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アステラス製薬と武田薬品工業の財務分析
~IFRSから考える~
跡見学園女子大学
3年山下ゼミ
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 1
選んだ理由
⑴最近、IFRSを採用する会社が増えたから
⑵日本基準と同じようにIFRSも分析できるのか
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 2
医薬品業界の現状
• 高齢化社会の到来により、医療・医薬への関
心が高まっている
• 医薬品市場の90%以上が「医療用医薬品」
である
• 日本の製薬メーカの数
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 3
IFRSとは・・・
• 国際会計基準審議会(IASB)によって設定され
た国際会計基準
• EUを中心とし、多くの国で用いられている
(世界120ヶ国以上で採用)
• 日本では任意適用企業数は75社
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 4
日本におけるIFRS適用条件
⑴上場会社であること
⑵国際的な財務活動・事業活動を行っていること
⑶IFRSに関する知識を有し、連結財務諸表を作成できる
体制を整えていること
⑷有価証券報告書における連結財務諸表の適正性を確
保するための特段の取り組みに関わる記載を行うこと
(1)、(2)の条件の厳しさから
撤廃
2013年に緩和、任意適用会社が増加
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 5
日本基準とIFRSの差異
日本会計基準 IFRS
・損益計算書(P/ L)重視
・規則主義
・国内基準
・貸借対照表(B/S)重視
・原則主義
・グローバル基準
ギャップ
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 6
会社名:武田薬品工業株式会社
創業:1781年
代表者:クリストフ ウェバー
従業員数:6,792名
事業内容:医薬品等の研究開発・製造・販売・輸出入
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 7
武田薬品工業 概要
• 230年を超える長い歴史がある
• ビジョン2020
(すべては人々の健康の為に、ダイバーシティを力に、情熱を原動力に)
• 70ヵ国以上に事業基盤を有するグローバル製薬企業
としての強みをもっている
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 8
商号:アステラス製薬株式会社
創業:1923年
代表者:畑中 好彦(代表取締役社長)
従業員数:17,113名
事業内容:医薬品の製造・販売および輸出入
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 9
アステラス製薬 概要
• 山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し発足した
• 透明性と健全性も高評価された
• 明日は変えられる
• 国内製薬メーカー大手5社の1つ
• 首位の武田薬品工業を時価総額で抜く
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 10
2社を比べた理由
⑴ IFRSを始めた時期が同じ
⑵医薬品業界で売上1位、2位
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 11
収益性の計算式
計算式 概要
売上高営業利益率 =営業利益÷売上
高
「売上高に占める営
業力によって稼いだ
利益」を知るデータ
ROA
(資産合計税引前利
益率)
=税引前利益÷総
資産×100
事業に投下されてい
る資産が利益をどれ
だけ獲得したかを示
す指標
ROE
(親会社所有者帰属
持分当期純利益率)
=当期純利益÷親
会社所有者帰属持
分
株主の持分である自
己資本に対してどれ
だけのリターンが生
み出されているかを
示す指標
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 12
売上高営業利益率
国内
海外
高齢化の拡大
薬価改定による減収
為替レート 円安
治療剤の売り上げ
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 13
2012年 2013年 2014年
アステラス製薬 12.4 10.2 14.9
武田薬品 4.2 8.2 -7.3
12.4
10.2
14.9
4.2
8.2
-7.3
-10.0
