コミュニケーション（組織で成果を出したいマネージャーの羅針盤〜遠くへ行きたければ、マネジメントを学べ〜）

© 2024 MIRAI MANAGEMENT KAIGI
コミュニケーション
4.7
Section

Section 4.7 コミュニケーション
言語化してみよう！
今回の動画のテーマ

コミュニケーションについて
日頃意識していることは
何ですか？
言語化してみよう！

で投稿してみよう！
#ミラマネ
言語化できたら

本Sectionで学ぶこと
コミュニケーションの難しさを
理解して、より良いあり方を模索

コミュニケーションの大前提とは？

最近上司と会話をしましたか？
上司から言われた内容を
詳細に思い出せますか？
質問！

一度、話したことは
全て伝わっている
コミュニケーションの『暗黙』の前提

発言したほとんどは
伝わっていないということ
コミュニケーションの大前提

あなたの発言のほとんどが、伝わっていないと言うこと
マネージャーの
発話内容
メンバーの
受け取った内容
Gap
メンバー
マネージャー
100%
10%

「伝える側」と「受け取る側」のギャップがある
マネージャーの
発話内容
メンバーの
受け取った内容
メンバー
マネージャー
前提事項
伝える情報
伝えるべき
情報
質問がある前提で、
ポイントを絞って説明
見えていない点の
質問は難しい
過去の経緯・戦略理解
も難しい
よく
知らない
見えて
いない
分かった
気になる

話した内容も、メンバーは忘れていってしまう
メンバー
復習なしの場合
※時間の経過とともに忘れていく
復習した場合
※繰り返すに連れて、忘れる割合も低下
定
着
率
の
差
覚
え
て
い
る
割
合
学習後の日数
エビングハウスの忘却曲線

本当に言いたいことを言葉にできていない
誰れのせいでもない
自分がちいさすぎるから
それがくやしくて言葉にできない
Dreams Come True
何度でも言葉にできない
どうしてわからないんだ？伝わらないんだ？
喘ぎ嘆きながら自分と戦ってみるよ
10000回だめで望みなくなっても
10001回目は来る
小田和正

今回の動画のまとめ
コミュニケーションの大前提を
意識することで振る舞いが変わる

2つのコミュニケーションを知ろう！

『インフォメーション』と『コミュニケーション』
インフォメーションコミュニケーション
情報伝達の2つの軸
と3つのポイント
コミュニケーションは
情報ではない
(情報伝達) (意思疎通)

情報伝達の2つの軸を知ろう！

『情報の発信範囲』と『情報の具体性』で整理する
発信の範囲
深さ
広い
情
報
の
具
体
性

発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
広範囲に、平等な情報を周知することができます。一方、
様々な人がいる中で、個別の深い理解を促すことは、難しくな
ります。

発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
背景や解像度・共通言語を整理すれば、より深い議論がしや
すいです。一方、参画したての方には馴染むためには時間が
必要です。

発信の範囲
深さ
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
1on1
数人での
雑談個別カスタマイズができるので、相手の理解度や解像度に合
わせて、情報提供・情報整理ができます。一方、個々で対応
すると時間が必要です。
全体会議
全体チャット

発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
1on1
数人での
雑談『個別・具体』を
理解したい話
『平等性』を
保ちたい話
『意識統一』を
測りたい話

適切な範囲に情報を
行き届かせるための場の認識

情報伝達の3つのポイントを知ろう！

情報の
『流れ』『鮮度』『解像度』
情報伝達の3つのポイント

流れは山から海へ
情報伝達のポイント『流れ』

情報は『全体』から『個別』へ
発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
1on1
数人での
雑談
個別、具体の話
平等性の保ちたい話
統一を測りたい話

チームMTG
全体会議
全体チャット
『噂』は組織を疲弊させる
発信の範囲
深さ
広い
情
報
の
具
体
性
1on1
数人での
雑談
噂

会議の管理が鮮度の管理
情報伝達のポイント『鮮度』

情報は『今』が命、1秒の遅れが組織を鈍化させる
発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
1on1
数人での
雑談
・チャットでの全体周知
・カレンダーの設定
・口頭での頭出し

