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ネットワークのコンテナ化による隔離
コンテナは、ネットワークを介して接続されるまで、相互および外部から隔離されます。 コンテナがネットワーク
サポートを受ける方法は、ネットワークドライバを使用することです。Veritas Flex アプライアンスは、コンテナに
ネットワークサービスを提供するために、Macvlan ネットワークスタックを使用します。 Macvlan ドライバがコン
テナに特に役立つのは、一意のメディアアクセスコントロールアドレス(MAC アドレス)が各コンテナに割り当
てられ、各 MAC アドレスが物理ネットワークインターフェイスに直接紐づけされていることです。 これにより、コ
ンテナと外部の相互接続、およびコンテナ間のネットワーク隔離が可能になります。
Macvlan が使用されるのは、コンテナに最適なネットワーク隔離を提供し、NetBackup が実際の IP アドレ
スを使用できるようにするためです。
複数のソフトウェアバージョン
コンテナでは、様々なバージョンの OS またはアプリケーションソフトウェアを使用できます。 OS 機能は仮想化
され、各コンテナにサービスとして提供されます。 ソフトウェアを仮想化して、サービスまたは完全なアプリケーシ
ョンとしてコンテナに提供することもできます。 各サービスとアプリケーションは、システム上のそれぞれのコンテナ
に同一で、一貫したサービスを提供します。Veritas Flex アプライアンスは、BYO システム用に個別に購入で
きる各コンテナ内で、同一で完全なバージョンの NetBackup を実行します。
Veritas Flex アプライアンスを使用すると、NetBackup の複数のバージョンのサポートを簡単に追加すること
が可能です。 これは、Web ブラウザーを使用して Veritas Entitlement Management System
(VEMS) Web サイトにログオンすることによって行います。 Web サイトで、実行する NetBackup のバー
ジョン固有の RPM ファイルをダウンロードできます。
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リポジトリに追加できるサポートされているイメージ
• NetBackup 7.7.3
o NBU Master Server only
• NetBackup 8.1
o NBU Master Server
o NBU Media Server
• NetBackup 8.1.1
o NBU Master Server
o NBU Media Server
• NetBackup 8.1.2
o NBU Master Server
o NBU Media Server
• NetBackup 8.2
o NBU Master Server
o NBU Media Server
VEMS の Web サイトには次の場所からアクセスできます。
https://vems.community.veritas.com/vems/login
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1 つのハードウェアで実行される多くの仮想 NBU システム
各コンテナには OS サービスが提供されるため、完全な OS またはアプリケーションのバージョンは必要ありませ
ん。 コンテナはより柔軟性が高いため、同じハードウェアプラットフォームに多数のコンテナを含めるためにアプラ
イアンスを簡単に拡張できます。 NetBackup コンテナを展開すると、同じ物理アプライアンスで一貫して実
行されます。 コンテナ内で複数の NetBackup ロールを使用でき、単一の Veritas Flex アプライアンスで、単
独、または複数の顧客に次のエンタープライズ規模のデータ保護サービスを提供できます。
• NetBackup master server
• NetBackup media server ※次の機能も使用可能
o Media Server Deduplication Pool (MSDP)
o Advanced Disk
o CloudCatalyst
メモ:NetBackup 7.7.3 イメージでは、NBU マスターサーバーの役割のみが利用可能です。