-5.0
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
%
売上高営業利益率
訴訟の影響
成長率 前年比+2.8%
営業利益損失 合計3741億円
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 14
日本基準IFRS
一部を資産に計上 全額を費用計上
研究開発費
(貸借対照表)
研究開発費
資産
負債
自己資本無形資産
計
上
ROAに関する基準の違い
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 15
2012年 2013年 2014年
アステラス製薬 8.3 7.6 11.0
武田薬品 3.5 3.7 -3.3
8.3 7.6
11.0
3.5 3.7
-3.3
-6.0
-4.0
-2.0
0.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
%
ROA
アステラス製薬:利益(+)
武田薬品:利益(―)
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 16
訴訟による損
失
為替の影響
2012年 2013年 2014年
アステラス製薬 8.0 7.4 10.5
武田薬品 6.8 4.5 -6.3
8.0 7.4
10.5
6.8
4.5
-6.3
-8.0
-6.0
-4.0
-2.0
0.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
%
ROE
売上高の増加
費用の節約
 親会社所有者帰属持分比率=自己資本比率
75.0%→76.7%→73.5%
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 17
営業利益の損失
=当期純利益の減
益
安全性の計算式
計算式 概要
流動比率 =(流動資産÷流動負債)
×100
企業の1年以内の収支倍率
を表す数値。
当座比率 =(当座資産÷流動負債)
×100
安全性分析の指標の一つで、
企業の短期の負債に対する
支払い能力を判断する指標。
非流動比率 =(非流動資産÷親会社の
所有者に帰属する持分)×
100
非流動資産のうちどの程度
が親会社の所有者に帰属す
る持分で賄われているかを
示す指標。
親会社所有者帰属持分
比率
=(親会社の所有者に帰属
する持分÷総資本)×100
総資本に対する親会社の所
有者に帰属する持分の比率。
財務レバレッジ =総資本÷親会社の所有
者に帰属する持分
親会社の所有者に帰属する
持分を1とした時にその何倍
の大きさの総資本を事業に
投資しているか示す指標。
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 18
流動比率
19
2012年度 2013年度 2014年度
アステラス製薬 238% 268% 230%
武田薬品 194% 198% 149%
238
268
230
194
198
149
0%
50%
100%
150%
200%
250%
300%
%
 アステラス:引当金計上により流動負債が増加
武田薬品:訴訟等の影響による費用の増加
流動負債の増加
当座比率
20
2012年度 2013年度 2014年度
アステラス製薬 199% 228% 192%
武田薬品 158% 167% 124%
199
228
192
158 167
124
0%
50%
100%
150%
200%
250%
%
 流動比率と同様の原因で減少
2012年度 2013年度 2014年度
アステラス製薬 67.5 58.3 62.8
武田薬品 124.1 120.5 129.9
67.5 58.3 62.8
124.1 120.5 129.9
0
20
40
60
80
100
120
140
%
非流動比率
21
 武田薬品:訴訟により当期利益が減少
親会社の持分の減少
親会社所有者帰属持分比率
22
2012年度 2013年度 2014年度
アステラス製薬 75.0 76.7 73.5
武田薬品 56.1 54.1 49.7
75.0 76.7 73.5
56.1 54.1 49.7
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
%
 50%を超えているアステラスは優良
財務レバレッジ
23
2012年度 2013年度 2014年度
アステラス製薬 1.33 1.30 1.36
武田薬品 1.78 1.85 2.01
1.33 1.30 1.36
1.78 1.85 2.01
0.40
0.60
0.80
1.00
1.20
1.40
1.60
1.80
2.00
2.20
%
 親会社所有者帰属持分比率と同様
効率性の計算式
計算式 概要
棚卸資産回転率 =売上高÷棚卸資産 棚卸資産の残高が適正化どう
