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経営分析論⑪
貸借対照表と損益計算書による資本運用効率の分析
ケーススタディ 旅客航空業
国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特
徴
• VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の
内容についてまとめなさい。
メリット 内容
関西国際空港に拠点を置くメリット
4時間
世界遺産
24時間
アジアとの距離の近さ。香港まで4時間。
シートピッチの狭さに耐えられる時間。
京都・奈良などの観光地が多い。
24時間Open。
ダイヤ設定,機材繰りに有利な条件。
国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特
徴
国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特
徴
• 関西国際空港から観光地の距離は,福岡で言うとどういう距離感?
国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特
徴
• VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の
内容についてまとめなさい。
レガシーキャリアとの違いをどこで出そうとしているか?
「電車戦略」でどのような顧客を新規開拓できたか?
① ANAと真逆のことをやる。肩が抜けたサービスを図る。
② やりくりもコスト削減 → 他の業界なみのコスト削減
③ 短距離路線に特化。サービスはシンプルでフェアに行う
。
④ アジアの流動を取り込む。
① アジア人の気軽な旅行(台湾線,香港線は日本人よりも多い
)
② レガシーキャリアは男性7割,Peachは女性5割。
③ 飛行機に乗ったことがない人=高齢者・若い女性を開拓
。
国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特
徴
• VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の
内容についてまとめなさい。
人材育成で意識している点はどのような点であろうか?
ライアンエアーから学んだことはどのようなことか?
① 異業種からの中途採用
。
② 1人が複数の仕事を担当。
③ アイデアミーティングで社員の声を聞く。
④ 安全は失敗してはダメ。チャレンジは失敗して良い。
⑤ 社員全員が契約社員 ⑥ 意識が高い。モチベーションが高い。
① “君たちがやるんだ!”
② 聖域を設けずコストを下げる。運行品質が高い。
③ コントロール可能なのはコスト。原価= 収益 − 利益
④ 安売りではない。イノベイティブな新たなビジネスを興す
。
旅客航空業3社の財務諸表
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
SKY
売上債権 3,241 2,347 2,245 2,364 2,831 4,118 4,250 4,895
民事再生法申請
有形固定資産 3,284 3,333 3,936 3,419 7,367 17,696 24,042 37,171
建設仮勘定 0 416 1,072 187 2,465 10,909 17,248 26,440
資産合計 18,478 18,415 17,889 20,482 37,357 67,736 74,230 78,771
売上高 39,725 50,373 42,317 41,458 58,023 80,255 85,943 85,975
ANA
売上債権 123,288 118,226 89,179 96,833 95,756 124,028 120,536 142,148 144,321 139,404
有形固定資産 969,810
1,099,05
0
1,080,26
8
1,152,35
4
1,189,20
0
1,219,87
5
1,196,36
2
1,223,11
4
1,295,20
8
1,327,95
4
建設仮勘定 96,894 241,753 206,298 262,951 226,727 241,817 145,500 156,560 206,148 185,643
資産合計
1,602,09
1
1,783,39
3
1,761,06
5
1,859,08
5
1,928,02
1
2,002,57
0
2,137,24
2
2,173,60
7
2,302,43
7
2,228,80
8
売上高
1,489,65
8
1,467,82
7
1,392,58
1
1,228,35
3
1,357,65
3
1,411,50
4
1,483,58
1
1,601,01
3
1,713,45
7
1,791,18
7
JAL
売上債権 262,564 241,349 170,912
民事再生法申請
117,005 121,058 143,807 142,150 128,148
有形固定資産
1,116,39
1
1,037,11
7
1,031,02
1
478,831 504,438 561,277 639,258 728,673
