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ORCIDとオープンサイエンス

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平成30年 第17回分類学会連合公開シンポジウム、国立科学博物館、1月6日、2018
ORCIDとは何かおよびその背後にあるオープンサイエンスの潮流についてのお話です。

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ORCIDとオープンサイエンス

  1. 1. ORCIDの利用とオープンサイエンス 武田英明 国立情報学研究所 (ORCID Inc. 元理事) (研究データ利活用協議会会長) (Japan Link Center共同運営委員長) takeda@nii.ac.jp 平成30年 第17回分類学会連合公開シンポジウム、国立科学博物館、1月6日、2018
  2. 2. ORCID http://orcid.org/0000-0002-2909-7163
  3. 3. ORCIDの目的 • ORCIDは、学術コミュニケーションにおける著者/ 貢献者の名前の曖昧性の問題を解決することを 目的とし、個々の研究者に対する固有の識別子 の中央レジストリと、ORCIDと現存する他の著者 IDスキームとの間のオープンで透過的なリンクメ カニズムを構築することによって実現する。これ らの識別子及び識別子間の関係は研究者のア ウトプットにリンクすることが可能であり、科学的 発見プロセスを拡大させ、研究コミュニティにお ける研究助成や協働の効率性を改善する。 CA1740 - 動向レビュー:著者の名寄せと研究者識別子ORCID / 蔵川 圭, 2011/3/20
  4. 4. 名寄せ問題 • Wei Wang ? –王伟, 王薇, 王维, 王蔚, 汪卫, 汪玮, 汪威, 汪巍 … • W. Wang ? –… • 日本人の名前なら問題ない?
  5. 5. 図書館目録の著者名典拠 • NACSIS-CAT著者名典拠ファイル – 個人名,団体名の典拠 – 個人名1,263,685件(西洋人著者名含む, 2008年12月18日) • JAPAN/MARC典拠ファイル – 個人名,家名,団体名,および統一書名の典拠 – 個人名681,924件(西洋人著者名含む, 2008年7月5日) • TRC/MARC著者名典拠ファイル – 個人名,機関名の典拠 – 個人名566,249件(西洋人著者名含む, 2009年3月29日) 8 人名データベース 登録件数 (漢字圏の東洋 人の統一形標目 を抜粋) 同一姓名が 複数存在す る登録件数 同一姓名が 複数存在す る異なり姓 名数 同一姓名に 対する最大 登録件数 同一姓名が 複数存在す る登録件数 の割合 NACSIS-CAT 著者名典拠ファイル (2008年12月18日) 329,864 32,034 13,344 20 9.71% JAPAN/MARC 典拠ファイル (2008年7月5日) 572,638 73,138 28,067 29 12.77% TRC/MARC 著者名典拠ファイル (2009年3月29日) 464,962 58,979 22,969 27 12.68% 蔵川圭, 武田英明, 高久雅生, 相澤彰子: 研究者リゾルバーαの研究者同定・分析, 日本知能 情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集, Vol. 25, pp. 140-140 (2009).
  6. 6. 著者名典拠における 異なり姓名順位トップ20 NACSIS--CAT JAPAN/MARC TRC/MARC 順位 姓名 登録件数 姓名 登録件数 姓名 登録件数 1 高橋徹 20 鈴木博 29 鈴木博 27 2 鈴木博 17 田中実 29 田中実 26 3 佐藤進 17 伊藤博 28 小林茂 24 4 田中実 16 小林茂 26 高橋徹 23 5 伊藤博 16 鈴木一郎 24 鈴木実 22 6 高橋進 13 高橋一郎 22 佐藤進 21 7 高橋清 13 佐藤正 22 渡辺誠 19 8 鈴木一郎 13 高橋徹 21 佐藤正 19 9 小林茂 13 鈴木実 21 伊藤博 19 10 吉田豊 13 田中豊 21 田中稔 18 11 高橋誠 12 (李〓) 21 小林一郎 18 12 田中宏 12 鈴木茂 20 鈴木隆 17 13 渡辺誠 12 吉田稔 20 鈴木茂 17 14 渡辺茂 12 田中宏 19 田中宏 17 15 小林哲夫 12 佐藤進 19 吉田豊 17 16 田中明 11 高橋和子 18 佐藤博 17 17 佐藤正 11 渡辺誠 18 高橋進 16 18 中村宏 11 渡辺宏 18 田中豊 16 19 高橋豊 10 高橋清 17 田中茂 16 20 高橋正明 10 (陳〓) 17 田中一郎 16 9
  7. 7. ORCIDの役割 研究者 過去5年に私が出版したものは? 興味あるこの論文の著者の他の論文は? 研究協力者をみつけるには? 出版社 ジャーナル投稿システムで効率的に著者と査読 者を補足したい 既出版論文を含めてもっと著者のことが知りた い この著者と共同研究しうる査読者は? 学会 うちの会員の昨年の研究業績は? うちの会員はどんなプロジェクトや研究助成、賞を とっているのだろう? どのくらい会員同士の共同研究はあるのだろう? 研究助成機関 助成金応募者の著作論文は? 助成の結果として出版された論文は? 研究プロジェクトによってどんなデータセットが公開さ れた? ORCID: 0000-0002-2909-7163 大学 我が組織(学科、個別の研究者)の昨年の研究業績は うちからはどんなオープンアクセス論文をだしているの 我々の強い研究分野、弱い研究分野は?
  8. 8. 宮入暢子, ORCID 学会コンソーシアム検討会, https://www.slideshare.net/NobukoMiyairi/20170526-orcid
  9. 9. オープンサイエンス
  10. 10. オープンサイエンス • 社会と科学のデジタル化・インターネット化に伴 う科学の新しい形 • キーワード – 論文のオープンアクセス – 研究オープンデータ – データ・リポジトリ – 研究データ共有 – 研究データ・アーカイブ – 科学プロセスのオープン化 – 市民参画
  11. 11. なぜオープンサイエンスか? オープンとは何か? • 特にインターネットのオープン性が強く反映 • インターネットのオープン性から科学のオープン 性はいくつかの異なるルートから来ている – 科学のデジタル化・インターネット化(データ中心科学) – 学術出版のデジタル化・インターネット化(オープンアクセス) – 政府のデジタル化・インターネット化(オープンデータ) – 市民科学(citizen sceince)のデジタル化・インターネット化