かをみる指標。
売上債権回転率 =売上高÷売上債権 売上債権の金額が適正か、否
か、を判断する指標。
仕入債務回転率 =売上高÷仕入債務 仕入債務の支払いを効率的
に行っているかを示す指標。
非流動資産回転率 =売上高÷非流動資産 非流動資産が有効活用されて
いるかどうかを判断する指標。
有形固定資産回転
率
=売上高÷有形固定資産 有形固定資産が有効活用さ
れているかどうかを判断する
指標。
総資産回転率 =売上高÷総資産 事業に投資した総資産がどれ
だけ有効活用されたかを示す
指標。
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 24
2012 2013 2014
アステラス製薬 7.73 8.43 7.95
武田薬品 6.79 6.65 6.78
7.73 8.43
7.95
6.79 6.65 6.78
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
8.00
9.00
回
棚卸資産回転率
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 25
売上高増加
2012 2013 2014
アステラス製薬 3.19 3.43 3.75
武田薬品 4.15 3.93 4.00
3.19
3.43
3.75
4.15
3.93 4.00
0.00
0.50
1.00
1.50
2.00
2.50
3.00
3.50
4.00
4.50
売上債権回転率
回
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 26
売上高増加
売上債権増加
2012 2013 2014
アステラス製薬 4.87 6.09 5.50
武田薬品 9.17 9.15 10.41
4.87
6.09
5.50
9.17 9.15
10.41
0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
10.00
12.00
仕入債務回転率
回
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 27
仕入債務減少
2012 2013 2014
アステラス製薬 1.24 1.54 1.51
武田薬品 0.55 0.57 0.64
1.24
1.54 1.51
0.55 0.57 0.64
0.00
0.50
1.00
1.50
2.00
非流動資産回転率
回
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 28
非流動資産減少
2012 2013 2014
アステラス製薬 4.65 5.95 6.15
武田薬品 2.85 3.12 3.38
4.65
5.95 6.15
2.85 3.12 3.38
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
有形固定資産回転率
回
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 29
有形固定資産減少
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 30
2012 2013 2014
アステラス製薬 0.63 0.69 0.70
武田薬品 0.38 0.37 0.41
0.63
0.69 0.70
0.38 0.37
0.41
0.00
0.10
0.20
0.30
0.40
0.50
0.60
0.70
0.80
総資産回転率
総資産減少
売上高増加
回
分析をしてみて…
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 31
• 収益性分析
→ 訴訟問題・特許切れにより営業利益での
損失が武田薬品の収益に大きく影響した。
→ 米国での売上が好調で売上高の増加が
あったのに、それに伴う費用を少なく抑え
たため収益に大きく影響した。
32
• 安全性分析
→ 2013年から2014年に下がったのは値引き
等の価格調整において販売関連の引当
金計上等により流動負債が増加した。
→ 武田薬品は引当金の増加や、訴訟の影
響により利益等が減少したため訴訟が
長引くと今後安全とは言えない。
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年
• 効率性分析
→ 棚卸回転率がどちらも高い=両社とも不良
在庫が少ないということなので、効率的であ
るといえる。
→ 総資産回転率はアステラスがタケダより約
1.5倍ほど高い。タケダは低いわけではな
いが、アステラスのほうが有効に資産を使
用できており、効率的であるといえる。
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 33