建設仮勘定 96,894 113,247 116,510 58,105 70,425 61,992 97,752 116,929
資産合計
1,383,25
3
2,122,78
4
1,750,67
9
1,087,62
7
1,216,61
2
1,340,16
8
1,473,35
4
1,578,92
8
売上高
2,301,91
5
2,230,41
6
1,951,15
8
1,204,81
3
1,238,83
9
1,309,34
3
1,344,71
1
1,336,66
1
総資産に占める
有形固定資産の割合が高い
2014年3月期の有形固定資産比率
SKY:47.19% ANA:56.27% JAL:
41.88%
建設仮勘定の増加
→A380の導入
建設仮勘定の増加
→B787の導入
旅客航空業3社の財務諸表
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
SKY
有形固定資産
回転率
12.097 15.113 10.751 12.126 7.876 4.535 3.575 2.313
民事再生法申請
有形固定資産回転率(
仮勘定除く) 12.097 17.269 14.775 12.827 11.837 11.825 12.650 8.012
売上債権回転率 12.257 21.463 18.849 17.537 20.496 19.489 20.222 17.564
総資産回転率 2.150 2.735 2.366 2.024 1.553 1.185 1.158 1.091
ANA
有形固定資産
回転率
1.536 1.336 1.289 1.066 1.142 1.157 1.240 1.309 1.323 1.349
有形固定資産回転率(
仮勘定除く) 1.707 1.712 1.593 1.381 1.411 1.443 1.412 1.501 1.573 1.568
売上債権回転率 12.083 12.415 15.616 12.685 14.178 11.381 12.308 11.263 11.873 12.849
総資産回転率 0.930 0.823 0.791 0.661 0.704 0.705 0.694 0.737 0.744 0.804
JAL
有形固定資産
回転率
2.062 2.151 1.892
民事再生法申請
2.516 2.456 2.333 2.104 1.834
有形固定資産回転率(
仮勘定除く) 2.258 2.414 2.134 2.864 2.854 2.622 2.483 2.185
売上債権回転率 8.767 9.241 11.416 10.297 10.233 9.105 9.460 10.431
総資産回転率 1.664 1.051 1.115 1.108 1.018 0.977 0.913 0.847
SKYの有形固定資産回転率の急降下
→ 資産効率の悪化。売上低迷?固定資産の急増?
ANAは有形固定資産回転率が最も低い。
JALは有形固定資産回転率がANAよりは高め。
ANAは総資産回転率が最も低い。
JALは総資産回転率がANAよりは高めだが直近は1倍を切る。
ANA JAL SKY
2012 2013 2014 2012 2013 2014 2012 2013
営業収入(売上高) 1,411,504 1,483,581
1,601,0
13
1,204,813 1,238,839
1,309,3
43
80,255 85,943
事業費(売上原価) 1,086,670 1,148,196
1,269,1
66
848,726 884,004 970,098 61,642 77,463
営業総利益 324,834 335,385
331,84
7
356,086 354,834 339,244 18,613 8,479
販売費及び一般管理費 227,812 231,558
265,86
1
151,164 159,592 172,452 3,329 3,805
営業利益 97,022 103,827 65,986 204,922 195,242 166,792 15,283 4,674
営業外収益 10,695 10,258 12,296 10,330 8,109 7,004 639 3,509
営業外費用 39,262 37,120 35,354 17,564 17,488 16,162 175 92
経常利益 68,455 76,965 42,928 197,688 185,863 157,634 15,747 8,091
特別利益 1,581 700 3560 10,119 10,640 9,502 4 77
特別損失 6,605 6,789 10,097 7,903 6,026 7,089 11 20
税引前当期純利益 63,431 70,876 36,391 199,904 190,477 160,047 15,740 8,147
法人税等合計 35,250 29,070 18,457 8,329 13,929 -10,338 8,035 4,369
当期純利益 28,178 43,140 18,886 186,616 171,672 166,251 7,705 3,778
営業収入(売上高) 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
事業費(売上原価) 76.99% 77.39% 79.27% 70.44% 71.36% 74.09% 76.81% 90.13%
