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回避性パーソナリティ障害
物事を避ける人のこと
ではない
DSM-5では
7つの症状
が挙げられている
7
批判、非難、拒絶を恐れ
重要な対人接触のある職業
的活動を避ける
好かれていると
確信できなければ
関係を持ちたがらない
恥をかかされる
嘲笑されることを恐れ
親密な関係でも遠慮
社会的な状況で
批判・拒絶されることに
心がとらわれている
不全感により
新しい対人関係状況で
抑制が生じる
自分は社会的に不適切
人間として長所がない
他の人より劣っている
と思っている
恥をかくのを恐れて
リスクをとること
新しい活動を始めることに
異常なほど引っ込み思案
DSM-5では
7つの症状の
4つ以上
パーソナリティ障害
A群 猜疑性、シゾイド、統合失調型
B群 反社会、境界、自己愛、演技
C群 回避、依存、強迫
DSM-5
C群
成人期早期
までに始まる
有病率 2.4%
DSM-5
DSM-5
男女
同程度
DSM-5
成人期に目立たなくなり
年齢とともに
寛解していく傾向
社交不安症
と関連が強い
全般性社交不安症との併存が多い
全般性社交不安症の重症例が回避性
パーソナリティ障害とする理解もあった
社交不安症なら
SSRIが効きうる
嘲笑・非難されるのを恐れる
→非難されているという
感覚を持たせないよ
う注意
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
validation
積極的に感情を読み取り
感情表現を促し
「ここであなたがそう考え
そう行動するのは
何らおかしくない」
と伝える
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
遠慮することは周りからみて
「おかしい」「変な」ことではなく
「落第者」「欠陥者」とは
見えてないこと
を説明する
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
そのような場で不安に思ったり
回避しようと思ったりするのは
自然なことであり
「おかしい行動」ではない
ことを説明する
もう少し遠慮しない方が
周りも付き合いやすい
を説明する
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
就労を始めるときは
回避しすぎず
過度な負担にもならない
範囲で
永田利彦, 臨床精神医学, 2016, 507-10
認知行動療法
が行われうる
アサーティブトレーニング
が精神科専門医試験で登場したこともある
精神診療
プラチナ
マニュアル

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