参考文献
• 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/
• アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/jp/
• 金融庁
http://www.fsa.go.jp/
• 新日本有限責任監査法人
http://www.shinnihon.or.jp/index.html
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 34
ご清聴ありがとうございました
跡見学園女子大学 山下ゼミ3年 35

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アステラス製薬と武田薬品工業の財務分析 レジュメ〈確定版〉

Editor's Notes

  1. これからアステラス製薬と武田薬品工業の財務分析の発表を始めたいと思います。
  2. 今回私たちがこのテーマを選んだ理由は、最近IFRSを採用する会社が増え、日本基準と同じようにIFRSでも分析できるのかと考えたからです。
  3. まず始めに医薬品業界に簡単に説明させていただきます。 ・現在、国内市場の高齢化社会が本格的な到来により、医療・医薬に対する関心がさらに高まることは確実とみられています。 それに伴い、医療分野の技術革新や産業の活性化が期待され、高水準かつ安定的な成長が見込まれています。 ・また医薬品市場の90%以上が「医療用医薬品」です。  医薬品は「一般用医薬品」と「医療用医薬品」に大きく分けられています。  国内の医薬品市場の90%以上を「医療用医薬品」が占めており、医薬品卸売会社の取り扱いも95%が「医療用医薬品」となっています。  また「医療用医薬品」の中でも新薬とジェネリック医薬品と呼ばれるものがあります。ジェネリック製品は新薬と比べ研究開発費が少なく、新薬よりも安い価格が定められています。そのため医療費抑制のための手段として期待が高まっています。 ・また日本の製薬メーカーの数は1200社以上であるといわれています。  どのうちの40%以上が「医療用医薬品」を製造しております。
  4. さて、IFRSとは国際会計基準審議会(IASB)によって設定される、欧州を中心とした企業で導入されている国際的に統一された会計基準のことです。 2005年よりEU域内市場での統一基準として採用されたIFRSは現在、世界120ヶ国以上で採用されており、IFRSを全面的に採用していない国でも、IFRSと自国会計基準との差異をなくすコンバージェンスプロセスや、IFRSの一部を自国会計基準に取り組みエンドースメントプロセスなど進めています。 日本では現在任意適用企業数は75社となっています。このうち73社は上場しており21業種にまたがっています。 業種別に電気機器が11社、医薬品10社、卸売業8社、サービス業、情報・通信企業7社といった業種で適用企業が多いです。 大企業やグローバル企業、IT企業が多くなっています。 日本ではIFRSの強制適用を2015年~16年に開始する見込みです。 コンバージェンスプロセス →IFRSを採用するのではなく、自国基準をIFRSに歩み寄らせる過程のこと。 エンドースメントプロセス →IFRSを承認するという意味
  5. ・しかしIFRSは簡単に適用できるわけではなく、いくつか条件があります。 IFRSの当初の条件には重要な四つの点がありました。 1から3はスライドの記述通りです。 ・最後の4つ目、「有価証券報告書における連結財務諸表の適正性を確保するための特段の取り組みに関わる記載を行う」というのはIFRSに基づく社内の会計処理方法のマニュアルなどを定め有報などで開示し財務諸表の適正性をアピールする必要性があるということです。 ・ですが、これらの条件は企業がIFRSを導入するのは厳しすぎるという意見により、最初の二つの条件は撤廃されるなど、2013年に条件緩和が行われました。 これにより上場を目指している未上場企業や、国内向けビジネスを展開する企業であってもIFRSの適用が可能となり、結果として当初より任意適用会社が増えました。 金融庁の総務企画局 企業開示課長 三井秀範氏は、このうち「IFRSによる財務報告について適切な体制を整備」の条件が「一番ハードルが高い」
