1. ブロードエーカーシティとレ
ヴィット・タウンの暮らし方
１２Ｎ１１２５ 森香澄

2. ブロードエーカーシティ

3. ブロードエーカーシティとは
ブロードエーカーシティとは、フランク・ロイ
ド・ライトによって提唱された都市の思想であ
る。都市の集中をさけてその機能を田園に融合
させ、大地に密着した生活をする、という民主
主義に対する考え方が表されている。１９３２
年、フランク・ロイド・ライトを中心に、自給
自足をしながら建築の教育と実践を行う建築塾
（タリアセンフェロシップ）がつくられ、１９
３４年、その建築塾によってブロードエーカー
シティの模型製作が開始された。フランク・ロ
イド・ライトは、近代的な都市に利点はないと
批判し、 現在の都市の拒否 としてブロード
エーカーシティを設計した。

4. 総面積：１０．３６㎢
１人当たり：１２３５坪（１エーカー）
交通手段：ヘリコプターと自動車

5. 典型的なブロードエーカーシティの地方の風景

6. 都庁舎

7. 典型的な通り

8. 小農場

9. 雑貨店、市場

10. ユソニアンハウス

11. ブロードエーカーシティの特徴
・都市と田舎の境界線をなくし、一体とすることによって、
通勤や通学のための交通手段を省くことができるので、そ
の分の時間を他の作業にあてて、効率的な生活が送れるよ
うになる。
・交通において、人と車が分離されている。
・高層建築を禁じることはなく、集合アパートやオフィスタ
ワーなどの高い建築もみられる。
・すべての人に、１人１エーカーの土地がそこを使うか住む
場合、生来の権利として与えられる。

12. レヴィット・タウン

13. レヴィット・タウンとは
レヴィット・タウンは、ニューヨークから郊外へ４０km離
れたところにある、総面積１７．８㎢、標高２５m、人口５
１，８８１人の、実際に存在する都市である。レヴィット・
タウンという名前は、開発したレヴィット・アンド・サンズ
社の名前からとっている。
アメリカで終戦直後、若い復員軍人が結婚しはじめると、
住宅が非常に不足した。当時のトルーマン大統領は復員軍人
緊急住宅計画を進め、復員軍人は低金利の住宅ローンを組め
るようになった。したがって、戦後アメリカの郊外に典型的
な中流家庭向けの住宅が大量に建設されはじめた。その代表
が、レヴィット・タウンなのである。

14. 住宅の写真

15. 住宅の写真

16. 路地の風景

17. スケッチ

18. レヴィット・タウンの特徴
・同じような形で同じ高さの住宅が並んでおり、街並みが単
調である。
・路地も単調につくられている。
・ひとつの家に芝生の庭がひとつあり、木々もたくさん植え
られているので、緑が豊かである。

19. ２つの都市の比較

20. 共通点
! どちらも交通手段として自動車を使っていて、
自動車社会を実現した点。
! どちらも郊外につくられ、郊外の建設や環境に
影響をあたえたこと。

21. 相違点
! ブロードエーカーシティは、住宅以外の機能をそなえた建
築がそろっているのに対し、レヴィット・タウンには、住
宅しか建設されていないという点。
! ブロードエーカーシティは戦前に考えられ、レヴィット・
タウンは戦後につくられので、都市が考えられたときの時
代背景が異なるという点。
! ブロードエーカーシティには、都市で働く人々が集中して
暮らすが、レヴィット・タウンには、普通の家族や夫婦が
暮らすという点。

22. [参考文献]
・コラージュ・シティ（著：Ｃ・ロウ Ｆ・コッター、訳：渡辺真理、鹿島出版）
・ブロードエーカーシティとは!ライト５０年記念事業
http://www.wright50years.com/haifu-shiryou--mokuji/1-burodoekashitino-
mokei
・ブロードエーカーシティ模型の説明!ライト５０年記念事業
http://www.wright50years.com/haifu-shiryou--mokuji/2-
burodoekashitimokei-no-kaisetsu
・防長不動産
http://www.bochofudosan.com/photogallery/rebit/index.html
・米国における 住みたくなる街 のデザインと管理を探る
http://www.machinami.or.jp/contents/summary/pdf/
inspection2008.pdf