会議の整理で、生産性は倍以上変わる
会議の目的を明確にする会議の流れを整理する
全ての会議体を整理する
会議の目的は？
・決議/検討/共有/発散
周期は適切か？
・日次/週次/隔週/月次
時間は適切か？
オーナーや参加者は誰か？
参加者のコストに見合う会議体か？
これらの内容を四半期に1度は見直して、
オーナー不在、目的達成、目的不明なものは
クローズしていくことを整える。
会議の目的が明確になったら流れを整理する
例）
水曜日12:00~13:00 マネージャー会 (決議)
水曜日13:00~13:30
部会 (共有)
水曜日13:30~14:00
チーム会 (議論)
水曜日16:00以降
メンバー1on1 (認識確認)

1on1が『最後の砦』
情報伝達のポイント『解像度』

1on1で個別の解像度を上げに行く
発信の範囲
深さ
全体会議
全体チャット
広い
情
報
の
具
体
性
チームMTG
1on1
数人での
雑談

低いパフォーマンスは特に伝染しやすい
チームのパフォーマンスを予測する最善の方法は、
ベストパフォーマーや平均的なパフォーマーを基準とせず、
最もパフォーマンスの悪いメンバーを基準とした場合です。
チームのパフォーマンスにおける研究
HR NOTE.Netﬂixの成長を支えた人事戦略｜「型破り」な企業文化に日本企業は何を学ぶか？
.https://hrnote.jp/contents/soshiki-hrnoteconference2022-kityokoen-221024/,（参照2024-03-15）

情報の3つの特徴を理解し
効果的な情報伝達を実現する

コミュニケーションの
3つの観点を知ろう！

コミュニケーションの語源
コミュニケーション (communication)の意味は、
『分かちあうこと、共有すること』
重要なのはこの意味が、
『伝える』ことではなく『共有する』こと

KEY
コミュニケーションを理解する3つのポイント
ポイント① ポイント② ポイント③
コミュニケーションは情
報ではない
経験にない言葉は
理解されない
相手の立場を
理解しなければ
伝えられない

コミュニケーションの語源を理解し
3つの観点を把握した

コミュニケーションは情報ではない

言葉そのものは記号でしかなく
前頭前野を経由せずに処理されるため
記憶に残りづらい
アマナインサイト脳科学から考える、ビジネスにおける五感に響く体験の効果とは？
https://insights.amana.jp/article/23806/,（参照2024-03-15）

相手の置かれていた状況を5W1Hで言葉にしていく

相手がリアリティを持って想像する姿をしっかり観察する
視覚情報
・表情の変化
・仕草の癖
・目線の動き
・体の向き
聴覚情報
・トーンの変化
・話す速度
・沈黙の長さ
・声の震え

皆さんにとって
『最高のチーム』は、何ですか？

想像し感情が動くことが、記憶の定着に関連する
メンバー
マネージャー
アマナインサイト脳科学から考える、ビジネスにおける五感に響く体験の効果とは？
https://insights.amana.jp/article/23806/,（参照2024-03-15）

五感から滲み出てくる事象を
観察し、受け取り分かちあっていく

相手の経験にない言葉は伝わらない

コミュニケーションが成立するには、
経験の共有が不可欠だということ
経験にない言葉は、理解されない
ピーター・ファーディナンド・ドラッカー
(1906年-1964年)
P・F. ドラッカー.『プロフェッショナルの条件
――いかに成果をあげ、成長するか』
.ダイヤモンド社
.2000年, P164

マネジメント基礎と原則 https://www.amazon.co.jp/dp/4478410232,（参照2024-03-15）
まず、人と人とが100%は分かり合えないことを自覚するところからです。
その上で、相手の背後にある体験・経験に紐付けたコミュニケーションができるかが、
マネジメントでは必要となってくるのです。
時には、あなたよりも経験の乏しい人が多くいるでしょう。
その方たちに、あなたの経験をもとに話しても伝わりません。
自分の武勇伝を話したところで、メンバーは特に気にしないでしょう。
相手の経験に立って、いくら言葉をかけられるのかを考えることが、重要なのです。
お互いの共創によって生み出された、イメージにフォーカスして、
問いかけることで、相手の受け取りやすい会話が作り出せたりします。