営業総利益 23.01% 22.61% 20.73% 29.56% 28.64% 25.91% 23.19% 9.87%
販売費及び一般管理費 16.14% 15.61% 16.61% 12.55% 12.88% 13.17% 4.15% 4.43%
営業利益 6.87% 7.00% 4.12% 17.01% 15.76% 12.74% 19.04% 5.44%
営業外収益 0.76% 0.69% 0.77% 0.86% 0.65% 0.53% 0.8% 4.08%
営業外費用 2.78% 2.5% 2.21% 1.46% 1.41% 1.23% 0.22% 0.11%
経常利益 4.85% 5.19% 2.68% 16.41% 15% 12.04% 19.62% 9.41%
特別利益 0.11% 0.05% 0.22% 0.84% 0.86% 0.73% 0% 0.09%
特別損失 0.47% 0.46% 0.63% 0.66% 0.49% 0.54% 0.01% 0.02%
税引前当期純利益 4.49% 4.78% 2.27% 16.59% 15.38% 12.22% 19.61% 9.48%
法人税等合計 2.50% 1.96% 1.15% 0.69% 1.12% -0.79% 10.01% 5.08%
旅客航空業3社の財務諸表
JALはANAの2倍-2.5倍の営業利益
京セラ流コスト削減の成果
資産価値の見直し
2013年営業利益大幅減
事業費の急上昇
→ 2014年民事再生法へ
• ANAとSKYの事業費内訳
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
ANA SKY
航行費 443,364 45.06% 40,749 52.6%
整備費 123,452 12.55% 11,157 14.4%
航空機材費 140,370 14.27% 11,784 15.21%
減価償却費 73,032 7.42% 0 0%
航空機材賃借費 63,911 6.5% 10,565 13.64%
運送費 155,337 15.79% 5,051 6.52%
空港管理費 80,518 8.18% 8,660 11.18%
附帯事業費 40,887 4.16% 60 0.08%
事業費合計 983,931 100% 77,463 100%
保有機数 226 29
保有機 166 0
リース機 60 29
• コスト比較:格安運賃で戦う競争力の源泉
コスト削減への貢献度が大きいのは機材・整備費の圧縮
→ 低コストの機材を大量発注し,購入費やリース料を2割程度安く
抑えられる。
燃料費の低減
→ 上記の機種は軽量化が進められているので燃料費が低く抑えられる。
着陸料
→ 以上から,重量で決められる着陸料も安くなる。
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
VTRの内容との整合性
燃油費=短距離運行
機材費・整備費=同一機種
人件費=1人が複数業務
• 運行効率の高さ
LCCは2地点の往復運行が多い
⇔ レガシーキャリアはネットワーク運行が多い
→ LCCはレガシーキャリアの半分程度でターンし,1日あたりの飛行
時間を延ばす。機内清掃を清掃員ではなく,CAが行う。
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
• 基本サービスは輸送のみ。付帯サービスは全て有料。
レガシー LCC
166席 座席数 180席
60% 搭乗率 80%
100人 搭乗者数 144人
8回 ターン数 10回
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
① いかにマークアップする利益を大きくするか
1. 高値をつけても売れるような営業力,高い付加価値の創出
2. 同水準の販売価格を維持しながらコストを削減する
② 営業循環の回数を増やす
利益の獲得回数が増える=回転数が高ければマークアップが
低くても利益を上げることができる。
☞ 薄利多売型の経営スタイルを選択する。
• 繰り返しもう一度復習。
☞ Peach Aviationのビジネスモデルはどのようなものだと言え
る
だろうか?
• 利益創出に向けた基本的な発想は?
費用(原価) = 収益(売上) − 利益
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
LCCの価格=低価格 確保すべき利益は決まっている
費用をいかにしてやりくりするか?
運行の安全とコスト削減を
どうバランスさせるか?
この考え方のどこがメーカー的発想なのか?
• 原価管理・原価企画という考え方
新製品開発に際し,製品企画から開発終了までの段階において,
目標利益を確保するために設定された目標原価を作り込む活動
のこと。
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
• 企業の損益計算
収益 費用 利益− =
→経営者は利益の最大化を経営目標の1つとして掲げている。
最大化 最小化
レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか?
• Peach Aviationはどのようなビジネスモデルか?