  6. 日本基準とIFRSの違いはいくつもありますが大きく分けると3つあります。 一つ目の違いは、日本では損益計算書を重視しIFRSでは貸借対照表を重視する傾向があります。 これは日本では一定期間の企業の活動成果である純利益に注目するのに対し、IFRSでは企業の価値つまり将来のキャッシュフローをどのくらい生み出せるかを、投資家に正しく伝えようとするのでP/L重視となります。 二つ目は日本が規則主義であるのに対しIFRSでは原則主義だということです。 規則主義とは別名条文主義ともいわれます。米国がその典型的な例で、日本もこれに近いと言えます。広範にわたり具体的な数値基準を示しており、会計処理の際には規則に従い、判断を下します。この規則主義と真逆な性質を持つのが原則主義です。原則主義では、会計処理の判断のための数値基準といった具体的な判断基準や処理方法をあまり示しません。原則に従い、企業が自ら判断することになります。 そのため、判断の補足説明として、財務諸表を開示する際に、より多くの注記が必要となります。 最後に国内基準であるのに対しグローバル基準とあります。 日本の企業でも最近グローバル化のため、会計基準もIFRSに近づきつつありますが日本の独自性は今でも強いです。 国内基準では会社法や税務の関係性は配慮される仕組みがありますが、IfRSにはそのような仕組みは存在せずグローバルの市場関係者や規制当局と協議され世界で統一された基準だといえます。
  7. それでは分析に入る前に簡単に 会社概要をお話しします。 なお武田薬品工業株式会社を武田 アステラス製薬株式会社をアステラスと呼ばせていただきます。
  8. こちらが武田の概要になっております。 ・先ほどのスライドにありましたように創業が1781年になっていますので230年を超える長い歴史があります。 ・また70か国以上に事業基盤を有するグローバル製薬企業としての強みをもっています。 ・こちらも詳しいことは参考資料に書かせていただいております。
  9. 次にアステラスの概要になっております。
  10. ・アステラスは2社の合併により発足しました。 ・また5つ目に書いてあるように2014年にアステラスが首位のタケダを時価総額で追い抜きました。 ・詳しいことは参考資料に書かせていただいております。
  11. 今回この2社を比べた理由は 2社ともIFRSを始めた時期が同じでなおかつ 医薬品業界で売上高が1.2位であったためです。 それではこれから2社の財務分析の発表を始めたいと思います。
  12. まずは収益性分析について発表します。 2012年からIFRSを導入したため、2012年度から2014年度までの3年分のデータで分析しました。 使用する式は主にこちらの3つになります。 詳しくはお手元の資料をご参照ください。 なお、分析の発表順もこの通りで進めます。
  13. まず初めに売上高営業利益率についての分析です。 売上収益をみると、国内では近年増加傾向にある高齢化や生活習慣病を背景に高血圧症や高脂血症の治療薬の売り上げが大幅に伸長しましたが 大型薬品の特許切れにより、後発品が多く出回ったことや、薬価改定による減収もありました。 海外では為替レートが円安になり、売り上げ増収の影響要因になったり、 アメリカでは昨年から販売を開始した消化管の慢性炎症性疾患の治療剤の (潰瘍性(かいようせい)大腸炎・クローン病) 売り上げが順調に伸長していた結果、 為替影響および製品売却影響を控除した実質ベースの成長率は前年度と比較して増加していました。
  14. しかし、武田薬品がこのような降下グラフになってしまったのは アメリカで発売された糖尿病の治療剤の成分の一部(アクトス)が膀胱ガンを引き起こす要因になるとして 製造物責任訴訟が行われて、その結果和解に向けて合意に至ったことに伴い、 和解にかかる費用、和解反対派に対する対応費用、その他損失に関わる損失、製造物責任保険の保険金等 合計3741億円を営業費用として計上しました。 したがって売り上げでは前年度と比較して2.8%の増加があったにもかかわらず、 営業費用の大幅な損失のため、グラフはこのような降下線になりました。
  15. 次に、ROAを考える前に日本基準とIFRSで計上の仕方が異なることに着目し、 それを踏まえたうえでグラフ化したいと思います。 製薬や自動車といった業種では研究開発投資の結果が 将来成長する力を左右するので IFRSでは研究開発費の一部を会社の資産とすることを認めています。 日本基準では使用総資本を全額費用計上することに対して、 IFRSでは今後企業が継続させる事業の利益を基とした 企業の実力を図るために 使用総資本から事業に用いることはない資産等を除いた 利益で計算しています。 図式化するとこのように考えられ、 日本基準では全額を費用として計上しますが、 IFRSでは研究開発費の一部を資産に計上して貸借対照表の 無形資産に割り当てています。 つまり本当に開発に掛ける金額以外は資産にするので、 日本基準より明確に 事業の利益を知ることが出来ます。
  16. 以上を踏まえてROAの分析は アステラス製薬は為替の影響もあり、税引前利益に含まれる売上高、販売費及び一般管理費、研究開発費、無形資産償却費の大幅な増加から 前年度よりも大きな利益を生み出していることがわかりました。 一方、武田薬品は償却および減損に伴い、無形資産が減少しましたが、社債の償還などにより、その他の金融流動資産が減少しました。 また製造物責任訴訟にかかった保険金額をその他の金融流動資産に計上しました。 利益に関しては、販売費及び一般管理費は米国における新製品にかかる経費の増加や、研究開発費、医療用医薬品事業により製品に係る無形資産償却費および減損損失は増加しました。 しかし、製造物責任訴訟に関する費用が多大なため、大幅な損失を出していたため、 このようなグラフになりました。
