2013.6.18 OSSコンソーシアムBA部会で開催した、NemakiWare & CmisSync ワークショップの資料です。資料には開発中の機能や画面が含まれます。

1. OSSコンソーシアムＢＡ部会
NemakiWare＆CmisSync
ワークショップ
2013.06.18
（株）イージフ すぎもと

2. 自己紹介
杉本琢磨（すぎもとたくま）
.NET 技術者ですが……
イージフで開発しているOSS
（NemakiWare/CmisSync）のプロダクト
オーナになりました

3. 本日扱う製品について
NemakiWare
CMIS準拠の文書管理プラットフォーム
CmisSync
CMIS準拠の文書同期ツール
どちらも、イージフが主体となって開発を行っ
ているオープンソースソフトウェア
NemakiWare 1.0 GA
CmisSync 0.4.20

4. 本日の予定
ソフトウェアの概要紹介（30分くらい）
ソフトウェアを触りながらの機能紹介（1時間くらい）
途中、ご自由にご質問ください

5. NemakiWare

6. 従来のECMの抱える課題
アクセス方法
複雑性
拡張性
主要ECMへ統一的にアクセスする方法が限られているため、
クライアントの自由度の低下やECM乗り換えのハードルな
どがあります。
ECMは従来のRDBを元にしたデータモデルを使っているため、
コンテンツの構造が変化した場合への対応が困難です。また、
ハードディスクの増設、データベースの容量追加など運用面に
も依然として課題があります。
ECMは複雑化、高機能化しています。そのため、価格も高くな
り、中小企業規模においてはコストメリットが得られないことも
多々あります。
このクライアント使いにくい。ECMって乗り換えづらいなぁ。
文書にいろんな属性をつけたい。スケーラビリティに不安が残る。
使わなそうな機能が多いし、値段が高いです！

7. NemakiWare
アクセス方法
複雑性
拡張性
CMIS準拠
シンプル
NoSQL

8. NemakiWare
アクセス方法
複雑性
拡張性
CMIS準拠
シンプル
NoSQL

9. CMIS
Content Management Interoperability Services
直訳すると「コンテンツ管理相互運用サービス」
OASISで策定。現在バージョン1.1
最近出たので、まだ完全に対応している製品は少ない（ない？）
Adobe,Alfresco,EMC,HP,IBM,Liferay,Microsoftなどが策定に
関与
ECMの世界において，「（RDBMS）で言うところのSQLを作る」
試み

10. NemakiWare
アクセス方法
複雑性
拡張性
CMIS準拠
シンプル
NoSQL

11. NoSQL
Not only SQL
RDBMS以外のデータベースを指す
スケーラビリティが確保しやすい（ことが多い）
スキーマが柔軟（ことが多い）
分散KVS,カラム指向,ドキュメント指向など
何かを犠牲にして、あること（高速化や大量データの処理など）に特
化したものが多い

12. NoSQL/CouchDB
ドキュメント指向 NoSQL DB
ドキュメントをJSON（JavaScript Object
Notation）形式で保存
スキーマ不要
RESTful APIによるDB操作
レプリケーションが容易

13. NemakiWare
アクセス方法
複雑性
拡張性
CMIS準拠
シンプル
NoSQL

14. シンプル
提供する機能
CMIS準拠の機能
＋α（ECMとして最低限必要な機能など）
ユーザ管理
ごみ箱
カスタム属性
細かい権限設定
Webクライアント

15. システム構成
アプリケーション
サーバCMIS
クライアント
データベース
サーバ
Ektorpによ
るアクセス
CMIS準拠のリクエ
ストでビジネスロ
ジックを実行
コンテンツの属性
情報・実体を格納
CMIS準拠のリクエスト
行うなんらかのアプリ
ケーション
Web
サーバ
NemakiWare標準
Webクライアント
CMISに準拠
したアクセス
ブラウザで
アクセス
ユーザ

16. CMISクライアント
CmisSync
LibraOffice
Liferay
WordPressやRedmineのプラグイン
Mobile
DesktopClient
ライブラリ
Apache Chemistry

17. 機能紹介
サイト
最近更新した文書一覧
バージョン管理
カスタム属性
アーカイブ
ユーザ管理
アクセス権限
全文検索
チェックイン・チェックアウト
カテゴリ・タグ（10月）
コメント（10月）

18. 利用例：スモールスタート
業務
アプリケーション
CMISに準拠
したアクセス
業務
アプリケーション ファイル
保存
ファイル
システム
業務
アプリケーション CMISに準拠
したアクセス
ハイエンド
ECM

19. 利用例：OSSリプレース
Microsoft®
SharePoint Server®
Microsoft®
Office®
Libre
Office

20. 販売モデル（予定）
Community版
無料（OSS）
サポートなし
Community版であっても有償による導入支援は検討
Enterpise版
年間サポート
OEM

21. CmisSync

22. ECMのむずかしさ
統制
利便性

23. 結局のところ
ECM
?

