7. 6
質が化合物Cであると考えられる。以上のことから、化合物Cはα-テトラロンで
ある。
(2) 化合物 A、B、C の収量について
① 化合物Aについて
・再結晶前の収量は 0.3877 g であった。
・再結晶後の収量は 0.2034 g であった。
② 化合物Bについて
・再結晶前の収量は 0.3310 g であった。
・再結晶後の収量は 0.3603 g であった。
③ 化合物Cについて
・油状物の収量は 1.3789 g であった。
(3) 融点測定結果について
再結晶前および再結晶後の化合物Bの融点測定の結果について表 3 にまとめた。
以下に、表 3 を示す。ただし、本実験では化合物Aおよび化合物Cの融点測定は
行っていないため、化合物Bのみである。
化合物 B 融点測定終了温度 [℃]
化合物Bの再結晶前 91.8
化合物Bの再結晶後 81.8
8. 考察
(1) 再結晶前後の収量について
化合物 A の再結晶前と再結晶後の収量はそれぞれ 0.3877 g、0.2034 g であった。
再結晶前後で 0.1843 g の差がある。また、化合物 A の場合は再結晶前の収量が再
結晶後の収量よりも多いことがわかる。
一方、化合物 B の再結晶前と再結晶後の収量はそれぞれ 0.3310 g、0.3603 g であ
った。再結晶前後で 0.0293 g の差がある。また、化合物 B の場合は再結晶後の収
量が再結晶前の収量よりも多いことがわかる。
以上のことから、化合物 A と化合物 B において再結晶前後で生じる差の原因は
全く異なっていると考えられる。
化合物 A において再結晶前の収量が、後の収量よりも多い原因として、良い側
面としては、再結晶により不純物が取り除かれ、より精製された化合物 A が得ら
れたからであると考えることができる。一方、悪い側面として、再結晶を行う際