言うまでもなく,安全最優先
運行コストを下げるための工夫+収益の最大化を図る工夫
→ コスト削減 + 回転率の向上
サービス業としてではなく,あくまでも運輸業に徹する。

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  • 2. 国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特 徴 • VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の 内容についてまとめなさい。 メリット 内容 関西国際空港に拠点を置くメリット 4時間 世界遺産 24時間 アジアとの距離の近さ。香港まで4時間。 シートピッチの狭さに耐えられる時間。 京都・奈良などの観光地が多い。 24時間Open。 ダイヤ設定,機材繰りに有利な条件。
  • 4. 国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特 徴 • 関西国際空港から観光地の距離は,福岡で言うとどういう距離感?
  • 5. 国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特 徴 • VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の 内容についてまとめなさい。 レガシーキャリアとの違いをどこで出そうとしているか? 「電車戦略」でどのような顧客を新規開拓できたか? ① ANAと真逆のことをやる。肩が抜けたサービスを図る。 ② やりくりもコスト削減 → 他の業界なみのコスト削減 ③ 短距離路線に特化。サービスはシンプルでフェアに行う 。 ④ アジアの流動を取り込む。 ① アジア人の気軽な旅行(台湾線,香港線は日本人よりも多い ) ② レガシーキャリアは男性7割,Peachは女性5割。 ③ 飛行機に乗ったことがない人=高齢者・若い女性を開拓 。
  • 6. 国内LCC Peach Aviationに見る旅客航空業の特 徴 • VTR「カンブリア宮殿」Peach Aviation井上社長の回を見て,以下の 内容についてまとめなさい。 人材育成で意識している点はどのような点であろうか? ライアンエアーから学んだことはどのようなことか? ① 異業種からの中途採用 。 ② 1人が複数の仕事を担当。 ③ アイデアミーティングで社員の声を聞く。 ④ 安全は失敗してはダメ。チャレンジは失敗して良い。 ⑤ 社員全員が契約社員 ⑥ 意識が高い。モチベーションが高い。 ① “君たちがやるんだ!” ② 聖域を設けずコストを下げる。運行品質が高い。 ③ コントロール可能なのはコスト。原価= 収益 − 利益 ④ 安売りではない。イノベイティブな新たなビジネスを興す 。
  • 7. 旅客航空業3社の財務諸表 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 SKY 売上債権 3,241 2,347 2,245 2,364 2,831 4,118 4,250 4,895 民事再生法申請 有形固定資産 3,284 3,333 3,936 3,419 7,367 17,696 24,042 37,171 建設仮勘定 0 416 1,072 187 2,465 10,909 17,248 26,440 資産合計 18,478 18,415 17,889 20,482 37,357 67,736 74,230 78,771 売上高 39,725 50,373 42,317 41,458 58,023 80,255 85,943 85,975 ANA 売上債権 123,288 118,226 89,179 96,833 95,756 124,028 120,536 142,148 144,321 139,404 有形固定資産 969,810 1,099,05 0 1,080,26 8 1,152,35 4 1,189,20 0 1,219,87 5 1,196,36 2 1,223,11 4 1,295,20 8 1,327,95 4 建設仮勘定 96,894 241,753 206,298 262,951 226,727 241,817 145,500 156,560 206,148 185,643 資産合計 1,602,09 1 1,783,39 3 1,761,06 5 1,859,08 5 1,928,02 1 2,002,57 0 2,137,24 2 2,173,60 7 2,302,43 7 2,228,80 8 売上高 1,489,65 8 1,467,82 7 1,392,58 1 1,228,35 3 1,357,65 3 1,411,50 4 1,483,58 1 1,601,01 3 1,713,45 7 1,791,18 7 JAL 売上債権 262,564 241,349 170,912 民事再生法申請 117,005 121,058 143,807 142,150 128,148 有形固定資産 1,116,39 1 1,037,11 7 1,031,02 1 478,831 504,438 561,277 639,258 728,673 建設仮勘定 96,894 113,247 116,510 58,105 70,425 61,992 97,752 116,929 資産合計 1,383,25 3 2,122,78 4 1,750,67 9 1,087,62 7 1,216,61 2 1,340,16 8 1,473,35 4 1,578,92 8 売上高 2,301,91 5 2,230,41 6 1,951,15 8 1,204,81 3 1,238,83 9 1,309,34 3 1,344,71 1 1,336,66 1 総資産に占める 有形固定資産の割合が高い 2014年3月期の有形固定資産比率 SKY:47.19% ANA:56.27% JAL: 41.88% 建設仮勘定の増加 →A380の導入 建設仮勘定の増加 →B787の導入
