

31. ８．資金繰り表作成
８．資金繰り表作成ボタンをクリックすると当期と来期の資金繰り予定表が完成します。

32. ８．資金繰り表作成
長期借入金の残高一覧表も作成されます。

33. 9.帳票印刷
印刷したい帳票を選択して印刷するボタンをクリックしてください。
プレビュー画面が表示されます。

34. １０．年次更新
翌期にデータを繰り越します。
当期データを必ず上書き保存してから、「名前を付けて保存」から、翌期用の
ファイルを作成して下さい。一度繰り越すと元に戻すことができません。
「売上・仕入計画」 「人件費・経費計画」「売上入金/仕入支払予定表」
データが繰り越されますので、新年度の入力をして下さい。