  17. 最後にROEの分析についてです。 アステラス製薬は 分母である自己資本にはそれほど変動はなかったが 分子である当期純利益は、大きく増加しました。 その理由として、米国や欧州での販売促進が成功したため、特定の治療剤が販売を伸ばし、 売上高の増加がありました。これに対して費用はそれほどかからなかったため、 ROEにこのように上昇しました。 一方、武田薬品はROAで、話した通り、営業利益が大幅に減少したことに加え、金融資産の売却益が減少するなど金融損益が悪化しました。 さらに繰延税金資産の回収可能性の見直しと実効税率の変更影響により税金費用が増加したことで当期利益が大幅な減益となりました。 この結果グラフはマイナスになりました。
  18. これから安全性について発表します。 この5つに重点を置いて分析しました。
  19. 効率性の分析として6つの指標を使用しました。 棚卸資産回転率、売上債務回転率、仕入れ債務回転率、固定資産回転率、有形固定資産回転率。総資産回転率の以上です。
  20. はじめに棚卸資産回転率です。 この指標は棚卸資産の残高が適正かどうかどうかをみるものです。 高いほうがいいとされているので、武田薬品は在庫が適正ではなく、有効活用できていないということがわかります。 アステラス製薬は売上高の上昇が影響しており、その理由として新薬開発や為替上昇があげられます。 (国際基準からIFRSへの差異により、商品及び製品、仕掛品、原材料および貯蔵品が棚卸資産に含まれたことにより上昇しています)
  21. 次に売上債務回転率です。 この指標は売上債務の金額が適正か否かを判断するものです。 3回転以下は要注意とされているので、武田薬品は資金繰りがうまくいっていないということがわかります。受け取りが滞っている。 アステラス製薬は売上債務の上昇が少ないうえに売上高が大幅に上昇しているので回転率が上がっています。
  22. 次に仕入れ債務回転率です。 この指標は仕入れ債務の支払いを効率的に行っているかを示すものです。 アステラス製薬、2013年、売上高が上昇したので支払いがうまくいき、仕入債務が減少したので数値が上がったということがわかります。 2014年は2013年ほど売上高が上昇しなかったので仕入債務が増え、数値が下回りました。
  23. 次に固定資産回転率です。 この指標は固定資産が有効活用されているかどうかを判断するものです。 武田薬品は固定資産の約4分の1しか売上がないため、のれんや無形固定資産が多いということがわかります。 アステラス製薬は固定資産が売上高を上回ることがないため、武田薬品と比べると効率的であるといえます。
  24. 次に有形固定資産回転率です。 この指標は有形固定資産が有効活用されているかどうかを判断するものです。 武田薬品の 売上高に近い有形固定資産があるので、設備投資が過剰であるということがわかります。 また設備投資に対して売上高が少ないです。
  25. 最後に総資産回転率です。 この指標は、事業に投資された総資産がどれだけ有効活用されたかを示すものです。 武田薬品は不良資産が多い。
  26. 収益性分析をして分かったことは、特別損失の影響が大きいということです。 日本基準では経常利益・当期純利益に、事業再編やリストラに関わる費用を特別損失として 保有株式などの売却は特別利益として計上することで、本業の利益である営業利益と最終的な利益である純利益を 良く見せることが可能でした。 しかし、IFRSでは、特別損失・特別収益はなくなり、営業外収益・費用は、その他営業収益・費用と金融収益・費用に分割され、本業に直接関わる部分は営業利益に加味され、残りが純利益に加味されるようになったので ROAやROEの指標からタケダのように訴訟問題や特許切れの影響は営業利益ベースとしてはっきり赤字になることが分かりました。 一方、アステラスは米国での売上が好調で売上高の増加があったのに、それに伴う費用を少なく抑えたため収益の増加に影響しました。IFRSでの営業利益ベースでの黒字であると分析できます。
  27. アステラスは2013年から2014年に下がったのは値引き等の価格調整において販売関連の引当金計上等により流動負債が増加したが全体を通して安定してると言える。 武田製薬はIFRS移行による引当金の増加により負債が増加したことや、訴訟の影響により利益、親会社の所有者に帰属する持分が減少したため、訴訟が長引けば今後安全とは言えない恐れがある。
  28. 参考文献はこちらです
  29. 以上で発表を終わります。 ご清聴ありがとうございました。 続いて質疑応答に移らせていただきます。