  • 8. 旅客航空業3社の財務諸表 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 SKY 有形固定資産 回転率 12.097 15.113 10.751 12.126 7.876 4.535 3.575 2.313 民事再生法申請 有形固定資産回転率( 仮勘定除く) 12.097 17.269 14.775 12.827 11.837 11.825 12.650 8.012 売上債権回転率 12.257 21.463 18.849 17.537 20.496 19.489 20.222 17.564 総資産回転率 2.150 2.735 2.366 2.024 1.553 1.185 1.158 1.091 ANA 有形固定資産 回転率 1.536 1.336 1.289 1.066 1.142 1.157 1.240 1.309 1.323 1.349 有形固定資産回転率( 仮勘定除く) 1.707 1.712 1.593 1.381 1.411 1.443 1.412 1.501 1.573 1.568 売上債権回転率 12.083 12.415 15.616 12.685 14.178 11.381 12.308 11.263 11.873 12.849 総資産回転率 0.930 0.823 0.791 0.661 0.704 0.705 0.694 0.737 0.744 0.804 JAL 有形固定資産 回転率 2.062 2.151 1.892 民事再生法申請 2.516 2.456 2.333 2.104 1.834 有形固定資産回転率( 仮勘定除く) 2.258 2.414 2.134 2.864 2.854 2.622 2.483 2.185 売上債権回転率 8.767 9.241 11.416 10.297 10.233 9.105 9.460 10.431 総資産回転率 1.664 1.051 1.115 1.108 1.018 0.977 0.913 0.847 SKYの有形固定資産回転率の急降下 → 資産効率の悪化。売上低迷?固定資産の急増? ANAは有形固定資産回転率が最も低い。 JALは有形固定資産回転率がANAよりは高め。 ANAは総資産回転率が最も低い。 JALは総資産回転率がANAよりは高めだが直近は1倍を切る。
  • 9. ANA JAL SKY 2012 2013 2014 2012 2013 2014 2012 2013 営業収入(売上高) 1,411,504 1,483,581 1,601,0 13 1,204,813 1,238,839 1,309,3 43 80,255 85,943 事業費(売上原価) 1,086,670 1,148,196 1,269,1 66 848,726 884,004 970,098 61,642 77,463 営業総利益 324,834 335,385 331,84 7 356,086 354,834 339,244 18,613 8,479 販売費及び一般管理費 227,812 231,558 265,86 1 151,164 159,592 172,452 3,329 3,805 営業利益 97,022 103,827 65,986 204,922 195,242 166,792 15,283 4,674 営業外収益 10,695 10,258 12,296 10,330 8,109 7,004 639 3,509 営業外費用 39,262 37,120 35,354 17,564 17,488 16,162 175 92 経常利益 68,455 76,965 42,928 197,688 185,863 157,634 15,747 8,091 特別利益 1,581 700 3560 10,119 10,640 9,502 4 77 特別損失 6,605 6,789 10,097 7,903 6,026 7,089 11 20 税引前当期純利益 63,431 70,876 36,391 199,904 190,477 160,047 15,740 8,147 法人税等合計 35,250 29,070 18,457 8,329 13,929 -10,338 8,035 4,369 当期純利益 28,178 43,140 18,886 186,616 171,672 166,251 7,705 3,778 営業収入(売上高) 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 事業費(売上原価) 76.99% 77.39% 