Jリーグチームによる地域広報の可能性：東海大学広報メディア学科河井ゼミ2019
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東海大学広報メディア学科河井ゼミ2019
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Jリーグチームによる地域広報の可能性：東海大学広報メディア学科河井ゼミ2019
- 1. Jリーグチームによる 地域広報の可能性 6BBM3116 新井匠 6BBM3105 市野拓朗 7BBM2210 窪田昇 7BBM1121 瀬戸大希
- 4. 研究背景 プロスポーツチームが地域を意識した経営 を行うことに利点が考えられる • 集客交流（スポーツツーリズム）効果 • 地域コミュニティの醸成効果（語るスポー ツとしての認知） • 地域アイデンティティの確立効果 • 地域ブランドの向上・地元の「広告塔」 「公共財」としての情報発信効果
- 5. 研究背景 プロスポーツチームが地域を意識した経営を行うことに 利点が考えられる • 商工業の活性化効果 • チームの「スクール事業」を通じた子育て支援 サービスの創出効果 • 「する」スポーツ活性化による医療費軽減効果 等 関東経済産業局「広域関東圏におけるスポーツビジネス を核とした新しい地域活 性化のあり方に係る調査報告書」から引用
- 8. 研究背景
- 12. 研究背景 Jリーグのスタジアム入場者数の増加 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000 6,000,000 7,000,000 資料１ Jリーグ年度別入場者数 J1 J2 J3 J.LEAGUE Datasite参照
- 13. 研究背景 Jリーグのスタジアム入場者数の増加 -5,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 資料２ 一試合当たりのリーグ別平均入場者数 J1 J2 J3
- 20. スタジアム周辺でホームタウンについて 積極的に地域広報されたと思いますか 30 19 6 7 9 62 42 49 35 25 5 22 36 48 52 3 17 9 10 15 0 10 20 30 40 50 60 70 ベガルタ仙台 名古屋グランパス セレッソ大阪 サンフレッチェ広島 FC東京 （％） 各チームのおける回答状況 とてもそう思う やや思う あまり思わない 思わない
- 21. どのようなことについて地域広報され たか（複数回答可） 0 10 20 30 40 50 60 70 チーム毎回答状況 FC東京 サンフレッチェ広島 名古屋グランパス べガルダ仙台 セレッソ大阪
- 24. 個々の試合における地域広報 名古屋グランパス • SKE48によるイベント •豊田・みよしの果樹を食べよう • Pick up Gourmetとしてご当地B級グル メの販売も行った
- 26. 個々の試合における地域広報 サンフレッチェ広島 当日は「オタフクソース スポンサードゲーム」と称し試合が行われた • WE FIGHT TOGETHERコーナー • オタフクソースブース ハーフタイムプレゼント • 広島風お好み焼きの販売やもみじ饅頭の販売を行う
- 30. 0 5 10 15 20 25 30 特設ブースにて特産品の販売（有料） ホームタウンにゆかりのある人物によるセレモニー 試合のチケットとホームタウンの特産品をセットにして販売する 抽選によるプレゼント（無料） 両ホームチームの選手にホームタウンの特産品を渡すセレモ二ー 商店街でサポーターに向けた特産品の販売を行う 人数
- 31. 特設ブースにて特産品の販売 • べガルダ仙台 平泉町、二戸市観光協会物産展 • 名古屋グランパス Pick up Gourmet • サンフレッチェ広島 広島風お好み焼きの販売 やもみじ饅頭の販売 • セレッソ大阪 SAKURA SEAT専用ラウンジに て神奈川県の地酒の販売
- 32. ホームタウンにゆかりのある人物によ るセレモニー • べガルダ仙台 始球式 • 名古屋グランパス SKE48によるイベント • サンフレッチェ広島 WE FIGHT TOGETHERコーナー
- 33. 抽選によるプレゼント(無料） • 名古屋グランパス 豊田・みよしの果樹を食べよう • サンフレッチェ広島 オタフクソースブース ハーフタイムプレゼント