  12. 12. オープンアクセス 1990年代 シリアルズ・クライシス 機関リポジトリ SPARC オープンアクセス出版 2000年代 科学データ共有 WWWFTP Cloud Computing オープン オープンソース オープンガバメント Creative Commons Web 2.0 2010年代 オープンイノベーション データリポジトリ 科学データ・アーカイブ オープンデータ 研究オープンデータ 研究のオープン化 大学図書館/STM出版 政府 ICSU WDS (2008)WDC (1950s-) 各分野でのデータ共有の進展 データ中心科学 サイエンス Budapest Open Access Initiative (2002) Citizen Science オープンサイエンス デジタル化 インターネット WWW(Web)
  13. 13. 科学のデジタル化・インターネット化 • 科学自身がデジタル化・インターネット化するこ とにより、既存の研究方法を向上させてたり、新 しい研究方法が生まれている。 • 第四の科学 – 経験科学 – 理論科学 – シミュレーション科学 – データ中心科学 • 手段としてのオープン化
  14. 14. 学術出版のデジタル化・インターネッ ト化 • 論文の電子出版化とシリアルズ・クライシス • オープンアクセス – 2002年 ブタペスト・オープンアクセス宣言 • 機関リポジトリ • プリプリント・サーバ
  15. 15. 政府のデジタル化・インターネット化 • Web 2.0からGovernment 2.0へ • オープンガバメント • 公共としての研究 – オープンデータ
  16. 16. 市民科学(citizen science)のデジタル 化・インターネット化 • 市民の科学活動への参加、市民と研究者の共 同 – 命名は1990年代、しかしそういう活動は昔から存在 – 例)市民による観測データ収集 • デジタル化・インターネット化による新しい方法 の発明 – 例)Galaxy Zoo, ニコニコ学会 • 成り立ちからしてオープン化は自然な成り行き
  17. 17. 研究と社会 出版社 学会 助成機関 大学・研究機関 研究者の世界 研究の世界 社会
  18. 18. 研究と社会とオープンサイエンス 出版社 学会 助成機関 大学・研究機関 研究者の世界 研究の世界 社会 オープン アクセス 研究のデジ タル化 オープンガバ メント インターネッ ト市民科学
  19. 19. デジタル化以前の研究者 論文 データ 対象 文献調査 論文執筆 研究と執筆
  20. 20. 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101 現在の研究者 論文 データ 対象 文献調査 論文執筆 データ利用 データ公開 研究と執筆とデータ生成
  21. 21. 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101001011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000111100 0011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010110111 1100011110000110101010101110101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101 1101011011111000111100001101010101011111100001101010101111111001110000110101010100110101010100001 1010101010 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101 0101101110101101111100011110000110101010101111100011110000110101010101110101101111100011110000110 1010101011101011011101011011111000111100001101010101011111000111100001101010101011101011011111000 1111000011010101010111010110111010110111110001111000011010101010111110001111000011010101010111010 1101111100011110000110101010101111110000110101010111111100111000011010101010011010101010000110101 0101110001111000011010101010111010110111110001111000011010101010111111000011010101011111110011100 001101010101001101010101000011010101010 今後の研究者 論文 データ 対象 データ利用 データ公開 論文・データの一体化 研究成果=データ生成 研究=データのサプライチェーン
  22. 22. 研究活動のデジタル化 サーベイ データ 電子化論文 データ獲得 助成機関 研究機関 所属 課題 研究助成 学会 研究テーマ 論文執筆公開 研究者 共同 データ公開
  23. 23. 研究活動のID化 サーベイ データ 電子化論文 データ獲得 助成機関 研究機関 所属 課題 研究助成 学会 研究テーマ 論文執筆公開 研究者 共同 データ公開ID ID ID ID ID ID ID ID IDID ID
  24. 24. 研究活動のID化 サーベイ データ 電子化論文 データ獲得 助成機関 研究機関 所属 課題 研究助成 学会 研究テーマ 論文執筆公開 研究者 共同 データ公開ID ID ID ID ID ID ID ID IDID ID
  25. 25. 研究のためのID ID ID ID ID ID ID ID ID IDID ID • 研究活動はIDのネットワークとして表現されるよう になる • ID – 論文 – データ – 研究者 – 研究機関と所属 – 助成機関と助成課題 – 学会 – 研究トピック – …
  26. 26. まとめ • 研究者の識別子としてのORCIDの紹介 • オープンサイエンスの流れの中での研究者 の識別子の役割

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