79.27% 70.44% 71.36% 74.09% 76.81% 90.13% 営業総利益 23.01% 22.61% 20.73% 29.56% 28.64% 25.91% 23.19% 9.87% 販売費及び一般管理費 16.14% 15.61% 16.61% 12.55% 12.88% 13.17% 4.15% 4.43% 営業利益 6.87% 7.00% 4.12% 17.01% 15.76% 12.74% 19.04% 5.44% 営業外収益 0.76% 0.69% 0.77% 0.86% 0.65% 0.53% 0.8% 4.08% 営業外費用 2.78% 2.5% 2.21% 1.46% 1.41% 1.23% 0.22% 0.11% 経常利益 4.85% 5.19% 2.68% 16.41% 15% 12.04% 19.62% 9.41% 特別利益 0.11% 0.05% 0.22% 0.84% 0.86% 0.73% 0% 0.09% 特別損失 0.47% 0.46% 0.63% 0.66% 0.49% 0.54% 0.01% 0.02% 税引前当期純利益 4.49% 4.78% 2.27% 16.59% 15.38% 12.22% 19.61% 9.48% 法人税等合計 2.50% 1.96% 1.15% 0.69% 1.12% -0.79% 10.01% 5.08% 旅客航空業3社の財務諸表 JALはANAの2倍-2.5倍の営業利益 京セラ流コスト削減の成果 資産価値の見直し 2013年営業利益大幅減 事業費の急上昇 → 2014年民事再生法へ
  • 10. • ANAとSKYの事業費内訳 レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? ANA SKY 航行費 443,364 45.06% 40,749 52.6% 整備費 123,452 12.55% 11,157 14.4% 航空機材費 140,370 14.27% 11,784 15.21% 減価償却費 73,032 7.42% 0 0% 航空機材賃借費 63,911 6.5% 10,565 13.64% 運送費 155,337 15.79% 5,051 6.52% 空港管理費 80,518 8.18% 8,660 11.18% 附帯事業費 40,887 4.16% 60 0.08% 事業費合計 983,931 100% 77,463 100% 保有機数 226 29 保有機 166 0 リース機 60 29
  • 11. • コスト比較:格安運賃で戦う競争力の源泉 コスト削減への貢献度が大きいのは機材・整備費の圧縮 → 低コストの機材を大量発注し,購入費やリース料を2割程度安く 抑えられる。 燃料費の低減 → 上記の機種は軽量化が進められているので燃料費が低く抑えられる。 着陸料 → 以上から,重量で決められる着陸料も安くなる。 レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? VTRの内容との整合性 燃油費=短距離運行 機材費・整備費=同一機種 人件費=1人が複数業務
  • 12. • 運行効率の高さ LCCは2地点の往復運行が多い ⇔ レガシーキャリアはネットワーク運行が多い → LCCはレガシーキャリアの半分程度でターンし,1日あたりの飛行 時間を延ばす。機内清掃を清掃員ではなく,CAが行う。 レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? • 基本サービスは輸送のみ。付帯サービスは全て有料。 レガシー LCC 166席 座席数 180席 60% 搭乗率 80% 100人 搭乗者数 144人 8回 ターン数 10回
  • 13. レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? ① いかにマークアップする利益を大きくするか 1. 高値をつけても売れるような営業力,高い付加価値の創出 2. 同水準の販売価格を維持しながらコストを削減する ② 営業循環の回数を増やす 利益の獲得回数が増える=回転数が高ければマークアップが 低くても利益を上げることができる。 ☞ 薄利多売型の経営スタイルを選択する。 • 繰り返しもう一度復習。 ☞ Peach Aviationのビジネスモデルはどのようなものだと言え る だろうか?
  • 14. • 利益創出に向けた基本的な発想は? 費用(原価) = 収益(売上) − 利益 レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? LCCの価格=低価格 確保すべき利益は決まっている 費用をいかにしてやりくりするか? 運行の安全とコスト削減を どうバランスさせるか? この考え方のどこがメーカー的発想なのか?
  • 16. • 企業の損益計算 収益 費用 利益− = →経営者は利益の最大化を経営目標の1つとして掲げている。 最大化 最小化 レガシーキャリアとLCCの違いはどこにあるのか? • Peach Aviationはどのようなビジネスモデルか? 言うまでもなく,安全最優先 運行コストを下げるための工夫+収益の最大化を図る工夫 → コスト削減 + 回転率の向上 サービス業としてではなく,あくまでも運輸業に徹する。