24. CmisSync
CMIS規格に対応したECMと、
ローカルコンピュータのファイルを同期するツール
ECM

25. CMIS規格に対応したECM
NemakiWare
Alfresco
SharePoint
Documentum
FileNet
etc...

26. 機能
ファイル同期
メタデータ同期
マルチリポジトリ同期
メタデータ閲覧（Enterprise機能）
SSO（Enterprise機能)

27. vs Dropbox
マルチリポジトリ
CMISに対応した任意（複数可）のECMリポジトリ
任意（複数可）の場所を同期
セキュリティ
社内サーバと同期
SSO（Enterprise機能）
メタデータ閲覧（Enterprise機能）
サーバがECM機能を持つ

28. vs Native Client
提供されていない場合もある
汎用的な機能
マルチリポジトリ
CMISに対応した任意（複数可）のECMリポジトリ
任意（複数可）の場所を同期
ECM乗り換え

29. 今後検討している機能
ファイル暗号化
Explorerからのメタデータ操作
履歴閲覧
ファイル復元
Mac/Linux対応
帯域制限
サーバからのクライアント管理
Community版=汎用的な機能を提供
Enterprise版=よりセキュリティや統制などを必要とする企業向けに、アド
オン形式で機能を提供

30. 利用例：ECMへの段階的移行
業務
アプリケーション ファイル
保存
ファイル
システム
業務
アプリケーション CMISに準拠
したアクセス
ECM
業務
アプリケーション
ファイル
保存
ファイル
システム
ECM
CmisSync

31. 利用例：システムファイル集約
アプリケーション
A
ログ
ファイ
ル
アプリケーション
B
アプリケーション
C
アプリケーション
D
出力
ファイ
ル
ログ
ファイ
ル
出力
ファイ
ル
ECM
CmisSync
サーバβ
サーバα

32. ワークショップ

33. インストール
インストールは複雑なので（もうしわけありません）
省略します
CouchDB＋Rails＋Javaはマルチプラットフォームなので、
Windows版でも動くはずですが、未検証
いずれインストーラを作成します。
すみませんすみません
デモサイトが置いてあるサーバが非常に非力ため
遅いです！

34. ログイン
デモサイトにアクセス（本日のみ開店してます）
http://58.156.2.18:3000/
ユーザ名：BAUser1Taro
パスワード：BAUser1Taro
TaroをJiroにかえたもの・数字を1～5でかえたもの を用意してあります。
TaroとJiro違いはユーザ権限のテストで使いますので数字の違うユーザを
利用してください

35. 機能のウォークスルー
サイト
最近更新した文書一覧
バージョン管理
カスタム属性
アーカイブ
ユーザ管理
アクセス権限
全文検索
チェックイン・チェックアウト

36. サイト：サイトの作成
サイトの作成
BAUser1Taroなら「User1サイト」
などの名前で作ってみましょう

37. サイト：サイトの編集
編集ボタンを押します。この「サイト」に対するメタデータ（属
性）を設定する画面です。
CMISの基本属性。どの場合でも
存在します。
ユーザが自由に作成できる属性。
サンプルサイトなのでもう作って
あります

38. サイト：権限管理
全文一致でしか検索できないので
BAUser1TaroとかBAUser1Jiroと
かいれてみましょう
cmis:all 読み取り/編集
cmis:wirte 編集
cmis:read 読み取りのみ

39. ファイル操作
一般的なファイル操作・フォルダ操作など
最近更新したファイルやフォルダ。サイトごとに表示

40. ファイル操作：ファイル更新
アップロードした文書の名前を変えてみましょう
【注意】このように枠内にフォーカスがある状態で更新ボタンを押
すとおかしくなる不具合が確認されています。Enterキーなどで
確定してから更新ボタンを押してください。申し訳ありません。

41. 変更履歴
変更履
歴

42. カスタム属性
カスタム属性は、リポジトリ共
有。編集画面ではすべてのカ
スタム属性が出ている。値がな
ければ詳細情報画面では出て
こない。カスタム属性はユーザ
が自由に追加できる

43. アーカイブ
いわゆるごみ箱。戻せます。

44. ユーザ管理・グループ管理
ユーザ単位、グループ単位でフォルダやファイルに権限をつける
ことが出来ます（ユーザ管理はCMISの規格とは関係が無い機能
ですが、無いとECMにならないので実装してあります）

45. 全文検索
全文検索エンジンSolrを使用して、ファイルの中身まで検索できま
す。

46. チェックイン/チェックアウト
LibreOffice連携を参照

47. CMIS連携
CMIS連携をしてみよう
http://58.156.2.18:8082/Nemaki/atom/を設定
ユーザ名・パスワードはさっきのやつを入れてみて下さい
こんなのと連携できます。手もとに環境があれば試して見てくだ
さい。
LibreOffice連携
モバイル連携
iOS
• Fresh Docs
• CMIS Navigator
Android：
• CMIS Navigator
• CMIS Browser
そしてCMISSyncへ

48. CMIS連携：LibreOffice
LibreOfficeはVersion 4からCMISに対応しました！
ツール＞オプション＞LibraOffice>全般

49. CMIS連携：LibreOffice

50. CMIS連携：LibreOffice

51. CMIS連携：LibreOffice

52. CMIS連携：モバイル
CMIS Browser CMIS Navigator
【注意】CMIS Browserはぼくのスマートフォン（Android 4.0）ではファイルダウン
ロードに失敗しましたがCMISNavigatorのほうは問題なく動きました。

53. CMIS連携：CMISSync
インストールは簡単
https://code.google.com/p/cmissync/downloads/list
常駐します

54. CMIS連携：CMISSync

55. CMIS連携：CMISSync
ディレクトリを辿り、自分のサイトを選択します（読込に時間がか
かります）

56. CMIS連携：CMISSync
【注意】ローカルで新規作成したファイルがサーバに飛ばない問題
が発生しています。すみません。