- 35. 有料の特産品 販売 ゆかりのある 人物のセレモ ニー 地域の特産品 が付属したチ ケット 抽選による特 産品プレゼン ト 選手に特産品 を渡すセレモ ニー 商店街を利用 した特産品販 売 仙台 〇 〇 × × 〇 × 名古屋 〇 〇 × 〇 × × 大阪 〇 × × × × × 広島 〇 〇 × 〇 × × 東京 × × × × × ×
- 40. 考察 • 名古屋グランパス アイドルグループSKE48がパフォーマンスを 行った • べガルダ仙台 伊達政宗に扮した人が行うパフォーマンス ⇒その地域ならではの特色が出ておりその地 域特有の体験として語りやすいと考えられ る。 のある人物のセレモニー
- 43. 今後の課題 • 地域によって効果的な広報の手法が変わる可能性が あるため、各地域の属性と照らし合わせての調査 • 効果的と考えられる特産品の販売と地域にゆかりの ある人物によるセレモニーの共通項の発見 • 今回の研究が他競技への応用可能かどうかの検証 • 時間的、空間的な要因により地域広報の成果の変化 の検証
Editor's Notes
- 1993年に10チームで開幕されたJリーグだが2019年の現在においてはJ１～J3合計で55チーム存在しており今後もチーム数の増加が見込まれ全国47都道府県中39都道府県にチームが存在している。 26年間で45ものチームが新設され今現在も多くのチームがJリーグ参入を目標とし活動している。
- ホームゲーム開催時、ＪＲ蘇我駅からフクダ電子 アリーナまでの沿道に“黄色いかざぐるま”を 掲出する活動で、、自分たちが蘇我を 盛り上げるぞ！という地元の方も、訪れた方も笑顔に なれるクラブ自慢の『一押し活動』です。いずれは “蘇我の風物詩”として地元のアイコンの一つになれる よう、より地域に溶け込んだ形での活動を目指している
- クラブの3ミッションのひとつでもある、福島PR活動の中で、「東日本大震災による原発事故に伴う風評払拭活動」のひとつとして、市内のカトウファームさんのご協力のもと、クラブで田んぼを一反買い取りお米を生育した活動
- Jリーグ公式データサイトによると2018年シーズンのJリーグ全体の入場者数は9,767,611人で前年度の9,708,035人から58,876人増加となった また一試合当たりの入場者数も増加しており（後述資料②参照）多くの人が実際にスタジアムに足を運んでいることが分かる。
- 記念品贈呈 審判・両チームキャプテンへの平泉町の千葉恵製菓「かわらけかりんとう」贈呈 始球式 町長、平泉町内小学生、伊達武将隊 伊達政宗による審判・両チームキャプテンへボールをキックインするイベント 前沢牛串焼き、前沢牛入り焼きそばなど、岩手県の地場産品が登場 二戸市観光協会･･･「南部美人」特別純米酒、結のしずく、糖類無添加梅酒（各1杯 500円）
- SKE48によるイベント スペシャルな賞品がもらえる「バズーカタイム」を行った 豊田・みよしの果樹を食べよう 豊田市の特産物の桃・梨を使用したゼリーやみよし市の特産物の 梨の販売を行った
- WE FIGHT TOGETHERコーナー 安田女子中学校バトン部＆安田女子高等学校ダンス部 パフォーマンス オタフクソースブース 先着900名様に「広島お好み焼きこだわりセット」プレゼント ハーフタイムプレゼント オタフクソース商品詰め合わせセットを抽選で10名様（提供オタフクソース） シーブリーズ 詰め合わせセットを抽選で10名様（提供エフティ資生堂） 広島－東京線往復航空券を抽選で1名様（提供日本航空） サンフレモンを抽選で5名様（提供JA広島果実連） 広島風お好み焼きの販売やもみじ饅頭の販売を行う
- この他者へ語れる経験というのはアウェーチームのサポーターがサポーターの地元で観戦についていったことが無い人に対して語るといったときに語れる経験を提示できるかどうかが重要になってくると考えます。
- 他者へ語れる経験がなぜ重要なのかを実際にアンケートを取った試合を例に比較していきたいと思います。 まず初めに成功していると考えられる名古屋仙台ですが、どちらもその地域でなければ登場しえない人物によるセレモニーが行われています。これらはその地域ならではの特色＝（ご当地アイドルによるイベントと戦国武将が登場するセレモニー）が出ていると考えます。
- 一方でサンフレッチェ広島は地元の学生によるパフォーマンスを行っていますが、地元の学生の協力があればどこの地域でもできるものであり、地域特有の思い出や体験として印象に残りにくいと考えられます。