2012_アーバニズム_「A1-ヴォアザン計画における考察」_櫻井啓_11N1073
- 4. • この計画は、簡潔にいえば複雑な街路
や自動車で集中しているパリの都市を
整理し全く新しく作り直すものである。
ここで驚くべきことは、土地に対する
建物の割合が、現状の75%からわずか
5%になるということだ。
- 5. オフィス、住まいの計画
• まず複雑に交差した細かな道を一掃し、パリの中心部に幅120m,80
• m,50mの斡旋道路を通し、交通のスムーズ流れを確保する。さらに
• この3種類の道路は基盤目状に計画して整った土地=ブロックを形
• 成する。そして各ブロックには高さ200mの超高層ビルを建てる。
- 6. • それぞれのブロックには18棟
の超高層オフィスビルを建設
し、事務所と住居を計画する。
• 働く場所と暮らす場所を近接
させて人や自動車で混雑して
いるパリを健康的に整頓され
風通しのよい光あふれる都市
にする計画である。
- 16. 歴史
スタイブサント・タウンの建設
される前は、公立学校、教会、
工場、個人の家、アパート、中
小企業と比較的新しい最新のス
タイル・アパートでさえ、近所
は18の街区を含んでいたが全
て破壊され、約1100人の人々
が移住を余儀なくされる。その
後スタイブサント・タウンは
2006年に販売にだされた。
- 18. 比較
• このスタイブサント・タウンとヴォアザン計画を比較すると、
ヴォアザン計画は前にも述べたように働く場所と暮らす場所が
混在しているように建築を設計するというものである。それに
対してスタイブサント・タウンは逆に外界との境界線を明確に
つくっているように感じられた。まるでニューヨークという市
の中心に全く別の独自に発達している国が存在しているようで
ある。しかし、この真逆の二つのなかにおいて唯一共通してい
ることが緑の設置だと思う。一つ前のスライドにあるように、
このタウンの中心にある卵形の噴水やそれを取り囲む緑は外界
からシャットアウトされた狭い空間に開放感を与える役割を果
たしているのだと私は考えている。