東海大学広報メディア学科河井ゼミ2019

1. 東海大学生への
つながりの場の提案
阿部・谷萩・冨田・伊藤

2. 定義
つながり
大学生の大学内における人間関係
出典：谷田川ルミ 「大学における“つながり”の重要性」ベネッセ総合研究所

3. 研究背景
外部からの入学者として感じたこと
• 入学式の際、知り合いがいなかったため東海大付属生（以下、付属
生）が友人同士で集まっているのを見て疎外感を感じた
• 学科ガイダンスで、グループ内の付属生同士の盛り上がりで馴染む
ことが出来なかった
• 大学が始まっても、サークルや部活動に入るタイミングを逃すと、な
かなか友人を作ることは難しい

4. 出典：谷田川ルミ「「大学への適応における友人関係の重要性
－高校までとは異なる人間関係をどのように構築するか－」ベネッセ教育総合研究所

5. 大学内の友人のつながり
「0人」を1点、
「1人」 を2点
「2 ～ 3人」を3点
「4 ～ 6人」を4点
「7 ～ 10人」を5点
「11人以上」を6点
6 ～ 16点を「友人低群」17 ～ 22点を「友人中群」23 ～ 36点を「友人高群」
出典：谷田川ルミ 「大学における“つながり”の重要性」ベネッセ総合研究所
話をしたり一緒に遊んだりする友だち
悩み事を相談できる友だち
学習や広く社会の課題などについて議論す
る友だち
学習やスポーツで競い合う友だち
尊敬できる友だち
情報交換（授業や就職活動などについて）す
る友だち

6. 出典：谷田川ルミ 「大学における“つながり”の重要性」ベネッセ総合研究所
友高…大学生活の満足度が高い

7. 出典：谷田川ルミ 「大学における“つながり”の重要性」ベネッセ総合研究所
友低…他大学に入り直したい割合が高い

8. 仮説①
•東海大学においても谷田川氏の調査のように友人の数
と大学生活の満足度に因果関係があるのではないか
•外部生と付属生で違いが生じるのではないか

9. 仮説②
•外部生は付属生に比べ大学入学時に孤独を感じやすい
（実体験）
⇒友人の少なさが大学を辞めたいという気持ちにさせて
しまうのではないか

10. 研究目的
• 外部の高校からの入学者・大学生活の満足度が低い
学生に対し、大学生活の満足度を高められる場
（既存の施設を利用プラスα）の提案

11. 社会的意義
大学生活満足度
が上がり、大学に
居続けたくなる
大学生活満足度
が低い東海大外
部生
場の提案
孤独感が軽減さ
れ、友人が作り
やすくなる
友達が増える
東海大学
外部生

12. 調査対象：東海大学に通う学生
調査日時：2019年11月28日～12月5日
回答数：81人
<アンケート内容>
• 出身高校
• 学内活動（サークル、部活動、プロジェクト、ゼミなど）の参加有無
• 大学生活の満足度（4択）
• Ⅰ 他愛もない話をしたり、遊んだりする友人の数
• Ⅱ 悩みを相談できる友人の数
• Ⅲ 日々の学習や社会の課題について話をする友人の数
• Ⅳ 情報交換（授業や就職活動について）をする友人の数

13. 調査結果
0
20
40
60
80
サークル参加率
質問Ⅰ
質問Ⅱ質問Ⅲ
質問Ⅳ
満足 不満足
0
20
40
60
80
サークル参加率
質問Ⅰ
質問Ⅱ質問Ⅲ
質問Ⅳ
付属生 外部生

14. 調査結果
•友人の数が多いと大学生活満足度が上がり、サークル
参加率も高い
•付属生は外部生よりも友人が多く、サークル参加率が
高い

15. 64%
36%
付属
満足+やや満足
あまり満足していない+全く満足していない
75%
25%
外部
満足+やや満足
あまり満足していない+全く満足していない

16. 考察
• 外部生は、付属生に比べ友人が少ないのにも関わら
ず大学生活に満足している
• 外部生の大学生活満足度と友人の数の多さに因果
関係はない
• 友人関係以外にも満足度を上げる要因があるので
はないか