アナロジーを活用して、メンバーの経験に即した対話をする
オペレーション改善を提案
店舗のコスト改善に貢献
店舗のアルバイト経験
オペレーション改善を提案
チームのコスト改善に貢献
企業のオペレーション
アナロジー
アナロジー
既存の情報や経験他の情報や経験
部にあった人を言語化
良いメンバーを勧誘できた
部活の勧誘
企業にあった人を言語化
活躍する社員を採用できた
企業の採用
アナロジー
ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。(日本国語大辞典より)

相手の経験を理解し
その経験をなぞりながら
コミュニケーションを膨らませる

相手の立場で考えるということ

読んでみよう！

コンテキストによって、見え方が変わる

同じものを見ても見え方・感じ方は異なる
・背景、経験
・置かれている環境
・周囲にいる人
相手を理解する上での大前提

客観的傾聴共感的傾聴
客観的な向き合い方と共感的な向き合い方
相手と向き合い、表面的に出てきたものも
掴み取り解釈を深めていく聴き方
相手が見ている景色に意識を向けて、
内面の状態を掴み取り解釈を深めていく
聴き方

自分のバイアスを取り除き
相手に興味・関心を持ち接していく

動かないのではなく、動けない

メンバーや上司へのお願い事が、
全然進まなかった経験はありませんか？
考えてみよう！

それぞれの経験に裏打ちされたフィルターで事象を捉える
経営
マネージャー
メンバー
フィルター
フィルター
フィルター

動かないのではなく、動けない・決められない
経営
メンバー
フィルター
フィルター
ぼやっとしか見えていない一側面しか見えていない
小さく任せ、並走して進める前提を整え、アウトプットを定める
特に、これまでやったことがない業務は、進め方が分からないことがある
ので、短い期間で小まめに擦り合わせをすることが重要。
意思決定をしてもらいたい際は、先にアウトプット・クォリティラインを定め
て、相手の論点を特定することからはじめることが重要。

相手が動くのを待つのではなく
相手が動きやすくする方法を考える

1on1の種類を知ろう！

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
・パーソナリティ
半期・1年
3時間程度
1on1はタイミングと目的で『5種類』に分けられる

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
情報伝達

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
入社・異動直後は毎日話す機会を !!

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
入社・異動前に相手を理解し下地を整える !!

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
相手のキャリアを基盤に、経営・事業部方針と結びつける !!

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
月次の業務設計と個人の振り返りを合わせて考える !!

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
日々の1on1は、目の前の石を取り除くイメージ !!

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
[OK] キャリアから日常業務が繋がっている状態

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
[NG] 任せていたら業務設計が目標からずれてきた状態

時間
0M 1M 2M 3M 4M 5M 6M 7M 8M
オンボード
日次
15分程度
業務サポート
・直近の確認
週次・隔週
30分程度
業務設計
・振り返り
月次
1時間程度
目標設定
・FB面談
4半期毎
1~2時間
キャリア相談
半期・1年
3時間程度
[NG] キャリアからズレて
きた業務・目標設定がされ
ている状態
KEY

5種類の1on1を意識して
実践していきましょう

「聞く」と「聴く」の違いとは？
コラム

「聴く」よりも「聞く」の方が難しい。
心の奥底に触れるよりも、懸命に訴えられていることをそのまま受
けとるほうがずっと難しい。
(中略)
そのとき、相手は心の奥底にある気持ちを知って欲しいのではな
く、ちゃんと言葉にしているのだから、とりあえずそれだけでも受け
取ってほしいと願っています。
言っていることを真に受けてほしい。それが「ちゃんと聞いて」とい
う訴えの内実です。
聞く技術聞いてもらう技術
.ちくま新書.2022年

やってみよう！

やってみよう！
自分のコミュニケーションの
取り方について周りの人と
対話してみよう！

書籍の紹介
まず、ちゃんと聴く。コミュニケーションの質が変わる｢聴く｣と｢伝える｣の黄金比
, https://www.amazon.co.jp/dp//4800591317
問いの立て方, https://www.amazon.co.jp/dp/4480073701
聞く技術聞いてもらう技術
, https://www.amazon.co.jp/dp/4480075097

Sectionのまとめ
コミュニケーションの大前提を理解し
改めて、振り返りに活かす

コミュニケーション（組織で成果を出したいマネージャーの羅針盤〜遠くへ行きたければ、マネジメントを学べ〜）

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