1. 現代都市とヴォアザン計
画
07N1097 富永多紀子

2. 近代巨匠、ル・コルビュジエ。

3. 現代都市とヴォア
ザン計画
現代の都市計画の先駆者とも言えるル・コ
ルビュジエ
彼が提唱した初期の計画思想＂300万人の
ための都市計画＂と、それを更にパリに具
体的プランとしてあてはめた＂ヴォアザン計
画＂
これらの二案を比較、及び考察する。

4. 都市の理念及び規模、配置計画の特徴
住まいの計画の特徴
オフィスの計画の特徴
総合評価
参考資料

5. 現代都市 1922

6. 都市の基本原理
都市の中心の充血を散らすこと
密度を高めること
交通手段を増すこと
植え込み面積を増やすこと

7. 都市イメージ

8. 300万人のための現代
都市
理念→現代の都市計画の基本原理をつくる
こと。
規模→理想の平らな土地に、当時(1910)の
パリの総人口数に合わせて計画。
配置計画の特徴→一辺が400mの区画割。

9. 住まいの特徴
住民→都市人(市区で労働、居住)、郊外人
(工場地区で労働、田園都市に居住)、混合人
(市区で労働、田園都市に居住)の三つに分
類。
区画→市区、事務所地区と都市住居地区。
工場都市と田園都市。田園都市と通勤者輸
送。
単位区画と面積を定め、高層都市の密度を
生かす。

10. オフィスの計画の特
徴
市区に集中され、一万人から五万人を収容
できる摩天楼が二十四基。高層建築以外
に、屈曲型住区と箱枠型住区がある。
人口密度の高さにより、移動距離が縮小さ
れ、移動の早さに結びつく。

11. ヴォアザン計画 1925

12. ヴォアザン計画
ヴォアザン氏のスポンサーのもと、現在のパ
リのマレ地区に計画されたもの。
都市計画の重要機能としての、住む、働く、
楽しむを困窮極まるパリの再生策として突き
詰めたもの。

14. 都市の理念、規模、及
び配置計画
近代化により溢れた交通とスラムなどの混
雑した街を一掃し、適用したプラン。
ヴォアザン氏というスポンサー
セーヌ川右岸のルーブル美術館周辺の約
5k平平米
超高層のグリッド配置と緑化スペースの確
保

16. 住まいの計画の
特徴
住む、働く、遊ぶ、移動の機能に即した九つ
の地域に分類。
グリッド状に配置することで、根本的な交通
網の整理が確立されている。

17. オフィスの計画の
特徴
現代都市と同じく、一番人が集中する中心
部へオフィス空間を。住宅は周囲のサンジェ
ルマン地区へ割り振られ、人口移動におけ
る利用密度も高い。
高層建築における密度と空間圧迫の解消が
緑化空間と共に人々の生活の潤いへ。

18. 総合評価

19. 300万人のための現代都
市
当時の情勢において、やむにやまれぬ思い
で生み出されたであろう都市原理。
後には輝く都市やアテネ憲章へと繋がって
行く。
未知なる挑戦における解答を導き出したコ
ルビュジエに本気で頭が下がる思いであ
る。

20. ヴォアザン計画
実際にパリに応用したら、どうなるかというも
の。
現実的には経済情勢、社会情勢、様々な問
題が絡み合い、その中で社会的問題にピリ
オドを打つ打開策が求めらる。

21. 今回、何故、彼がそこまで確信を持って、現
代都市のプランを見出せたかということに興
味を持っていた。
結果としては全くと言っていいほど、満足の
いく形には至ってないが、彼の著作と奮闘し
ている中、見えてきたことがいくつもある。

22. 建築家として、全ての人々に生きる喜びを感
じる空間を提供したいという飽くなき探求す
る姿勢。
腐敗した体制や当時の情勢に対する公憤と
も言える使命感。
捻くれた態度でなく、真摯に社会情勢に向き
合い、自らにできることは何かという直向き
さ。

23. 建築を学ぶ実用的な知識には全くならない
が、その姿勢について、学ばせて頂いた。
これを機会にもっと歴史的背景も含めて、彼
のことを理解していけたらと思う。