17. 調査対象：東海大学に通う学生
調査日時：2020年1月10日～1月15日
回答数：20人（外部生：17人 付属生：3人）
<アンケート内容>
• 出身高校
• 大学生活の満足度（4択、外部生のみ）
• 【満足・やや満足】友人関係以外で大学生活で満足すること（選択
肢、その他自由記述、外部生のみ）
• 大学を辞めたいと思ったことがあるか
• 【はい】やめたいと思った理由(選択肢、その他自由記述）

18. 調査結果
76%
24%
外部生の大学生活満足度
満足＋やや満足
あまり満足していない
＋満足していない

19. 【満足・やや満足】
18%
41%
12%
29%
大学生活でどういったことに満足感を感じるか
学びの環境
施設の充実
各種（資格・就職支援）
サポート
無回答

20. 41%
59%
大学を辞めたいと思ったことがあるか
（外部生のみ）
はい
いいえ

21. 17%
12%
12%
59%
大学を辞めたいと思った理由
（外部生のみ）
友人が少ないから
他大学に編入して学びたいと
思ったから
大学以外でやりたいこと（起業・
留学等）が見つかったから
無回答

22. 調査結果
• 外部生は友人以外に施設の充実に満足を感じてい
る人が多い。
• 外部生全体で大学を辞めたいと思ったことがある人
は4割（7人）で、友達が少ないことを理由に挙げた
人は7人中3人であった。
• 仮説➁の検証として、友人の少なさは外部生が大
学を辞めたいという気持ちにさせる要因の可能性が
ある。

23. 出典：谷田川ルミ 「大学における“つながり”の重要性」ベネッセ総合研究所
知り合うきっかけ
として有効

24. アプリの提案
東海大学スクールアプリ…東海大学への進学を考える受験生が最新の
大学情報をいつでもまとめて閲覧できるアプリ
在校生向けに学部・学科・趣味などのプロフィールを作れて入学前・後に
気の合う人でグループを作ってチャットができるようなアプリの作成
⇒入学前に友達作りの後押しをする
⇒入学後も友達探しが楽にできるようになる
「東海大学スクールアプリ」

25. 場の提案
施設の充実に満足…41％
⇒学食の充実度のアピール
学食ツアー
・初回⇒友人と一緒に行くと割引
・2回目以降⇒先輩と行くと割引
（交流をしながら就職の話などをする）

26. 場の提案
在校生に東海大アプリ（仮）を使いプロフィールを作ってもらう
▼
先輩含めた性格や趣味が似た人同士でグループを作り
ガイダンスを行う
▼
学食ツアーを行う

27. 調査概要
調査対象：東海大学に通う大学生
調査日時：2020年1月19日～1月22日
回答数：14人
〈アンケート内容〉
・東海大学キャリア支援ナビを知っているか
・就職支援ナビを見たいと思うきっかけは何か
・大学内で先輩と交流を持つのが難しいと感じるか
・「先輩と学食を利用すれば割引される」という案は有効だと思うか

28. 57%
43%
「東海大学キャリア支援ナビ」を知っているか
はい
いいえ

29. 64%
36%
「就職支援ナビ」を見たい、見ようと思うきっかけは何か
先輩からの紹介
大学からのメール

30. 71%
29%
大学内で先輩と交流を
持つのが難しいと感じるか
はい いいえ
57%
43%
「先輩と学食を利用すれば割
引される」という案は有効か
はい いいえ

31. 調査結果
• 外部生⇒就職支援ナビを利用する際に「先輩」の存在が
大きく関係する
• 先輩とつながりを持つことが難しいと感じる人
⇒先輩・友人とのつながりを得る学食を使った場の提案は
有効

32. 考察
東海大学では
• 友人高群である付属生は大学生活満足度が高くない
• 外部生は大学生活満足度が高い
外部生⇒「施設の充実」に満足
• 学食という場が友人作りのサポート、先輩との交流作りを担保
する可能性があり、外部生が大学に居続けたいと思う要因に
なり得る

33. 今後の展望
• 付属生の満足度を下げる要因の調査