学生と地域との連携によるシャレットワークショップー小田原のまちづくりデザインを考えるーD班パネル2枚目

1. Detail Plan
プールのコンバージョン
今回の対象地域内には、市営プールがある。しかし、
そのプールはアクセス性が悪く、現状赤字である。な
のでそのプールを相模湾の魚を見ることができる水族
館へと、もう一つのプールは、釣堀としてコンバージョ
ンさせる。その狙いとしては、西湘バイパスにより海
を感じづらくなっているので、海のにじみだし要素と
して、また、以前、魚市場がここにあり、このまちの
形成してきたという文化を伝える場所としていきたい。
防潮堤周辺の整備
プールのコンバージョンと一体となって、防潮
堤周辺の公園を心地よい空間へと整備する。地図
上では公園となっているが、手入れの行き届いて
ない花壇があるだけで駐輪場として使われている。
また、旧東海道を表とした場合の裏にあたるので、
心地よい場所であるとはいいがたい。なので、バー
ベキューの設備や、海を高みから望める櫓を設置
し、豊かな空間としていきたい。
横へのつながりやすさ向上
水族館から公園の間には、４つの防潮扉がある。
それにつながる道が空間を大きく分断している。
コンクリートが高く圧迫感を感じてしまう。そこ
で、壁から階段をおろし、横から見ると波のよう
に緩やかにつなぐことで、このまちにあるネット
ワークを海側でまとめ、交流させることが可能と
なる。また、防潮扉を額縁と見立てて、海の見え
るビスタが絵画となり、美術館のように、楽しみ
ながら歩くことができる。
駐車場から足湯へ
まちの中の大きな動きの結節点である。交差
点なのだが、駐車場があり、うまく結節点とし
ての機能を果たせていないので、足湯をつくる
ことで, 住民の方や来街者が交流をすること
ができるようにする。また、休める場所が少な
いという問題も改善することが可能となる。
鰹節工場から宿泊場所へ
今回のコンセプトである「ひろがり、まじわり」
の第一の拠点となるリップルハウスである。リッ
プルとは、波紋の意味であり、路地の中心にリッ
プルハウスを設置し、そこから波紋のように人の
動きがまちに広がっていくようにイメージした。
老舗の鰹節工場の一部をリノベーションし、文化
を繋いでいる。また、カフェにリップルハウスを
マネージメントしながら、まちに増やしていく、
システムをつくり、カフェを拠点として、ネット
ワークの広がりを目指す。
全体のまとまりとして、リップルハウスがまちのなか
に多様なネットワークを作りだし、かまぼこ通りにもと
もとある魅力とそれを補う今回の提案のポイントがネッ
トワークを交わらせる。はじめは、ちいさくとも、ゆっ
くりと育てていき、大きな交流を、このエリア全体を覆
うようにに広げていくことがかまぼこ通りを活性化させ
ると考える。
改善前 提案